京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉Team BCS 蓮華温泉 ~山岳スキーツアー~

2018年3月31日(土曜日) ~4月1日(日曜日)

 【メンバー】

CL)梅村重和、藤井康司、TS  3

【行 程】

330()

ファミリーマート山科()20:30集合

五竜とおみエスカルプラザ仮眠室()

331日(土)

エスカルプラザ700=栂池ゴンドラ乗

り場830=栂池ゴンドラ&ロープウェ

イ=つがいけ自然園9:30-天狗原-白馬

乗鞍-天狗原-蓮華温泉ロッジ1500(泊)

41日(日)

蓮華温泉ロッジ7:30-ヤッホー平-角

小屋峠-木地屋部落13:00=栂池ゴン

ドラ乗り場=ヒスイの湯(温泉)=ヨー

ロッパ軒(夕食)=京都

 

【記 録】59期 梅村重和

330(金曜日)

山岳スキーのベストシーズンは3月~4

月。年度末から新年度初めは、不幸にし

てサラリーマンにとって1年中で最も忙

しい時期である。

期末の最終日、職場の打ち上げをスルー

18時過ぎに退社。大急ぎで出撃体制

を整える。今夜の宿は、五竜とおみのスキーハウス エスカルプラザの仮眠室。今夜の泊りが今年最後の営業である。ゲレンデ終了間近ということでさすがに空いていた。

 

331日(土曜日)

朝から絶好の山岳スキー日和。自然園から天狗原を目指す。さすがメジャーなルートだけあってボーダーやアルペンチームが何パーティも天狗原に向かって行動している

白銀に輝く後立山連峰鹿島槍がとっても美しい。

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白馬乗鞍山頂

大パノラマを堪能しつつ天狗原から白馬乗鞍山頂へ。白馬乗鞍山頂で暫し大展望を楽しむ。いよいよダウンヒル!シールを外しヒールを固定し大斜面に飛び込む。この一瞬がたまらない。

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白馬乗鞍岳の大斜面

山岳スキーの醍醐味である。心底スキーをやっていて良かった!と思う瞬間である。シーハイル!白馬乗鞍の大斜面にシュプールを刻みながら、あっという間に祠まで。

天狗原を横切って振子沢を快適に滑り15時前に蓮華温泉ロッジに着く。蓮華温泉と言えば何といっても露天風呂。ロッジの裏手から雪の斜面を登ること約15分。やや傾いた春の陽ざしを受けた朝日岳を見ながら露天風呂で至福の時を過ごす。

 

41日(日曜日)

今日も朝からいい天気。谷に滑り込むのに積雪量に憂いはない。ロッジを出て弥兵衛沢に滑り込みヤッホー平を行く。

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      ▲角小屋峠から雪倉岳の雄姿

林道に出て小一時間で角小屋峠の分岐点から今回最後の登り。峠に着けば朝日~雪倉岳の大パノラマが待っている。次回は雪倉のあの大斜面かな(^^♪

峠からは、このルート2番目のハイライト、ウド沢へのダウンヒルである。稜線には発達した大きな雪庇があり、割れ目が走っている。稜線から雪庇の下をまわりこんでトラバース気味に大斜面に飛び込む。雪質はやや重い。後続のパーティのギャラリーを意識しながらコケないように沢にむかってダウンヒル。   

f:id:hirasankun:20180515054601j:plain       ▲角小屋峠からのダウンヒル

ウド沢の右岸をトラバース気味にブナの森にスキーを走らす。耳元を切る風の音が心地よい。沢を離れ白池の手前で、“caféシーハイルの開店となる。

 

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     ▲caféシーハイル(白池付近)

13時、木地屋部落の手前1kmの除雪地点に到着。装備を整えてタクシーに乗車、14時頃、栂池ゴンドラ乗り場の駐車場に到着となった。

【山行メモ】

・この時期、蓮華温泉は盛況で早い目に予約しておいた方がいい。

木地屋部落から栂池までタクシー料金は1万円ほど。

 

 

No.3718 2018年3月31日(土) 岩登り練習(北小松の岩場)

2018年03月31日(土) 

 

【メンバー】CL AT、山形真知子、NF、YN、中村恵子、小前竜吾、星野ひとみ 以上7名

 

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31) 快晴

京都~北小松の岩場~京都

 

【記録】51 AT

ぎりぎりまでどのような内容の練習をするか決めていなかったが、メンバーの要望を聞いたところ、いろいろと要望はあったが、中村さんの「フリークライミングの岩場にあるルートでリードがしたい」という要望・星野さんの「劔岳に登るために岩に慣れたい」という要望から、岩場で岩に登る練習をすることにした。

行先としては、多数の集団がずっとルートを占拠することになり迷惑がかかるので、人気の少ない北小松の岩場へ行って練習することとなった。(人気の少ないとは失礼な言い方ですが)

この手の練習は毎回安全管理が難しく、多くの初心者にたいして一人で安全管理を行うので、かなり行動が制限されてしまう。

今回も参加者をトップロープで参加者を上げ下ろしするという内容に終始することになってしまったが、参加者のなかにビレイが出来る中村さんがおられたおかげでだいぶ助かりました。

また、ポイント欲しさに嫌々岩に取り付いた山形さん、お疲れさまでした。(チェストハーネスだけ持って参加されたのには仰天しました)

 

 

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【感想】54 中村恵子

今回の北小松は、一年ぶりの外岩でした。景色はいいけど高度感がすごくて、なかなか怖かったです。足元を良く見て登らないといけないのに、みると下界まで目に入って足が震えました。アプローチが急登で荒れててそれもまた怖かったです。 初リードをしたいと言う希望のため、リーダーが選んでくれた北小松でしたが、技術と実力が伴わずリードで登れなくて、本当に申し訳ありませんでした。精進して頑張るのでまたよろしくおねがいします。

 

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No.3731 上高地スノーハイク リーダーポイント

2018年3月26日(月)〜3月27日(火)

[メンバー]

CL 59期 江村一範、SL 54期 鹿嶽眞理子、57期 TW

 

【行程】

3月26日 月曜日

7:45坂巻温泉駐車場〜8:30釜トンネル〜9:10大正池〜10:10田代池〜10:50田代橋〜11:10ウェストン碑〜11:30河童橋〜12:00小梨平デポ(お茶休憩)〜13:30明神館〜13:50明神池〜16:20小梨平幕営

 

3月27日 火曜日

5:50小梨平〜6:00河童橋〜7:00田代橋〜梓川左岸〜工事用道路〜8:30釜トンネル〜9:00坂巻温泉駐車場

  

【記録と感想】 59期 江村一範

◯プロローグ

6年ほど前、12月に上高地から横尾までスノーハイクに行った。最初は蝶ヶ岳に行こうとしていたのだが当時の先輩にまだ早いと止められて、梓川沿いを歩く事にした。一泊目は徳沢、2泊目は横尾に一人でテントを張った。年末じゃない事もあって人が殆どおらず、静かでとても快適だった。その静かな山行が良かったのでもう一度行けたらと思っていたのだが、今年2月のジビエBBQの席でTWさんが上高地に行ったことが無いというので、「冬の上高地は静かで良いですよ!」と力説し、鹿獄さんにSLになってもらいリーダーポイント山行を組むことになった。当初はゆっくり2泊で横尾まで行こうとしていたが、仕事の都合で日程が一泊二日となり、公式に上高地幕営が許可されてるのが小梨平だけなのでそこで幕営する事にした。

 

◯3月26日月曜 快晴

26日早朝、夜行バスで松本駅まで来た2人を私の車でピックアップし、釜トンネル手前の坂巻温泉で車を停めて釜トンネルまで歩いた。快晴の中、出発する。冬の釜トンネルは真っ暗だったはずだが一部で電灯はついていおり、凍結箇所も無く快適に歩けた。トンネルを出ると焼岳(?)のてっぺんがちらっと見えて、晴天の下に西穂高の山並みが見えてきた。一同は大いに興奮。車道歩きが暫く続くが凍結も少なく、アイゼンをつけずに歩ける。

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(1日目 写真1 田代池前の樹林帯)

 

 大正池の手前で雪崩の跡があるが、踏み跡がついており難なく渡れた。10時頃、大正池に到着。雪を冠って壮大な焼岳や西穂高大正池に鏡のように反射しているので、一同しばし見惚れて写真を撮りまくる。この付近には家族連れや大正池までの歩きの人達で2グループぐらい賑わっていた。写真を沢山撮ってから田代湿原へ進む。田代池周辺では雪解け水が静かに流れ込んでおり、透明度の高さに驚く。ここからは霞沢岳が綺麗に見えた。田代橋近くのトイレ前で休憩をしていると、工事関係者らしい男性が来た。挨拶して話をしてみると近くの上高地帝国ホテルで内装作業の仕事をしているとの事。冬の帝国ホテルは、家具などがすべて片付けられてがらんどうになっているらしい。

折角だからウェストン碑を見に行ってみようと田代橋を渡って左岸へ進む。一度気づかず通り過ぎてしまい戻ってウェストン碑を確認。

 ウォルター・ウェストンは明治から大正にかけて来日していた宣教師で日本アルプスを西洋人の視点から再発見した人。雑誌やガイド本で知ってはいたが、実際にレリーフを見ると結構大きく、ウェストンの表情は微笑して優しそうな印象。日本各地にウェストン祭がある事といい、彼を知る当時の日本人に愛されていたのだなと思う。

 冬季休業中のホテルの並びを過ぎて河童橋へ。無雪期ならば人で溢れかえっている河童橋も今は誰も居ない。奥には荘厳な奥穂高岳前穂高岳が見える。3人で独占してワイワイと写真を撮る。鹿獄さんのポージングが妙に上手く、モデル立ちを習う。

 河童橋近くには日帰りと思わしき人たちが4グループほど昼食を取っていた。私達は今回の幕営地、小梨平へ進む。小梨平のちょうど雪が無くなっているところにテントを張って大休止。お茶を入れてダラダラする。このダラダラこそが上高地スノーハイクのいい所だと思う。普段なら槍穂へ向けて駆け足で通過するだけの上高地で一泊してゆっくりする贅沢。3月の平日なので辺りは誰も居らず、太陽がポカポカしており眠たくなる。たまにはこういう山行をするのも良い。

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(1日目 写真2 小梨平の昼食) 

 

 午後は荷物を小梨平でデポして明神池まで歩く予定。途中何箇所か雪崩の跡があった。明神橋を渡って明神池へ。背後の尖った明神岳がなんとも美しくいつか登りたいとTWさんが言う。明神岳はバリエーションルートでどこから登っても難しそうだがいつか自分も登ってみたいと思う。明神池にて暇つぶし撮影会。2人にポーズをつけて植田正治風に撮ろうとするがうまくいかず。明神池を出発すると嘉門次小屋の前のベンチで休憩している人たちがいる。小屋明けの準備をしているそうだ。

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(1日目 写真3 明神岳

 

 16時過ぎに小梨平へ戻って夕食。風も無いし外で食べようと、ベンチとテーブルで夕食の用意をする。今日の献立は鶏みそ鍋と〆のラーメン。風が無いとは言え、3月の上高地なので日没すると気温はぐんと下がる。冷えた体に温かい鍋の温度が染みわたり、鹿嶽さんの味付けは最高である。身体の中から温めようと、ビールと日本酒も進む。私の持参した上善如水の花見酒は飲みやすくて杯が進み”あかん水”と命名された。鍋に道中で採取したフキノトウを入れると苦くなくうまい。TWさんの持ってきた〆のサリ麺は麺が太く鍋向けの食材でこちらも美味。18時半時頃、残ったお酒を抱えてテントの中で二次会を行った。

 

◯3月27日火曜 快晴

4時半に起床して朝食。献立がアルファ米+鶏そぼろ+具だくさん味噌汁。河童橋で朝日を見ようと6時前に小梨平を出発。昨日に引き続いてこの日も快晴。6時頃、誰も居ない河童橋に到着。ディープブルーの奥穂高岳にゆっくり朝日が照らされ薄くピンク色を被る。「焼岳もすごい!」と言われて振り返ると焼岳が文字の如く焼けるように朱色に染まっていた。震えるくらいに美しかった。

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(2日目 写真1 焼ける焼岳)

 

 この日はもう帰るだけだが、二人の帰京するバスの昼便に間に合わせたいのでゆっくりもしていられない。朝日を見終えて元来た道を戻る。折角だから上高地帝国ホテルを見ていこうと立ち寄ってみる。レトロな外観と赤い三角屋根がメルヘンチックで美しい。いつか帝国ホテルに泊まる現地集合解散の「帝国例会」をやってみたいですねと言う。なんと鹿獄さんは昔に帝国ホテル内の喫茶店で茶をしばいた事があるそうである。お茶でもいいからいつか行きたい。

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(2日目 写真2 上高地帝国ホテル)

 

 田代橋から間違って左岸へ渡ってしまい、このままでは工事用道路歩きになるなと川ギリギリを歩いていたら、もうどうにも歩けなくなり雪に埋もれた湿地帯をトラバースして工事用道路に戻る。大正池も見られず工事車両が行き交う中をトボトボ歩く。釜トンネル出口に8時半に到着。車道歩きをして坂巻温泉に9時到着。坂巻温泉で温泉に入ろうとするも、ロビーで今は掃除中で使える浴槽には洗い場が無いと言われ、それは困ると周辺の温泉を必死に探す。白骨温泉が意外に近いよと、この時期に唯一営業していた白骨温泉「泡の湯」へ向かう。オープンの10時半まで待って開業と同時に入る。白骨温泉の泉質がとても良くて肌の通りが良い。この温泉は露天風呂はなんと男女混浴であるが、白く濁って底が深いのでなんとか隠しながら歩ける。外で浸かっていると鹿獄さんとTWさんがやってきた。まさか混浴する事になるとは。白骨温泉上高地から案外近いのでマイカーで帰りに寄るのは有りだなと思う。値段も800円で手頃だ。風呂から上がり、ここで昼飯を食べるぞと見定めていた蕎麦屋へ行くがなんと臨時休業! 仕方がないので向かいの道の駅で食べる。松本駅へ行く途中、亀田屋酒造店という酒蔵へ立ち寄りへ”あかん水”(日本酒)をお土産に買う。15時過ぎ松本駅前ロータリーに到着。バス出発1時間前に着けた。なんとここで2人から私に運転のお礼にと”あかん水”を頂く。とても嬉しかった。車で帰る私はここで別れ2日間の山行を終えた。

 3月末の上高地スノーハイクは雪も歩きやすく、人も少なくとても快適だった。2日ずっと晴れ渡っていて穂高連峰が本当に綺麗に拝めた。久しく北アルプスも歩いていないので縦走したくなった。この会に入って初のリーダーポイント例会で、段取りの悪い所も多々あったが、サポートしてくれた同行の先輩2人には感謝したい。 (了)

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(2日目写真3 白骨温泉泡の湯)

 

【感想】 54期 鹿嶽眞理子

 江村さんが、冬の上高地は素晴らしいです、是非行くべきです、案内しますと申し出てくださり、初上高地のTWさんと話がまとまり、私も一緒に行くことができまし

た。私自身は3度目の雪の上高地でした。一度目はふかふかのバージンスノー満喫のスノーシューハイクでした。二度目は冷たい風がびゅーびゅー吹き付け雪もちらつ

く日でした。そして今回は雪も少なく軽アイゼンすら不要な早春の上高地。風もほとんどなく、雲一つない晴天。おかげで今までで一番のんびりまったりと絶景を楽しむ

ことができました。なんといってもほとんど人がいないのが最高です。焼岳や穂高連峰は、大正池に鏡のように映るのも素敵でしたし、田代橋や河童橋からの風景も抜

群でした。明神岳も素敵でした。明神橋・明神池では、面白ポーズで写真を撮ったりして遊びました。小梨平のキャンプ場には私たちのテントがぽつんと一つ。心地よ

い静寂の中で、鶏みそ鍋とビールや美味しい水(上善如水)で盛り上がりました。途中で摘んだフキノトウを鍋に入れてみたら、なんとも美味でした。

 

カメラ操作を江村さんに教えてもらい、一つ技術を身に付けました。大収穫です。ハードな山もいいけれど、ゆるゆるも楽しいと言ってくださった江村さん、ありがと

うございました。リーダーポイント2個進呈したいくらいです。

 

【感想】57期 TW

 2月中旬、お酒の席で私が「上高地に行ったことがない」と話した事から始まった、この上高地企画。江村さん、鹿嶽さんという山のベテランから「それなら行こう!」とお声がけいただき大変ありがたい反面、周囲の方からは『接待山行』と言われ(私が接待される側)、何とも申し訳ないような、きまりの悪いような思いをしておりました。でも今は、接待していただいて本当に良かった!と思っています。上高地穂高連峰愛する人たちの気持ちが大変よく分かりました。

大正池に写る真っ白い焼岳、格好のよい姿の穂高連峰、ひときわ神々しい明神岳・・・スゴ腕カメラマンでもあるお二人が写真を撮る横で、梓川がそよそよ流れる音を聞きながら、ぼんやりと色々な姿の穂高連峰を見るのは楽しく、贅沢な時間に感じました。中でも、夕焼けの穂高連峰を見ながら、三人で囲んだ、味噌鍋と日本酒は格別でした。

北アルプスに対して興味のなかった私でしたが、穂高連峰に招かねているように感じた2日間でした。

鹿嶽さん、私に上高地への扉を開けてくださり、ありがとうございました。いつも背中を押してくださり感謝しています。

江村リーダーとは、2月末の企画立ち上げ当初から山行当日まで、メールでやりとりする事61通(!)。お忙しい中を色々とお心遣いいただき、本当にありがとうございました。山行後の白骨温泉含め、私は、江村さんのリーダーポイント100点満点だと思います。

 

 

No.3717 京都外周ウォーク⑩ 春の唐櫃越

2018年3月25日(日)

 

メンバー】

CL 57期 崎山康治

55期 船木佐織

56期 河合美香

【行 程】

25 晴れ時々曇り 昼気温22度

9時JR馬堀駅出発~鵜の川三本木橋

9:15桑田神社~9:25宝泉寺・如意寺

登山口~10:20 430mみすぎ山休憩

~10:55P412~P404~P413~11:50沓掛

山方面分岐昼食12:20出発~12:40亀岡

西山団地・西山霊園~13:05老ノ坂バス

停~旧老ノ坂トンネル~13:30旧老ノ坂

峠~13:50首塚大明神~14:30大枝山

14:50京都西山団地~15:30京阪京都交

通バス停国道沓掛口

【歩行距離等】

歩行距離:14km

所要時間:6時間30

累積標高差(+)818m(-)784m

【記 録】57期崎山康治

JR馬堀駅を出発。トロッコ列車亀岡駅に向かう人達に交じって東に向かい、途中で東南に別れて馬堀駅前からの車道に出る。東に折れて突き当りの鵜の川三本木橋を渡り、直進して山裾の住宅地に入る。少し坂を上り、北に折れて桑田神社に参拝する。ここは保津峡の入口に当たり電車からすぐ傍に見えるところにあり、馬堀の町が見渡せる。神社の幟にナマズが二匹染めてあり面白い。

引き返して住宅地を南に辿り、如意寺への坂道を東に折れて、突き当りにある宝泉寺と如意寺の間の登山口に至る。「からと越」の標識に従い獣害防止網・鉄塔を過ぎて登り始める。p392mへの分岐で東南に向かい、みすぎ山に到着。南北の眺望がすばらしい。

少し東に進み関電の点検路の標識から下りに入り、幅広の林道に出合う。春霞の愛宕山、蛇行する保津峡を見下ろしながら林道を進み、途中で南にそれて

p412mに着き、少し下って東に向かい林道に戻る。p404mを過ぎて舗装林道に出て、p413m付近を過ぎ、沓掛山への分岐に至る。

前の広場で昼食を済ませ、舗装林道を南西に下り、ゲートを二つ超えて亀岡西山団地に入る。西山霊園を突っ切り西の端を廻り老ノ坂トンネルを越えるルートがないか探すが不明のため、東に引き返して9号線への坂を下る。

老ノ坂峠バス停を過ぎ亀岡方面に向かい旧トンネルを潜る。

 

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向かって左が旧トンネル、右が現9号線

旧トンネルは歩道、自転車道となっており、蛍光灯が並び思ったより明るい[亀岡側から]

 

   

国道脇を恐々亀岡方面に下り、見通しの良いところで9号線を横断し、縦貫道を潜る旧道を辿って旧老ノ坂峠に到着

坂を東に下り、9号線への分岐を見送り、酒呑童子が祭られているといわれる首塚大明神に至る。今は首から上の病に霊験があるとか。薄暗い林の中を参拝し、丹波・山城境の石の道標に戻る。

近くにあるゲートを越えて南に進み、大枝山への尾根筋を辿る。急坂を登り、電波塔のある大枝山に到着。金網を時計廻りに辿り、舗装道を東南に下りゲートを越えて京都西山団地に入る。広幅の車道を延々と下り、京都成章高校前をとおりバス停国道沓掛口に到着

【感想】55期 船木佐織

前回の大原野外周ウォークが楽しかったので、続きが待ち遠しい思いで参加をしました。

唐櫃越といえば本能寺。崎山さんから本能寺について教えていただき、歴史に思いを馳せながら同じ道を歩くことができました。また、ゴールが前回の大野原外周ウォークと同じゴール地点ということもあり、前回と今回の山行がつながった楽しい例会でした。

リーダーの崎山さん、ご一緒させていただいた河合さん、楽しく山歩きをすることができました。ありがとうございました。里山は読図が大切だと再認識した例会でした。崎山さんの粘り強い読図を見習いたいと思います。

【感想】56期 河合美香

崎山さんの京都外周ウォークシリーズに2回目の参加でした(たぶん)。京都に住んでいながら近隣の山々をじっくり辿ることはなかったのですが、今回も里山を見渡し、歴史に思いを馳せながら楽しく歩くことができました。とは言え、標識に頼って読図を疎かにしてしまう習性は克服しなくてはなりません。常に初心を忘れず(初心者を脱し切れず、、、)、これからのシーズンを楽しみにしたいと思います。崎山さん、船木さん、ありがとうございました!

 【感想】57期 崎山康治

  今回のコースは、変わった名前の唐櫃越→老ノ坂峠→大枝山でした。唐櫃越は前半の「みすぎ山」からの眺望や愛宕保津峡の眺めは良かったですが、後半は舗装林道歩きでした。老ノ坂峠付近には、西山大霊園、旧トンネル、旧坂、首塚、旧西部クリーンセンターなどがあり、霊的な感じがしました。旧老ノ坂峠から老ノ坂トンネルの上を越えるルートがありそうなので機会があれば辿ってみたいところです。最後の大枝山は、電波施設があり頂上は確認できませんでした。

腰折を2句

「ハクレンや保津の谷間に五、六本」

 「鶯の三声四声や唐櫃越え」

 

 

 

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【ルート図】

 

〈個人山行〉天ヶ森・天ヶ岳・焼杉山 《京都百名山シリーズNo.44~46》

平成30321()

 

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写真1: 天ヶ森(ナッチョ813m)山頂にて

 

 

寒い雨の一日、標高700mを超えると白いものがあり、昨夜は雪になっていたようだ。小出石バス停から天ヶ森南西尾根に取付き、天ヶ森(ナッチョ813m)を手始めに百井峠を越えて天ヶ森(788m)、焼杉山(717m)と京都百名山3座を縦走した。

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【メンバー】 山本浩史L、土井司

【山  域】 京都市左京区

【行  程】 桂川7:338:09国際会館8:569:26小出石9:3210:12 P54411:15天ヶ森11:3112:16百井青少年村~12:51百井峠13:13天ヶ岳~14:28焼杉山14:3515:03送電鉄塔15:26古知谷~15:55大原15:5516:18国際会館16:2216:43京都

【登山データ】 雨 歩行17.2 6時間23 延登高1,267m 延下降1,314m 3座登頂

 

降水確率90%とあっては終日雨具を着ての山行は免れない。覚悟はしていたが大した降り方でなく一安心だった。小出石バス亭は、R477敦賀街道の分岐点にあり、その間の尾根を登る。取付きを探すと敦賀街道側は民家が続き無理。R47750m程入った処から尾根に取付くことができた。稜線に這い上がるとしっかりした踏み跡があった。やがて林道が寄り添って急な斜面はジグザグに付けられ、稜線を忠実に歩くと交差の都度泥濘んだ林道を横断するため結構面倒だ。その後も微かな踏み跡が所々にあり辿って行くと下草はないが、倒木や低い枝の張出しを避けなければならずやはり登山道のない尾根だと実感した。

P544を越えた鞍部から南の尾根には、以前登ったことのある登山道があり登山地図にも描かれている。稜線は風が吹き抜け冷たい雨が体温調整には丁度良い心地だ。急登斜面を登ると傾斜は落ち着きなだらかなエリアとなった。標高は打たれていないが顕著なピークがあり北へナッチョ谷東尾根が始まる。地形図では登山道は南側を巻いているがピークを踏んでみた。微かに期待した山名はなく短絡して西の鞍部に下った。ナッチョ谷の源頭でなだらかに続いていた。地形図にはここから三谷への道が始まっている。

もう一つピークを越えると天ヶ森への最後の登りとなり稜線の西端に乗り上ることになるが右に逸れて短絡した。天ヶ森(813m)山頂は、展望はないが3等三角点「見谷」が置かれ、幾つのも標識があり中でも京都大原里づくり協会による「大原の里10名山 ナッチョ(813m)」の標識が一番大きかった。因みにこの大原の里10名山は、他に峰床山皆子山、天ヶ岳、焼杉山、翠黛山、金毘羅山、瓢箪崩山、大尾山、水井山が選ばれている。

里に降り続いていた雨は山頂付近では雪となった時間があったようで白いものが地面に残っていた。天ヶ森から北の稜線を行くと三谷峠を越えて花折峠へと尾根が続くが、今日は西に進み一旦百井集落に下る。西のピークを越えた所で林道に出るように地形図には描かれているが、しっかりした登山道を辿ると南側をトラバースしヘアピンカーブの所で林道に下りた。この後1.6㎞林道を歩き、国道477号線に出たがこの国道は車が殆ど走らない。百井集落を流れる百井川は安曇川の源流域で標高620mもある山村で下界へは高谷川を掛け下り大原に出るか百井峠を越えて鞍馬に下るかしかない。集落には旧愛宕郡を中心に信仰されている神様シコブチ様が祀られた神社があった。ここでは思子淵神社と書く。

長閑な山村を歩き百井青少年村を過ぎ和佐谷峠への道が分岐し百井川を渡ると恐ろしく急な斜面を這い上り国道の谷と水無谷の間の尾根に乗り上がった。水無谷からは林道が上がってきて稜線に纏わり付き始めた。百井峠に下るとお地蔵様があった。今日は彼岸の中日とあって真新しい花が供えられていた。南側の稜線に取付くと微かに踏み跡があり続いていた。この稜線を離れ西に下るとまた林道で、横断して南に続く稜線を辿ると天ヶ岳(788m)に達した。展望もなく、稜線のすぐ横に林道があって幻滅させられた。それでも大原の里10名山の一つである。

元の稜線に戻り南西方向に進むと複雑な地形の部分に差し掛かり注意深く進んでいたが、あまりにも早く表れた分岐に信用できず進み過ぎてしまった。引き返して道を辿ると地形図とはかなり異なって付けられているようだった。滝谷へ続く登山道が東に直進していたが分岐して南に進んだ。P604を次の目標として歩いていると登山道は、稜線を離れ西側を巻く道となり何時しかP604は過ぎてしまった。この先も巻道が続く、この道を寂光院道と称し最後に稜線を横断し大原寂光院に下って行く。巻道を歩いていると地形の変化が読み取れず現在位置が分からなくなるのであまり好まない。できるだけ稜線を進みたいものだ。

GPSで現在位置を確認すると焼杉山への取付きとなる566mの鞍部はもうすぐだった。分岐で稜線に戻り、地形図に道の無い尾根を登り翠黛山からのしっかりした道と合流した。急登路を登ると今日最後の山、焼杉山(717m)に達した。3等三角点「岩谷」が置かれ木立の隙間から展望が得られた。先程まではガスが立ち込めていたがガスが上がり時折大原の里が俯瞰できるようになった。

山頂から真南にミチバタ谷経由で寂光院へ下る指導標があったが、地形地図に無い道だが登山地図には描かれていた。今日は古知谷阿弥陀寺に下りる予定なので東北東へ続く尾根を進んだ。次のピーク手前で敦賀街道西側の尾根を大原に下る道が分岐した。この道は13年前に歩いた道だ。焼杉東尾根は岩場もあり、雨で滑りやすく結構険しい道だった。やがて送電鉄塔が現れた。今日通る古知谷阿弥陀寺への道には送電鉄塔はなく分岐を見逃してしまったようだ。送電鉄塔からは予想外に展望が良く大原の里やゴルフ場(京都大原パブリックコース)、比叡山から連なる小野山(670m)その肩には琵琶湖も見えるようになってきた。分岐を通り過ぎてしまったが怪我の功名で展望を楽しむことができた。

この後送電線は尾根に沿って里に下っているが、尾根は恐ろしく急で慎重に歩いたが足を滑らせ尻もちをつく事もあった。雨は殆ど止み、展望の利く尾根でこれまた気持ちが良かった。3本目の鉄塔を過ぎると谷間に入りやがて古知谷登山口に達した。此の辺りは古知谷阿弥陀寺の境内で敦賀街道に面したところに山門があった。国道367号線の旧道敦賀街道で京都バスはこの道を走る。歩いていると小出石行のバスが来てもしかするとすぐに折り返し国際会館行が来るのではとバス停の時刻表を見ると大原までしか行かないことが判明予定通り大原バス停まで歩いて帰った。雨が雹のような霰となり一時強くなった。まだまだ天候の回復は先のようだった。

バス停に到着すると国際会館行のバスが将に発車する処で雨具のまま飛び乗った。国際会館で地下鉄に乗り換えるとこれまたすぐに扉が閉まり全く待ち時間なしで京都駅まで帰れた。京都タワーには大浴場があり、タワーができた時から知っていたが初めて入浴した。料金は、リロクラブの割引で840円だった。タワーの向かいにある酔心で反省会をして解散した。

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写真2: 百井峠は国道477号線が越える

 

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写真3: 送電線尾根から小野山(670m)を望む