京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2706 春の比良全山縦走

2005年5月29日(日)

全山縦走!!何と言う美しい響きでしょうか。もちろん比良全山は北アルプス全山や南アルプス全山縦走などとは比較にはなりませんが、ひとつの山域を1日で縦走するのは長期の縦走とはまた違った雰囲気があります。

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【日程】2005年5月29日(日)

【参加者】6名

【天候】晴れ

【行程】

7:00音羽登山口 7:20白坂 7:30弁慶の切石 7:50岳山 8:20オーム岩 8:55岩阿沙利山 9:50寒風峠 10:10ヤケ山 11:05ヤケオ山 11:40シャカ岳 11:55中岳 12:15北比良峠(昼食) 12:55金糞峠 13:30堂満岳 13:55南比良峠 14:10荒川峠 14:45烏谷山 15:20比良岳 16:20琵琶湖アルプスゴンドラ山頂駅(小休憩) 17:20金比羅峠 17:40金比羅登山口

【記録】48期 J.I.

Nリーダー企画の山行はジャンケンから始まる。そんなことに気付いてしまったのは、まだ入会していないにもかかわらず、体験という名の山行に何度か参加してしまったからだ。記録を誰が書くかのジャンケンがこの日も賑々しく始まり、勝負事に弱い私が不幸にも(いえいえ、幸運にも)記録係とあいなった。

登山口を出発した午前7時頃は陽射しも弱く、蒸し暑さがなかったので、快適なハイキングが楽しめるかと思いきや、俊足のリーダーに続き、マラソンアスリートのTさんも飛ばすので、かなりのハイペース。気がついたら、皆が小走り状態。そんなわけで、春のすがすがしい空気の中で汗だくである。追い討ちをかけるように、岩阿沙利山ピーク付近でハチがぶんぶん。蝉の声まで聞こえてきて、暑さ倍増である。稜線での涼やかな風を頼りにひたすら歩いていると、ヤケ山付近で白いシロヤシオの花が満開。樹林帯が続くものの、若干風も通り、快適な歩行を楽しむことができた。

北比良峠で小休憩を取ったときに、水が残り少なくなっていることに愕然とする。2リットル近くの量を持ってきたはずなのにと思いながら、危機感が募る。金糞峠で水場があると聞き、安心していたが、実際目にしてがっくり。あまり口にしたくないような感じの沢の水だった。堂満岳付近はメジャーな山らしく、すれ違う人も増えてきた。そういえばシーズンが終わっているが、シャクナゲの名所だったということを思い出す。堂満岳のピークを踏んだら、南比良峠に向け、藪こぎ開始。足元注意だけれども、なかなか楽しい。興に乗ってきたところで終わってしまうのが残念であった。この辺あたりから何となく疲労感が漂い始める。どよんとした頭で、惰性のごとく足をのろのろ出している私。そして、疲れ知らずのNさん、Tさん、Mさん。結局、安全登山を合言葉に、この後続くべき権現山、霊仙山を割愛してしまった今回の山行。しかしながら、比良山系の醍醐味を味わうことができた有意義なものであったと感じている。

(最後に)Nさん、Tさん、Mさん、Sさん、とても楽しかったです。1日お付き合いいただき、ありがとうございました。そして、サポートに回ってくださったNさん、ありがとうございました。

【感想】46期 A.M.

全山縦走!! 何と言う美しい響きでしょうか。

もちろん比良全山は北アルプス全山や南アルプス全山縦走などとは比較にはなりませんが、ひとつの山域を1日で縦走するのは長期の縦走とはまた違った雰囲気があります。

2週間前に参加した鯖街道以降の体調不調で一時は参加を見合わせようかとも思いましたが、この美しい響きに負けて参加してしまいました。

今回は体調の関係もありパーティーの最後尾で走ることなく、また昨年のような気負いもなく、ゆっくりとした縦走を楽しめました。

結果的には最終目標地までは行けませんでしたが充実した楽しい1日でした。

 前回の全山縦走の感想でも書きましたが、京都比良山岳会の名前に相応しく今後もいろいろなパターンでの比良全山ができればと思います。

皆さん、比良全山縦走は参加することに意義があります。たとえ途中リタイアであっても楽しくかつ達成感が得られます。ぜひ参加してその楽しさを体験されることをお勧めします。

【感想】46期 K.N.

Mさんの感想では「全山縦走」の美しい響きが謳われています。

たしかに全山縦走は美しい響きです。しかし,全山縦走は過酷でもあります。1人でやるとくじけます。だからみんなで行くんです。

 長く,つらい道のりもみんなで歩めばやり遂げられる可能性がある。1日全山は決していつもいつもできるわけではありません。時間,疲労などとの関係で途中下山もありです。今回も途中で降りはしましたが,とても充実感がありました。これは参加した者でないとわからないと思います。是非,みなさんも全山へ。1泊でのお楽しみ全山縦走もそのうち企画したいと思います。

【サポート隊報告】43期 K.N.

"比良山は縮んでいる?"

昨年秋の全山縦走サポートでは神爾谷で道迷いをして武奈での合流を果たせず金糞に変更、縦走組に心配を掛けた。そこで今回は汚名返上、完璧なサポートをするべく再度名乗り出た。7時、リトル比良登山口に皆を見送り一人車をイン谷口に、前回は神璽谷で失敗してるので今回は間違えようの無いダケ道を行く事にする。武奈ヶ岳に直登し北比良峠に引き返して合流の予定、7:45イン谷を出発。武奈まで2時間で行きたいので神璽谷との合流地点は遅くとも9時には通過したい、しかし睡眠不足で足は重く思うような歩きが出来ない。鯖街道ラソン以来2週間、休養と称してサボりまくっていたのでそのツケがきたか。この分では武奈まで2時間半は掛りそう、諦めて物見をしながら歩いているとひょっこりと神璽谷との出会いに出てしまった。時間はなんと8:40出発してからまだ55分しか経って無い、アレっこんな近かったっけ?ワープでもしたのかしらん。狐につままれた感じではあったが此処をこんなに早く通過できれば武奈まで2時間は約束された様なもの、北比良峠からイブルキのコバと順調に消化。無人武奈ヶ岳山頂には9時34分に到着、何と1時間49分で登った事になる。最近の比良山は縮んだのかな?30分以上も休憩してやっと人が登って来たのでコヤマノ岳に向かい合流ポイントの北比良峠に引き返す。此処でも1時間以上休憩してクシャミを連発しだした頃にNリーダー以下が到着、無事に合流出来てホッ。SさんとIさんに少し疲労の色が見えるがあとの3人(こいつらは化け物だ)は元気そうである、金糞峠から堂満岳まで一緒に歩き東稜道を一人下山。車に戻り比良とぴあに向かいさっさと汗を流しサポートの特権を満喫、さっぱりして車を霊仙口に走らせているとリーダーより金比羅谷を降りると連絡あり。それこそサポートに来た値打ち百倍、林道を詰めて相当登り上げた処に登山口の標識。金比羅峠から僅か下17:30に縦走メンバー5名無事収容して仕事完了、惜しくも全山完歩は為らずも10時間に及ぶ長丁場。お疲れ様でした、又いくらでも機会はあります。今度はオレも走るでー!誰かサポートやってや。