京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No. 3734  ボッカ 蓬莱山改め打見山 ※ボッカポイント

2018年5月19日(土)

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【メンバー】

L田中靖之(22kg)、藤松奈美(20kg)、藤井康司( 20kg)、TS(24kg)、

齋藤庄一(21㎏) 計5

カッコ内は歩荷重量、小数点以下は切り捨て

 

【行程】

08:30志賀駅駐車場発

09:08登山口~キタダカ道~クロトノハゲ

11:45打見山山頂

 

【記録】 57期 藤井康司

集合場所の志賀駅駐車場を出発。明け方雨がふったようだが、 雨は止み、曇り空が広がる。昨日とは打って変わって清涼な空気、 少し肌寒いぐらいの絶好のボッカ日和だ。山談義が弾む。 半時間強で登山口に到着。 ザックの準備が出来ていなかった藤井は石を詰め込む。 ほぼ林道に近い、整備登山道を行く。 和気あいあいと談笑しながらのボッカは経験がない。 9合目あたりから少し斜度がキツクなり、話し声もまばらに。 山頂付近は完全にガスに包まれる。気温7度、 風速は毎秒10メートルを超え、体感温度は氷点を下回る。 蓬莱山は断念し、ボッカ終了。 ロープウェイ山頂駅のレストランで休憩の後、ロープウェイで下山した。

 

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登山道から琵琶湖を望む

 

【感想】 57期 藤井康司

減量目的で新緑祭を挟んだボッカ例会連チャンを計画した。今回はその初日。ボッカといえば、4年前の堂満岳、青ガレの初例会参加を思い出す。酷暑の中、全身ドボドボになりながら、青息吐息、下山時はほぼ腰砕け状態、1週間はまともに歩けなかった。自分の原点ともなった山行だ。往時とべれば体力・筋力もつき、荷物の詰め方、担ぎ方、歩き方、 服装・装備に至るまで変わり、随分楽になったものだと思う。今回は冷涼な天候、 行程、メンバーにも恵まれかなりお得感の強いボッカ例会となった。

 

 

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打見山山頂付近から

 

【感想】61期 齋藤庄一 

山岳会に入会させてもらい始めての例会。そして初めての歩荷トレ。

今まで20kgを背負って山登りって行った事も当然なく、不安いっぱいでの例会参加となりました。

重いリュックを背負い方をTSさんに教えてもらい、気持ち背負うのが楽になりました。

先頭は、藤松さんが、歩荷ペースで登られ、そのあとを自分がついて行かせてもらいました。ゆっくり歩いているのですが、歩荷ですから額から汗が噴出してきます。他の方たちを見ていると、平然と登られており、自分の力のなさを痛感しました。

何度かの休憩を行いながら、打見山まで登ることが出来ました。

主催されました田中リーダー、その他の皆様のおかげで、なんとか歩荷トレが出来たと思います。ありがとうございました。

 

【感想】55期 田中靖之

今回仕事等忙しく2年弱ぶりに企画した例会をやっと実施できました。今回夕方から新緑祭も有り、下山時にロープウェイも使えるコースで企画しました。

前日の予報では山頂風速17メートル予報でしたのでロープウェイの会社に問い合わせた所、20m位までは止まらないだろうという事で決行(止まっていたら整備されたキタダカ道を引き返す)しました。

登りは晴天で振り返ると琵琶湖が望め、皆様と楽しくしゃべりながら登れました。

尚、参加者の一部からは私がボッカの鬼(ボッカトレを好きでやっている)と思われているようですが、テント泊に行く体力作りの為に仕方なくやっているだけですので(笑)。

 とにかく皆様との山行ご一緒でき凄く楽しかったです。ご参加頂きありがとうございました。

 また涼しくなった秋にはボッカトレや、平日の六甲ハイキングや、やさしめのテント泊を企画したいと思いますので、機会がありましたらまたよろしくお願いいたします。

 

【感想】TS
2
年前の7月に初めて歩荷トレーニングをした。ツラくて辛くて「もうこんなこと絶対にせーへん!」と思った。私はボッカが大嫌いだ。今回はポイント取得のために参加した。こんな義務感いっぱいの山行だったが、新緑が美しい山をみんなで歩くのは楽しかった。これでボッカポイント×2は終わり。

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo49・50 飯森山・桟敷ヶ岳

平成30428()

 

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写真1: 城丹国境尾根を振り返ると展望ピークの後ろに反射板ピークと飯森山(791m)

飯森山(781m)は、清滝川の源流域、北区大森と右京区京北の境にある。桟敷ヶ岳(896m)は、京都市北区雲ケ畑にある。新緑萌える晴天のもと井戸祖父谷と妹路谷(いもじだに)の合流点の橋の袂に車を置きジョウクラ尾根から国境稜線、池ノ尾峠を周回縦走した。

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【メンバー】 山本浩史(単独)

【山  域】 京都府京都市右京区・北区

【行  程】 桂川駅5:136:20妹路谷橋6:257:03井戸山~7:39ジョウクラ峠~7:54権現山~8:16飯森山~8:25大谷峠~9:13 P8429:40ナベクロ峠南西ピーク~9:47ナベクロ峠~10:06桟敷ヶ岳~10:56祖父谷川出合~11:08祖父谷峠~11:43仏峠12:33池ノ尾峠~13:06妹路谷橋13:1713:27常照皇寺14:0415:52桂川

【登山データ】 天候:晴れ 歩行 16.3 6時間:41 延登高 1,417m 延下降 1,417m  4座登頂

 

今回も参加者なく単独となったので出発を早めた。府道61号線は妹路谷(いもじだに)林道が分岐する橋の先が通行止めで橋の袂に車を置いた。歩き出すとすぐ、府道を倒木が塞ぎ酷い状態だったが潜ったり乗り越えたりして辛うじて通り抜けることができた。見上げてみると風倒木ではなく土砂崩れによるものだった。府道の先には林業用の重機が取り残されており、行き止まりでう回路もないので大変だろう。

井戸祖父谷から小祖父谷に入り林道が対岸に渡り尾根の先端に達した処から尾根に取付いた。道は無く急斜面で木に摑まって這い登ると茨の棘が服に引っ掛かり身動きが出来なくなってしまった。これは手強いかと思われたが入口付近だけで後は下草も殆ど無く問題なく稜線に這い上がることができた。稜線の北にある井戸山(671m)に足を伸ばし山頂に立つが3等三角点「長子」があるだけで山名の標識はなかった。此の山は別名「小祖父谷山」、「ジョウクラ」とも呼ばれているようだ。

引き返してジョウクラ尾根を南下した。複雑に曲がりくねった尾根でやはり道は無いが歩いた人はいるようで所々テープが見られた。しかし展望のない稜線でルートファインディングは欠かせない。途中のP656は存在感のあるピークでやがてジョウクラ峠(577m)に達した。小祖父谷から林道が上がってきているが中の谷側に道形は見出せなかった。南下を続けると傾斜が増し権現山(701m’)に達した。山頂には標識もなく展望もないので先に進んだ。大きな括れの鞍部を越え140mの登り返しで飯森山(791m)に取付いた。此方も急登で地形図に山名の書かれた山頂には山頂標識があり、名残のミツバツツジも咲いていた。

飯森山は京都市北区と旧京北町の境で城丹国境の山で東に続く稜線は国境稜線となる。登山地図にも登山道が描かれた稜線で比較的なだらかに下ると大谷峠(725m’)に達した。飯森山と大谷林道への道を示す古びた指導標があった。稜線を辿り780m程のピークに到ると北面が伐採地で展望が開け登って来た井戸山や登山口の南にあるP671が望めた。次のピーク付近で振り返るとさっきの展望ピークと飯森山、そして飯森山の南にある電波反射板のピークも望めた。

国境稜線を進むと登山道がピークを外れているので忠実に立ち寄って見るとピークには岩が重なっていた。更に進むと登山道は両側のピークの真ん中鞍部を抜けている。14年前に来た時は北のピークを通ったので今回は南の顕著なピークP842に立ち寄った。ピークには「P842」プレートが掲げられていた。登山道に戻り送電線ピークに達すると祖父谷峠からの道と合流した。南方面の展望が良くすぐ南に形の良いピークを発見、標高は打たれていないが立ち寄って見たい衝動に駆られた。

ナベクロ峠は何の表示もなく桟敷ヶ岳への縦走路と永谷に下る道が分岐しているが分かり難い。縦走路を離れ南西に進み件のピークを目指した。予想通りピークには何もなく展望も得られなかった。ナベクロ峠に戻り桟敷ヶ岳を目指した。桟敷ヶ岳(896m)6年ぶり5度目の登頂、2等三角点「桟敷岳」が置かれているが上部の折れた三角点標石が露出し傾いていた。此れは以前のものがそのまま残されているだけで傍らに現役の点標がしっかり設置されていた。まだ10時だが昼食休憩をして辺りを見回すと小さなゴミが散乱、来月の岳連清掃登山を前に奉仕活動でファミマの袋いっぱい回収した。

帰りはナベクロ峠に戻り祖父谷峠へと向かう予定だったが独りの気楽さで同じ道はできるだけ歩きたくなく、祖父谷川の支流枝谷の源頭が北山特有のなだらかさと新緑の美しさを醸しているのでこの谷を下りることにした。暫く下ると本流と思われる谷に合流し険しくなり水もあり面倒なので尾根筋にトラバースした。横から見ると案の定滝も現れた。15分程で祖父谷の府道に降り立った。因みにこの府道は祖父谷峠に阻まれ繋がっていないが北側の井戸祖父谷の府道と同じ61号線「京都京北線」を名乗っている。

暫く行くと石仏峠付近に到る林道が右に分岐した。林道はやがて山道となり送電線が見えてくると祖父谷峠に達した。峠の地蔵が井戸側に50m余り下った所にあり峠から望遠レンズで姿を捉えた。北に進み再び城丹国境尾根となりアップダウンの多い複雑な地形を歩き送電鉄塔に到った。開かれて展望が良く桟敷ヶ岳の全容を見ることができた。送電線2組が稜線に絡みつくように進み石仏峠に達した。指導標には、「北は地蔵谷、西は城丹尾根、南は魚谷」と記されていた。

魚谷に下る道に入り林道が分かれて東へと向かったが稜線を歩いたほうが良かったようだ。取り付ける処から稜線に這い上がり灰屋山への尾根に入った。暫く行くと灰屋へ下るイザナギ谷への指導標があった。750mまで標高を下げるとなだらかな下りで最後の送電線を潜り東へと去って行った。やがてなだらかな登りとなって左側に林道が始まった。林道を見下ろし忠実に稜線を辿って、池ノ尾峠を目指していたが何の表示もなく上がって来る道も見出せないまま立ち寄ろうとしていたその先のP761に到ってしまった。ここも何の表示もなく、引き返しGPSで位置確認をするがやはり池ノ尾峠は何の気配もなかった。

妹路谷へは横を走る林道が連れて行ってくれると見込んで進んで行くと上り坂で少し不安になるが尾根の先端付近から下り出した。ジグザグに下っているので尾根をダイレクトに下り短絡し、トラバースに入る処から林道に戻った。自動車が走るには過酷な程の勾配で最短距離を通っている。やがて妹路谷の林道に合流し、更に5分程下ると石仏峠からの地蔵谷が合流し北山杉の美しい斜面を見ながら府道との分岐に到った。付近に2台の車が止められ釣り人が入っているようだった。

帰路京北井戸町の常照皇寺に立ち寄った。北朝初代の光厳天皇が開山し、境内には天然記念物の九重桜、御所の左近の桜の分木、御車返しの桜など名高い木がある。志納料400500円とあったが500喜捨し拝観した。背後の山国御陵には102後花園天皇と共に祀られ後土御門天皇の分骨も収められている。

 

 

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写真2: 城丹国境尾根から桟敷ヶ岳(896m)を望む

 

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写真3: 常照皇寺境内から井戸山(671m)が見られた

No.3728  東山 読図例会 読図ポイント

2018年4月28日(土)

【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、田中靖之、MYYN                   計4名
【行 程】
4
28日(土) 快晴
8:30
京阪大谷駅10:23音羽山593.1 10:3212:05 牛尾観音(昼食)12:4013:31高塚山△485.013:56 343のピーク~14:32 醍醐寺境内 北門~14:56 地下鉄醍醐駅着 解散

 

【記録】      52期 小泉賀奈子

 ゴールデンウィーク初日、快晴に恵まれ、

絶好の登山日和となった。今回の読図例会は、これまで行ってきたものとは異なるコンセプトで実施した。というのも、雨で予定していた下見ができなかったため、地図作成が間に合わなかったためである。そこで、参加希望者の皆さんに了承をもらい、「このルートで読図例会を実施するなら、どこをポイントにするかを考えながら歩く。」という趣旨で行った。

 まずはリーダーが先頭になり、読図ポイント候補を紹介しながら歩いた。京阪大谷駅から高架を渡り、東海自然歩道へ。木漏れ日がとても気持ち良い山道だった。谷筋から登り、尾根に乗り上げたところで現在位置の確認をした。地形図上でも特徴的な場所である。この後、尾根をずっと登っていくこと、石段がコース上に出てくることを確認した。所々、進行方向や道の形など、地図を手に解説を加えながら進んだ。2つめのポイントは、電波塔のある三叉路。Nさんは、道の形状や建物をすぐに言い当てられた。Yさん、田中さんは、しばらく逡巡されたものの、少し動いて周りの様子を偵察し、同定された。ここから先は、先頭を順に交代。コースをいくつかに分けて各自ポイントを設定し、その箇所で止まっては解説する、という方法をとった。

 音羽山の山頂からは、琵琶湖や京都市内が一望でき、とても気持ちが良かった。進行方向に傾斜の緩い尾根が延びているので、地図を確認しなければ危うく直進しそうな箇所であった。念のため、進んでみると、本当にどこまでも行けそうであった。気をつけたい道迷いポイントである。

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音羽山山頂にて

 

 音羽山からはYさんが先頭になって進んだ。送電線、三叉路、読図ポイントをそれぞれ想定しては確認する、という行程を楽しんだ。一か所、意見が割れたところがある。牛尾観音と石山方面の分岐である。地形図上では、牛尾観音へは谷筋を下っていくコースが示されているが、どうやら歩いたのは破線が途中で途切れている、尾根を伝うコースである。しかも、破線が途切れた先に、南側の谷に下りて牛尾観音に行く道があり、これは地形図には載っていなかった。また、南側の谷に下りるコースは見付けにくく、田中さんは文明の利器を使って読図され、尾根を直進して南下することを選ばれた。地図に載っていないとなると、本当にこちらの道で良いのか迷ってしまう。今回は、読図ポイントの設定を趣旨にしているので、「迷った時は行ってみよう。」の精神で尾根を突き進んだ。明らさまにベンチで行く手を防いであるのに、である。おもしろいことに、この尾根、道がないのに道があるように見えるし、とても歩きやすい。川のせせらぎが聞こえ、傾斜が急になったところでストップ。無駄に見えるが、現在地を確認するにはとても大きな意味があると私は思っている。もちろん、戻る時にも道迷いの危険が伴うので、明らさまに元の場所が分かる箇所でしか行わないようにしている。

 

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   地図を片手に歩くメンバー

 

 その後、Yさんは何度か立ち止まって迷っておられる様子だったが、車道まで出て牛尾観音に到着。実は、山道の途中に小さな看板があり、山から直接牛尾観音に下りてくることができたのである。田中さんはそれに気づいていた様子。三者三様で勉強になる。

 牛尾観音は山里の秘境寺という趣で、杉の大木がそびえ、とても神聖な場所だった。空気がおいしくて、昼食をとりながらそれぞれが日頃の疲れを癒した。

 その後、川を渡りせせらぎを横目に醍醐へ向かう。時折、登山者にも会い、人気の山だと分かる。送電線、トンネルなど、人工物も多く、現在地を確認しやすかった。高塚山では、三角点を確認し、心地よいペースで下っていった。一か所、道を見失ったが、少し戻って田中さんが登山道を発見。無事に下山することができた。

 

【感想】      57期 MY

読図山行を計画する場合、どこにポイントを設定するかを話し合いながら地図に落とすという試みでした。地形図からピークなど特徴的な地形や人工物が見られる箇所を探して、設定するポイントの案を出し合いながら歩きました。現在地を地形図から読み取るのは難しくもっと練習が必要だと感じました。地形図の読み方、地図記号や三角点の話し等とても勉強になりました。今後ともご指導頂けると幸いです。

 

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木漏れ日の中を進む

 

【感想】       60期 YN
3回目の読図例会となる。今回は読図ポイントの設定の仕方がわかる趣向であり、こ
れもまた読図力の向上になるだろうと期待して臨んだ。当日は山行にもってこいに晴
れ渡る。気分も上昇し、リーダーが地図上に設定されたルートを通りつつ、東海自然
歩道沿いの尾根に向かい歩いて行く。最初のピークまでは現在地を確認しながら地図
上の記号が何かを当てていく。それから参加者全員で読図になりそうなポイントを設
定したのち、田中さんを先頭にそれがどこかを確認しながら歩いて行くが、ピーク534への分岐手前の自分の設定したポイントは外してしまう。人工物との交点ではあったが、踏み跡のある道につられ設定ルート上を歩けていなかった為であった。その後もリーダーからこまめに現在地を確認されつつ、10時頃音羽山山頂へ着くと、山科
区内と琵琶湖も望める大パノラマが広がっていた(送電線がある為だろうか)。小休
憩して次は牛尾観音へ先頭をYさんに交代して進む。途中石山寺への分岐から右へ巻き道を行くと現在地を見失う、これも設定ルート上を辿っていないために現在地の把握が困難になったからかと思いつつ、ヘアピンみたいな牛尾観音への逆方向の道が
あったので、田中さんが目的地へ一直線に尾根筋をおりる道を提案されたが、道がないのですぐに違うと気づかれたが、リーダーが行ってみましょうと言われたので、下りていくと傾斜と谷川のせせらぎが大きくなってきて、これは危険だからと元来た道へと引き返した。やはり下りはとても迷いやすいと再認識する。牛尾観音へと到着すると丁度正午過ぎだったので昼休憩をとる。ここは山と山に挟まれた高台にある隠れ里
みたいな所だ。新緑の清々しさ、大杉の存在感と相まって境内からの眺望にとても癒
やされた。その後は自分が先頭に午前中と同じくポイントを設定して進んでゆき高塚
山へ着く。リーダーから三角点の説明を聞いてから醍醐寺へと帰路についた。結果、
ポイントは合計10カ所位設定出来た。多めにポイントは作っておき、参加者によりポイントの数が調整できることも知った。ただポイントはもっと厳密に特定しますと
も。自分の読図力はまだまだですが、読図は現在地の把握と道なき道を行ける基礎的
なツールであるし、低山でもじっくり楽しむことが出来る貴重なツールであると再認
識できた例会でした。
小泉リーダー、参加者の皆さまありがとうございました。

 

【感想】       55  田中靖之
今回自身約半年ぶりに例会に参加させて頂きました。昨年10月から体調を崩し、又体調回復後は仕事が忙しくなり3月末までは比叡山に1回登っただけでしたが、仕事も落ち着き、4月六甲2回、蓬莱山1回登り今例会に参加させて頂きました。

今回、小泉リーダーには、読図のポイントを所々で丁寧に教えて頂きました。いつもは標識が豊富な六甲に行くことが多く、あまり地図を見ないので、今例会をきっかけに、読図が必要な事が多い比良山や京都の北山にも行ってみたいので、読図を少しでもできるよう頑張りたいと思いました。

尚、音羽山は別ルートで登った事は有りますが、それ以降の高塚山は初めて登りました。音羽山から京都市街が一望でき大変綺麗でした。
今回読図例会で地図を確認しながらの山行なのに、久しぶりに会の皆さんとの山行で凄く楽しく、山行中しゃべりすぎ大変失礼しました。小泉リーダー、参加者の皆様ご一緒させて頂きありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

 

 

No.3727  京都外周ウォーク⑪ 春の八丁平湿原・峰床山・鎌倉山

2018年4月22日(日)

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【メンバー】

CL 57期 崎山康治

54期 鹿嶽眞理子 

【行 程】

22 晴れ時々曇り 昼気温32度

7:45京都バス出町柳駅前発=8:40葛川

学校前着・出発~[伊賀谷]~9:30二

股~[右股]~10:30中村乗越~10:35八

丁平湿原~10:45同南端~11:00クラガ

リ谷への分岐~[クラガリ谷]~11:20

尾根筋~11:30 970m峰床山休憩・昼

食12:0012:25オグロ坂峠~13:35

970m鎌倉山休憩~14:40林道出合

休憩~[鎌倉谷]~15:00葛川森林キャ

ンプ場前~15:05坊村バス停到着・

15:46江若交通バス堅田駅行発=

16:40JR堅田到着

【歩行距離等】

歩行距離:11km

所要時間:6時間35

累積標高差(+)1,000m(-)1,040m

【記 録】57期崎山康治

満員のバスに揺られ葛川学校前で下車。中学校北側から安曇川支流の伊賀谷を遡上し「火の用心」の大看板のある二股に至る。左岸に渡渉する橋が無いため少し下流の堰堤の縁を渡り右股に進む。

テープ等の目印に従い谷を左右に渡りながら北に進み、最後に右岸に渡って谷を離れ、急斜面を登って西に折れ中村乗越に着く。

西側の眼下に八丁平を見ながら斜面を下り六尺道に出会う。道なりに南に向かい、湿原の南端から峰床山への道標に従って木道等を北西に進む。フノ坂峠への分岐を見送って湿原の中を進み、クラガリ谷への標識から西に向かい、湿原を進む。北へ向かう谷と別れ、踏み後に沿って西に登る。前回、北に進む目印に従ったが途中で滝に阻まれたため、素直に西の谷を辿り急斜面を経て尾根道に出る。北に向かい峰床山頂上に到着。360度の眺望があり、比良山系等を眺めながら昼食を摂る。

下山は、オグロ坂への標識に従い、東の斜面を下り、イワウチワなどを楽しみながら、オグロ坂峠に至る。

休憩後、眼前の斜面を東に登り、アップダウンを繰り返しながら北東に進み、ようやく鎌倉山に着く。眺望はきかないが雑木林がきれいな平坦地の山頂で、休憩後、東に向かう。緩やかな下りを満開のシャクナゲの花やイワカガミ、ブナ林などを楽しみながら、広幅の林道出合まで下る。

 

 

休憩後、「城の鼻~登山口」の標識に従いカマクラ谷へ下り、「かまくら谷林間遊歩道案内図」の大看板のあるキャンプ場前に着き、葛川市民センター前駐車場を経て坊村バス停に到着。予定の出町柳までの京都バスには2時間余りあるため、休憩後、江若交通バスでJR堅田駅に向かう。

【感想】54期 鹿嶽眞理子

爽やかな新緑とせせらぎの音に心弾ませて歩きだしました。しかし、上のほうに上っていくとまだあまり芽吹いておらず、八丁平は冬の眠りから目覚めかけてるところでした。さらに登っていくと、ミヤマカタバミ、オオカメノキ、イワウチワが咲き乱れ、イワカガミは今日初めて開花したのかと思われる初々しさでした。圧巻は、下山路で見たシャクナゲの群生でした。

さて、今回の山は道標もかなり少なく、渡渉地点に橋がないなど、地図読みに神経を使う山でした。ちょっと道間違いなどもしながら、何とか無事予定コースを回ることができてほっとしました。やはり北山は奥が深くて楽しいです。崎山リーダーありがとうございました。

 【感想】57期 崎山康治

  今回のコースは、中村乗越までの沢渡り、八丁平湿原の新緑と木道、下山道での花々と3つの行程が楽しめました。特にシャクナゲは満開で大輪の花がきれいでした。帰りのバスの時刻が気になっていましたが、同行いただいた鹿嶽さんのおかげで、余裕をもって下山できました。

腰折を2句

「宿り木の梢に高し春の空」

 「沢渡り見上げる木々や夏近し」

 

【ルート図】

 

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No.3726 青山讃頌舎から信長軍伊賀攻めの史跡をめぐる

2018年4月22日(日)

【メンバー】(CL) 穐月大介 、加藤一子、伊藤正子、山本浩史、奥野淳子、江村一範、計6名

 

【記録】59期 江村一範

422日(日)晴れ

11:12 青山讃頌舎出発〜11:35 阿保頓宮跡(阿保城)11:53 慈福寺おせいき地蔵(道祖神)〜12:28 城氏城狼煙台着(大休止)〜12:55 城氏城狼煙台出発〜13:41 城之越遺跡(通過)14:27 山村氏(中原氏城址は接近できず)15:12 丸山城城址碑〜16:12 天童山無量寿寺着(三十三観音巡り)16:45 天童山無量寿寺出発〜16:54 丸山駅着解散 

 

最初は里山歩きくらいだろうと油断していたのですが、

マイナーな山城跡(狼煙台と山村氏・中原氏城址)は最初から藪こきの連続で、低山バリエーション歩きのようでした。何でも無い尾根から急に遺構がどーんと眼前に現れるのは、さながら秘密基地を見つけた気になりました。まるで子供の頃の探検ごっこをしているような趣があって面白かったです。山城跡は年月が経っているにも関わらず、土塁や堀などの遺構はしっかり残っており、

当時の生活や戦いぶりを想像してみたりして、敗れ去った無名の忍(しのび)達に思いを巡らせました。

青山讃頌舎でお父様の穐月明氏の作品鑑賞と、茶室でお母様よりお茶を頂いたのも眼福なる経験でした。この日は夏の様な暑い日でしたが、童心に帰ったような一日で楽しかったです。ありがとうございました。

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(村から村へ)

 

【感想】 25期伊藤正子

昨日は有り難うございました

久しぶりの山行にしては、藪こきあり、美術鑑賞あり、歴史勉強ありと盛りだくさんで有意義な1日となりました。

青山美術館では、新緑に包まれた茶室で御茶を頂き、美しい絵を間近で見られ穏やかな気持ちになりました。伊賀の乱の城後は440年前に起こった戦いの様子をうかがわせる狼煙台や堀に立ち、時代を遡ることが出来ました。

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(丸山城址天守閣跡)

 

【感想】 50期 奥野淳子

青山讃頌舎を訪れ、水墨画家穐月明さんの美しい絵と庭を楽しませて頂きました。

穐月大介さんによりますと「怖い」お父様だったそうですが

雀やウサギ、蟹など小さな生き物や自然が描かれた絵からは、温かで優しい心が伝わって来ます。

素晴らしい美術館をたくさんの皆様に訪れて頂きたいです。

 山行も山城を巡る楽しいものでした。穐月さんの「歴史探訪シリーズ」には何度も参加させて頂きましたが、毎回とても勉強になります。機会がありましたら、またよろしくお願い致します。

 

CL所感】 25 穐月大介

去年中止になった計画のリベンジであり久々の例会なので私自身楽しみにしていました。しかし、遠いしマイナーだし参加があるか心配してたのですが5人も集まってくださいました。当青山讃頌舎は新緑の今が一番見頃です。しかもこの日、天気が良くて萌黄の若葉が透けてすごく綺麗でした。

久々の山仲間との散策はすごく楽しかったです。このメンバーだとつい安心して無駄な藪漕ぎをさせてしまいました。道のないとこ大好きなんです、ごめんなさい。

今回マイナーな遺跡なのでを少し解説しておきます。

 

・阿保城跡:一般には頓宮跡と て知られ伊勢斎王が帰還の宿とした所ですが、残っている遺跡は中世山城です。当館から一番近い「伊賀タイプ」の城を紹介するために 立ち寄りました。尾根の中腹に築かれ3.5mもの高い方形土塁で囲まれた城跡で、畿内の築城理論から見ると不合理な構造をしています。

 

・城氏城跡:伊賀惣国一揆の狼煙連絡システムの一つと考えられる城跡で私も初めて登りました。道が無いのできつい坂をよじ登らねばならず当会のメンバーだから行けた所です。小規模ながらしっかり機内的城郭思想を取り入れて作られていました。きっと狼煙を上げるくらいの時間は持ちこたえたでしょう。

 

・城之越遺跡:国史跡で古墳時代の水の祭祀場跡ですが、時間がないのと有料なのでパスしました。

 

・山村氏城・中原氏城址:此処も初めてでした。山村氏城も道は有りませんが藪はまばらで今回のメンバーは一撃で落としました。城は「伊賀タイプ」ですが麓の中原氏城との連帯が注目点です。しかし私有地のようで近ずけませんでした。城の有る上林の村はのどかで美しい村でした。

知らなかったのですが村中の持仏寺は丸山城建設の拠点だったそうです。

 

・丸山城跡:当時伊賀最大最新の城で未完です。伊賀国のど真中に 伊賀惣国一揆と対立する織田軍が建設しようとした巨大要塞で、今まで見てきた城の何十倍もの規模です。しかし此処には道があり落とすのは簡単です。今回未完の部分や大手も確認できました。

 

・無料寿福寺:伊賀惣国一揆が集結し丸山城攻撃を決済した寺です。丸山城が一望できます。裏山の三十三観音参りをさせてもらいました。

 

又、こんな機会を作れれば良いなと思います。ありがとうございました。

 

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