京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2723 芦生原生林を歩く

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【日程】2005年9月25日(月)
【参加者】15名
【天候】小雨のち曇り
【コースタイム】
7:30出町柳駅堅田駅集合 9:15生杉ブナ原生林P到着 9:30出発 10:10三国峠(枕谷)11:50長冶谷作業所到着(昼食)12:20出発(上谷)14:10杉尾峠 14:40休憩 15:45地蔵峠 16:20生杉ブナ原生林P 17:20くつき温泉「てんくう」到着 18:20出発 19:20出町柳駅

【記録】48期 M.K.
 雨の中、斜面をいっきに登ると若狭路谷からの道に合流する。三国峠(776m)はガスがかかり展望はないが、ブナの原生林は幻想的です。
枕谷はキノコの種類が多く、N田さんの説明による観察に夢中になり、周りの景色を見るのも忘れていました。
特にきれいと思ったのは、ハナビラダケ(ピンク)。中山神社を過ぎ長治谷作業所の広々したテントサイトで昼食。
時々青空も見えだし、こんどは由良川源流の杉尾峠をめざして、今来た道を少し戻り上谷に入る。
杉の植林から広葉樹の森に変わり平坦地に出ると野田畑(のだはた)湿原。
Y本N彦さんの説明ではここは杓子木地が居住し田畑が作られていた所だそうです。
何回か川を渡り氾濫源に出ると、トチノキ・サワグルミ・ブナの大木に出会う。
 ブナの実を食べると、アーモンドの味がした。
紫のトリカブトが目立つ中、白花もあります。T田さんには、ホウノキトチノキの違いを教えて頂きました。
ホウノキは葉柄が短く、葉は段々に付いていて1枚1枚別々に落ち、トチノキは葉柄が長く、葉は5枚でひとくみ、塊のままで落ちるそうです。 ここはイワカガミとイワウチワが多く春はきれいだろうなあと思う。A月さんが、ここには以前チシマザサの群生があったのだが・・と話される。
上谷もキノコが多く、形のままの名前がついたスリコギダケ・カエンダケ・群生しているツキヨダケなどがある。
ミズナラの大木やトチノキの巨木があり、熊の巣ごもり穴のあいたトチノキもあった。 由良川源流の最後は、土の中から水が流れ出しています。手をつけると冷たくて気持ちいいです。
すぐ上が杉尾峠、風がゴウゴウと鳴り寒いくらい。日本海はダメでしたが、美山の山並みが望めました。 すぐに引き返して途中の広場で休憩。帰りは、景色を見る余裕ができ、由良川源流を遡る感じがつかめました。
地蔵峠では、バアソブの花をはじめて見ました。ゲートを通り林道を下ると、生杉の駐車場に到着です。
緑ゆたかな芦生の森で、樹木・苔・キノコを楽しんだ1日でした。 いろいろ教えてくださった皆様ありがとうございます。CL様、SL様、素敵な企画とご指導に感謝しています。


【感想】48期 T.Y.
芦生演習林は、最近ハイキング雑誌を見ていて、秋にぜひ行きたいと思っていたので、すごく楽しみでした。当日は関東へ台風が向かっている影響か?少し雨がぽつぽつと降っていました。
 駐車場から三国峠へ向かう途中には、大きなブナの木があり、曇っているせいか、芦生の森はとても幻想的な雰囲気がしました。
 歩く道すがら、いろんなきのこに出会い、名前をN田さんに教わりながら写真をとったり、メモをしたりと案外忙しかったです。
 きのこは、今まで気にもしませんでしたが、形や色が様々で、なによりも名前がかわいらしかったり、そのまんまだったりで、おもしろいなぁ。と感心させられました。
 さらに、上谷を歩きながら、A月さんが教えてくださった、ブナの実(ナッツの味がして、おつまみ系)やヤマボウシの実(ちょっとしぶいアボカドみたいな味)を食べつつ杉尾峠に向かいました。
 杉尾峠は、ぴゅーぴゅーと風が吹いていて、そこで待っておられたY本H史さんと、合流しました。(Y本さんは三国峠から尾根道を通って杉尾峠に来られた。)杉尾峠は風がきつかったので、きっとY本さんは寒い中を、歩いてこられたんだろうと思いました。  後は、往路をもどり、トチの実(トチの実は、クリより丸くてかわいらしい)を、拾いながら地蔵峠を経て、駐車場に戻ってきました。
 今回はみなさまに、樹木や山野草、きのこ等をたくさん教わりとても勉強になりました。ありがとうございました。
 追伸 今度機会があれば、ぜひ月夜茸が夜に光るのを見てみたいです。