京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉Team BCS ゲレンデトレ ~八方尾根、志賀高原、野沢温泉~

【メンバー】
山本夏雄、加藤一子、穐月大介(テレマークチームコーチ)、小泉賀奈子、藤井康司、H.H(アルペンチームコーチ)、T.S、K.I、梅村重和(CL&記録)      計9名
【行 程】
1月11日(金)
ファミリーマート山科三条店20時集合=五竜とおみ エスカルプラザ仮眠室(泊)
1月12日(土)
エスカルプラザ8:00=八方尾根スキー場(終日ゲレンデトレ)=長嶺温泉(泊)
1月13日(日)
長嶺温泉7:30=志賀高原スキー場(終日ゲレンデトレ)=長嶺温泉 (泊)
1月14日(月)
長嶺温泉7:00=野沢温泉スキー場(午前券にてゲレンデトレ)=京都

【記 録】59期 梅村重和
一昨年、昨年に続き、今回も信州のビッグゲレンデ3か所をハシゴするツアーである。本命は志賀高原。仕事を終えてから京都を出られるのはせいぜい20時頃。三日間のゲレンデトレを睡眠不足になること無く、出来るだけ快適に過ごすため、初日の寝どこには遅くとも午前1時頃には到着できるところが良いな、との判断で今回も金曜日の深夜はエスカルプラザ泊、翌日は八方尾根スキー場とした。今シーズンはまれにみる寡雪のため、実施出来るかどうか直前までヤキモキしたゲレンデトレであった。

1月12日(土)
R148はこの時期、アイスバーンの走行となるが、今日はほとんどドライ。快適に走行し八方尾根スキー場の無料駐車場に到着。みんなで名木山ゲレンデを2本ほど滑り足慣らしの後、ゲレンデトップのリーゼングラートへ。その後、アルペンチームは黒菱ゲレンデ下部にてH.Hコーチからワンポイントレッスンを受ける。

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当方も我流ゆえ、H.Hコーチからの指摘はとてもありがたい。教科書の通りにやっているつもりでも、上級者から見れば違うことをやっている。また上級者のシュプールを忠実に追いかけることで、ターンのポイントを学ぶことが出来る。これは目からウロコのトレーニングとなった。ちなみにウロコが何枚あっても足りませんが。
オリンピック道路を通り、道の駅 信州新町 の“そば信”にて夕食。中野市
こけしの宿 “長嶺温泉”に宿泊。

1月13(日)

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長嶺温泉にベースを置き志賀高原に出撃。志賀高原中野市街地からゲレンデまでカーブの多い国道を登っていかねばならない。ここも例年、アイスバーンにビビりながらの運転となるが、今年はほとんどドライな道路と変わりなく走行できた。信州のゲレンデのなかで志賀高原はどことなくおしゃれ。八方尾根スキー場が体育会系ゲレンデとすれば志賀高原はリゾート気分のゲレンデかな?サンバレーにクルマを置き、みんなでジャイアントゲレンデまでスキーで移動。集合場所をサンバレー駐車場16時30分とし、各々のレベルに応じて自主トレとした。T.Sさん、K.Iさんはスキースクールにてみっちりとレッスンを受ける。もっとトレーニングに精進しましょう。

夕食は中野市内のお食事処 “山どり”。唐揚げ定食がとっても美味しい。スーパーマーケット”ツルヤ” で反省会用のアテを仕入長嶺温泉に無事帰還となる。

1月14日(月)
長嶺温泉を7時にチェックアウト。最終日は野沢温泉スキー場にてゲレンデトレ。アサイチのやまびこゲレンデの雪質は最高である。スキーが走る走る!今日も実り多いトレーニングとなった。12時にゴンドラ乗り場の休憩室集合にて今回のトレーニングは終了。帰路、道の駅 “花の駅千曲川”で昼食とお土産を買って京都に向け帰還となった。

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【お店情報】
1)道の駅 信州新町 “そば信”
地元民イチオシの蕎麦屋。こしのある蕎麦とサクサク天ぷらの天ざる蕎麦(850円)がお勧め。
2) お食事処 “山どり”
志賀高原の帰路に立ち寄りたい定食屋さん。鳥の唐揚げ定食が看板メニューか?志賀高原から長野方面に向かう国道を少し入った中野市内にある。
3)スーパーマーケット“ツルヤ”
長野県限定のスーパー。店内は明るく清潔感が大。オリジナルブランドを多
く持っている。特にジャムはいろいろな種類がある。信州ヨーグルトもツル
ヤブランドのヨーグルト。焼きたてパンも美味しい。お総菜は信州名物 “山
賊焼き”がお勧め。
4)道の駅 “花の駅千曲川
安くて美味しい地元の野菜と果物が豊富に並んでいる。お土産には地元・飯
山産のリンゴがお勧め。併設されているCafé 里わ は地元の食材を使った料理が美味しい。お土産コーナーもあり概ねここで完結できるかも。

【感 想】25期 穐月大介
ここ三年あまり土日出勤となり、30年以上続けてきたスキーツアーへの参加が難しくなっていたが、この日は参加可能だった。今年最初で最後になるかもしれないスキー練習だった。今回のメンバーには私を含め3人のテレマーカー(古式スキー保存会)が参加しており、なかなか伝えることが出来なかった古の技術を伝承する機会を得た。というのは、テレマークスキーは深雪の技術でスキー場の圧雪ではどうしても心髄を伝授できないのだが、ツアー中は生きて帰るのに精一杯で練習にならない。今回3つのスキー場には圧雪していないゾーンがあり、かなりみっちり指導することが出来た。技術の大事な要点は伝えられたと思う。
テレマークは軽いスキー、軽くて極端にシンプルな構造の靴とビンディング。カカトを固定しない独特の滑り方は林間でも小回りがきき実際のツアーでは大変信頼できる道具と技術となる。
人、場所、天候、正に千載一遇のチャンスを与えてくださったリーダーに感謝致します。梅村さんのゲレンデトレは色んな人が参加していて大変楽しかったです。

【感 想】59期 H.H
白馬八方尾根・志賀高原野沢温泉と、普段のスキー旅行ではやらない大移動をし、3日間とも違うエリアでのスキーは新鮮。
年末年始でやっと来た大寒波のおかげで積雪量も増え、パウダーゾーンも締まった雪の整地バーンも楽しめました。
八方尾根の八方池山荘から白馬三山が見え、1月の極寒の志賀高原を満喫し、雪が降り続ける野沢温泉でかっ飛ばして、とにかくたくさん滑って楽しみました。ここ何年か滑りで悩んでいたのですが、おかげで自分の滑りを振り返る事ができ、やっとスキーの楽しさを取り戻せたようです。ただシールを持って行ってなかったので、シール登行の練習が出来ずに残念でした。
宿泊先の長嶺温泉は、いつも志賀高原に行く時に、「見るからに怪しい温泉があるなぁ…」と車窓から眺めていた温泉でした。こけしや人形がたくさんありましたが、よく見ると精巧な作りの物が多い。特に1階のロビーに飾っているこけしは、何かの賞を受賞した作品が多かったです。(内閣総理大臣賞もあったような・・・)意外と普通の温泉宿の部屋で、ぬるめの温泉で気持ち良かったです。
これから新雪深雪のシーズン真っ盛りですね。皆様、また機会がありましたら、よろしくお願いします。 

No.3777 南アルプス塩見岳

2018年12月27日(木)夜~30日(日)

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チブリ尾根と白山禅定道を歩く

【メンバー】
CL丸山弘、NF、KI(3名)

【行程】 

12月27日(木)晴れ

21時山科発~24時恵那峡SA仮眠  

12月28日(金)晴れ

6:00道の駅大鹿村発 ~ 7:00鳥倉林道冬季ゲート出発 ~ 9:30豊倉山登山口 ~ 13:00三伏峠テント場 (泊)

12月29日(土)晴れのち雪

6:15テント場出発 ~ 6:40三伏山 ~ 7:30本谷山(ここから引き返す)~ 9:00三伏峠(テント撤収)10:15三伏峠発 ~ 12:30豊倉山登山口 ~ 15:00冬季ゲート着 入浴・帰京

【記録と感想】43期 丸山 弘

出発日から今季一番の寒波到来という

予報ながら、高速道路などの混乱もなく、順調に鳥倉林道冬季ゲートに到着。平日とあって、ゲート前の駐車車両は私たちを含めて2台だけでした。

9キロの長い林道歩きを経てようやく豊倉山登山口へ到着。登山口から雪は薄くついて踏みあとが凍結しているものの、トレースもあり、問題なくテント場に到着しました。林道閉鎖後の塩見岳は20㎏以上のザックを背負って2時間半余分に歩くので無雪期より大変ですが、その分人も少なくてテント場も我々ともう一組だけ。夕焼けに染まる稜線、静寂な黒い森と白い雪原、満天の星、と雪山気分は上々でした。(営業小屋は閉鎖中、冬季小屋は開いてましたが、暗くて納屋みたいだったので利用しませんでした。)

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二日目は4時起床で6時過ぎにテント

場を出発。山頂まで最大5時間、往復で9時間を見込んでいましたが、三伏山、本谷山から見ると甲斐駒方面から仙塩尾根上まですでに黒い雪雲に覆われ、雲の流れも速く、2500m稜線では気温はまだマイナス15度程度でしたが、予報は3000mの稜線でマイナス20度、風速20m程度。吹雪かれば行動不能に陥る危険もあり復路も登り返しのある長い行程になるので、今回は無理せず標高2658mの本谷山で終了し引き返すことにしました。

強いパーティーなら「速攻で行けば大

丈夫」と判断するところでしょうが、私は体力も無いしもともと臆病なタイプですので…(^_^;参加していただいたお二人には登頂できず申し訳ありません。夜明けの富士山や白銀の南アルプスの絶景を間近に見られたことでご容赦いただければ幸いです。

(予想よりやや遅れて昼ごろに稜線は雲に覆われ、林道でも雪となりました。)

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一日早くテントをたたんで下山する途中、休日に入ったせいもあってか5,6組のパーティーが上がってきました。中でも十数名の日大山岳部のパーティーが頭の上に30㎝も突き出た100ℓ超の大型ザックでぐいぐい登ってくる様子は壮観でした。(女子も2名いました!)一週間かけて赤石を越えて椹島まで行くとか。「きっと年越しそばとお雑煮の餅も担いでるに違いない。」「日本の若者もすごいなあ」と一同感心しきりでした。

昨年はトレースもなく誰とも出合わない無人の木曽駒上松尾根で一人ラッセルと静かなテント泊で雪山を堪能しましたが、今年は対照的に3名でにぎやかに鍋を囲み、楽しい年末山行になりました。

おいしい白湯豚鍋を用意してくれたNFさん、話題豊富なKIさん、どうもありがとうございました。

 

【感想】61期 KI

今回のテント泊による冬山は、私にとって久し振りとなりますので 、早く雪が見たくてテンションは徐々に上がっていきました 名神から中央高速に入ったら雪は降り始めるだろうなぁと思っていましたが全くそんな兆候はなく、あの長い恵那山トンネルを抜ければさすがに雪だろうと思っていたらまたそこにも雪はなく、 結局登山口を登りはじめてようやく雪を見ることができました 塩見岳へのアプローチは冬期はかなり遠くなり、ベースキャンプとなる三伏峠に辿り着くまで山道をひたすら登りますが、塩見岳はその姿を我々にはまるで見せてくれません。ようやく三伏峠に着いたその時 美しく迫力ある塩見岳が眼前に突然現れました。なかなか憎い演出をするものです

今回は本谷山までしか行けませんでしたが、塩見岳はいつかは是非登りたい山となりました。まずは、来年夏 下見として行きたいと思っています。

今回の例会では、丸山さんから山に関する色々な知識を教えていただき大変に勉強になりました。

帰路は関ヶ原辺りから大雪になり始め、高速道はノロノロ運転ぎみ 、京都に着くのは夜中になってしまうのかなと頭をよぎります そんな中、丸山さん、NFさん、大変聞き上手なお二方についほだされて、昔海外を放浪していた時の出来事を、気がつきましたら京都に着くまで一人で喋っていました お二人様、ずっと聞いていただいてありがとうございました。

お疲れ様でした

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【感想】54期NF

久しぶりの年末冬山、しかも大寒波が来ているということで、楽しみ半分緊張半分の出発でした。想像より雪の量は少なかったものの、テント場はマイナス10度以下の極寒。3シーズン用シュラフしか持っていない私はいつも寒い思いをしていたのですが、今回は、夏用シュラフとエマージェンシーSOLを重ねるという万全の装備でいったので、初めて寒くない夜でした。翌日もかなり冷え、動いていても手先がかじかむほど。本谷山まで行くと、塩見岳の稜線が目の前に迫り、たいへん美しかったです。低気温と天候悪化の懸念で、登頂は断念しましたが、またリベンジしたいです。帰り道に、100㍑あるかと思うほどのザックを背負った日本大山岳部のパーティーに合い(女子も同じように背負っていました)、新年を山で越すとのこと。青春がうらやましくなりました。帰りに大鹿村の道の駅で購入した塩モナカがたいへん美味で、おススメです。

 丸山リーダー、事前の歩荷訓練も含めて大変お世話になりました。強くなって迷惑かけないようにしたいです。KIさん、楽しいお話、ありがとうございました。久しぶりに例会に参加させてもらいましたが、とても楽しく、感謝でいっぱいです。

No.3775 太陽ヶ丘オリエンテーリング例会 読図ポイント

2018年12月15日(土)

【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、竹山昌孝、平川暁朗、梅村重和、江村一範、YK、齋藤庄一、伊藤 清忠、非会員1名    計9名
【行 程】
 12月15日(土) 晴れ
9:00  総合公園内体育館にてOLの説明とコンパスの使い方や歩測について確認

9:58  OL開始 1人ずつ1分おきにスタート

13:00 OL終了、昼食

14:00 見付けにくかった北側のポイントの確認  

15:10 終了

【OL記録】

小泉    30P 2時間30分

竹山   30P 2時間19分

平川   26P 2時間50分

梅村   26P 3時間 3分

江村   30P 2時間 3分

YK   19P 2時間57分

齋藤   30P 2時間50分

伊藤   28P 3時間 2分

非会員 13P 2時間51分

 【記録】 52期 小泉賀奈子

 久しぶりの太陽ヶ丘でのオリエンテーリング。今回は30個のポスト(初級・中級・上級、各10箇所)を回りきれるよう、制限時間を3時間に設定した。

 OLの概要を説明した後、体育館前に出て現在地の確認。続いて歩測。これで5000分の1図の感覚を掴めた。次に、シルバコンパスを合わせて一番近くの37番ポストを同定する。道路に柵があったのでもう一度同定しなければならなかったが、37番に向かって皆で歩いた。藪を分け入ってまっすぐ進む人、道なりに歩いて辿りつく人、どちらでも37番に着くことは可能。しかし、これが中級、上級となると、このようにはいかない。そんな話をしながらOLの感覚を掴んでもらった。

いよいよスタート。途中で出会っても情報交換はしないこと、13時にはレストランに集合することを確認。期の浅い人から1分おきに、最初にどのポイントにいくか宣言してから出発してもらった。

 13時、全員が無事に戻って来られた。迷った箇所や感想を話しながら昼食をとる。藪を突き切る箇所があったので、くっつき虫もちらほら。相談の末、60・45・57・41を皆で確認しに行くことになった。地図をよくよく見ると、尾根や谷がきちんと描き分けられている。ポストを見つけると皆さん納得されたのだが、やはり思いこみが邪魔をしているようであった。45は三方向からのアプローチが可能だと分かり、試しに行ってみると、ポイントでちゃんと出会えた。ポストが見つからないと不安になり、撤去されたのでは?と疑心暗鬼してしまうが、今回も全てのポイントが地図の通りに置かれていました。

 記念撮影をして解散。有志で銭湯「奥の湯」へ行き、たま木亭でパンを買い、帰路についた。

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【感想】59期 平川暁朗
 読図例会に参加したのは今回が初めてでした。GPSが使えれば、あとはざっくりとした認識だけでそれほど不自由も感じず、読図に重きを置いていなかった私の傲慢さもあったのかもしれません。地図読みは面白くないという認識が腰を重くしてきたところも多いと思います。
 今回も特別関心を持って参加したわけではなく、とある忘年会の前のヒマつぶしに良いくらいに思っていたところもありました。しかしいざやってみるとちょっとした宝さがしのようで面白い。地図を見て予測をつけるもののやはりこんなところにはないか、と思いはじめた矢先にポイントを見つけた時のやった感はたまりません。読図がゲームとしてこんなに面白いものだったことに衝撃を受けました。かなり足場の悪いところに潜り込んでいく探検するような感覚も良いです。もっと色んな場所のオリエンテーリングに挑戦してみたいと思いました。私の趣味がまたひとつ増えたかもしれません。

 

【感想】59期 江村一範

太陽ヶ丘公園に来るのは初めてで、オリエンテーリングの為に作られたような施設に感激しました。

途中で膝を痛めてしまいましたが、実際の山中で無くて良かったです。走力をつけてまた来たいと思います。

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【感想】61期  伊藤清

太陽ヶ丘には以前から時々遊びに来ていましたが、端から端まで歩くとこれほどに広い公園だったんだと今回初めて知りました。読図をするだけだから身体はかなり冷えるだろうと結構暖かい服装で臨んだのですが、いやはや広大な公園内を北へ南へ、藪の中をかけ登ったり下がったり、歩いたり走ったりで、汗をかいて身体は温まるばかりでした。藪から出てきたら、ひっつき虫が身体中にくっついて、特に靴紐に付いたのなんてなかなか取れませんでした。

「これは読図やなくて、毒図や…。」なんて思ったりもしました(笑)

でも、今回の読図例会で私自身にとって一番良かった事は、地図を客観的に読む、ということがつくづく大切だと再確認できた事でした。自身の思い込みで地図を見てしまうと目標は自身から遠ざかって行ってしまい、見つけられなくなるということですね 

今回は大変勉強になり、また楽しい一日でした。ありがとうございました。

 

【感想】59期 梅村重和

オリエンテーリング2度目の挑戦は、前回と同じ太陽ヶ丘運動公園のオリエンテーリングコース。前回は南から攻めてタイムオーバーとなったので、今回は北から攻めることとした。
 また、前回の教訓を生かし、地図をクリアファイルに入れ、ポストを見つけてパンチを入れた地点は地図上にラインマーカーでバツ印を付けて行くこととした。ここでのオリエンテーリングにて手渡される地図は5000分の1の地図。距離感がチトつかみにくい。また、ピンポイントでポストを見つけなければならず、ルートファインディングしながらお山を行動するのとは、また違った感覚である。小泉隊長の講習会の後で、10時からひとりずつ順次スタート。隊員同士が途中で出会っても、お互い情報交換というズルは許されないのである。ひとつ目は難なくクリア。ふたつ目が意外と難航した。北から南へ移動しつつポストを探すが、ほとんど前回の記憶がない。初級のポストは道端や緑地、中級は物陰とか林の中、上級になると藪の中とか見つけにくい所に設置されている。2回目とは言え、斜面の上からアプローチするのと下から探しに行くのとは全く景色と難易度が違う。藪の陰にひっそりと佇むポストを見つけたときは、思わずガッツポーズが出そうになる。残念ながら今回も制限時間内にcomplete とならなかった。オリエンテーリングはTreasure finding game(宝探しゲーム)と言ってもいいかもね。また、やりましょう!

 

【感想】 60期 YK

前日に読図マンガ本をぱらっと読んだりしてみたものの、OLは初めて。よく分からないのでとりあえず直進・直登の心でがんばってみたら、足がくっつき虫だらけになってしまった。皆でわいわい言いながら廻ったおさらいも勉強になった。その後、銭湯と有名パン屋さんに寄り道にも連れて行ってもらい、本日の予定はコンプリート。楽しく学べた有意義な例会だった。次は、地図を片手に、等高線を読み解きながら山を歩いてみたいと思った。

 

【感想】55期 竹山昌孝
初めてのオリエンテーリング、小泉CL 指導のもと渡された地図の指定区間を歩測して、地図上の距離と自分の歩数を最初に確かめた事が役立った。歩測した辺りの地形を確かめてココと決めたら方向を定めヤブに突入、ポストに行き当たった時の快感。夢中に過ごしたひととき、この経験を次の山で活かしてみたい。次の休み、がぜん山にわけ入りたくなった。

 

【感想】非会員

コンパスの使い方や、オリエンテーリングの回り方のコツを小泉さんに教えていただいてから、スタートできました。運動公園内でしたので遭難の心配がなく、コンパスが指す方向へひたすら直進してみたり、立ち止まって納得行くまで地図と地形を眺めたり、いろいろ試せました。地図とコンパスを頼りに歩く、ということを初めて体感できました。いい機会をありがとうございました!

 

 

〈個人山行〉鳳凰山(観音岳)とモルゲンロートに染まる北岳観望

2018年12月14日(金)夜~16日(日)

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(モルゲンロートに燃える北岳

 

【メンバー】CL土井司、SL高橋秀治、小前竜吾

【行 程】

12月15日 快晴

夜叉神の森8:00 ~ 9:00夜叉神峠 ~ 12:00火事場跡 ~ 13:00苺平 ~ 13:30南御室小屋(幕)

16日 快晴

南御室小屋5:40 ~ 6:40砂払岳7:00 ~ 7:20薬師岳 ~ 8:00観音岳8:15 ~ 8:50薬師岳 ~ 9:50南御室小屋10:30 ~ 11:00苺平 ~ 11:40火事場跡 ~ 13:00夜叉神峠 ~ 13:40夜叉神の森

 

【記録&感想】56期 土井 司

本格雪山山行への慣らしとして恒例になりつつある年末山行で今回は北岳を見たく(登りたいのではない)絶景ポイントである鳳凰山へいくことにした。

当初4名の予定であったが諸事情により3名となった為、前泊仮眠は車内ですることにした。中央道の諏訪湖SAまで足を延ばしここで仮眠とするが結構寒い。それでも時折エンジンをかけ暖房をつけていたのでよく眠れ他の2名もそこそこ眠れたみたいである。SAのフードコーナーで朝食をとったのち夜叉神の森駐車場を目指す。駐車場に到着しても雪のかけらも全くなく、それなのに7台程車が停めてありこの山の人気の高さがうかがえる。

夜叉神峠の森より晩秋を思わせる枯葉の積もった道を1時間ほど登ると夜叉神峠に到着する。それまでは展望のない道であったが峠に出ると目の前一面に真っ白な白根三山が現れた。その景色の素晴らしさに思わず「おお!」と声がでる。登山はできないが白根三山を見に遠くから夜叉神峠まで来る人がいると聞いたことがあるが、この景色を見るとうなずける。一流カメラマンになったつもりでたっぷり写真をとった後登山道を登っていった。

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(白銀の白根三山)

 

いったん下りとなった後急登となる。テントが重い。急登を過ぎると単調なのぼりが延々と続きまたこれが足にくる。杖立峠から時折雪道となったが南御室小屋まではアイゼンを付けずに登れた。途中下山の数名とすれ違うが皆軽装備なことからすると日帰りであろうと思われ、駐車してあった大半は日帰り登山の人たちであった。南御室小屋に到着したのは若いカップルに次いで我々が2番目。テン場は広く雪も少ない。水場を確認に行くと雪に埋もれず流れている。水造りがいらずラッキーである。結局この日は我々を含めテント4張り7名で、あと2名が避難小屋泊であった。テント場は樹林に囲まれて展望はきかないが、その分風もさえぎられ冬には良い場所である。

テントを設営してもぐり込むもすることもなく寒いので早速食事とした。高橋さんに食担をお願いしておりお肉たっぷりの鍋で体ぽかぽか腹パンパンとなり、お酒もそんなに飲める状態でなく18時過ぎで早々に睡眠となる。夜中(といっても22時頃)トイレで目をさまし外へ出ると満天の星空が広がっており、冬山は夜も美しい。

翌朝暗い中、鳳凰山観音岳)をピストンに向け出発。快晴のようで素晴らしい景色が期待できると確信した。小前さんの足取りが軽くスタスタと進んでいくので置いて行かれそうになり、必死についていこうとしたので汗をかいてしまった。冬山では汗は厳禁なのだが、結果そのペースのおかげで素晴らしい景色を見ることができた。当初、薬師岳でご来光を見ようと考えていたが出発が遅れたため危ういと感じつつ樹林帯を歩いていると徐々に空が明るくなってきた。ご来光に間に合うのか心配になるがこれ以上ペースは上げられない。砂払岳の直下で樹林帯を抜ける。まさにその時、富士の右横から太陽が!あわててカメラを出しシャッターを切る。なんとか間に合った。富士山、雲海、雲一つない空、ご来光。「素晴らしい」この一言につきる。小前さんのおかげである。シャッターを切り続けた後、砂払岳へ登ると北岳が見えた。北岳はモルゲンロートに燃えている。白い山容が真っ赤に染まっている。この美しさに息が詰まる。これを見たくてここへ来た。ここでもシャッターを切り続けた後、薬師岳、主峰の観音岳へと向かった。観音岳からは当初目的とした甲斐駒ケ岳が見えた。鋭く尖がっていて尾根も長く急である。こんな山に登れるのか?疑問を持ちつつも憧れが大きくなり下山した。

高橋さん、小前さん、私の好き勝手な山行にご同行いただきありがとうございました。皆さんのおかげで素晴らしい登山となりました。

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甲斐駒ヶ岳オベリスク

 

【感想】53期高橋秀治

昨年の12月に土井さんにご一緒して頂き、近畿以西の西日本最高峰である雪が付いた石鎚山に登り、すっかり雪山の魅力にとりつかれました。

今回は何処に行きましょうかと催促して、甲斐駒岳に登る予定をしていましたが、チームKで一泊二日では無理かと言う結論で、「鳳凰山(観音岳)とモルゲンロートに染まる北岳観望」という事になりました。

 天気予報では、15日は快晴・2000m付近の温度は-7℃、16日の午前中は稜線では快晴ながら風が15m・-10℃という事で覚悟して登りました。しかし、雲一つない快晴の登山日和に恵まれ、テン場ではトイレは使える、水も雪に埋もれていないという、もうしぶんのない環境の中で就寝できました。また、翌日も念願の北岳のモルゲンロートを観望でき、さらに朝日に浮かぶ富士山を見ながらの稜線歩きを楽しみ、益々やめられない山行きとなりました。

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(日の出)

 

【感想】61期小前竜吾

初の南アルプスとなった鳳凰山山行。土井リーダーからお誘いいただき、参加希望を即答した。翌日に地図を購入したほど喜んだ。天気予報が気になって仕方なく、毎日数回スマホをチェックした。今年2月に初雪山テント泊となった蝶ヶ岳山行は、はじめての事ばかりで四苦八苦したが、今回はその経験を生かすチャンスとばかり、ウエアの選定、持ち物の厳選を慎重に行った。山行当日は天気予報通り快晴となり心が弾む中、夜叉神駐車場を出発した。登り始めは標高1400Mというのに雪の気配は全く無く、茶色の地肌丸見えの山道を行く。しかし、夜叉神峠につくと雪化粧の北岳をはじめとする白峰三山がドンと現れた。「おっ~、南アルプスにきたぜ~」と興奮しながら写真を撮る。ここから北上し常に左側に白峰三山を見ながらテント場の南御室小屋を目指す。緩やかな登りが続き、高度を稼ぐよりも距離を稼ぐといった道程で、初雪山登山の方におすすめのコースと感じた。テント場の水場を心配したが、しっかり流れており雪を溶かす手間が省けた。避難小屋、トイレも完備され環境の良さに初雪山登山にもってこいのコースと再認識する。ちびちびお酒をいただきながら、山話に花を咲かせた鍋は格別に美味しい。夜もぐっすり眠れ、体調/天候/メンバーと完璧なコンディションで鳳凰山を目指す。1時間で尾根に出ると雲海から顔を出した富士山が日の出の淡いオレンジに包まれてたたずんでいる。後ろを振り向けば北岳は岩稜の影を残しつつ徐々にオレンジ色に染まる。何と美しい光景か! 正に至福のときである。もう山を辞めるられないのである。土井CL、高橋SL、何から何まで準備いただき感謝いたします。

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〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.58・59 三頭山・朝日峯

平成30年12月8日(土)

平成30年最後の京都百名山シリーズは愛宕山の北方、三頭山(みつづこやま728m)と朝日峯(688m)を登った。個人山行の江村さんが1時間遅れで後続し、朝日峯で合流した。今冬一番の冷え込みとなり地蔵山の山頂部は白くなっていた。

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【メンバー】 山本浩史L、鹿嶽眞理子、江村一範(途中合流)

【山  域】 京都府南丹市京都市右京区

【行  程】 桂川6:20-7:12八木7:19=7:45どんどこ橋7:50~8:08星峠~8:27 P569~9:14三頭山西峰~9:19三頭山9:28~9:45三頭山東峰~10:11芦見谷川出合~10:24林道入口~11:22 P807 11:50~12:33ダルマ峠~12:56カヤノキ峠~13:16松尾峠~13:31朝日峯13:41~13:58朝日峯分岐~14:59峰山~15:56栂ノ尾BS 15:59=16:59+10京都駅21:24-21:30桂川

【登山データ】 晴れ一時曇り 歩行24.4㎞ 8時間06分 延登高902m 延下降914m 5座登頂

JR八木駅から発車する京阪京都交通バス原行の乗客は我々二人だけだった。途中乗降もなく“どんどこ橋”からは無人で発車して行った。阿祇園寺の矢印に導かれ林道に入って行った。一段高い処に件のお寺を見て先に進むと谷の縊れた所で倒木が道を塞ぎ迂回を強いられた。星峠(465m)は地形図では点線道だがしっかりした林道が京北細野町から上がって来ており倒木被害さえなければ神吉へと抜けられていたようだ。峠には旧八木町長による「星峠道改修記念」の石碑が置かれていた。この碑には平成元年12月の日付があり丁度29年前に建立されたようだ。

星峠からは登山道となり複雑な地形を進んだ。登山道はP569の南端を掠っているのでピーク迄足を伸ばしたがピークには何もなかった。標高518mまで高度を下げ登り返しとなって三頭山を目指した。一貫した登りで山頂域に達すると芦見峠からの明瞭な登山道が合流した。南側にあるピークは三頭山西峰(731m’)で本峰より標高が高い。残念ながら“山頂”を示すものは何もなく展望も得られないので直ぐに本峰に向かった。三頭山(728m)は不通「みとうさん」と読みそうだがここは「みつづこやま」と読ませる。広く明るい山頂だが展望は得られない。3等三角点「細野」が設置されていた。

北に進むと稜線上に送電鉄塔があり切り開かれて展望が良い。振り返ると三頭山(728m)が望め、竜ヶ岳(921m)、地蔵山(948m)がどっしりと構え素晴らしい。今日は今冬一番の冷え込みとなり地蔵山の山頂は霧氷なのか白くなっていた。反対側には天童山(775m)、飯盛山(791m)等も確認できた。東南東に張出す尾根に進路を取りP642を目指すと微かな踏み跡が続いていた。P642は何の表示もなかったが三頭山が三つのピークを持つ山であることから此処を三つ目のピークとして三頭山東峰と見做した。

東峰からは踏み跡薄い北東尾根に入り芦見谷川へと下った。等高線が詰まり急斜面を木に摑まりながら慎重に下った。芦見谷川に到ると林道歩きで龍の小屋方面へと遡った。1㎞程行くと東の谷に入る橋があり車止めの鎖があった。林道枝線は傾斜が急で適当なところで西側の尾根に取付きたいが、壁のように立ちはだかり簡単に人を寄せ付けない。谷を渡り壁に取付くと道は無く恐ろしく急で足場も脆いので一歩一歩足場を踏み固め這い上った。岩場に取付いた方が安全かと試みるが岩が脆く掴むと崩れてしまった。元に戻り土の足場を固めながら登った。林道入口から30分余りで稜線に達した。稜線には獣道なのか微かな踏み跡があった。

稜線も急登が続き西からの尾根が合流すると道らしくなりP807に到った。北山エリアでよく見かける「P807」と書かれ小さなプレートがあり嬉しかった。昼食休憩を取りなだらかな稜線を南東へと進んだ。400m程行くと官兵衛山、細野峠への稜線が北に分岐した。この道は4年前に歩いている。この先の目標地点はP812とP792があるがP792は巻いてしまったのか知らずに通過した。

ダルマ峠に近づくと予期せぬ林道が現れ南側を巻いている。稜線沿いには古い踏み跡のようなものも見えるが、反対側でこの林道に吸収されてしまいそうだ。何処をどう歩いているのか惑わされ後でログを見ると明瞭な林道に出た処は地図通りの場所で本来歩く道を歩いて来たのだった。

ダルマ峠に到ると雲心寺林道でしっかりした道となった。200m程北で右に分岐するカヤノキ峠に到る点線道を歩く積りだったがそれらしい分岐のないままウジウジ峠に達してしまった。戻って確認するのも面倒なのでP675の南を行く林道を歩きカヤノキ峠に到った。北の谷からの林道は明瞭だったが、歩く筈だった南から合流する道はなくやはり道形は失われているようだった。

林道はP659の北側を巻いて進んでいるが北西側からピークに行く踏み跡があり辿って行くと何の表示もなかったがピーク付近から朝日峯が望むことができた。元に戻るのも面倒なので東の尾根をそのまま下り先の方で林道に復帰した。松尾峠手前で嘗て歩いた谷山6号橋から槇ノ尾に到る道が分岐した。松尾峠に到ると地形図には谷を下る点線道が描かれているが、何処にも登山道の入口は見出せなかった。少し北に行くと朝日峯分岐があり尾根道に入って行った。前衛のピークを越えしっかり登ると朝日峯(688m)山頂に達した。3等三角点「梅畑」があり西方面の展望が得られ比叡山(848m)や水井山、横高山等が綺麗に見えた。

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下りだすと個人山行で追掛けていた江村さんが登って来て漸く合流することができた。分岐に戻り江村さんの戻りを待って3人して林道を東へと歩き出した。P556は知らない間に通過しヘアピンカーブで標高を稼ぐと何時しか道は登山道となった。P602の手前は伐採と倒木が凄まじく迂回を強いられた。峰山の西直下でく昭文社地図にも描かれた高山寺へ行登山道が山の北側を巻くように分岐した。直登路で峰山(538m)を目指し山頂に到ると3等三角点「峰山」が置かれていた。展望はなく3人で記念撮影をして下山に掛かった。11年前に来た時は南東尾根を下ったが、今回は「高山寺→」の標識に導かれて南西尾根に入った。

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南西尾根は余り歩かれていないようで倒木で荒れているが道形は比較的はっきりしていた。高山寺境内に入るのは憚られるので尾根を南に真直ぐ下る積りだが特に分岐もないまま標高170m地点まで下って来た。樹林越しに対岸の高雄の駐車場が見え出した。登山道が東西に分かれたが何も案内がない。東に行けば高山寺、西は恐らく西明寺に下りそうだ。バスは栂ノ尾から出る。始発なら確実に座れるので栂ノ尾を目指した。山端を巻いて行くと「ガレージ前⇔峰山」の指導標があり「ガレージ前」とはまた局地的な案内で一体何処なのか分からない。降り立ったところは国道162号線白雲橋の袂だった。国道を歩き栂ノ尾バス停に到着すると3分後のバスに乗ることができた。

京都駅まで1時間余り掛かり駅前で反省会をして21時過ぎ解散した。

 

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