京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

№3698 京都外周ウォーク⑦ ~皆子山を越える~

2017年11月 19 日(日)

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小雪皆子山山頂

【メンバー】57崎山康治

【天候】曇り 時々雪時雨、薄日

【行程】京都バス平バス停9:25~仲平橋

~正教院・登山口(墓の南側)9:35~

(権現山方面・琵琶湖方面眺望)~

P827m10:30~P941m10:55~皆子山

971m)11:25(雪時雨で眺望なし)~

ヒノコ方面分岐・昼食11:45~皆子谷~

百井川出合15:00~寺谷出合15:55~京

都バス停平16:25

【記録】正教院脇から墓地の手前に進み登山道を権現山方面を振り返りながらほぼ直登する。山頂に近づくにつれ時雨となりヒノコ・寺谷方面分岐のあたりから3センチほどの積雪がある。北へ辿ってすぐの皆子山山頂は時雨で視界不良。少し戻って木立の中で立ったまま昼食をとりヒノコへの分岐案内板に戻る。

積雪で踏み後が見えず皆子谷の沢を下ることになり手間取る。小さな谷との分岐で登山道が見つかるがその後平への分岐案内板を見落とし少し行き過ぎて戻る。

案内板から皆子谷に降り細い谷川を越えて、間もなくテープがあり、百井川河原に降りてテープを目印に渡河するが足首を越えて靴に浸水。右岸の河原を辿り崖に登って林道起点に辿り着く。林道を少し進むと皆子山への標識と河原へ降りる道があり左岸にも標識が見える。皆子谷との出合から百井川左岸の山中を東に辿り林道起点の対岸で渡るべきであった。

百井川に沿って林道を進み寺谷出合を経て仲平の集落に戻る。

【歩行距離等】

歩行距離:10km

所要時間:7時間

累積標高差(+)(-):787m

【感想】登るにつれて雪が見られ、紅葉との取り合わせや樹間から見える琵琶湖がきれいだった。

京都バス利用を想定し靴が濡れないようコースを設定したが最後の百井川渡渉で冠水した。靴を脱いで渡るか、防水対策を取るべきであった。季節的には濡れてもよい暖かい時期向きのコースと思った。次は百井川方面から登って登山道を確認してみたい。

腰折れを2句

皆子山薄雪化粧杉小道」

「百井川冬の流れのなお深し」

【経路図】

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[個人山行]京都百名山シリーズNo.35 鍋谷山

平成291119()

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冬型の気圧配置が強まり真冬並みの寒気が入り京都北山に初雪を齎した。標高800m以上で1㎝程の積雪があり、早すぎる雪山を楽しんだ。今回のルートは湯槽山南尾根を登り、湯槽山、井ノ口山、鍋谷山を登り、片波川と西谷の間の尾根を下った。

 

【メンバー】 山本浩史L(車)、加藤一子

【山  域】 京都府京都市左京区右京区

【行  程】 京都駅6:337:42今峠橋7:558:42 P704 9:03 P6759:43湯槽山~10:09ナベ谷峠~10:35 P69311:22井ノ口山~11:37鍋谷山11:5412:54区境尾根分岐~13:32一の峰~13:37二の峰~14:23西谷出合~15:08今峠橋15:2016:54京都駅

【登山データ】 天候:霙 歩行 15.1 7時間13 延登高 1,141m 延下降 1,141m  4

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前日の二つ玉低気圧は急速に発達し冬型気圧配置が強まった。京都府北部は曇時々雨70%の降水確率とだった。花脊大布施町に着くと鉛色の空から霙が降ってきた。国道477号線の平成22年に付け替えられた大布施トンネルに続く今峠橋の袂に車を置いた。湯槽山南尾根に取り付こうと登路を探して北に回り込むと地図を見てある筈と確信していた送電巡視路があり問題なく稜線に取付くことができた。一本目の送電鉄塔から上空を送電線が通る稜線を進み2本目の鉄塔に到った。巡視路は北に巻くように逃げて並行するもう一本の送電線の方に行ってしまった。

稜線通しに進んで行くと再び巡視路が合流し主稜線に乗り上った。縦走路の反対の南東側に送電鉄塔P704があるので立ち寄って見ると木に巻かれたトラテープにマジックで「P704」と書かれたものだけがあった。此の標高で薄らと積雪が見られ周辺の山は真っ白だった。送電巡視路を辿り2本目の鉄塔に到ると巡視路は途切れた。西から区境分界の尾根が上がってきた。今ではどちらも京都市だが、南側は元愛宕郡花脊村で昭和244左京区に併合された。北側は北桑田郡黒田村で京北町を経て平成174右京区となった。何れも京都の山深い限界集落だ。

区境尾根に乗ると直ぐP675に到り、探してみると「P675」と書かれた小さなプレートがあった。これは友人によるとピークハンターさんのプレートだそうな。湯槽山に向けて北に進むと右側から大布施から発する丹波広域基幹林道が迫ってきて稜線に達してしまった。左側は鎌倉谷の源頭に当たり土が盛られて人の手が入っているが何を意図しての工事が理解できない。ゲートまで設けられその横から入って急斜面を這い登り稜線に戻った。登り返しは150m程あり左に回り込むようにして湯槽山(ゆぶねやま763m)に到った。2.5万図には湯槽山とあるが現地には別名である片波山の標識が2枚掲げられ湯槽山の表示はなかった。3等三角点は「大布施」で地域名が使われていた。樹林帯で展望は得られなかった。

ナベ谷峠への下りは、180m程の標高差で略一貫して下る。此の山域は杉の巨木が多く、嘗て手を加えられた台杉も多くみられ味わい深い。ナベ谷峠(580m)は、2.5万図では林道は脇に付けられているが林道から分岐する新たな支線が付けられ峠を横断していた。斜面が削られ稜線への取り付きがない。支線の一部が山を登って行くようなので暫く林道を歩き取り付ける所を見つけ這い上がったが恐ろしく急でしかも枝打ちされた枝がダムのように壁になり大きく迂回して乗り上ってみると何とさっきの林道がすぐ上を通っていた。

稜線通しでも行けそうだったが楽な林道も登って行けそうなので林道を歩くことにした。達しており大きく迂回して結局P693の直下まで戻ってきたので結果尾根通しに登った方が早かったようだ。そんなこんなでP693に達すると此処もトラテープに「P693」マジックで書かれていた。山頂域から北に下ると再び林道に下り立ってしまった。林道支線が分岐し休憩していると車が1台、単車が数台通過して行った。車の男性は「熊が冬眠に入る前だから気を付けて」と窓を開け助言してくれた。一般車通行止めのこの林道にどうして単車の軍団が入ってきたのだろう? 不思議だ。

井ノ口山南尾根に取付くと木の杭にロープで柵が設えられ稜線沿いに続いていた。稜線にも台杉群が見られ迫力があり楽しみながら登ることができた。登り返しは200m余りあり山頂域に乗り上ると柵は東の尾根に行ってしまい井ノ口山(849m)に達した。樹林帯で山頂展望は得られないが、積雪が1㎝程あり、最早冬山の様相だった。更に稜線を西に進み今日のメインの鍋谷山(859m)に到着。此処も展望はなく昼食休憩にしたが寒いので15分余りで出発した。

以前衣懸峠から歩いているので知った道と気を抜いたのが運の尽きで北尾根に入り込んでしまい林道の断崖に到り下りることができなくなった。登り返して東側の谷から辛うじて林道に下りると山側の斜面は断崖絶壁でどこにも取付くことはできない。暫く林道を歩いていると取付けそうな谷に差し掛かり急斜面を這い上った。区境尾根分岐のピークに乗り上ると進路は南に変わる。倒木やエゾユズリハが邪魔して歩き辛い。2.5万図の登山道は谷の中を進んでいるが一本西の尾根を下ってしまったようだ。東側の尾根が大きくなってきて間違いに気付きトラバースして稜線に乗るとすぐ東側に林道が走っていた。

そのまま林道に下り西谷から片波川沿いの林道を歩き、殆ど住む人のいなくなった京北片波町の里を通り今峠橋に戻った。

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〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.33・34 品谷山・ソトバ山

平成291112()

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写真1: オバナ谷を登る 道はあったりなかったり

 

桂川上流を辿って行くと城丹国境佐々里峠の手前に広河原スキー場がある。今や京都市内唯一のスキー場となったが積雪がなく営業できない年もあるようだ。オバナ谷を遡り佐々里峠から城丹国境尾根を歩き品谷山(881m)、ソトバ山(806m)の京都百名山2座を登った。下山は衣懸峠からオリ谷を下る周回登山を行った。

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【メンバー】 山本浩史(単独) 車5

【行  程】 桂川5:587:18広河原スキー場P 7:298:21佐々里峠~8:50品谷山分岐~9:14品谷山~9:35品谷山分岐~10:44 P89211:05 P84711:54卒塔婆峠~12:15ソトバ山12:3412:54卒塔婆峠~13:14衣懸峠13:2613:45オリ谷出合~14:25尾花町~14:43広河原スキー場P 14:5616:42桂川

【登山データ】 曇り一時晴れ 歩行17.6 7時間14 延登高1,160m 延下降1,160m 2座登頂

 

山里の秋は深まり椛の色づきは艶やかさを増してきた。京都市左京区広河原の最奥、広河原スキー場の駐車場に車を止め佐々里峠を目指して府道38号線からオバナ谷林道に入った。1㎞程林道を歩き、林道終点に到ると早速オバナ谷の渡渉が始まり右岸に渡った。登山道は有ったり無かったりで河原を飛び石伝いに進む部分もかなりあった。総じて歩かれていない谷筋で倒木も多い。二俣に到ると左に行くのが本谷ようだが佐々里峠へは右の谷で左岸の道を進んだ。滝は高巻きいて上方に府道のガードレールが見えてくると峠は近く峠の小屋の人声が聞こえてきた。驚かせてはいけないと小屋のある方は避け左岸の壁を這い上り車道に乗り上った。谷の源頭を回り込んで峠に到ると車が56台あり小屋にいる人達と、今恰も出発しようとしているパーティーがいたが方向は逆のようだ。

佐々里峠は城丹国境の分水嶺尾根を越える峠で京都府の無線中継所がある。その傍に大杉があり北山を感じさせてくれた。城丹国境尾根を進み品谷山を目指した。所々木の間越しに所々展望が得られた。ダンノ峠への分岐に達し城丹国境尾根を離れて品谷山に足を伸ばした。京都市右京区(旧京北町)と南丹市境の尾根を南西に進むと展望の利く処が何か所かあり写真を撮りながら進んだ。しかし北山の山は形で分かる山が殆ど無く同定に苦労した。東の方に見える比良山系の山の方が分かり易い。

1.1㎞進み品谷山(881m)に達した。黒字に緑文字の山頂標識が中々よく、2等三角点「佐々里村」が置かれていたが山頂からの展望は利かず、3分の滞在で元来た道を引き返した。国境尾根の分岐点に戻りダンノ峠へと下った。地形が複雑でレーキのように南に刃を伸ばす支尾根のどれが正解か地図見ながら進んだが、樹林が濃く現地確認が難しく、進み過ぎてしまった。そのまま 真直ぐ行くと広河原スキー場の稜線だったがすぐに気づいてよかった。

ダンノ峠(767m)は広河原と八丁を結ぶ峠で登山地図にも赤実線で登山道が記されている。八丁は、知井庄と弓削本郷との間で山林を巡って争いとなっていた山地で、周山の庄屋吉大夫が経営のため権利を取得し元禄14(1701) 5軒が入植したのが始まりと云う。昭和83mを越える豪雪に見舞われ残っていた3戸が離村を決意し、昭和16年には最後の1戸が離村し廃村となった。村に通じる道路がなく、今では廃村八丁と呼ばれ登山者の聖地のような存在となっている。(出典Wikipedia

峠を越え南へと進んだ。小ピークが32.5万図から読み取れるが展望もなく先に進んだ。縦走路から少し飛び出して892mの標高点があり、八丁周辺の最高峰で八丁山と呼ぶ人もいるようなのでとして認知した。蓬莱山(1,174m)の展望が利くしっかりしたピークだった。縦走路は90°南西に曲がり下って行った。登り返してP847に到ると衣懸峠への道が南西に分岐した。此処からは10年前に歩いた道だが、逆方向で殆ど記憶にない。道なりに進んで行くと何時しかコンパスの示す方向が変になりしっかり確認するとテープに釣られて地図に無い廃村八丁への道を辿ってしまったようだ。

分岐のピークに引き返すと「←廃村八丁・ソトバ峠 ↑廃村八丁(悪路) 衣懸坂・菅原町→」の指導票があった。この「↑廃村八丁(悪路)」に入り込んでしまったようで気付くのに時間を要してしまった。「←廃村八丁・ソトバ峠」方面に進んだが、主尾根の左に下りる処が要注意で間違えそうになりながらもテープに導かれて卒塔婆(697m)に到った。10年前に工事中だった丹波広域基幹林道(深見大布施林道)が完成し衣懸峠と越木峠方面を結んでいた。一般車は入れない筈だが1台車が止まっていた。フロントガラスの内側に「怪しいものではありません廃村八丁を守る会 何某」と記されていた。此れは先日TVに出ていた会長の車のようだ。この峠から木の階段の続く登山道を下ると最短距離で廃村八丁に達することができる。

卒塔婆峠の指導標に「ソトバ峠を経て小塩上ノ町バス停→」とあり、旧道をベースに地図を見るとこの先の尾根の出っ張りを乗越す処が従来の峠なのかもしれない。この道を辿り乗越から西の斜面に取付きソトバ山北東稜線に這い上がると北側に再び新しい林道が現れ尾根は切り通しで分断されていた。一旦林道に下り少し戻るようにして木の階段のある所から反対側の尾根に取付いた。木の階段も数mで道が無くなり斜面を這い上って稜線に達した。北から回り込むようにして卒塔婆(806m)山頂に到ったが展望は得られなかった。昼食は此処でと思っていたが意外と時間が掛かってしまった。12:15お腹が空いた。

新しい林道は2.5図にないので惑わされている。2.5万図には北尾根を3040m下った所に稜線を巻くように点線道が記されているので、その道を通ってみようと下って行ったが何処まで行ってもそれらしい道形はなく、諦めて元に戻り来た道を引き返した。切り通しからは林道を歩き卒塔婆峠に戻った。2.5万図の道は林道建設もあって完全に失われてしまったようだ。衣懸峠へはこのまま林道を歩いた。急傾斜の斜面に付けられた林道なので結構展望が良い。遠く愛宕山、・地蔵山なども確認できた。

衣懸峠(きぬがけとうげ754m)は馬場谷とオリ谷を結ぶ衣懸坂が越えている筈だがどちらもそれらしい道は無くオリ谷への下り口を探して林道を鍋谷山方面に少し歩いてみたが谷は急斜面でとても下れそうにない。峠に戻りP847への尾根に取付き探してみると意味ありげなテープが斜面を下っているので辿ってみると直ぐに道は途切れ谷に下ってしまうにはリスクが大きく北側の急な尾根にトラバースし木に摑まりながら下った。半分ほど行くと何処からともなく踏み跡が現れオリ谷出合に導いてくれた。

オリ谷にも明瞭な道は無く飛び石伝いに右に左に渡渉して下った。右岸に林道が現れ這い上って林道を歩くと荒れ方が酷く、路肩が崩壊し30㎝程残された道に危険を感じながら通過した。倒木は凄まじく、倒木が林道の崩壊を進めているようだった。八丁山に源を発する谷から現れる筈の林道支線も痕跡すらなかった。林道ゲートを越えると民家が現れ広河原尾花町に到った。ホトケ谷と出会い菅原バス停で桂川本流に達した。府道38号線を歩いて広河原スキー場駐車場に戻り周回登山を終えた。

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写真2: 品谷山(881m)山頂

 

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写真3: ソトバ山(806m)山頂

[個人山行]京都百名山シリーズNo.32 フカンド山

平成29年11月4日(土)

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写真1: フカンド谷右岸尾根の台杉、他の木が乗っかかっている

 

前回の天狗岳・小野村割山山行のときに登り残したフカンド山(853m)に登るべく急遽計画した。左京区広河原能見からフカンド谷右岸尾根を登り光砥山を経由して山頂に到り久多峠から駐車地点に戻った。

 

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【メンバー】 山本浩史(単独)

【行  程】 桂川6:41=8:19フカンド谷林道出合8:39~9:31 P857~9:49 P856~10:13光砥山10:18~10:38城丹国境尾根分岐~11:29 P897~11:51フカンド山12:08~12:29久多峠~12:45フカンド谷林道出合13:03=13:42朽木温泉てんくう15:40=16:27△針畑診療所

【登山データ】 雨一時曇り 歩行9.5㎞ 4時間06分 延登高764m 延下降764m 2座登頂

 

広河原能見町の府道110号線からフカンド谷林道が分岐する橋の袂に車を止めた。北側の尾根に取付きたいが駐車地点は断崖に近く取り付けない。小雨の降るなか林道に入り少し南に向く尾根の出っ張りに取付いた。それでも恐ろしく急で木に摑まりジグザグにコースを取った。100m余り急斜面が続きなだらかになりだすと一安心だった。

最初の目標はP857、もしかして山名があるのではと期待したが何もなかった。この尾根も歩いた人はいるようで赤テープを2ヶ所発見した。ピークの少し西で樹林越しにフカンド山(853m)らしい姿が確認できた。この先に2つのコブがあり、2つ目がP856の標高点で、次の目標とした。地形は分かり易く迷うことはない。緩く北にカーブし前衛峰に乗り上った。S字の進路を取り光砥山(951m)に到着した。降り続いていた雨が上がり晴れ間も出だした。天気予報では午後の降水確率が高いので回復は一時的だろう。

此処からは前回の山行で歩いた道、小さな山頂プレートを懐かしく眺め城丹国境尾根に乗り出した。此処からは複雑な稜線で前回の山行では何度も道間違いを犯した。2週間前のことでまだ記憶に新しく今回は間違えずにフカンド尾根への分岐に到った。雨が止み杉の巨木や台杉を見る余裕ができた。2週間の間に2度の台風接近で吹き倒された木や折れた枝が散乱していた。この間に紅葉が進み公孫樹が色づいていたが台風で落とされたのか稜線をカラフルな落ち葉が埋めていた。

前回は時間切れでフカンド山を諦め、フカンド尾根の分岐付近から長瀬谷左岸尾根を下った。その分岐を見送り南へと進路を取った。すぐに尾根が二俣に分かれ西側が主稜線に見えるが東側が正解。開けた所があり久多川の谷を挟んで経ヶ岳やイチゴ谷山、比良山系の釣瓶岳、武奈ヶ岳などを望むことができた。南東に進み鞍部へと150m程下った。次の目標はP897で、ピークには小さなプレ-トに「P897」と記されていた。樹林越しに見えるのは光砥山のようだ。ピークの少し東側で展望箇所があり経ヶ岳や比良山系の釣瓶岳、武奈ヶ岳、御殿山、シャクシコバの頭、堂満岳やフカンド山(853m)を確認できた。

時計回りに回り込むようにしてフカンド山(853m)に到った。今回の目的の山で昼食休憩を取った。山頂には3等三角点「奥ノ谷」があり色々な山頂標識が掲げられていたが西陣山岳会のものは木の幹4m程の高さに掲げられているのが異様だった。出発しようとしたときまた雨が降り出した。山頂の東で平成24年に久多下の町志古淵神社から登った時のルートと分かれ久多峠への道を辿った。1.3㎞の道で2つの小ピークが意外に登り応えがあり久多峠に到った。反対側は鍋谷山への登山口となっていた。峠は府道が越えており車道歩き1.1㎞で駐車地点に戻った。

 

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写真2: フカンド山(853m) P897付近より

 

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写真3: 地上4mの地点に山頂標識が掲げられていた

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.30・31 天狗岳・小野村割岳

平成291021()

台風21号の影響で雨となったが久多地区は13㎜の降水量の見込なので予定を決行した。滝谷を遡り、馬尾滝を見て適当な尾根に取付き城丹国境尾根に達した。天狗岳(928m)、小野村割岳(932m)を登ったがフカンド山は時間切れで断念した。

 

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【メンバー】 山本浩史L(車)、加藤一子、秋房伸一、高橋秀治、梅村重和(車)

【行  程】 京都駅6:428:24久多上の町P 8:409:11林道終点~9:35馬尾滝~10:04尾根取付~10:41城丹国境尾根10:5911:34天狗岳11:4812:48小野村割山分岐~13:15光砥山~13:47小野村割岳13:5814:51長瀬谷北尾根分岐15:0015:33 P82916:27久多上の町P 16:4017:16朽木温泉てんくう18:1919:41西大路五条

【登山データ】 晴れ 歩行 15.8 7時間47 延登高 1,058m 延下降 1,058m  3座登頂

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台風21号は非常に強く超大型に発達し南海上から日本列島を窺っていた。スピードが速まり北山も秋雨前線が刺激され雨の一日となった。鹿嶽さんが寝坊でドタキャンし5名となって久多を目指した。久多は京都市左京区ではあるが、国道367号線で一旦滋賀県に出て梅ノ木から入った。上の町の北部には建物はあるが住人はもういないようだ。前回の三国岳山行で車を止めた岩屋谷出合に止めようと行ってみると先客がありスペースがないので市後谷付近の駐車場に戻った。後で聞くとこの車の主は高橋さんの知り合いの車だと云う。

幸い雨は止んでいて暫く持ちそうだ。高橋さんを先頭に久多川・滝谷の林道を歩きだし、30分で終点に到ると渡渉して右岸に渡った。渡渉を繰り返し時々出てくる踏み跡を辿って行くと谷の名の由来である滝が姿を現した。馬尾滝で上下二段に分かれ落差は夫々15m位だろうか。上の滝は流れをくねらせたような姿が馬の尾を想像させ、そのネーミングとなったようだ。馬尾滝の右岸の踏み跡を辿り高巻いて通過した。高巻きから下りてくると二股で右の谷へと入って行った。滝谷を行ける所まで行こうと遡り、いよいよ谷が狭まり沢やの世界となってきたので左側の斜面へと取付いた。

急斜面を這い登り、左の北尾根と合流すると踏み跡があり、てっきり国境尾根に達したと思い込んでしまったのが間違いの第一歩で、実は支尾根の更に枝尾根が支尾根に合流しただけだった。小雨の降り出す中、本当の国境稜線に達した。思い込みで確認もせず左に曲がってしまった。その後コンパスを合せるとどうも方向がおかしい。何と南に進んでしまっていた。皆を呼び止めようとコールするが届かず、急いで追掛けたがP921の登りに掛る処でやっと呼び止められた。元に戻りこの間20分程のロスをしてしまった。

城丹国境稜線を正しく北に進み、三国岳への分岐を目指して進んで行ったがこれがまたはっきりせず、台杉の迫力に見とれて知らぬ間に通り過ぎたようで、天狗岳(928m)に達してしまった。芦生の山が峠と称される例に倣って天狗岳は別名天狗峠とも呼ばれいる。山頂は国境稜線から北に飛び出し南丹町芦生の京大研究林のエリアで北側は由良川が流れている。展望は利かないが芦生の孤高の山の趣で天狗の棲み家のような静けさを感じさせてくれた。

険しい道、道迷いによる遅れは、出発遅れ25分、駐車地点の変更15分を差し引いて30分余分に時間が掛かってしまった。時刻は11:34、お腹が空いたので昼食時間とした。雨の中立ち止まると体が冷え集合写真を撮ってそそくさと出発した。

来た道を戻り少し登り返した所に来る時に見た「天狗岳↑」の標識があり、この地点が三国岳への分岐だった。先ほど間違った滝谷西尾根の分岐を無事に過ぎP921に到ると90°右に曲がる。しっかりコンパスを合せ今度は間違わないように進んだ。城丹国境尾根は登山地図では赤点線道で経験者好みの山域で地形は複雑、指導標もなく読図力が試される。京都百名山シリーズでは是非地図とコンパスだけで歩いて貰いたいものだ。

P927の手前でフカンド山への分岐に達した。国境稜線は南西方向に進路を変え、光砥山(こうんどやま951m)に到った。コウンド谷の源頭にある山で難読な山名だ。展望はなく、小さな標識が掲げられていた。此の辺りには立派な台杉が散見され芦生を肌で感じることができる。

台杉とは室町時代の中期頃からこの地の森林の狭さと苗杉の不足を補うために考えられた育成法で、植え付け後56年で行う枝打ちの際裾の方の枝を幹の周りに残すことにより複数の幹に育てたもの。白杉を使った鑑賞用のものもあるらしいがこちらは深い山の中。このような台杉の一面には板取り(ばんとり)された平たい跡を見ることもでき先人たちの林業の工夫がみられる。

少し戻り左に分岐して小野村割岳を目指した。小さなピークで進行方向が90°北に向く。二番目の間違いは此処をまっすぐ進んでしまい早生谷川の林道方向に行ってしまいそうになった。元に戻って国境稜線を進み漸く小野村割岳(932m)に到った。今日二つ目の京都百名山だ。この後三つ目のフカンド山を目指すが時間的に厳しくなってきた。国境稜線分岐まで行って判断しよう。

来た道を返ると云うことで油断してしまい三つ目の道間違いで二番目の尾根の張出しに入ってしまった。トラバースして復帰し、来るときに間違った尾根は問題なく右手に見送り、光砥山手前に戻ってきたが山頂には立ち寄らずに直下を通過した。台杉の東の小ピークの先がY字尾根になっていて右に取ってしまい4回目の道間違い。フカンド山分岐に戻ってきて時計を見ると14:51。ルート間違いを繰り返しながらも天狗岳1時間15分の遅れを30分までに回復した。しかし予定していたフカンド山から上の町に下山するには2時間10分のコースタイムで明るいうちに下りられない。皆で相談し最短距離の滝谷と長瀬谷の間の尾根を下ることにした。

先頭を託され間違うことはできないので地図をしっかり見てコンパスを合わせ手元に持ったまま進んだ。200m余り先でフカンド山への稜線と分かれ下り出した。道は無いと思っていたが所々に薄い踏み跡があるようだ。忘れた頃にテープもあり人が入っていることは間違いない。P829に到ると少し展望が開けた。①北東へ続く主尾根を下るか、②長瀬谷林道終点へ向けて南尾根を下るか、それとも③長瀬谷西尾根にするか再度協議した。主尾根は嘗て高橋さんが下ったことがあるので安心だが、駐車地点に最短距離で達する長瀬谷西尾根を下ることにした。主尾根との間にスッと切れ込む谷を挟み一貫した下りで林道に達する筈だ。

南東尾根を下りそうになりトラバースして復帰した。尾根通しに鹿除けネットの残骸があり、此れに沿って下った。やがて左右の谷が近づき尾根が収束すると林道に達した。この林道最早用途は廃止されているようで久多川に出合うと橋が途中で流され久多の車道に繋がっていなかった。10分程の車道歩きで駐車地点に戻り雨の山行を終えた。出だしは雨もなく、一時激しくなるかと思われたが、略小雨で支障することはなかった。今日時間切れで登れなかったフカンド山はまた別途山行を計画しよう。

 

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