京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2810  淡路島最高峰「諭鶴羽山ハイキングとうずしお観潮」

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【日程】2007年3月11日(日)
【参加者】計10名
【行程】
8:00 JR京都駅八条口 新都ホテル前に全員集合
8:10 出発―名神高速道路―中国自動車道―山陽自動車道―明石大橋神戸淡路鳴門自動車道から洲本ICを降りて地道28号線から八木立石を左折(南行)して諭鶴羽ダムへ
10:30 諭鶴羽ダム到着
全員準備して登り始める。天気はよいが、尾根の風は強そう。
11:10 神倉神社に到着―小休止(途中吹雪もあったが日だまりは温かい)
12:06 諭鶴羽山に到着(目の前に紺碧の大海原が広がる)
12:20 天然記念物アカガシ原生林を通る(巨木の森)
12:45 諭鶴羽神社に到着―昼食(この広い境内にてS方師匠による野点が行われ、目の前の太平洋の真っ青な大海原を意識しながらの壮大なお茶会となる。今回の例会でも忘れられないことのひとつに。)
13:40 下山開始
15:10 諭鶴羽ダムに到着
15:40 鳴門岬にてうずしお観潮
16:50 うずしお温泉到着
18:00 同温泉出発
19:55 JR京都駅到着―解散(この後22:00頃まで反省会は続きました。)

【感想】25期 D.A.
淡路島の山?
諭鶴羽山ってなんて読むの?でも、淡路島は暖かそうだし聞いたこともない山だし奥さんも行くというので参加することにした。レンタカーで島を回るというなかなかマッタリとした企画みたいなので楽しみにしていたが当日微妙な天気で現地へ、メンバーはリーダー以外は私以下お付きの執事3人とベテランを超越した女王様方、でも私には気の知れた仲間でもある。
登山口に着き車を出ると期待した春うららかな早春の山どころか猛烈な寒風であわや吹雪かと思われた。がまあ山なんて物は歩き出せば何とかなる物、ずいぶん寒かったが諭鶴羽山はとてもきれいな山だった、京都とは違い常緑照葉樹林帯で下草が少なくすっきりしている道も整備され一丁ごとのお地蔵さんや祠もある歴史の道でもある。特に赤樫の巨木の森は感動的だった。諭鶴羽古道というの海から直登ルート(国土地理院の地図には載っていない)が有るらしいので機会が有れば行ってみたい物である、海側は水仙の名所でもある。
今回の企画は山以外も盛りだくさんで諭鶴羽神社でのM知子師匠による本格的な野点(美味しかったですごちそうさま)に始まり、迫力満点の鳴門の渦潮を目の前で見れたり、とろとろのナトリュウム天然温泉には入れたり、最後は明石大橋のイルミネーションを見ながら帰京、京都駅で11時頃まで反省をしてし まって、3000円あまりでホントにリッチな気持ちになれる旅行だった。
 今回企画自体が実によく練られておりY本ツアーはホント行かなきゃ損、でもあまりリーダーにわがまま言っちゃだめですよ。


【感想】40期 K.N.
 小学生の頃、海水浴や野外活動で毎年のように訪れていた淡路島。あの頃は、瀬戸大橋など架かっておらず、フェリーで瀬戸内海を渡っていました。
 諭鶴羽山は、広葉樹林が美しい、ゆったりとした山でした。特に、天然記念物に指定されているアカガシの森は、大きく立派で、深い緑に溢れていました。
 風が強く、寒い一日でしたが、山頂からは高く晴れ渡った天空と、波頭が白く輝く大海原を一望にでき、大満足の山行でした。
 ※林床に生えていたオモトに似た謎の植物は、いったい何だったのでしょうか?


【山なのに海】 M.S.
その日はものすごーーーい風の強い日でした
でも雨はなく山行に出発
十人揃えば足並み軽く いえ車は軽く 横風に影響されながら走りました
諭鶴羽山の麓で いよいよ風と共に山に向けて
山道は登りあり 下りあり 尾根道ありと
さまざまなバリエーションで ルンルン気分
ああしんどと思う行程の所には
鳥や植物などの説明の看板が私達の疲れを癒す 諭鶴羽山
ゆずりはやまの名前で ゆずりはの木は1本 かくれみの木は多くあった
私の好きな花は少なく椿の赤のみ
それでも神社の境内にての昼食のあとは 野点にて抹茶を一服 二服
山にてお茶が点てられたのは水を運んでくださったリーダー
お茶を飲んでくださった仲間のおかげです
それに付け加え 間近での鳴門の渦鑑賞
リラックスできた温泉までついた なんとうれしい山行きでした


【感想】 T.S.
今回の山行で、強く感じたことは、「高い山だけが、良い山ではない!」と、言うことです。諭鶴羽は高さこそ607mでしれてるけれど、海に囲まれた山で、景色がよく開放感のある山でした。
下山後に、鳴門岬に立ち寄りました。岬から見た光景は、僅か1.3Km鳴門海峡が、川のように流れていました。その流れの中に鳴門大橋の巨大な橋脚が、起立しており、工事関係者の苦労がしのばれ、忘れ得ぬ光景になりました。


【感想】C.H.
『一昨年痛めた右膝半月板損傷の回復に1年余りかかり、ようやく右膝への違和感・不快感がなくなり、参加できた例会。が、いきなりの登りに、内心まだ不安を感じつつ歩き始める。ところが、登りの斜面で一歩一歩脚を進める毎に、不思議とふくらはぎの心地よいストレッチ感を覚え、「筋肉の心地よい収縮」に、正直うれしかった。
 リーダーのY本さんによる今回のコース選択の苦慮の賜物!、のお陰で、登りの息苦しさ(ただの有酸素運動不足)や下りへの不安感、強風で寒いことも「木漏れ日の中を歩く遊歩道」の快感で、打ち消されてしまうほど、ルンルン気分で歩いてしまった。
 だが、昼食後の下りはさすがに不安が増し、ウサギさんにザックを預け、2本のストックで下山。そして温泉で脚の疲れも払拭! 心身ともに充足感に浸り帰宅できました。  現在もその充足感に酔いつつ、次回のやさしいやさしい行程の例会、そう例会の打ち上げに「温泉」というのを待ち望む私です。「長年ワガママ準会員」だった私でしたが、ついに「ワガママ会員」になってしまいました。次回の「ワガママ会員」へのアマ~イ誘い(例会)をY本さ~ん、よろしくお願いします。


【神々の怒れる山】M.M.
今回の山行を考えるに当たってリーダーは夜も眠らずに考えたという。
はてまたその理由は、当会の歩けないベストスリー、M岡、H藤、A月哲の3名が文句を言わずに歩ける所、そして、それが山と名付けられているであろう所。
はたして、この日本に、そんな山があるのだろうか?
苦慮する彼の夢の中に、ふと舞い降りた一羽の鶴「安心して、私のあとについて来なさい。」その夢の教えに導かれて見つかったのが、この諭鶴羽山なのであります。
それもそのはず、この山は神代の昔、イザナギイザナミの神様が背中に乗っていた鶴が下りたったという縁で開かれた諭鶴羽神社が祀られている山なのです。
そうともしらず「日帰り、車付きの楽ちん山行だあい」と、それだけの理由で集まった3人と、久しぶりに参加で気合いの入ったJ農さん。キノコ命のN田さん。優雅に微笑むM知子さんとお付きの4人の男性達。なんともバラエティーに富んだ出だしでありました。
明日は例会だ~、眠れない3時半から起き出してしまった私。外は雨ではないかしら? でも良いわ、歩かなくても風呂があるからと、意識の中から「山」という文字はいつの間にか煙のごとく消えていたのでございます。その上、明石海峡を渡る頃には風が強くなり、車が吹き飛びそうな衝撃が伝わってくる。艱難辛苦を乗り越えたどり着いた登山口は何と晴れてきたのでございます。「しゃあないなあ!やっぱ、登るの?」
この言葉を聞いて、またリーダーの苦悩は深まるのでありました。登り1時間半、歩き出したら、き・き・きつい・・・でも誰も文句を言わないから我慢して歩く。15分ほどで緩やかな山道にたどり着き、姫様達のご機嫌は麗しくなる。1丁ごとにお地蔵様、明るい照葉樹林の尾根道、海が遠くに美しく輝いて見える。と今度は横殴りに吹き付けてくる粉雪、さぶ~い!と姫達の叫びが・・・『ほんにうるさい奴ちゃ』と内心の声が陰で響く。
でもその後、また明るいお日様。んまあ、なんという目まぐるしい天候の変化でしょう。まったくもって、この一行にふさわしい天気でした。
たどり着いた山頂で三角点を確認し「この石なあに?」「御神輿を置く台でしょう」こういうのがあるとすぐ登ってみる奴が必ず居るのであります。
冷たい風を避けて神社の境内で昼食にしたが、なんと食後には、優雅な野点が行われたのであります。シュンシュンと沸き立つ湯の音、柄杓、茶杓茶筅とお道具も揃えて茶碗は木製の塗り椀。さすがでございますねえ、裏千家直伝のお茶を振る舞うM知子姫の姿は決まっておりました。
メンバーがメンバーだけに下りに時間が掛かるであろう事は想定内。ストックだ、杖だと大騒ぎで、無事下山。もしかして下りの方が時間が掛かったのでは??
例会は消化したぞ!後は渦潮見物と天然温泉だあ。一挙にテンションは高まり、展望台で土産をあさり、お風呂に浸かって暖まり、ラッシュ時間は過ぎた頃に車を飛ばして返って参りました。なんと充実した山行でありましたことでしょう。
きっと翌日からリーダーは熱を出して寝込んだに違いありません。それは、不届きものを連れて来た事に対する、諭鶴羽山の神の怒りかも知れません。あな恐ろしや!


諭鶴羽山感想】36期 Y.T.
少しは寒くなると思っていましたが、一時ですが雪が舞うとは驚きました。でも、神社では陽だまりの中お茶を頂き美味しかったです。
頂上からは太平洋に続く海がきれいでした。海の見える山もいいものです。さらに今回は「ぬるぬる」の温泉と観潮見物までセットでした。橋脚の近くから見る鳴門海峡は潮の流れが川のようで驚きました。夜の明石海峡大橋の美しい照明も見られてよかったです。こんな楽しい山行を計画してくれたY本CLに感謝。 


【感想】25期 K.J.
10人乗りマイクロバスにて予定の8時を5分前に出発する。明石海峡大橋を渡り神戸淡路島鳴門自動車道を経由して2時間程で降り立たった途中のコンビニの駐車場ではもの凄い風圧でとても寒く、この日はかなり冷え込むやろうなぁという予感がした。愉鶴羽ダムの登山口よりしっかり身支度を整えてから、元気にみんな揃って歩き出す。歩き出して15分程で神倉(かんのくら)神社に着く。そこから少し歩いた先から見えた愉鶴羽山ダムのエメラルドグリーンの水の色がとても綺麗でした。二ノ背ユリに似た歩き易い登山道の途中にはイタチを発見し、又、鮮やかな赤色の椿も見られ木漏れ日の道も続き、寒々した中の歩きにも色々な喜びを見つけられ幸せな気分になった。タブの森がある愉鶴羽山神社に着いてゆったりと美味しい(いつもながらのS方M知子さんより振る舞って頂いた結構な抹茶と羊羹も有りの)昼食頂いて寛ぎながら過ごした。1時間程そこに長居して、来た道を戻り本日の山行を終了した。今日の山行は季節が春から冬へ逆戻りした様な寒い寒い日でしたが、大人の遠足宜しく終始みんなが、笑顔一杯の和やかな雰囲気で通せられた、良い一日の山行となりました。リーダーのY本さん始め、参加した皆様本当に有り難うございました。とっても愉しかったです。プラスαとして、道の駅うずしおから下に降り立って迫力あるうず潮を観湖する事も出来、又、うずしお温泉に1時間も時間を取って頂き(温泉好きな私としては)大変有り難かったです。それから京都に戻ってからの恒例の、反省会を兼ねての二次会ももちろん大変盛り上がって楽しく予定盛り沢山の一日で、中身が濃い充実した良い時間を作って頂き有り難うございました。これからも行けそうな例会を選んで、少しずつ参加させて頂きます。


【感想】44期 N.Y.
 温かい島「アワジ」!!さぞや早春の花たちが待っていることだろう!できれば春霞にかすむ海がのたりのたりと見られたらいい・・・。そんな思いで計10名のメンバーでのぞんだ諭鶴羽山ハイキング」例会。
 参加者のみなさんの感想にあるように、春どころか真冬のような天気。猛烈な西風と時折横殴りの雪。ところが不思議なことに、林の陰の日だまりに入ると「温かい春!」。と思いきや、また寒風が・・・。「寒いね!、温かいね!」と言っている間にいよいよ、頂上に。今日のメンバーは誰もここには来ていない。しかも強風のおかげで南紀から徳島まで見える。その間に横たわる太平洋がワイドに真っ青に広がっている。近くの海は底まで見える。「かすんでいたら見られなかった!寒い思いをした甲斐があった。」
 さて、本日のメーン・イベントは、復帰第1戦のH藤さん。みごと完勝!!次回の金剛山も連勝だ!良かった!これでもう完全復帰ですね、H藤さん。そして、かぐや姫ことM岡さんと前回の野鳥観察の時に参加の約束をしたA月哲さん。この3人のお姫様達に歩き通してもらうと今日の例会は半分以上成功と言っていい。その成功物語はかぐや姫にまかせよう。おっと、もうひとつ大きな秘密兵器があった。私の担当の例会初のお師匠さんによる「野点」。私は当初やって頂けると分かったとき本気で「茶釜を背負うとすれば何リットルのザックにしようか?」と本気で考えていた。いざになれば、T野さんや、なにより若手?のS原さんがいるから大釜でもいいか!と思って集合場所まで行ったらば、S方M知子さんのザックには茶釜や道具が入っているとは思えない、どうしたんだろうか?みんなをびっくりさせるためにそのことは言ってはいけないので、その野点が始まるまで半信半疑。ところが、コッヘルにお湯を沸かすやいなやおもむろに師匠はお椀と組み立て式の柄杓・茶杓を取り出し、お茶を入れてくださる。「うーん!すごい。」私もほかのみなさんも野外で真っ青な海を見下ろしながらお茶をいただいたのは初めてではなかったでしょうか?全員が驚きを込めていただき、「こんなぜいたくがあろうか!」M知子師匠、ありがとうございました。これはやみつきになりますよ。もちろん私の方が・・・。
 以前にM山さんが、「海を見ながら岩に登るのもいいよ」と言われていた言葉がよみがえる。今回は、きのこがあまりみつけられなかったけれど天然記念物アカガシの原生林に感じ入っているきのこ博士のN田さんの姿を見て私も納得。そして、今回は軽快に歩ききったJ農さん。隊列をリードしてくださったA月D介さん、下りのボッカをいれても(ご苦労さんでした!)、なお今回の例会の歩行距離は物足りなかったことでしょう!
そして、なんといっても帰りの明石大橋のイルミネーションと加古川辺りから、明石・須磨・神戸・西宮・大阪・南港・堺あたりまで帯のように連なる夜景。空気が透明なせいか明かりがきらめいている。「あー、今日のこの瞬間の景色は今度また見ようとしても見られないンだなー」と思うとよけいに感動的。特に、今回のドライブのほとんどを運転してくれたS原さん、感謝です!それにお疲れタイムの帰りの運転をして頂いたT野さん、いつもながらありがとうございました。
 かぐや様がおっしゃるとおり、もうこのようなゴールデン・ルートはみつからないかも?いやいや、また不眠不休で見つけてさし上げましょう!!お楽しみに!みなさん、お疲れ様でした。また行きましょう。(それにしても冷えた体にぬるぬるの「うずしお温泉」はおすすめです!詳細はメンバーにお聞きください。)