京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2989 岩登り練習/金毘羅~翠黛山

今日のテーマは<登山中の危険個所の通過>。とりあえずワイケン尾根の取付きまで行って、小さな岩場でロープワーク

*スリング製作(Wフィッシャーマン)

*簡易ハーネス上下の製作

*固定ロープの自己確保(オートブロック)*懸垂下降(ムンター)

を繰り返し練習しました。

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写真:ロープワーク講習会の様子

 

 

[No.2989] 岩登り練習/金毘羅~翠黛山 【参加者】L上坂淳一 西田和美 山本憲彦 葛城美知子 國領孝子 秋房伸一 小松久剛 小泉賀奈子 計8名 

【天候】雨ときどき曇

【記録】8:15国際会館前→京都バス→戸寺~9:00江文神社~9:10ワイケン尾根取付

13:15~ワイケン沢~14:00金毘羅山三角点~14:30翠黛山14:45~15:30大原バス停

 

 今日のテーマは<登山中の危険個所の通過>。とりあえずワイケン尾根の取付きまで行って、小さな岩場でロープワーク。

*スリング製作(Wフィッシャーマン)

*簡易ハーネス上下の製作

*固定ロープの自己確保(オートブロック)*懸垂下降(ムンター)

を繰り返し練習しました。

運動量が少ないので、参加者は寒い思いをされたのではないかと思います。

 午後は金毘羅山~翠黛山まで縦走して身体を暖めたところで、メンバー差し入れの大前開泉堂のアップルケーキを「均等に(仲良く)」奪い合って、寂光院に下山しました。

 

 

<感想 L 48期上坂>

 雨天中止で案内した例会でしたが、あいにくの雨模様…。しかし岩登りポイントを設定していたので、希望者のみで決行しました。

 雨対策に気を取られて「ロープワーク練習」にもかかわらず、メインロープを忘れてしまったのは、せっかくご参加していただいた方々には申し訳ありませんでした(反省してま~す)。

 初めての方は少し戸惑われたかもしれませんが、繰り返すうちに馴染んでこられたようでした。間違える人の多くは余分に巻いたり捻ったりしていたところをみると「難しい」という先入観が強すぎたのではないかと思われます。できるだけシンプルに手順を考えれば、手早く確実にできるようになるでしょう。

 雨模様にもかかわらず、多くの方に参加していただき、ありがとうございました。また、前日からご協力いただいた秋房さん、小松さんありがとうございました。

 今回で國領さんはカリキュラム修了、葛城さん、小松さんもあと1ポイントになったようですので、夏ごろには企画も賑わってくることを期待しています。

 ロープワークとしても、年に二回程度は実施していきたいと思いますので、何度でもご参加ください。

 

<感想 44期 山本憲彦>

 

 最初に「最近岩ポイントの例会がありませーん!」と新人のみなさんの要望を代表して声を上げてくれたメンバーの一人が体調不良で不参加だったのは残念でしたが、本当にこのような例会を心待ちにしてくれていた新人カリキュラムの仕上げをねらうメンバー、今一度岩の味を思い出そうとして参加したメンバー、すっかり忘れてしまったロープワークを思い出させてもらおうと目論むメンバー(私)など多彩な参加メンバー構成となりました。

 上坂リーダーのもとに、秋房さんと小松さんが当日のサブリーダーとなって、見事なコンビネーションで、手取り足取りで教えてくれる。当日は3人のこの熱心な指導者によるすばらしい「ロープワーク教室」になりました!

 雨で寒い中、Yケン沢の岩の下で熱心な指導がなんとリーダーが用意してくれたモンベルの大きなターフの中でレクチャーが行われたのでした。おかげで冷たい雨に打たれることなく、マッシャー結び用のロープを1本(150cm)作ることが出来ました。(私が昔やったときは芯を1本ぬいてしまったのですが、上坂リーダーは5cmだけ中の芯をだして切り、その切り口を焼いて固めるという簡単なやり方でした。)そして、ダブルフィッシャーマン・ノットの練習です。

 その後、120cmのスリング2本を使って簡易ハーネスを作りました。そこで私がずっと理解できなかった謎が解けたのです。大きな環付きカラビナ3本の意味がそこで分かったのです。(私はこれをずっと普通のDカン2本でやっていました。)

そして、実際にロープを使って登はんと下降の練習をしました。ここで、懸垂用のムンターヒッチ(半マスト結び・イタリアンヒッチ・ハーフグローブヒッチ)の指導を受けました。エイトカンが無いときや落としてしまったときには役に立つ方法です。これはありがたい!そして、会のなかではノットの呼び名は統一した方がいいかもしれないと今回思いました。現場で自分の覚えていない呼び名で指示されても何のことか分からない事があり得ると思ったからです。

あっという間に参加者は、クライマーの顔つきになっていきます。昼食後おさらいをみっちりやって、岩ポイントの講習会は終了しました。が、みなさんは天気が良くて気温がもう少し上がっていたらもっと練習をしたかったかも分かりません。雨にもかかわらず、強引に頼み込んで実施してもらった今回の冷雨中での岩ポイント獲得例会。上坂リーダーがこれらのメンバーの熱い思いに応えてくれたことに参加メンバーは全員感謝していると思います。

 ほんとうにリーダー、ありがとうございました。それに、秋房さん、小松さんにもお礼申し上げます。この3人の指導がこの日なければ、今回「満願」になれなかったメンバーがいたので、横で見ている私も心より感謝で一杯です。

ついでに、企画委員として言わせて頂くなら、

「現在、新人カリキュラムで取るべきポイントを取り残しているメンバーで、また、ポイントを獲得したい!と思われるメンバーは遠慮なく企画委員会などで要望してください。本会では、今回のように必ずやそのポイント獲得に必要な例会を先輩が設定してくれると確信します。また、会報にポイント予告のない例会でも、その例会でポイントを取りたい!と思ったら企画委員会などで申し出てください。柔軟に対応します。新人カリキュラムを取りやすくする方向性を理事会で確認しています。まずは、まだ取れていないポイントをいろいろなリーダーの指導で気軽に取ってください。リーダーとして例会をやって頂くのを楽しみにお待ちしております。なお、カリキュラムのご自分のポイント獲得状況については新人担当理事(富岡・松井両氏)までお問い合わせください。」

 山については人の数だけ考えや気持ちがあろうかと思いますが、本会では、新人カリキュラムというものが意味するものを、新人のメンバーが各自で理解されて、そのルールに従って最終的には正会員になられてリーダーとして例会をどんどん行っていただくと、企画委員会としては非常にありがたいです。その意味でも、今回の上坂リーダーのご判断とご尽力に(上坂氏は企画委員でもあるのですが)あらためて感謝します。

 そして、参加されたみなさん、お疲れ様でした。

 

 

<感想 48期 葛城美知子>

 初めて使うカラビナ・テープスリング等の装備、「どうなる事か」と心配していたが、リーダーの上坂さんやサポート役の秋房さん、小松さんの丁寧な指導で簡易ハーネスが作れた。ロープワークは難しいと思っていましたが、順番にしていけば意外と出来るものだと分かりました。今日の練習で覚えた事を忘れないように、又参加させて頂きたいと思います。

後半の金毘羅山からの縦走コースも初めてで楽しかった。お世話になり有難うございました。

 

 

<感想 52期 秋房伸一>

 リーダー練習を兼ねた助手として参加する位置づけでしたが、結果として我々のためにあったと思える例会でした。人に伝えるためには、自分が理解しないといけないので、私にとって、誠に効果的でした。

 ムンターは自分のやり方だと出来るのですが、その方法以外だと出来なかったりしました。山での様々な状況においては、片手しか使えなかったり、やりやすい体勢がとれなかったりすることもあるのでしょうから、いろんなやり方をマスターして、さまざまな事柄に対応できるように、今後とも精進したいと思います。

 

 

<感想 52期 小松久剛>

雨の中、金毘羅山でロープワークの講習をしていただきました。

前日にサポート役の練習として秋房さんと一緒に上坂先生にみっちり基礎的なロープワークを教えていただき、当日は皆さんのサポートをする側に回りましたが、翌日、人に教えなければならないという緊張感があったおかげで必死に覚えることが出来ました。

有意義な講習をしていただき、ありがとうございました。

 一刻も早く戦力になれるようこれからもいろいろと学んで行きたいと思います。

 

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写真:ワイケンの頭にて集合写真

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写真:当日最高峰の翠黛山にて