京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2780 小川山フリークライミングとサマーキャンプ

 
【日程】2006年8月18日(金夜)~20日(日)
【山域】長野県小川山(廻り目平キャンプ場)周辺
【参加者】合計9名(非会員1名)
【天候】19日晴れ、午後時々曇り 20日晴れ
【行程】18日19時JR山科駅前集合
19日6時 廻り目平着
ハイキング班2つとクライミング班に分かれて出発。(金峰山方面・廻り目平周辺岩場)
17時 廻り目平キャンプ場帰着 夕食 入浴
20日 6時 廻り目平周辺散策または岩登り
12時 廻り目平発 入浴・昼食
19時 京都着


【CL感想】43期 H.M.
 今年も小川山でクライミングとハイキングの合同例会を開くことができました。いつもは別例会になりがちな内容が、同じテントでキャンプを楽しみながら実施できるのはなかなかいいのではないかとCLとしては自画自賛しているのですがいかがでしょうか。ハイキング班の感想はお任せして、クライミングの感想を少々。
昨年に比べて、クライミングエリアの概念把握ができていたので、岩場へのアプローチやルート選びは比較的スムーズでした。まだまだこれからたくさんのルートが楽しめそうな岩場です。今回はマラ岩の「川上小唄」妹岩の「センター試験」「卒業試験」、八幡沢左岸スラブの「トムと一緒」「走れメロス」父岩の「小川山物語」「タジヤンⅡ」の7本だけでしたが、メンバーのレベルにあっていて、怪我もなく楽しめました。特にSさんは「初めてのリード」といいながら、粘り強く果敢に攻めていました。昨年と比べて格段の進歩ではないでしょうか。
今回はクライミングのムーブのほかに、メンバー全員が「リードクライミングを楽しむ」「ビレイヤーとしての経験を積む」「岩場でのマナーを学ぶ」「終了点での作業内容を理解する」などの点で一定の収穫があったと思います。
誰かに連れて行ってもらって、登らせてもらうのではなく、対等な立場で一緒に登る楽しみを見出してもらえたら幸いです。また近くの岩場にも一緒にのぼりに行きましょう。 夕方からの焚き火と食事は去年と同様に雰囲気のいい楽しいひと時でした。歩きもクライミングも苦手という会員や家族連れ会員にもお勧めの企画です。恒例化しそうな気もしますので、また来年ぜひご参加ください。


T辺、K藤班記録 28期 K.K.
【コースタイム】
8月19日
廻目平6:30→砂防提7:13→金峰山小屋8:50→金峰山山頂9:20→大日岩11:00→大日小屋11:23→大日岩12:10→金峰山小屋13:30→砂防提14:38→廻目平15:30
8月20日
廻目平6:40→唐沢の滝分岐7:30→2200m辺りで引き返す8:20→唐沢の滝分岐8:50→廻目平10:00
【記録】
8月19日 今回の目的は、関西が目一杯暑いこの時期に、涼しい所でのんびりすること。従って、どこまで歩いて、どのピークを踏んでとか言う事に余り執着心が無かった。ディパックとランニングシューズ、首にはタオル、手にはストックという出で立ちで、廻目平キャンプ場を出発。金峰山を越えて瑞牆山方面へ行ける所迄行って引き返す。キャンプ場着の約束時間は、17:00。少し前に出発したS方夫妻を追い抜き、快適に歩く。金峰山山頂はガスっていて、風も強かった。山頂を過ぎると岩場の連続で、南側は断崖絶壁だった。砂払ノ頭からは樹林帯の下りである。(帰りは当然上り)快適に下って大日岩辺り迄来ると、段々帰りが心配になってきた。これ以上下ったら帰りが大変。ここら辺りで引き返さねばと、大日小屋まで行って少し休憩した後、同じ道を引き返した。金峰山山頂は通らず、2497mから金峰山小屋へ。後はダラーとしながら廻目平まで、帰ってきた。

8月20日 懲りずに、11:00キャンプ場着の約束で、小川山方面へ。時間制限の為、前日同様に途中で引き返す。上り始めは樹林帯の急登である。唐沢の滝方面の 分岐を過ぎると、岩場を縫う様に道が付けられていて、手足を使って岩場の間を通過した。時間が気になってきたので、2200m辺りで引き返した。


金峰山(2,595m)への道】~ハイキング組み報告~ 4期 M.S.
ハイキング組みとはいっても健脚のK藤、T辺会員とは価値観の違う我々なので私はM子会員と山野草の観察を兼ねた歩きをしました。
コースタイムは
6:30     テント地発
7:30     砂防提(八丁平道別れ)
9:35     金峰山小屋
10:10~10:40  山頂
13:30     テント地着
で道草を食った割りには順調な歩きができました。
通行禁止ながら林道をしばらく歩きますが、真っ先に出発した我々をK藤さん達がすぐに追い抜いていきました。
まず目に入ったのは1~2りんの花をつけたホタルブクロ、オダマキそしてハギの花でした。オオカメノキの真っ赤な実も魅力的でしたがここは国立公園内、持って帰りたい気持ちをグッと抑えるのに苦労しました。
マタタビ(猫の好きなヤツ)、一部赤い葉をつけるミヤママタマビ(種が違い猫は見向きもしないそうです)なども見ながら休み休み歩きました。砂防提からは登りですが汗をかくほどでないのがすばらしい。ノリウツギ、リョウブ、ワレモコウなどなど楽しんでいるうちに唐松、イチイ、トウヒなどの林を過ぎ2,200mくらいの所でなだらかな山腹歩きとなります。空が蒼くてきれいなこと、そういえば昨夜の星空は久しぶりのいい星でしたし・・・・。
少し急登かなと思ったら山小屋でした。小屋からあとはコケモモ、ホツツジなどと云っている内に山頂でした。
帰りに10本ばかりのギンリョウソウの塊を見ました。
この山は登りやすい、柔らかい感じのする優しさのある山です。2,000mを超えても石楠花、白樺、ダケカンバなどはいずれもまっすぐに上に伸びており、冬も雪や風の少ない山なんだなあと思いました。