京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo. 79半国山

令和元年6月8日(土)

半国山(774m)は亀岡市の最高峰の山で、音羽渓谷、金輪寺、神尾山城跡などが山域にあり自然と歴史が楽しめる山である。山名の由来は、丹波、山城、播磨の三国がそれぞれ半分だけ見えるからとも言われている。

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【メンバー】 山本浩史L、土井司、梅村重和、小前 竜吾

【山  域】 京都府亀岡市南丹市

【行  程】 桂川8:00=8:40赤熊8:52~音羽渓谷~9:56烏帽子岳10:06~10:19小池山~10:46半国山11:17~12:21神尾山城址~12:30金輪寺12:41~13:02宮川神社~13:29赤熊13:40=13:48湯ノ花温泉15:04=15:30桂川

【登山データ】 曇り一時小雨 歩行9.9㎞ 4時間37分 延登高798m 延下降798m 3座登頂

天気予報の降水確率は日を追うごとに下がり、最大40%となった。一時小雨の降る時間もあったが雨具の必要もない一日だった。亀岡市東本梅町赤熊の音羽川の林道のゲート前に車を止めた。ゲートには「半国登山道、先の豪雨で大荒れの状態です。歩くのが困難な所が多くあります。」と平成30年9月の台風被害について地元住民による張り紙があった。獣害防止の扉を開け林道へと進むと浸食された登山道が無残だったが危険個所はなかった。

音羽渓谷と称されているだけあって小さな滝が連続する。落差4m程の斜めに落ちる滝があり近づく「音羽の滝」との標識があった。これが音羽の滝だと思っていたがどうも音羽の滝と云うのは固有名詞ではなく「音羽川にある滝」の意であるようだ。その後も「音羽の滝」と表示のある個所や同じ規模の滝が現れ混乱してしまった。半国山北稜線の牛つなぎ広場へのメイン登山道と分かれ「烏帽子岳→」の方向に進んだ。稜線の鞍部に乗り上ると何の表示もないが北の斜面に取付き烏帽子岳へと登って行った。

烏帽子岳(648m)山頂は広く開かれているが周りの木の背が高く展望は得られなかった。すぐ東側に送電鉄塔があり巡視路が付けられている。パラパラと雨が落ちてきてこれはダメかと思ったがほんの一時的なものだった。鞍部に戻り登り返すとピーク(661m)に「小池山」と表示があった。樹林帯で何の変哲もないピークだった。南に下ると「牛つなぎ広場」と表示があり音羽川を登る時分岐した道が乗り上って来た。地形図には記載がないが西側に「←るり渓」の表示があり登山道が続いているようだ。一貫した登りとなって半国山への登って行った。花期を過ぎたエゴノキは花が落ち登山道を白い絨毯としていた。

半国山(774m)山頂は広く開けて展望が素晴らしいのだが、今日はガスの中、時間は少し早いが昼食タイムにした。単独行の男性が南から登って来た。彼がこの日唯一の登山者との出合だった。南に下り音羽川の源頭を巻き込むように右岸尾根に入った。地形図に幾つかピークがあるがP655を目標に進んで行ったが西側を巻いていた。稜線には踏み跡も無くそのまま巻道を進んだ。次のピークも登山道は大きく西を巻いている。稜線に踏み跡が認められるので辿って行った。しっかりした踏み跡が続き北端から北東方向に下って行った。

一寸した登り返しでP506に達したが何もなく東へと下って行った。P506の東に横たわるピークは神尾山(かんのおやま436m’)で城跡がある。神尾山城は、本目城とも呼ばれ此の辺りの地名本梅町にも通じる名がある。大永6年(1526)に柳本賢治(波多野氏の出で細川氏の被官)が築いた山城で後に明智光秀の城となった。階段状の曲輪跡が残り中世の城跡の面影を良く残している。城跡を下ると神尾山金輪寺(きんりんじ)があり嘗ては多くの寺坊を伴う大規模な寺であったようだ参道を下り、獣害防止扉を開けて外に出ると宮前町(みやさきちょう)宮川の集落で左手の奥まった処に宮川神社があり、神々しそうなので参拝した。

集落内の道を歩き赤熊の駐車地点に戻り登山を終えた。今日の立寄り湯は湯の花温泉・烟河(\700)で露天風呂もあり寛いだ。桂川に戻りイオンの“串まる”で反省会をして19時前に解散した。

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No.3797  多紀連山・ボッカ

2019年5月25日 (土)

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【メンバー】
CL.TW、岩波 宏、梅村重和、平川暁朗      計4名

 

【記録と行程】
8:35多紀連山駐車場~9:20白髭岳(P472)~9:35鳥居堂跡~9:50クリンソウ群生地10:00~10:15大岳寺跡~10:50三嶽11:05~12:00大タワ駐車場(昼休憩)12:40~13:55小金ヶ嶽(ボッカ解除)14:10~14:50福泉寺跡~16:00多紀連山登山者駐車場=京都

・沿面距離9.9km
・駐車場・東屋・トイレ等整っていました。
・小金ヶ嶽付近には岩場と鎖場がありますが、危なすぎなくユルすぎない感じでした。ボッカをして岩場歩きを練習するにはうってつけの場所だと思いました。
クリンソウの群生地があり、時期が合えばお花見例会にも良いかもしれません。


【ボッカウェイト】
岩波 宏15kg、梅村重和20kg、平川暁朗27kg、TW20kg、

【感 想】59期 梅村重和
多紀アルプス?!どこやねん、それ!初めて聞く名である。多紀アルプスって和歌山県っぽい名前やなぁ??ググってみると丹波篠山ってかっ?ちなみに、多紀アルプスと言われる多紀連山は修験道のお山であり、平安時代末期から中世にかけて修験道行場として栄えたが、1482年(文明14年)に大峰山(大和修験道)の僧兵の来襲により、寺院はことごとく焼失したとのこと『ウィキペディアWikipedia)より』。
丹波篠山って当方にとっては全く未知のエリアであり、丹波篠山にアルプスってかっ?!と言うことで参加させて頂くこととなった。今回のメンバーを見るとW隊長以下、当会のツワモノ?!ぞろい。Team K は若干1名、私だけ。“ボッカトレだしぃ~~暑い中、バテたらヤバいなぁ~~”。登山口でズル無しの計量。やはり20Kgである。リフト券にもシニア割引があるように、ボッカ重量にもTeam K割引が適応されるかと密かに期待するも、隊長も女性ながら20Kg。もはや後には引けない。【老若男女の別なく自然の試練は平等に与えられるのよ】と隊長の背中が私に語り掛けている。う~~ん、参った!。 
出撃に当たって隊長から隊員に熱中症対策の飴が支給される。ここにも隊長の細やかな心遣いが見られるのであった。
山道は急登から始まり稜線に出る。綺麗な自然林の木陰を行く縦走路は、暑いながらもとても爽やか。クリンソウの咲く湿地を回り込み三嶽を経て大たわ広場で大休止。ここで隊長のザックから心づくしの西瓜が出てくる。おぉぉ~~~(^^♪ 感動した~~~~!!小金ヶ嶽が近づくにつれ次々と岩場が現れ、ルートは修験道の様相を帯びてくる。真新しい鎖が設置された岩場をいくつか越えると小金ヶ嶽の山頂に到達。ここで隊長からボッカトレ終了宣言となった。なんとかヘバることなく、今回のボッカトレはmission clear。20Kgの重しとして入れておいたザックの中のペットボトルの水で、じゃぶじゃぶと顔を洗う。爽快そのもの。
“う~~ん、Mandom、、、、、、”
私のペースにお付き合い頂いたW隊長はじめ隊員の皆さんに感謝、感謝、のボッカトレでした。

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【感想】59期 平川暁朗
 私の住む亀岡市からは割と近く、車で1時間ほどでたどり着ける多紀連山だが、訪れるのは今回で二度目だった。駐車場も広いしトレイルもよく整備されていて歩きやすいし、良いコースなのだが、いまいち知られていないかもしれない。今回のように周回ならよいのだが縦走するとなるとやや不便というのもあるだろう。
特に注目していなかったがクリンソウの群生地であるらしく、時期的にも頃合いで、よいものを観られた。鎖場は軽身なら大したことがないが、25キロも背負うと中々パンチがあった。これでこそ歩荷トレだ。
昼食タイムものんびりと、荷物か軽ければ最高のピクニックだ。フォレストアドベンチャーは横を通過しただけだったが、かなり面白そうだった。
小金ヶ嶽山頂でW.CLが歩荷の水捨てちゃっていいですよ。と梅村さんに声かけされたので、では私もと言ったら。え?捨てるんですか?と言われた。チームKの優遇措置を得るには20年早いということだろう。
足腰というよりは肩の皮膚が鍛えられた気がする。
残念ながら時間がかかり過ぎて温泉に入る時間を逸したので、いずれそちらはリベンジしたい。

【感想】57期 TW
一回ボッカをした程度で体力はつかない、と聞きますが、暑さに耐え重い荷を背負って山へ登ったという経験は、精神的な支えの一つになるのではと思っています。そんな訳で、夏の山・夏の沢に向けてボッカ例会を企画しました。
多紀連山は初めてでしたが、興味深い歴史と緑の豊かな良い山でした。整備された自然林の登山道もあれば、岩場・鎖場もありで、終始飽きることなく歩く事ができました。また当日は季節外れの記録的真夏日でしたが、殆どが木陰の中を歩いて行くコースだったため、心配していた熱中症にもならず助かりました。バテないよう良いペースでトップを歩いてくださった梅村さん、多紀連山を教えてくださった平川さんに感謝です。大学ワンゲルの時から、いつか自分でもやってみたいと憧れていた「スイカボッカ」も踏襲でき、満足の一日でした。 
ご一緒いただきました皆さま、楽しい一日をどうもありがとうございました。
梅村さん、令和第一号の正会員おめでとうございます!

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〈個人山行〉大台ケ原ハイキング

2019年5月25日(土)~26日(日)

【参加者】

CL船木佐織、小泉賀奈子、N.F、M.K

【行 程】

5/25

道の駅奥伊勢おおだい10:30=12:00大杉峡谷登山口~宮川第3発電所~大日嵓~千尋滝前休憩所~クグリ〜平等嵓~15:40桃ノ木山の家(泊)

5/26

6:00桃ノ木山の家~七ツ釜滝~堂倉吊橋~堂倉避難小屋~シャクナゲ平~11:50日出ヶ岳大台ヶ原ビジターセンター14:30=16:15大和上市駅

 

【記録】55期 船木佐織

 JR三瀬谷から徒歩で約10分の“道の駅おおだい”から予約していた登山バスに乗車。途中トイレ休憩のため大杉谷登山センターに立ち寄り、ここで登山届を提出。登山口からは、舗装された車道を経て宮川第三発電所の脇を通過し、沢沿いの水平な登山道を場所によっては設置された鎖を頼りに進む。エメラルドグリーン色をした川は美しく、次々に現れる吊り橋に緊張しながら歩を進めると、インディージョーンズにでてきそうなシシ淵が現れ圧倒される。最後の吊り橋を過ぎると、宿泊する桃ノ木山の家に到着。混んではいないが、関東からの来られたツアーの団体さんもおられ、人が多い。そのためお風呂に入るのも、ご飯を食べるのも並ぶこととなり、要領を得たKさんがいなければ長々と並んでいたと思う。

 翌日は478mから1695mの日出ケ岳までの行程。堂倉滝で休憩し、淹れたてのコーヒーを飲む。山で飲むコーヒーは本当においしい。後は渓谷を外れ急登の山道に入る。花の名前を教えてもらいながら進むと、山頂付近でNHK日本百名山のロケに遭遇。スタッフの方は見るからに重そうな荷物を背負っているが、笑顔がとても素敵だった。日出ケ岳でゆっくり昼食をとったあと、大台ケ原ビジターセンターへ移動。ビジターセンターからバスで大和上市駅へ下山。帰路についた。

両日共に晴天で、特に1日目は今年初めて30℃を超える真夏日になったこともあり、急な気温の上昇に体がついていかず熱がこもったようで体が重かったものの、恐れていたヒルに出会うこともなく、用意していたジョニーの出番がなかった。本当によかった。

ご一緒していただいたみなさん、本当にありがとうございました。楽しくて癒される山行でした。

 

【感想】 52期  小泉  賀奈子

美しい5月の新緑の中、念願の大杉谷を歩いてきました。以前計画した時は、あいにくの雨で中止に。なので、なおさら真夏日のような快晴に恵まれたことが本当に嬉しかったです。

日本三大渓谷とあって、川を流れる水の美しさ、豪快な滝の数々に圧倒されました。堂倉滝を眺めながら飲んだコーヒーはそれはそれは美味しかったです。日頃の疲れをデトックスできました。楽しいおしゃべりも、苦手な吊り橋も、日出が岳からの眺めも、固いアイスクリームも、素敵な思い出になりました。船木リーダー、ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました。

 

【感想】54期 N.F
 晴天の中、深い緑色が大変美しい沢沿いを女子4人で歩き、山小屋に泊まってカツカレーを食べ、滝の前でコーヒーをたて、まるで「山ガール」みたいな山行でした。次々と現れる滝は想像以上に迫力があり、美しかったです。行き帰りの道中が長くて、旅と山を両方楽しめた感覚でした。船木リーダー、みなさま。本当にありがとうございました。

【感想】54期 M.K

三度目の大杉谷は、ため息が出るほど美しい新緑と川の水の色。次々現れる滝のマイナスイオンは、仕事でヘロヘロになっていた心身をほぐしてくれました。堂倉滝を眺めながらのコーヒータイム、川を離れてからの単調な上りではシャクナゲアケボノツツジの花が元気をくれました。途中で百名山の撮影隊に出会いました。ドローン撮影もあるそうで、7月22日の放映が楽しみです。

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〈個人山行〉京都百名山シリーズNo. 78 横尾山

令和元年5月25日(土)

 横尾山(785m)は、京都府大阪府に跨る山でこの山域に剣尾山(784m)がある。標高では1m勝るが、知名度では剣尾山が勝る。剣尾山は不動岩に空から利剣が舞い降りたとの伝説があるが、実際に下ったのは横尾山で剣尾山と云う名が横取りされ「よこを」向いたというのが山名の由来らしい。

【メンバー】 山本浩史(単独)

【山  域】 京都府亀岡市大阪府能勢町

【行  程】 桂川4:39=沓掛IC=亀岡IC=5:42冒険の森入口5:52~6:42大平山~7:49峠~8:29横尾山8:44~9:03笠山~9:20剣尾山9:42~9:58冒険の森登山口~10:31冒険の森入口10:42=11:04湯ノ花温泉12:08=13:24桂川

【登山データ】 晴れ 歩行10.2㎞ 4時間39分 延登高869m 延下降869m 4座登頂

 

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5月だというのに異常な暑さで、京都で最高気温34℃が予報された。同行希望者がなかったので、早朝に出発し涼しいうちに歩きたい。能勢町宿野の“冒険の森inのせ”の入口に達したが早朝過ぎて門が閉まっていた。門の手前の木陰に車を置くとすぐ脇に「宿野牛堂 地蔵種子摩崖碑」の案内板がありその傍らの大岩に「地蔵種子」と刻まれていた。嘗て剣尾山にあった月峰寺に係る遺跡らしい。大平山への林道は荒れて最早車の通行は不能。標高510m辺りで林道が180°向きを変える地点から登山道が始まったが谷筋の道で荒れ方が更に酷く踏み跡は見出せず、谷の遡行も樹木の繁茂で不可能、歩けそうな所を選んで登って行った。藪は杉の植林が手入れされず茨交じりの藪となり大変なことになった。30分の激闘で何とか稜線に達することができた。

稜線に乗ると茨の藪からは解放されて比較的歩き易くなったが、壊れた獣除けネットが稜線にあり整備もされていなかった。大平山(658m)に到ると3等三角点「二ノ尾」があり山名プレートが掲げられていた。傍らには「日本トレイルランサーキット協議会」の矢印プレート、こんな誰も歩かない荒れた稜線でトレランの大会やるのか?と帰ってWebで検索してみると何と明日5/26が大会のようだった。コースは府境尾根を東に下って行った。

鞍部に達すると本来登って来る予定の道がある筈だが道形は全く認められなかった。西に進む府境稜線道も決して歩き易くはなく東尾根最高点の680m地点に達すると冒険の森からの道が上がって来て漸く指導標を目にした。少し道らしくなって北上して行くと「天体観測所→」の標識があったり、「第3キャンプ場→」の標識などで下山路が示されP688を越えると東尾根の先端で「摂津丹波國境」と刻まれた石柱があった。明治10年の日付があり140年余り前に設置されたものだった。先端部を90°西に折れて第1キャンプ場に続く道を下っていった。

小ピークを過ぎると広くしっかりした峠道に下り立った。反対側の斜面を少し上がった処に先程と同じ“國境石柱”が立っていた。峠道を少し北に下ると剣尾山への登山道が始まっているがピストンの区間はなるべく少なくしたいので更に下って横尾山東尾根に取付くことにした。軈て谷が拡がりいい雰囲気の湿地帯となった。剣尾山からの谷を横断し東尾根に乗ると赤松の大木がまだらな笹原となり気持ちが良い。剣尾山や笠山の姿が時々全部見えた。

山頂域の先端に乗り上ると電波反射板がありまた“國境石柱”があった。5分程進むと道にジャケットが落ちていた。まだ落したてという感じだったので木に掛けておいた。横尾山山頂に到るとアマチュア無線の親子がアンテナを立てて電波を探していた。もしやと思い「ジャケット落としていませんか?」と聞くと此の子供のもので直ぐにと子供が取りに行った。

山頂には2等三角点「土ヶ畑」が設置され、北側の展望が素晴らしい。2週間前に行った深山が圧倒的な存在感を持って横たわっていた。来た道を引き返すと来るときには見逃していたタニウツギがピンクの花を付けているのを見つけた。“國境石柱”まで引き返し剣尾山への道を下った。登り返すと寄り道の笠山への巻道を探すが道形がない。8年前の関西百名山シリーズで来た時は、それなりに道形があった気がするが今回は全く見いだせなかった。適当にトラバースして鞍部に達した。山頂には小さな標識が掲げられ展望は得られないが明るく広い山頂の雰囲気があった。

剣尾山へと進むと府境尾根と分かれ完全に能勢町域に入った。剣尾山(784m)に到ると山頂域は大岩がゴロゴロし展望が素晴らしい。ただ晴れ続きで遠景は霞が掛かっているのが惜しい。誰も居ない山頂で休憩して冒険の森へと下りだした。本館コースとキャンプ場コースが分かれるので、尾根を行くキャンプ場コースを選んだ。冒険の森もかなり標高があるので山頂から15分程で達した。山村池の東側を歩くと池面に姿を映した剣尾山が素晴らしかった。車道歩きかと思っていたが対岸に遊歩道がありアップダウンもあったが気持ちよく歩くことができた。車を置いた入口の門に到り周回登山を終えた。10:31と暑くなる前に下りて来ることができたが、温泉は外せない。湯の花温泉渓山閣に立ち寄り汗を流して早々に帰宅した。(入浴料金900円)

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写真1: 大平山(658m)山頂

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写真2: 横尾山(785m) 剣尾山山頂付近より

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写真3: 山村池に姿を映す剣尾山(784m)

No.3794 比良の沢・白滝谷

2019年5月19日 (日)

【メンバー】
CL.TW、SL.秋房伸一、上坂淳一、NF、KI、平川暁朗、中井純子、HI       計8名

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                        (サプライズゲストを囲んで☆)
【行程】
9:15坊村葛川市民センター駐車場集合・装備チェック9:30~10:20牛コバ~10:30開けた場所で沢装備10:50~11:00入渓~12:30白石谷出合~13:15クルミ谷出合~13:40白滝谷下~14:15白滝谷上~15:00 2段2条18m滝下~15:30夫婦滝(遡行終了)~15:15夫婦滝上の御堂 沢装備解除(15分)~15:45クルミ谷出合~~16:30牛コバ~17:30駐車地=20:00京都市

【記録】57期 TW
・天候くもり、気温22度前後。
ヒル・ハチ見かけず。カエルいました。
・牛コバから1つ目の渡渉点で入渓。遡行図に載っていた橋は流出しており、トラロープが川に渡してありました。
・水量そこそこ、水温もそこそこ。
・足場もホールドも豊富ですが、かなりヌメっていました。たわしが活躍。
・昨年の台風の影響か倒木が多く、倒木で沢が塞がっている箇所もありました。
・下山に使った登山道も所どころ荒れており、沢以上に注意が必要な場所がありました。
【感想】62期 中井純子
私にとって初めての沢登り体験となる、Wリーダーの白滝谷例会に参加しました。みなさまに助けていただいて、楽しく沢登りができました。
例会参加希望を出したものの、初めての沢登り、用語や装備を調べてみてもよく理解できませんでした。Wさんには、沢登りの服装や装備について何度もメールをさせていただきました。準備物品の買い物にも付き合って下さり、当日の服装から、ハーネスやガチャ類の付け方まで、ほんとうに細やかなご指導をいただき、おかげさまでどうにか身なりを整えることができました。
お忙しい中を本当に何度もメールしてしまいましたが、丁寧に答えてくださり、安心して参加できました。
初めての沢登りは、ワクワクドキドキでした。始めは思ったほど水が冷たいと思わず、次から次へと滑りやすい岩を相手に進むだけで一生懸命でした。川の流れに逆らって急な段差や岩の隙間をどうやって登ろうかと考えて全身を使って乗り越えて行くのが楽しくて、滑っても転んでも面白かったです。
一瞬の出来事で、ザアッと滑り落ちてから、急に緊張が強くなりました。Wさん、Fさんから、「顔色が悪いし、動きも悪くなってますよ、大丈夫ですか」と訊かれるまで、自分がどうなっているのか分かっていませんでした。今思い返すと、プチ滑落してからは、急に怖くなり、緊張で身体が強張っていたように思います。自力で登りたいという気持ちと、また落ちるかもという恐怖と半々になりました。身体が濡れたからか、寒くなり余計に手足が動きにくくなった感じでした。
 前の方から離れて、少し遅れてくると、前の方の動きを見ることができず、余計に焦りが生じてミスも増え、滑ったり転んだりがさらに増え、緊張感も疲労も蓄積していきました。登りかけて次の一歩が出せずに固まることが増え、その度に平川様にロープを出してもらっていたように思います。
Wさんからお白湯をいただき、疲労回復のサプリメント?をいただいて、休憩をしたら、ほっとしました。
みなさまから次々とアドバイスをいただき、上坂様が肩の上に乗せて押し上げてくださって、平川様が引っ張ってくださって、1人では登れない高さを一気に上げてもらったのが、とても心強く感じました。みなさまに支えてもらって登ってるんだなと思いました。Fさんからまたお白湯をいただいたり、Wさんからドライフルーツをいただいたりして、少しずつまた元気が出てきて、オヤツを食べられました。お白湯に感動してました。お白湯ってこんなに美味しくて温まるんだー。でもたぶん、お白湯の温もりを感じるだけでなく、お二人の温かさを感じてほっとしたんだと思います。感謝です。それと、前から2、3番目を歩かせてもらうと、焦りがなくなり、前の方の登り方をしっかり見られるので、とても登りやすかったです。
滝の横をロープで確保してもらって登るのも、よく教わってロープの確保の練習をしてから、さらに先に登られた方々をお手本にしてイメージしてから登りました。
実際に登りだすと、身体と筋力の違いもあり、お手本の通りにはいきませんでしたが、確実にホールドできる場所を探しながら落ち着いて登ることができました。上がりきった時、なんとも言えない達成感みたいなものがあり、ドキドキしていました。
年齢によるのか、身体能力の限界だったのか、今日は身体中のあちこち痛みますが、初めての沢登りは素敵な体験でした。みなさまには、大変お世話になり、ありがとうございました。筋トレや体力作りを頑張り、またご一緒させていただけるときに、お荷物にならないようにしたいです。またよろしくお願いします!

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                              (ショルダー!!)

 

【感想】62期 HI
 山岳会に入って初の沢登り、分からないことばかりで、初めて使うツールもあり、また、この季節で少し寒いのではないかと、少し不安を感じながら参加させていただきました。
 入渓前には、装備等のチェックもして頂き、ドキドキしながら、沢に入りました。
 最初は、足取りがおぼつかずフラフラ歩いていましたが、前を歩いてくださった上坂さんの歩いているところをついていくうちに、マシになってきたのか、リーダーのWさんに、歩き方がうまくなってる、と言ってもらって、嬉しかったです♪とはいっても、人生で2度目の沢登りで、やはり慣れていないのもあり?、小心者で恐る恐る歩くから?、何度か滑って落ちかけたり、腰を強打したり…大きなケガがなくてよかったです。
 白滝の高い壁を見たときは、こんなところを私も登れるのか…?と、足がすくみましたが、他の方々が登っているところを見て、登るルートを確認し、勇気を出して足をかけて登りました。何とか、上まで辿り着けたときは、感動でした!今後は、少しずつでも、もう少し余裕をもって歩けるようになって、もっと景色を楽しんだりできるといいな、と思います。
 フォローしてくださった皆様にはとても感謝しています。
 みなさま、ありがとうございました。

 

【感想】59期 平川暁朗
 二年前の四月に当会の例会で白滝谷へ連れて行って頂いたのが私の沢デビューでした。ぬめり岩に足をすべらせ流され、ずぶ濡れになったり、白滝登攀でも上部ですべってロープで引っ張りあげてもらったり。寒かったし、とにかく向いてないなあという印象が残った苦い沢デビューでした。
 これで通算四度目となる沢、多少はぬめりや水流の勝手も分かってきたので、二年前よりはマシになっただろうかというリベンジ的な意味も込めての参加でした。
今回は新緑祭後から引き続きの例会で、予定時刻よりは早めに坊村へ到着。おかげで準備万端で入れました。牛コバまでの道のりは記憶のイメージよりは少し長く感じました。入渓してからの印象は二年前とは少し違って、予期せぬ水の流れに足を取られていた以前よりは取っつきやすく感じました。
 今回は新人さん二人も一緒。沢経験は浅いとは言え、先輩らしくサポートせねばとお助けスリング投入したりしました。サポートする側の良い勉強にもなりました。メインの白滝は二年前と同じく上坂師匠のリードで。相変わらず威圧感のある滝で岩質も脆くなっていて多少の不安も抱きつつでしたが、今回は私もすべることなく登りきれて一安心。
 非常に美しい沢という感じではないが、変化に富んだ地形で楽しい沢だと思う。緊張していた前回とは違って今回は景色をよく楽しめました。

 

【感想】57期 KI
 先週に引き続き2週連続で沢登り例会に参加させて頂きました。
 白滝谷で沢デビューの方も多く歩きやすい沢とのことですが、思っていたより滑りやすく、ひやひやするような登りもあり初心者向けとは思えない緊張感がありました。ただ清流に、ナメ滝、お釜と岩登りにロープワークとフルコースを味わえるのでこれで沢にはまる人が出てくるのも納得です。曇天のため、あまり濡れないようにしていました。それでも浸かってでも取り付いてみたいという誘惑に駆られる所も数か所ありました。
 今回も途中からトップを歩かせていただき、いい勉強をさせて頂きました。出来るだけチャレンジしていこうと、また出来るかどうかの判断をしながら進むのは楽しかったです。上坂さん、秋房さんと経験豊富な先輩お二人もおられたので心強く、またアドバイスも頂きありがたかったです。次回はまだ装備のマイナーチェンジをして望みたいと思います。楽しい沢例会をWリーダー、皆様ありがとうございました。

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【感想】 52期 秋房伸一
 ちょうど10年前、入会して半年程経った頃、上坂さんから「君は岩をやりたいんか、沢をやりたいんか」と集会後に聞かれて、苦し紛れに入会アンケートに沢にはマルをつけてなかったのに、「沢です」と答えて、白滝と奥深のダブルヘッダーに小松さんと一緒に・・・松井さんにもご指導いただいて・・・連れて行ってもらいました。  
 その後何度も白滝谷にはお世話になりました。
 そんな思い出の白滝谷に、リーダーがWさんで新人さん2名と上坂さんもご一緒に遡行でき、とてもうれしく感じました。皆さん、ありがとうございました。

【感想】57期 TW
 はじめて沢登りに連れて行っていただいたのが、白滝谷でした。リーダーは秋房さん。不安と緊張でいっぱいでしたが、秋房さんとメンバーのみなさんに支えていただき、遮二無二歩き、めいいっぱい楽しみました。そんな私が沢のリーダーをしてしまうほど沢登りが好きになるなんて、今でも信じられない思いです。
 無我夢中だったあの時からどう変わって見えるのか、思い出の白滝谷へ行きたいと企画したのがこの例会です。サブリーダーは秋房さんに、沢登り初参加の方が2人いらっしゃる事になったので上坂さんにも参加をお願いし、ベテラン2人に囲まれての非常に心強い山行になりました。
 白滝谷は難しすぎず簡単すぎない小滝が続く世界で、以前よりも自分の力で登れるようになったのかな?とも思いましたが、核心の白滝谷は上坂さんにリードをお願いするていたらくでした。
 一番強く感じたのは「沢は団体競技」という秋房さんの言葉です。先行者がお助け紐を出し後続の人の安全確保をしながら遡行する様子、上坂さんがショルダーしてくださって新人さん達がCS滝を登る光景・・・。助けた人も助けられた人も、全員が達成感のあるお顔をされており、とても嬉しくなりました(私はCS滝を巻いてしまった為、上坂さんにショルダーしてもらう機会を逃しました。残念です)。白滝谷は初めての人も、そうでない人も様々に楽しむことのできる度量の深い沢でした。
 最後に、遡行終了地点まで堤さんがフルーツケーキを持って応援に来てくださったことがとても嬉しかったです。「僕は足が遅いし迷惑をかけるから・・・」とか言いつつ、猛烈なスピードで下山される姿に驚きました。(私は堤さんの速度について行こうとして一度転びました)。やはり堤さんは山の男だなぁと改めて感じた次第です。
 秋房さん、上坂さん、大変お世話なり、ありがとうございました。今後ともご指導お願いいたします。ご一緒いただきました皆さま、大変楽しい一日をどうもありがとうございました。