京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3797  多紀連山・ボッカ

2019年5月25日 (土)

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【メンバー】
CL.TW、岩波 宏、梅村重和、平川暁朗      計4名

 

【記録と行程】
8:35多紀連山駐車場~9:20白髭岳(P472)~9:35鳥居堂跡~9:50クリンソウ群生地10:00~10:15大岳寺跡~10:50三嶽11:05~12:00大タワ駐車場(昼休憩)12:40~13:55小金ヶ嶽(ボッカ解除)14:10~14:50福泉寺跡~16:00多紀連山登山者駐車場=京都

・沿面距離9.9km
・駐車場・東屋・トイレ等整っていました。
・小金ヶ嶽付近には岩場と鎖場がありますが、危なすぎなくユルすぎない感じでした。ボッカをして岩場歩きを練習するにはうってつけの場所だと思いました。
クリンソウの群生地があり、時期が合えばお花見例会にも良いかもしれません。


【ボッカウェイト】
岩波 宏15kg、梅村重和20kg、平川暁朗27kg、TW20kg、

【感 想】59期 梅村重和
多紀アルプス?!どこやねん、それ!初めて聞く名である。多紀アルプスって和歌山県っぽい名前やなぁ??ググってみると丹波篠山ってかっ?ちなみに、多紀アルプスと言われる多紀連山は修験道のお山であり、平安時代末期から中世にかけて修験道行場として栄えたが、1482年(文明14年)に大峰山(大和修験道)の僧兵の来襲により、寺院はことごとく焼失したとのこと『ウィキペディアWikipedia)より』。
丹波篠山って当方にとっては全く未知のエリアであり、丹波篠山にアルプスってかっ?!と言うことで参加させて頂くこととなった。今回のメンバーを見るとW隊長以下、当会のツワモノ?!ぞろい。Team K は若干1名、私だけ。“ボッカトレだしぃ~~暑い中、バテたらヤバいなぁ~~”。登山口でズル無しの計量。やはり20Kgである。リフト券にもシニア割引があるように、ボッカ重量にもTeam K割引が適応されるかと密かに期待するも、隊長も女性ながら20Kg。もはや後には引けない。【老若男女の別なく自然の試練は平等に与えられるのよ】と隊長の背中が私に語り掛けている。う~~ん、参った!。 
出撃に当たって隊長から隊員に熱中症対策の飴が支給される。ここにも隊長の細やかな心遣いが見られるのであった。
山道は急登から始まり稜線に出る。綺麗な自然林の木陰を行く縦走路は、暑いながらもとても爽やか。クリンソウの咲く湿地を回り込み三嶽を経て大たわ広場で大休止。ここで隊長のザックから心づくしの西瓜が出てくる。おぉぉ~~~(^^♪ 感動した~~~~!!小金ヶ嶽が近づくにつれ次々と岩場が現れ、ルートは修験道の様相を帯びてくる。真新しい鎖が設置された岩場をいくつか越えると小金ヶ嶽の山頂に到達。ここで隊長からボッカトレ終了宣言となった。なんとかヘバることなく、今回のボッカトレはmission clear。20Kgの重しとして入れておいたザックの中のペットボトルの水で、じゃぶじゃぶと顔を洗う。爽快そのもの。
“う~~ん、Mandom、、、、、、”
私のペースにお付き合い頂いたW隊長はじめ隊員の皆さんに感謝、感謝、のボッカトレでした。

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【感想】59期 平川暁朗
 私の住む亀岡市からは割と近く、車で1時間ほどでたどり着ける多紀連山だが、訪れるのは今回で二度目だった。駐車場も広いしトレイルもよく整備されていて歩きやすいし、良いコースなのだが、いまいち知られていないかもしれない。今回のように周回ならよいのだが縦走するとなるとやや不便というのもあるだろう。
特に注目していなかったがクリンソウの群生地であるらしく、時期的にも頃合いで、よいものを観られた。鎖場は軽身なら大したことがないが、25キロも背負うと中々パンチがあった。これでこそ歩荷トレだ。
昼食タイムものんびりと、荷物か軽ければ最高のピクニックだ。フォレストアドベンチャーは横を通過しただけだったが、かなり面白そうだった。
小金ヶ嶽山頂でW.CLが歩荷の水捨てちゃっていいですよ。と梅村さんに声かけされたので、では私もと言ったら。え?捨てるんですか?と言われた。チームKの優遇措置を得るには20年早いということだろう。
足腰というよりは肩の皮膚が鍛えられた気がする。
残念ながら時間がかかり過ぎて温泉に入る時間を逸したので、いずれそちらはリベンジしたい。

【感想】57期 TW
一回ボッカをした程度で体力はつかない、と聞きますが、暑さに耐え重い荷を背負って山へ登ったという経験は、精神的な支えの一つになるのではと思っています。そんな訳で、夏の山・夏の沢に向けてボッカ例会を企画しました。
多紀連山は初めてでしたが、興味深い歴史と緑の豊かな良い山でした。整備された自然林の登山道もあれば、岩場・鎖場もありで、終始飽きることなく歩く事ができました。また当日は季節外れの記録的真夏日でしたが、殆どが木陰の中を歩いて行くコースだったため、心配していた熱中症にもならず助かりました。バテないよう良いペースでトップを歩いてくださった梅村さん、多紀連山を教えてくださった平川さんに感謝です。大学ワンゲルの時から、いつか自分でもやってみたいと憧れていた「スイカボッカ」も踏襲でき、満足の一日でした。 
ご一緒いただきました皆さま、楽しい一日をどうもありがとうございました。
梅村さん、令和第一号の正会員おめでとうございます!

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〈個人山行〉大台ケ原ハイキング

2019年5月25日(土)~26日(日)

【参加者】

CL船木佐織、小泉賀奈子、N.F、M.K

【行 程】

5/25

道の駅奥伊勢おおだい10:30=12:00大杉峡谷登山口~宮川第3発電所~大日嵓~千尋滝前休憩所~クグリ〜平等嵓~15:40桃ノ木山の家(泊)

5/26

6:00桃ノ木山の家~七ツ釜滝~堂倉吊橋~堂倉避難小屋~シャクナゲ平~11:50日出ヶ岳大台ヶ原ビジターセンター14:30=16:15大和上市駅

 

【記録】55期 船木佐織

 JR三瀬谷から徒歩で約10分の“道の駅おおだい”から予約していた登山バスに乗車。途中トイレ休憩のため大杉谷登山センターに立ち寄り、ここで登山届を提出。登山口からは、舗装された車道を経て宮川第三発電所の脇を通過し、沢沿いの水平な登山道を場所によっては設置された鎖を頼りに進む。エメラルドグリーン色をした川は美しく、次々に現れる吊り橋に緊張しながら歩を進めると、インディージョーンズにでてきそうなシシ淵が現れ圧倒される。最後の吊り橋を過ぎると、宿泊する桃ノ木山の家に到着。混んではいないが、関東からの来られたツアーの団体さんもおられ、人が多い。そのためお風呂に入るのも、ご飯を食べるのも並ぶこととなり、要領を得たKさんがいなければ長々と並んでいたと思う。

 翌日は478mから1695mの日出ケ岳までの行程。堂倉滝で休憩し、淹れたてのコーヒーを飲む。山で飲むコーヒーは本当においしい。後は渓谷を外れ急登の山道に入る。花の名前を教えてもらいながら進むと、山頂付近でNHK日本百名山のロケに遭遇。スタッフの方は見るからに重そうな荷物を背負っているが、笑顔がとても素敵だった。日出ケ岳でゆっくり昼食をとったあと、大台ケ原ビジターセンターへ移動。ビジターセンターからバスで大和上市駅へ下山。帰路についた。

両日共に晴天で、特に1日目は今年初めて30℃を超える真夏日になったこともあり、急な気温の上昇に体がついていかず熱がこもったようで体が重かったものの、恐れていたヒルに出会うこともなく、用意していたジョニーの出番がなかった。本当によかった。

ご一緒していただいたみなさん、本当にありがとうございました。楽しくて癒される山行でした。

 

【感想】 52期  小泉  賀奈子

美しい5月の新緑の中、念願の大杉谷を歩いてきました。以前計画した時は、あいにくの雨で中止に。なので、なおさら真夏日のような快晴に恵まれたことが本当に嬉しかったです。

日本三大渓谷とあって、川を流れる水の美しさ、豪快な滝の数々に圧倒されました。堂倉滝を眺めながら飲んだコーヒーはそれはそれは美味しかったです。日頃の疲れをデトックスできました。楽しいおしゃべりも、苦手な吊り橋も、日出が岳からの眺めも、固いアイスクリームも、素敵な思い出になりました。船木リーダー、ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました。

 

【感想】54期 N.F
 晴天の中、深い緑色が大変美しい沢沿いを女子4人で歩き、山小屋に泊まってカツカレーを食べ、滝の前でコーヒーをたて、まるで「山ガール」みたいな山行でした。次々と現れる滝は想像以上に迫力があり、美しかったです。行き帰りの道中が長くて、旅と山を両方楽しめた感覚でした。船木リーダー、みなさま。本当にありがとうございました。

【感想】54期 M.K

三度目の大杉谷は、ため息が出るほど美しい新緑と川の水の色。次々現れる滝のマイナスイオンは、仕事でヘロヘロになっていた心身をほぐしてくれました。堂倉滝を眺めながらのコーヒータイム、川を離れてからの単調な上りではシャクナゲアケボノツツジの花が元気をくれました。途中で百名山の撮影隊に出会いました。ドローン撮影もあるそうで、7月22日の放映が楽しみです。

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〈個人山行〉京都百名山シリーズNo. 78 横尾山

令和元年5月25日(土)

 横尾山(785m)は、京都府大阪府に跨る山でこの山域に剣尾山(784m)がある。標高では1m勝るが、知名度では剣尾山が勝る。剣尾山は不動岩に空から利剣が舞い降りたとの伝説があるが、実際に下ったのは横尾山で剣尾山と云う名が横取りされ「よこを」向いたというのが山名の由来らしい。

【メンバー】 山本浩史(単独)

【山  域】 京都府亀岡市大阪府能勢町

【行  程】 桂川4:39=沓掛IC=亀岡IC=5:42冒険の森入口5:52~6:42大平山~7:49峠~8:29横尾山8:44~9:03笠山~9:20剣尾山9:42~9:58冒険の森登山口~10:31冒険の森入口10:42=11:04湯ノ花温泉12:08=13:24桂川

【登山データ】 晴れ 歩行10.2㎞ 4時間39分 延登高869m 延下降869m 4座登頂

 

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5月だというのに異常な暑さで、京都で最高気温34℃が予報された。同行希望者がなかったので、早朝に出発し涼しいうちに歩きたい。能勢町宿野の“冒険の森inのせ”の入口に達したが早朝過ぎて門が閉まっていた。門の手前の木陰に車を置くとすぐ脇に「宿野牛堂 地蔵種子摩崖碑」の案内板がありその傍らの大岩に「地蔵種子」と刻まれていた。嘗て剣尾山にあった月峰寺に係る遺跡らしい。大平山への林道は荒れて最早車の通行は不能。標高510m辺りで林道が180°向きを変える地点から登山道が始まったが谷筋の道で荒れ方が更に酷く踏み跡は見出せず、谷の遡行も樹木の繁茂で不可能、歩けそうな所を選んで登って行った。藪は杉の植林が手入れされず茨交じりの藪となり大変なことになった。30分の激闘で何とか稜線に達することができた。

稜線に乗ると茨の藪からは解放されて比較的歩き易くなったが、壊れた獣除けネットが稜線にあり整備もされていなかった。大平山(658m)に到ると3等三角点「二ノ尾」があり山名プレートが掲げられていた。傍らには「日本トレイルランサーキット協議会」の矢印プレート、こんな誰も歩かない荒れた稜線でトレランの大会やるのか?と帰ってWebで検索してみると何と明日5/26が大会のようだった。コースは府境尾根を東に下って行った。

鞍部に達すると本来登って来る予定の道がある筈だが道形は全く認められなかった。西に進む府境稜線道も決して歩き易くはなく東尾根最高点の680m地点に達すると冒険の森からの道が上がって来て漸く指導標を目にした。少し道らしくなって北上して行くと「天体観測所→」の標識があったり、「第3キャンプ場→」の標識などで下山路が示されP688を越えると東尾根の先端で「摂津丹波國境」と刻まれた石柱があった。明治10年の日付があり140年余り前に設置されたものだった。先端部を90°西に折れて第1キャンプ場に続く道を下っていった。

小ピークを過ぎると広くしっかりした峠道に下り立った。反対側の斜面を少し上がった処に先程と同じ“國境石柱”が立っていた。峠道を少し北に下ると剣尾山への登山道が始まっているがピストンの区間はなるべく少なくしたいので更に下って横尾山東尾根に取付くことにした。軈て谷が拡がりいい雰囲気の湿地帯となった。剣尾山からの谷を横断し東尾根に乗ると赤松の大木がまだらな笹原となり気持ちが良い。剣尾山や笠山の姿が時々全部見えた。

山頂域の先端に乗り上ると電波反射板がありまた“國境石柱”があった。5分程進むと道にジャケットが落ちていた。まだ落したてという感じだったので木に掛けておいた。横尾山山頂に到るとアマチュア無線の親子がアンテナを立てて電波を探していた。もしやと思い「ジャケット落としていませんか?」と聞くと此の子供のもので直ぐにと子供が取りに行った。

山頂には2等三角点「土ヶ畑」が設置され、北側の展望が素晴らしい。2週間前に行った深山が圧倒的な存在感を持って横たわっていた。来た道を引き返すと来るときには見逃していたタニウツギがピンクの花を付けているのを見つけた。“國境石柱”まで引き返し剣尾山への道を下った。登り返すと寄り道の笠山への巻道を探すが道形がない。8年前の関西百名山シリーズで来た時は、それなりに道形があった気がするが今回は全く見いだせなかった。適当にトラバースして鞍部に達した。山頂には小さな標識が掲げられ展望は得られないが明るく広い山頂の雰囲気があった。

剣尾山へと進むと府境尾根と分かれ完全に能勢町域に入った。剣尾山(784m)に到ると山頂域は大岩がゴロゴロし展望が素晴らしい。ただ晴れ続きで遠景は霞が掛かっているのが惜しい。誰も居ない山頂で休憩して冒険の森へと下りだした。本館コースとキャンプ場コースが分かれるので、尾根を行くキャンプ場コースを選んだ。冒険の森もかなり標高があるので山頂から15分程で達した。山村池の東側を歩くと池面に姿を映した剣尾山が素晴らしかった。車道歩きかと思っていたが対岸に遊歩道がありアップダウンもあったが気持ちよく歩くことができた。車を置いた入口の門に到り周回登山を終えた。10:31と暑くなる前に下りて来ることができたが、温泉は外せない。湯の花温泉渓山閣に立ち寄り汗を流して早々に帰宅した。(入浴料金900円)

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写真1: 大平山(658m)山頂

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写真2: 横尾山(785m) 剣尾山山頂付近より

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写真3: 山村池に姿を映す剣尾山(784m)

No.3794 比良の沢・白滝谷

2019年5月19日 (日)

【メンバー】
CL.TW、SL.秋房伸一、上坂淳一、NF、KI、平川暁朗、中井純子、HI       計8名

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                        (サプライズゲストを囲んで☆)
【行程】
9:15坊村葛川市民センター駐車場集合・装備チェック9:30~10:20牛コバ~10:30開けた場所で沢装備10:50~11:00入渓~12:30白石谷出合~13:15クルミ谷出合~13:40白滝谷下~14:15白滝谷上~15:00 2段2条18m滝下~15:30夫婦滝(遡行終了)~15:15夫婦滝上の御堂 沢装備解除(15分)~15:45クルミ谷出合~~16:30牛コバ~17:30駐車地=20:00京都市

【記録】57期 TW
・天候くもり、気温22度前後。
ヒル・ハチ見かけず。カエルいました。
・牛コバから1つ目の渡渉点で入渓。遡行図に載っていた橋は流出しており、トラロープが川に渡してありました。
・水量そこそこ、水温もそこそこ。
・足場もホールドも豊富ですが、かなりヌメっていました。たわしが活躍。
・昨年の台風の影響か倒木が多く、倒木で沢が塞がっている箇所もありました。
・下山に使った登山道も所どころ荒れており、沢以上に注意が必要な場所がありました。
【感想】62期 中井純子
私にとって初めての沢登り体験となる、Wリーダーの白滝谷例会に参加しました。みなさまに助けていただいて、楽しく沢登りができました。
例会参加希望を出したものの、初めての沢登り、用語や装備を調べてみてもよく理解できませんでした。Wさんには、沢登りの服装や装備について何度もメールをさせていただきました。準備物品の買い物にも付き合って下さり、当日の服装から、ハーネスやガチャ類の付け方まで、ほんとうに細やかなご指導をいただき、おかげさまでどうにか身なりを整えることができました。
お忙しい中を本当に何度もメールしてしまいましたが、丁寧に答えてくださり、安心して参加できました。
初めての沢登りは、ワクワクドキドキでした。始めは思ったほど水が冷たいと思わず、次から次へと滑りやすい岩を相手に進むだけで一生懸命でした。川の流れに逆らって急な段差や岩の隙間をどうやって登ろうかと考えて全身を使って乗り越えて行くのが楽しくて、滑っても転んでも面白かったです。
一瞬の出来事で、ザアッと滑り落ちてから、急に緊張が強くなりました。Wさん、Fさんから、「顔色が悪いし、動きも悪くなってますよ、大丈夫ですか」と訊かれるまで、自分がどうなっているのか分かっていませんでした。今思い返すと、プチ滑落してからは、急に怖くなり、緊張で身体が強張っていたように思います。自力で登りたいという気持ちと、また落ちるかもという恐怖と半々になりました。身体が濡れたからか、寒くなり余計に手足が動きにくくなった感じでした。
 前の方から離れて、少し遅れてくると、前の方の動きを見ることができず、余計に焦りが生じてミスも増え、滑ったり転んだりがさらに増え、緊張感も疲労も蓄積していきました。登りかけて次の一歩が出せずに固まることが増え、その度に平川様にロープを出してもらっていたように思います。
Wさんからお白湯をいただき、疲労回復のサプリメント?をいただいて、休憩をしたら、ほっとしました。
みなさまから次々とアドバイスをいただき、上坂様が肩の上に乗せて押し上げてくださって、平川様が引っ張ってくださって、1人では登れない高さを一気に上げてもらったのが、とても心強く感じました。みなさまに支えてもらって登ってるんだなと思いました。Fさんからまたお白湯をいただいたり、Wさんからドライフルーツをいただいたりして、少しずつまた元気が出てきて、オヤツを食べられました。お白湯に感動してました。お白湯ってこんなに美味しくて温まるんだー。でもたぶん、お白湯の温もりを感じるだけでなく、お二人の温かさを感じてほっとしたんだと思います。感謝です。それと、前から2、3番目を歩かせてもらうと、焦りがなくなり、前の方の登り方をしっかり見られるので、とても登りやすかったです。
滝の横をロープで確保してもらって登るのも、よく教わってロープの確保の練習をしてから、さらに先に登られた方々をお手本にしてイメージしてから登りました。
実際に登りだすと、身体と筋力の違いもあり、お手本の通りにはいきませんでしたが、確実にホールドできる場所を探しながら落ち着いて登ることができました。上がりきった時、なんとも言えない達成感みたいなものがあり、ドキドキしていました。
年齢によるのか、身体能力の限界だったのか、今日は身体中のあちこち痛みますが、初めての沢登りは素敵な体験でした。みなさまには、大変お世話になり、ありがとうございました。筋トレや体力作りを頑張り、またご一緒させていただけるときに、お荷物にならないようにしたいです。またよろしくお願いします!

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                              (ショルダー!!)

 

【感想】62期 HI
 山岳会に入って初の沢登り、分からないことばかりで、初めて使うツールもあり、また、この季節で少し寒いのではないかと、少し不安を感じながら参加させていただきました。
 入渓前には、装備等のチェックもして頂き、ドキドキしながら、沢に入りました。
 最初は、足取りがおぼつかずフラフラ歩いていましたが、前を歩いてくださった上坂さんの歩いているところをついていくうちに、マシになってきたのか、リーダーのWさんに、歩き方がうまくなってる、と言ってもらって、嬉しかったです♪とはいっても、人生で2度目の沢登りで、やはり慣れていないのもあり?、小心者で恐る恐る歩くから?、何度か滑って落ちかけたり、腰を強打したり…大きなケガがなくてよかったです。
 白滝の高い壁を見たときは、こんなところを私も登れるのか…?と、足がすくみましたが、他の方々が登っているところを見て、登るルートを確認し、勇気を出して足をかけて登りました。何とか、上まで辿り着けたときは、感動でした!今後は、少しずつでも、もう少し余裕をもって歩けるようになって、もっと景色を楽しんだりできるといいな、と思います。
 フォローしてくださった皆様にはとても感謝しています。
 みなさま、ありがとうございました。

 

【感想】59期 平川暁朗
 二年前の四月に当会の例会で白滝谷へ連れて行って頂いたのが私の沢デビューでした。ぬめり岩に足をすべらせ流され、ずぶ濡れになったり、白滝登攀でも上部ですべってロープで引っ張りあげてもらったり。寒かったし、とにかく向いてないなあという印象が残った苦い沢デビューでした。
 これで通算四度目となる沢、多少はぬめりや水流の勝手も分かってきたので、二年前よりはマシになっただろうかというリベンジ的な意味も込めての参加でした。
今回は新緑祭後から引き続きの例会で、予定時刻よりは早めに坊村へ到着。おかげで準備万端で入れました。牛コバまでの道のりは記憶のイメージよりは少し長く感じました。入渓してからの印象は二年前とは少し違って、予期せぬ水の流れに足を取られていた以前よりは取っつきやすく感じました。
 今回は新人さん二人も一緒。沢経験は浅いとは言え、先輩らしくサポートせねばとお助けスリング投入したりしました。サポートする側の良い勉強にもなりました。メインの白滝は二年前と同じく上坂師匠のリードで。相変わらず威圧感のある滝で岩質も脆くなっていて多少の不安も抱きつつでしたが、今回は私もすべることなく登りきれて一安心。
 非常に美しい沢という感じではないが、変化に富んだ地形で楽しい沢だと思う。緊張していた前回とは違って今回は景色をよく楽しめました。

 

【感想】57期 KI
 先週に引き続き2週連続で沢登り例会に参加させて頂きました。
 白滝谷で沢デビューの方も多く歩きやすい沢とのことですが、思っていたより滑りやすく、ひやひやするような登りもあり初心者向けとは思えない緊張感がありました。ただ清流に、ナメ滝、お釜と岩登りにロープワークとフルコースを味わえるのでこれで沢にはまる人が出てくるのも納得です。曇天のため、あまり濡れないようにしていました。それでも浸かってでも取り付いてみたいという誘惑に駆られる所も数か所ありました。
 今回も途中からトップを歩かせていただき、いい勉強をさせて頂きました。出来るだけチャレンジしていこうと、また出来るかどうかの判断をしながら進むのは楽しかったです。上坂さん、秋房さんと経験豊富な先輩お二人もおられたので心強く、またアドバイスも頂きありがたかったです。次回はまだ装備のマイナーチェンジをして望みたいと思います。楽しい沢例会をWリーダー、皆様ありがとうございました。

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【感想】 52期 秋房伸一
 ちょうど10年前、入会して半年程経った頃、上坂さんから「君は岩をやりたいんか、沢をやりたいんか」と集会後に聞かれて、苦し紛れに入会アンケートに沢にはマルをつけてなかったのに、「沢です」と答えて、白滝と奥深のダブルヘッダーに小松さんと一緒に・・・松井さんにもご指導いただいて・・・連れて行ってもらいました。  
 その後何度も白滝谷にはお世話になりました。
 そんな思い出の白滝谷に、リーダーがWさんで新人さん2名と上坂さんもご一緒に遡行でき、とてもうれしく感じました。皆さん、ありがとうございました。

【感想】57期 TW
 はじめて沢登りに連れて行っていただいたのが、白滝谷でした。リーダーは秋房さん。不安と緊張でいっぱいでしたが、秋房さんとメンバーのみなさんに支えていただき、遮二無二歩き、めいいっぱい楽しみました。そんな私が沢のリーダーをしてしまうほど沢登りが好きになるなんて、今でも信じられない思いです。
 無我夢中だったあの時からどう変わって見えるのか、思い出の白滝谷へ行きたいと企画したのがこの例会です。サブリーダーは秋房さんに、沢登り初参加の方が2人いらっしゃる事になったので上坂さんにも参加をお願いし、ベテラン2人に囲まれての非常に心強い山行になりました。
 白滝谷は難しすぎず簡単すぎない小滝が続く世界で、以前よりも自分の力で登れるようになったのかな?とも思いましたが、核心の白滝谷は上坂さんにリードをお願いするていたらくでした。
 一番強く感じたのは「沢は団体競技」という秋房さんの言葉です。先行者がお助け紐を出し後続の人の安全確保をしながら遡行する様子、上坂さんがショルダーしてくださって新人さん達がCS滝を登る光景・・・。助けた人も助けられた人も、全員が達成感のあるお顔をされており、とても嬉しくなりました(私はCS滝を巻いてしまった為、上坂さんにショルダーしてもらう機会を逃しました。残念です)。白滝谷は初めての人も、そうでない人も様々に楽しむことのできる度量の深い沢でした。
 最後に、遡行終了地点まで堤さんがフルーツケーキを持って応援に来てくださったことがとても嬉しかったです。「僕は足が遅いし迷惑をかけるから・・・」とか言いつつ、猛烈なスピードで下山される姿に驚きました。(私は堤さんの速度について行こうとして一度転びました)。やはり堤さんは山の男だなぁと改めて感じた次第です。
 秋房さん、上坂さん、大変お世話なり、ありがとうございました。今後ともご指導お願いいたします。ご一緒いただきました皆さま、大変楽しい一日をどうもありがとうございました。

 

No.3792 鈴鹿の沢・元越谷

令和元年5月11日 (土)

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                              (元越谷大滝にて)

【メンバー】
CL TW、高橋秀治、NF、藤井康司、KI、平川暁朗、YN 計7名

【行程】
11日6:00京都市内 発~7:20道の駅『あいの土山』にて石田さんと合流~8:10国道477号線沿い林道入口手前の広場に駐車~8:15元越谷林道ゲート~8:50入渓~9:40第27堰堤~9:55元越谷大滝~13:15稜線(遡行終了)~13:30水沢峠~15:15駐車地=17:40京都

【記録】57期 TW
・天候:快晴、今年初の真夏日
・駐車場所:国道477林道入口手前広場 (林道ゲート手前の道が崩壊していた為)
・林道ゲートを越え、2つ目の橋の手前で入渓。ピンクテープあり。
・入渓後5つほど堰堤を巻いた。特に、第27堰堤の大まきは下りが悪く、残置ロープも古くて信用できない感じ。クライムダウンしたが、懸垂下降した方がいいのかも。
・上流は渓相が荒れており、遡行図とは違う様子。地形図は必携。
・水沢峠からの下りが不明瞭。途中から林道に出るが分かりにくかった。


【感想】60期 YN
 今年初の沢登り。沢は去年参加した奥の深谷以来でまだ2回目だ。前日まで5月はまだ水が冷たいのでは?と心配していたが当日は暑いくらいの快晴となり安堵する。 
藤井さんの沢着姿は沢着っぽくなくて驚きました。いつも試行錯誤をされていて勉強になります。入渓してから堰堤が沢山続くので、いささかげんなりしはじめたものの、いざ遡行がはじまるとそこは陽光に照らされたエメラルドグリーンの水と白い岩が織りなす絵画の世界。夢中になって先を進む、厚着をしていたせいか釜へ飛び込んだり滑ってみたりと水没3回目までは水の冷たさが気にならなかった。途中去年の台風の影響か倒木や土砂で渓谷が埋まってはいたが、それがなければもっとその景色に取り憑かれていたかもしれない。自分の知らない沢はまだまだある。もっと登れるようになって色々な沢に行ってみたいと強く思わせてくれる良い沢だった。企画していただいたWリーダー、トップを務めて頂いた高橋様、参加された皆様ありがとうございました。

 

【感想】59期 平川暁朗
 昨年は沢例会へ二度エントリーしたものの、どちらも天候不順で流れてしまい沢へ行く機会がないままでした。
 そのようなわけで、久しぶりの沢靴の出動。愛用するトレランシューズは年間3足くらい履きつぶしている私にしては、沢靴は購入からの日数の割には新品のようである。
当然沢の経験値の少なさを表しているとも言えるので、まだ濡れた岩場と沢靴のフリクションの感覚がつかめないし、指がしっかりかからない箇所では足先がとても不安である。
それでもこれで通算三度目の沢。多少は要領も得てきたところもあった。
天候は最高で澄んだ水の底が綺麗なエメラルドグリーンに輝く様子は、まさに秘境という感じ。アクセスが容易なら間違いなく観光パンフレットの目玉になるだろう。そんな絶景を少人数で堪能できるのだから贅沢なことだと思う。
詰め終わって稜線上に出てからは普通の登山道だと思って、街と山を走れるルナサンダルで下山したが、ザレた下りではやたらと滑るので失敗だった。
沢靴、アプローチ用、下山後のリラックス用の三足は必要だったと学習した。

 

【感想】57期 藤井康司
今シーズンの沢初めだ。ヌメリ、虫も少なく、新緑の沢は綺麗。水はまだ冷たいが、太陽がさんさんと降り注ぐ。林道では涼風が吹き抜け、まったくもって気持ちがいい。上流は昨年の台風の影響か、倒木が多く荒れてきたが、総じて比良に比べて明るく、エメラルドグリーンが映える美渓だ。登攀要素はないが、ところどころ飛び込める釜もあり、沢遊びには最高だ。いい沢に連れて行ってもらった。ありがとうございました。
スマホの収まりが良く、この冬散歩時に愛用していたユニクロの化繊ジャージ素材のパンツ。アルファルンゼ、奥駆道に続いて3度目の山行使用となったが、使えます。

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【感想】57期 KI
 遠隔地会員になり4年ほどになります。現在は鈴鹿在住で、鈴鹿山脈の例会でタイミング合えばと思っていました。
 ちょうどWリーダーの沢企画があり、案内の言葉にも魅せられて参加させて頂きました。四年ぶりで2回目の沢となりました。
当日は快晴で気温も高く気持ちよく歩けました。鈴鹿でエメラルドグリーンの水やナメ滝、ゴルジュなどが見られるとは知らなかったです。泳いだのは寒かったですが、いい経験ができました。4mや6mの滝登りは緊張感もありましたが気持ちよかったです。厳しいところはまだまだできないですが、少しずつやっていけたらと思います。
 あとは結構テンション上がっていました。アドレナリンも危険個所歩く時にでていましたね。沢は楽しい要素がいっぱいでした。Wリーダー、皆様、素敵な例会ありがとうございました。またよろしくお願い致します。

【感想】54期 NF
 エメラルドグリーンの沢につられて、沢始め山行に参加させていただきました。元越谷は、3回目にもかかわらず、高巻きの部分しか覚えておらず、恥ずかしながら新鮮な気持ちで遡行しました。初夏を思わせる晴天で気温も高く、沢始めとは思えないくらい快適でした。とはいえ、泳いだり、スライダーしたり、全力で沢を味わっているWリーダーやNさんを眺めつつ、濡れたくないを徹底してしまいました、、、。それでも、なめ滝やゴルジュ、小さな滝の登攀はとっても楽しく、沢の魅力を改めて実感した1日でした。昨夏の豪雨の影響か、沢も下山道も荒れていて、少し残念に感じたけれど、自然ゆえに仕方のないことかもしれません。
 このところ、例会に参加する機会が非常に減っていましたので、久しぶりにご一緒できてとても楽しかったです。Wリーダー、みなさま。本当にありがとうございました。

 

【感想】53期 高橋秀治
 「元越谷は穏やかな流れの中に、美しいナメとそれを受けるエメラルドグリーン釜の連続した饗宴があって、遡る者を酔いしれさせる魔力を秘める。」と紹介されているから、以前から遡行したく思っていました。Wリーダーから今年の沢初めの企画を頂き、すぐに参加表明しました。
 林道入口に通行止めの立て看板が有り、いやな気分が頭をよぎる。しかし、林道ゲート前の駐車地点が直ぐにあるとの事で、国道の広い駐車スペースに戻りスタートする。
 まだ水も冷たいだろうと厚手のウエットスーツで入渓したが、当日は初夏の様な気候で沢日和となり熱い。皆さんが釜に飛び込んでおられる様子をみてやりたくなるが、やはり後で寒くなるかと思いやめる。気が付けば沢が狭まり釜もなくなりザレ場を這い上がり稜線に出て終了となりました。
 Wリーダーお世話になりました。またご一緒頂いた皆様ありがとうございました。次回は前夜泊で焚火を囲み山談議で盛り上がり、翌朝から遡行する計画を是非お願いします(笑)

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【感想】57期 TW
 初めての沢企画は、行ったことがある所+沢登りファンが増えそうな所、という条件で鈴鹿NO.1の美渓と名高い、元越谷を選びました。鈴鹿にお住まいで同期のKIさんが参加申し込みをしてくださった事も嬉しく、元越谷を選んで正解だったと思っています。
  元越谷は4年ぶりでしたが渓相が変わっており、自然の脅威や台風の力を強く感じました。真新しい「平成30年より進入禁止」の看板、沢山の倒木、遡行図に書かれていない分岐、ザレザレの下山道…。エメラルドグリーンの淵は健在ながら、もっと綺麗でやさしい沢だった筈では?と驚きました。荒れた道ながら予定通り下山できたのは、トップで歩いてくださった高橋さんと身体能力の高いメンバーの皆さんが引っ張ってくださったおかげです。
 出発前夜は、私のような新米リーダーがメンバーの安全を確保できるのかという不安で眠れませんでした。沢登りは楽しいけれどリーダーとして行くのはこれほど重圧を感じるものなのかと、くたびれました。

 今まで初心者の私を色々な沢に連れて行ってくださったリーダー各位に、改めて感謝いたします。
 ご一緒いただきました皆さま、ありがとうございました。