京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

例会 御在所前尾根 マルチピッチリード練習

2020年10月4日(日)

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P4をリードするSさん

【場所】三重県菰野市 御在所岳藤内壁前尾根

【メンバー】CL丸山 弘、T.S、J.N 計3名

【行程】3日(土)曇り 20:00 京阪山科駅前集合〜21:30 鳥居道駐車場着 仮眠

4日(日)曇り時々小雨 無風

5:00 蒼滝橋横駐車場へ移動〜6:15 駐車場発〜6:45 藤内小屋〜7:30 前尾根取り付き着〜14:00 ヤグラのコル〜15:30 藤内小屋〜16:00 駐車場着 入浴後解散

【CL所感】43期 丸山 弘 

会員の岩登り人口がまた増えてきましたのでしばらくぶりに御在所前尾根を企画しました。今回はある程度ジムや沢で登っているメンバーにマルチピッチのリードを経験してもらうという目的で、人数も1パーティ3名限定で募集しました。

ガスにときどき霧雨が混じる天気でしたが、無風で気温は高め、天気のせいで少し減ったと思われるものの季節がいいので、朝から5、6パーティーが取り付き、結構な渋滞になりました。

ジムで鍛えておられるSさんは安定した登りで、ランナーのセットや終了点でのセカンドビレイの操作も危なげない感じでした。ⅢⅣ級程度とはいえメンタル面やラインの取り方などリードの経験値をずいぶん上げられたと思います。

Nさんはジムでは5.8、5.9をリードされているそうで、体力も十分ですが、スラブ、クラック、チムニー状やジェードルなどジムと形状の違う御在所では少し勝手が違って苦戦されたところもありました。縦クラックやカンテを横に引いたり、プッシュ、ガストン、パーミング、マントル、ステミング、スメアリングなどさまざまなムーブを選択肢に入れるとスタンスやホールドが増えるので練習してみてください。

また、マルチピッチは途中で安定したテラスがあるとは限らないので、2時間程度ははいていられるサイズのシューズを選ぶとか、ザックを背負ったまま必要なものが取れるとか、物を落とさない工夫など、千石や烏帽子などとは違う注意点もありますので、次に生かしていただければと思います。

終始ガスに巻かれて景色はイマイチでしたが、下山するころには伊勢湾が望め、希望荘の展望風呂もいいお湯で楽しい一日になりました。

たくさんリードしていただいたSさん、ずっと元気にがんばられたNさんありがとうございました。

 

【感想】59期 T.S

私に、背伸びをしたチャレンジをさせて下さったCLに感謝します。現場での経験から得るものは大きいです。理論ばかりを重視する私は反省しました。

P6を登ったところで、CLに「次はSさん、リードしてもらえますか」と声を掛けてもらいました。「怖いし、いややわ!」と聞こえないように心の中で叫んでいました。かつて登山道からクライマーを見て、「よーあんなとこ、登らはるわ。コワないんかな?」と思っていました。だけど、やらないことには前に進まないのでトライしました。手がかりを見つけられず苦戦したり、落下を覚悟したりしました。恐怖で息が荒くなった場面もありました。しかし、かつて見た、出来る人のムーブを思いだしたり、ホールドを信じて踏めという言葉を思い出したりして切り抜けることができました。尊敬と信頼できる人に同行してもらえたから、自分としてはいっぱいの挑戦をできました。

<今回わかったこと>

・クライミングシューズは止まる。フリクションが効いて、小さなホールドでも立てる。やっと、わかりました。

・ルートが曲がるとロープの流れが悪くなる。ロングスリングを使って、それを抑止できる場合がある。

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P3をリードするSさん

【感想】62期 J.N

昨年の金比羅山以来一年ぶりくらいの外岩で、基礎もたくさん忘れていました。

CLとS先輩には多大なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

しかし、私にとっては何もかもが学びでした。一瞬、一手、一足にあんなに緊張し、全神経を集中して登ったのは初めてでした。御在所前尾根は金比羅山よりはるかに手強かったです。

P6のCLリードはよくこんなところをスイスイ登られるなぁと思い、私自身は真似して登ろうにもスタートの一手に困って登れず、S先輩に先に登っていただきました。一旦後ろからよく見て探すと、右に振ってからだと自分でも登れるホールドがあることに気づきました。その後は、CL、先輩のリードであっても、真似したくてもガスの向こうでは先が見えないこともあり、その時々で大回りしてでも自分が登りやすく確実なルートで登りました。

先輩のリードでP5、P4。私は少しずり落ちる場面もありましたが、なんとか自分なりに登れて嬉しかったです。

P3は、先に登っていた女性が苦戦されていたので、自分が登れるのかとても心配でドキドキしていました。それでも1つ目、2つ目と、後ろからCLのアドバイスをいただきながら、クリアしていきました。しかし、最後の方のクラック。スラブのわずかな窪みに足先で乗りかけて、ザッと10cmほどずり落ちた途端に足先に体重を載せることが怖くなりました。落ちることが怖くてクラックの中にカニのように入ってしまい身動きできずに緊張で手足がカタカタと細かく震えていました。穂高岳やジャンダルムの難しい岩場難所でも怖くなかったのに、こんなに怖いと思ったのは初めてでした。

CLは終始穏やかに待って表に出るよう教えて下さりました。また1歩目でずり落ちかけると下から支えて下さりました。先輩は思いきり引っ張って下さりました。

「落ち着け自分、先生と先輩が守ってくれてはる、大丈夫、諦めるな、頑張れ!」と自身を励まし歯を食いしばって再度チャレンジ。一歩目をCLに補助していただき、身体を引き上げると、その先のホールドが見えてきました!なんとかクリアし先輩のところまで登り切ると、途端に涙がポロポロ。メンタルの弱さが露呈しました。

今回、ロープの捌き方や、声かけの仕方、マルチピッチのビレイヤー、リードの役割、セカンドで登る時の役割、注意点などを学びました。先輩にロープを緩めてもらったり、テンションをかけてもらったり、声かけをしながら登ることや、ロープの半分や残り、終わりなどを伝え復唱して確認することで安全なクライミングになることを意識しました。ザックや立ち位置、靴が合ってないこと、セルフビレイなど初歩的なことができてなくてまだまだでした。

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前壁ルンゼから見下ろす登山道

お二人から多くのアドバイスをいただき、自身のスキルを磨きたいです。CLからの課題を一つずつクリアできるよう練習あるのみです。もっともっと上手になって、ビレイやリードにチャレンジできるようになりたいと思います。

CL、S先輩、多くのご指導とサポートいただき、ありがとうございました!

No.3869 瑞牆山・金峰山ピークハント

2020年9月21日(月)~22日(火)

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瑞牆山山頂にて

【場所】山梨県北杜市 瑞牆山(2230m)、金峰山(2599m)

【メンバー】CL丸山 弘、HT、MK、NH、FY、HI 計6名

【行程】20日(日)20:00 京阪山科駅前集合・出発〜23:30 諏訪SA仮眠

21日(月)曇りのち晴れ 微風

5:30 瑞牆山荘前駐車場着〜5:50 登山口発〜6:30 富士見平着テント設営〜7:25 富士見平出発〜8:35 大日岩〜10:40 金峰山山頂着〜11:30 山頂出発〜13:45 富士見平テント場帰着(泊)

22日(火)快晴 無風

4:00 起床 朝食 テント撤収〜5:50 出発〜6:50 大やすり岩基部〜7:15 瑞牆山山頂着〜9:00 富士見平着〜9:30 富士見平発〜10:10 瑞牆山荘前駐車場着〜ラジウム温泉「増冨の湯」入浴〜19:30 山科解散

 

【CL所感】 

42期 丸山 弘

コロナ禍で中断していた例会の本格再開ということで、テント1泊で百名山を2座登頂できる超人気コースを企画しました。 

好天の4連休後半とあって、予想通り、たくさんの登山者で賑わっていましたが、今回の核心「駐車場とテントスペースの確保」も早めの時間帯が功を奏して無事クリアできました。

1日目の金峰山は大日岩からの稜線歩きが、寝不足と初日の疲れもあって意外に時間がかかりました。楽しみにしていた富士山も東側の雲が多く翌日にお預けに。

2日目は快晴。体力も回復して予想より30分ほど早く着いた瑞牆山は360度の展望で、富士山・南アルプス八ヶ岳の峰々を堪能できました。

今回は感染予防のため、個食・個テントの方式でしたが、テントやツエルトの個人装備品評会と、6人掛けテーブル2つで自慢の山食を持ち寄っての夕食は、いつもながらの例会風景が戻ってきたようでした。

油断は禁物ですが、だんだん日常の山がもどってきてほしいものです。

メンバーのみなさんには、トレーニング不足のリーダーを支えていただきありがとうございました。またいい山へご一緒しましょう。

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金峰山五丈岩

【メンバー感想】

58期 FY

秩父の山域は初めてで、百名山に2つも登れると言う事で参加させていただきました。

1日目の金峰山は尾根に出てからが長く下りも含め少し苦労しました。疲れが残るかなと思いましたが、体調もよく元気いっぱいで翌日の瑞牆山を楽しむことができました。天気もよく山頂付近からは素晴らしい景色を堪能できました。

久しぶりの本格登山でしたが、山の魅力、仲間と登る楽しみを再発見できた気がします。丸山さん、皆さんありがとうございました! 

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53期 HT

山行準備のためにGPSに電池を入れると、2020年2月と表示された。

2月から7ケ月間、一度も山道具を触ってないし、行ってないことになる。

いきなりで、皆さんについて行けるかしら?と少し不安は過ったが、事前のネットでの下調べ等では行動時間が少ないけれど、奇岩等のバリエーションが楽しめる山とのことで、少し油断していたところがあった。

初日の金峰(キンプ・キンポウ)山は、コースタイムは少し長いけれど、難易度的には大丈夫だろうと思っていた。ところが結構急登で、自分には岩々した、しんどい山だった。

また、お天気はさほど悪くはなかったが、残念ながら富士山は望めなかった。

下山後早めの夕食を食べて、17時にはテントに入った。今回はソロテントなので、前日の睡眠不足とで一瞬で眠ってしまった。

二日目の瑞牆(ミズガキ)山は渡渉の為に一度下り、そこから登り返しがあり、頂上付近は結構きついというネットの情報だった。実際歩いてみると、確かに登り返しは嫌ではあったけれど、途中で富士山が木々の切れ間から見え、またお天気も良かったので、思っていたほどの辛さはなかった。また、最後の頂上付近の急登に身構えていたのだが、気が抜けるくらい短時間で頂上についたので嬉しい誤算だった。頂上はパノラマビューで、勿論富士山も見え、最高の眺望だったと思う。

二日間皆さま、お世話になりました。お陰様で7ケ月の空白を、楽しい山行で埋めることができました。ありがとうございました。

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大やすり岩基部からの富士

54期 NF

富士山には登ったことはないけれど、富士山を望む山は、何度登っても憧れに似た感情を持ち続けている。

富士見台と名の付いたテント場がある百名山。なんと素敵な響き…ということで迷いなく参加させていただいた。

初日は、あいにくのガスで富士山の頭が一瞬かすかに見えた程度。

焦がれるほど翌日の晴れを願い、朝を迎えた。午前3時頃起きると満点の星。これは期待できると胸が高鳴る。

富士見台からも山頂までの道中からも美しく富士山が見え、心ときめかせながら山頂にたどり着いた。

富士山、南アルプス八ヶ岳と、そこには絶景が広がっていた。

風もなく、穏やかな気候で至福の一時だった。

コロナでなかなかみなさんと会う機会が少なかったが、久しぶりの6人というにぎやかな山行で、大変楽しい時間を過ごさせていただいた。丸山リーダー、みなさま、ありがとうございました。

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瑞牆山山頂から岩峰群

62期 HI

誰かのブログで見て、行ってみたい!と思っていた瑞牆山

とても楽しみではあったものの、私は、山岳会に入っているというのが恥ずかしいレベルのへなちょこハイカー(ハイカーというのも少し恥ずかしいレベルですが…)。

登山は好きだけど、登りが苦手なのです。

健脚な先輩方の中で着いていけるのか不安だし、テントを担いで登るのも少し不安でしたが、体力の★印がひとつということもあり、とりあえずテント場まで1時間弱頑張って、後は、荷物を軽くできるので勇気を出して、申し込んでみました。

登山開始後、まもなく、皆さんからだいぶ遅れを取りながらも、何とか、テント場のある富士見平へ到着。

そこから荷物を軽くしたのに、やっぱり、先輩方には着いて行けず、初日は、ただただ金峰山の山頂を目指して足を進めるだけになりました。覚えているのは、しんどいということと(汗)、「苔むした原生林がきれいだな」と思ったのと、山頂に着いた達成感。

そして、二日目の瑞牆山瑞牆山も、やはり、すぐに私が遅れていました。

夜、あまり眠れなかったのと、前日での疲れで、何とか歩きながらも「いつリタイアしようか・・・」と挫けそうになりながら歩いていましたが、途中の休憩で山頂まで半分かもう少しくらいのところまで来ていると聞いて、何とか最後まで頑張れました。

瑞牆山の山頂からの景色もとてもきれいで、諦めないでよかったと思いました。

私にとっては、まったく余裕のない山行でしたが、金峰山瑞牆山も、最後まで行くことができて、本当によかったです。

今後は、もう少し、周りの景色を楽しんだりする余裕ができるようレベルアップできたら、と思います。

今回、色々気にかけてくださった丸山さん、荷物を持ってくださったKさん、2日とも遅れている私にずっとついて優しく声をかけて励ましてくれたFさん、楽しい時間を過ごしてくださったTさん、Yさん、ありがとうございました。

〈個人山行〉台高の沢 クラガリ又谷

2020年8月9日(日)

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【メンバー】長野浩三、KM2(会員外)、TW 計3名

 【記録】TW

沢登り夏季特訓?第2弾。台高にある『クラガリ又谷の滝』へ沢登りに行ってきました。某ドライブ情報サイトにも載っている美しい滝ですが、駐車地から入渓まで30秒、ゴルジュまで1分以内のえげつない沢でもあります。「スタートしたらいきなりゴルジュ」に心を鼓舞すべく、前夜は大いに盛り上がり、盛り上がりすぎて軽い二日酔い気味での入渓となりました。

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クラガリ又谷は、その名の通りの暗くて黒いゴルジュが凄く、ブログに書きたいことは山ほどあるのですが、何より、Kさんの登攀力が凄すぎました!!泳いでとりつく→流心を登る、のゴルジュストロングスタイルでF6まで安定の登攀。私は後からゴボウしまくって続きましたが(ロープを頼みに少しずつよじって進むイモムシのような登り)、ヌルヌル真っ黒の岩はすぐに滑り落ちそうでめちゃ怖かったです。

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ゴルジュを抜けたF6はクラガリの底から光の中に出て行くような40m大滝。安心感と解放感でいっぱいになりました。(とか言いつつ、この後もえぐい巻きやキビシイ登攀が続き、長野さんにお助け紐を何度も出してもらう事に…)。

その後、取水堰堤まで遡行して、モノレール軌道に沿って激下りする事30分で下山。初めから終わりまで痺れまくりの、とても楽しい沢旅でした。

Kさん、長野さん、ご一緒させていただき、ありがとうございました!

〈個人山行〉沢登り 比良・ヘク谷

2020年8月2日(日)

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ヘク谷最大の18m滝をフォローで登る辻博史

【メンバー】L秋房伸一、松井 篤、AT、辻 博史、NF、KI、山田俊男 会員7名

【行程】2日(日):ロッジ前7:30=8:20坂下トンネル旧道デポ地8:47~入渓8:50~12:38最大の18m滝~15:00小女郎ヶ池15:55~16:45坂下~17:00デポ地 =入浴(天空の湯)=京都

 

【記録と感想】52期 秋房伸一

当会にとっての新たな「伝説」に立ち会うことができた。

ATさんがヘク谷最大の18m滝=吉岡章「関西起点沢登りルート100」山と渓谷社2011で「18m滝はヘク谷最大の滝。直登は無理で・・・」と書かれた滝を登られたのだ。

本の著者の吉岡さんというのは、関西の沢登りのレジェンドで、沢登りの解説本のほとんどを書かれている。吉岡さんの記述で、「やや手強い」と書いてあれば「相当手強い」、「きわどいバランスが要求される」とあれば「怖すぎ~、難しすぎ~」、「悪場」とあれば「もう来ませんっ」という感じだと解釈したほうが良い。私の場合。滝の突破で吉岡さんが「無理」と書かれている重みは大きい。ただし、紀伊半島をホームグラウンドにされているので、アウェイである比良の谷については、台高や大峰の沢ほどに向き合うことなく書かれているような気もするが。

白滝の「夫婦滝」直登、奥の深谷の全滝直登、に加えて、ATさんの「比良の沢直登伝説」にまた一つコレクションが追加されたと記述させてもらおう。ATさん自身は淡々とされており「これくらい大したことないので・・・」と特にコメントもされていないのであるが、同行者としては報告しておきたい。フォローは辻さんで、他のメンバーは巻いた。

さて、当日は、7月の長雨がやっと終わり、ようやく前日に梅雨明けが発表されたといった状況であり、安曇川の渡渉に一抹の不安があったが、大丈夫であった。ちなみに1週間前にヘク谷に登ったメンバーによると、そのときは上流の橋を渡って、ヘツってヘク谷に取り付いたとのこと。

今シーズン初沢であるNFも順調に小滝をこなし、2条12m滝は、ロープを出し、KIがリード、真ん中の乗越に手こずったがATをショルダーにして突破し、後続はロープに確保されながらお助け紐も使ってよじ登った。左岸側は岩が脆くて中央突破とした。

途中、急に強い雨が降ったので岩の下で雨宿りしたが、降雨は一時的なもので、小女郎ヶ池に15時。なんと、ATはドローンをザックに忍ばせており、1時間ほど湖畔でドローンタイム。

https://youtu.be/sH66QpHMIjI

を参照されたい。

下山は、駆けるようなペースで、50分で麓の集落に着いた。

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今回のメンバー

【感想】62期 山田俊男

秋房さんから「ヘク谷に沢登りに行きませんか」とお誘いいだき参加しました。実はヘク谷は前の週にも行っており、これで2週連続となります。そう、私は沢登りに夢中なのです。沢登りは今年の5月から始めたばかり。でも今回で早くも5回目。これも秋房さんや先輩方が、初心者を足手まといになるにも関わらず連れて行って下さるからできること。先輩方には感謝しかございません。

さて、沢登りの方はというと、前週と比べると水量は少ないとはいえなかなかの迫力。次々に現れる滝を冷たい水に打たれながら、アドレナリンを爆発させて突破していくのは、緊張と興奮が入り混じる大冒険。普段の山行では味わえないものがあります。

そんな中、今回の行程のハイライトとも言える一番大きな18mの滝に差し掛かったときのこと。私はその滝の迫力と難易度から見て、当然高巻きするものと思っていたのですが、先輩2人が登攀の準備を始められました。その様子を見ながら「いやいや、それはないやろ」「こんな所ほんまに登れるのか?」と思いました。しかしそんな思いとは関係なく、あっという間に登攀が始まりました。しばらくのあいだ、目前で繰り広げられるその滝登りショーに魅了され、目が釘付けになりました。もちろん私は登らず巻きましたが、その光景はこれを書いている今もはっきりと脳裏に焼きついています。

その後は中小の滝を超えながら沢を詰め上がり、小女郎ヶ池に到着。降っていた雨もタイミング良く止み、山上の水辺は信州の高原を思わす美しさ。しばらくそこで談笑し景色を堪能してから下山しました。

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水流を感じながら進む

【感想】46期 松井 篤

7月のヘク谷例会が雨で変更になり、少しがっかりしていたところに、秋房さんが個人山行を計画していただき、迷わず参加させていただきました。

梅雨明けの暑さが嘘のような、寒さすら感じる水量豊富なヘク谷に、今期初めての沢登りを楽しませていただきました。

しかし、以前に登った時には、もっとサクッと登れたように思うのですが、寄る年波には勝てず、体力的に一杯いっぱいの状態でした。

それでも、ヘク谷は私レベルでも登れる適当な滝、特にシャワークライムの滝があり、また終了点が牧歌的な小女郎池ということもあり、登りはじめから終了まで目一杯楽しめました。

更に、今回はプラスαでATさんの華麗な登攀を拝見させてもらい大満足でした。

例会に匹敵するような大所帯をまとめていたさいた秋房さん、ご一緒させていただいた皆さん、ありがとうございました。

 

【感想】54期 NF

仕事に忙殺されているうちに、とっくに沢シーズンは始まっていました。今年は沢行に参加するのは無理かなと諦めていましたが、秋房リーダーからお誘いを受け、喜んで参加することに。温かく、頼もしいメンバーに恵まれ、助けられながら久しぶりの沢歩きや滝登りを満喫することができました。

そして、なんと最後には、ATさんの大滝登攀。遡行図には巻くと明記されているのにも関わらず、しばらくじっとルートを見つめられた後、果敢にも登って行かれました。

それまでも、ぬめぬめの滝を階段のようにすいすいと登っておられ、驚きの連続でしたが、最後に魅せていただきました。ATさん伝説はどこまでも続きそうです(でも見守っている方は心配でもあります。。すごいのは分かっていても)。時折大雨も降り、寒いときもありましたが、酷暑の中、寒いと思える贅沢さ。小女郎池も天国のように穏やかな光景でした。沢は本当にたのしいですね。秋房リーダー、みなさま。本当にありがとうございました。

 

【感想】57期 KI

前日の参加表明でしたが、秋房さんに快くOKを頂きありがとうございました。

久しぶりの大所帯。みんなでわいわい行くのも楽しく安心感もありました。

最初は安曇川の渡渉。そしてヘク谷に入渓。今回は秋房リーダーの指示で先頭グループを歩かせて頂くことになり、リードデビューもさせて頂きました。

カムを持たせてもらい、ロープをつけて登るのにずっしりと重量を感じる。またルート取りをするのに手間取り支点を作るのにうまく見つけられずとホロ苦いデビューでした。

ATさんに丁寧に教えてもらいながら、なんとかできましたが、フォローならなんともない滝が格段に難しく感じました。これから少しずつ経験を積んでいきたいと思います。

小滝から18Mの滝まで大小様々あり、渓相にも癒され、詰め上がると小女郎池という怖い伝説をもった池ありと、話題に事欠かないいい沢でした。

皆様またよろしくお願いします。

〈個人山行〉瀬場谷

2020年8月1日(土)~2日(日)

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登攀前のTSさんとKM2先生(於:F2) 

【メンバー】TS、KM2(会員外)、TW 計3名

 【記録】TW

今年も元会員のKさんと、愛媛県新居浜市の瀬場谷へ沢登り夏季特訓?に行ってきました(※KM2さんは、TSさんとTWの沢登りの先生です☆)。

入渓直後から滝に登りまくり、F2ではTSさんが華麗なるリード!!時間が無くなるほど滝に登って遊んできました。

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上部まで連続する大小の滝、ゴルジュ、豊かな緑、キラキラした鉱石で彩られたきれいな沢で、四国の自然の豊かさに感動しながら遡行しました。

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八間滝