京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2921 水晶小屋偵察、掃除&荷揚げ

50周年記念武奈ヶ岳集中登山の前日に泊まる為に、様子見に小屋に上がった。約1年使っていないし、昨年春、一人で小屋を開けに行った時には狸の糞だらけで掃除に手間取ったので今年は例会にした。

090404.jpg

No.2921 4月4日(日)

水晶小屋偵察、掃除&荷揚げ

    43期 富岡慶子

50周年記念武奈ヶ岳集中登山の前日に泊まる為に、様子見に小屋に上がった。約1年使っていないし、昨年春、一人で小屋を開けに行った時には狸の糞だらけで掃除に手間取ったので今年は例会にした。

【参加者】野沢邦彦、富岡慶子(CL)、田辺久美子、AT、秋房伸一   5名

【歩荷ポイント】T 19K、秋房25K

【天候】曇り後雨

【コースタイム】志賀駅8:50~登山口10:35-10:45~荒川峠11:45~水晶小屋12:18-13:45~堂満小屋跡15:05~ひらとぴあ16:00

【記録】

50周年記武奈ヶ岳集中登山の前日に泊まる為に、様子見に小屋に上がった。約1年使っていないし、昨年春、一人で小屋を開けに行った時には狸の糞だらけで掃除に手間取ったので今年は例会にした。新人さんお二人参加になったので、歩荷ポイントを取って貰うべくアルコール類を担いでもらった。Tさんに、トップを歩いてもらったが、19キロは軽すぎたようで速い、10キロそこそこしか担いでいない私が遅れ気味、秋房さんも何とも無い様子、頼もしい!最近若い男性の入会が多く、会が少し若返って来た、とても喜ばしいことです。

水晶小屋は、年々少しづつ崩れていっているが、まだ立っていた。小屋の中は、蛇の皮が三枚、狸の糞が少々、昨年のように汚れてはいなかった。ささっと掃除をし、雨が降って来たので小屋で昼食を食べ、下山にかかった。同下降は面白く無いので南比良峠から堂満小屋ルートをとることにする。急斜度の登山道を慎重に降る。人があまり入っていないのか鹿だらけ、こちらに気づいて群れで崖を書け上がって行く、何度も数頭づつ見かける。去年の夏の例会で熊に会ったのもこのルートだ、ここは野生動物には良い環境なのかも知れない。堂満小屋は解体されていて、崩された材木が積みあげた状態になっていた。ひらとぴあまで歩き、入浴し解散した。ひらとぴあは、比良駅までの無料送迎バスが運行されるようになっていた。 

【感想】        52期 秋房伸一

 小屋での宴会で喉が渇くのではないかと思い、「海洋深層水」2リットル×2本、缶オレンジジュース他を荷揚げしました。諸々でザックの重さは25kg。

 先日の新聞記事によると、戦後、米や食料を農村地帯から都市部へ運んだ「担ぎ屋」の女性は大概60kgは背負ったそう。達者な人は80kgとか。もちろん、荷重を分散させたフレームザックといったものは無く、背負子と風呂敷の組み合わせ。坂道はそんなにないのでしょうが、小柄の女性でもそれだけ運んだことを思うと、いやはや、、、。

 山岳同志会で一世を風靡した故・小西正継氏の文章を読んでいると『夏の涸沢合宿へのキスリングはゆうに40キロを超えていた。滝谷や奥又白の岩壁を登ることよりも、涸沢まで無事に入山できるかどうかのほうが、ぼくにとっては、はるかに気がかりなことだった』とありました。40キロはさすがとしても、意外に普通の感覚か。

 水晶小屋の内部は思っていたよりも片付けられていて、皆さんの小屋に対する愛情を感じました。少年期の「秘密基地」の大人版かも。なんか、そそられます。大切に受け継いでいきたいです。