京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2998 里山ハイク №1:嵯峨

古くからの会員諸氏へ

私は今年からふんだんに時間ができることもあるので今年の新年会での挨拶で「古くから当会を支え、体力的にも気分的にも会から距離を置き例会はもとより新年集会等懇親の企画にも顔を出さなくなった会員のリターン企画」をぶち上げた。その趣旨(易しく誰でも参加できる、平日で混雑のない)に沿った企画をやってくれた井上さんには感謝したい

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No.2998 2010年4月9日(金)

里山ハイク №1:嵯峨

          3期 井上 隆雄

【参加者】L井上隆雄 四方宗和 西田和美 四方真知子 奥野淳子 木本美紀子

               計6名

【天 候】曇

【行 程】JR嵯峨嵐山(9:30)-大覚寺(10:10)-嵯峨天皇陵(10:40)-菖蒲谷池(11:30)-(12:10)パークウェイ駐車場・昼食(12:45)-沢ノ池(13:50)-福王子バス停(16:00)

JR9時23分着にて四方さん夫婦が、少し遅れて西田さんが、阪急嵐山駅から奥野さんが改札口に集合。事前に連絡のあった木本さんが見当たりません。奥野さんに携帯電話をしてもらったところ、集合場所の1階北口に居るとのことでした。2階改札口で注意はしていたのですが、雑踏のなか見落としてしまいすみません。この後の到着列車は9時30分を過ぎるものしかないので6名で大覚寺をめざして出発。

大覚寺門前跡の碑からは道路の両側には豪邸が続き、庭木などを楽しみながら大覚寺バス停に到着。集合時間の10時までにはだいぶ間があるので、お手洗いや廻りの景色をたのしむ事にした。その時、前に大きな門構えの寺院があり、覚勝院の名前が掲げられていました。それを見た四方さんは表札も確認し、ここの門主さんは良く知っているので、いま一度確かめるため外から裏の方へ行かれました。

お手洗いへ行った人たちが見当たりません。ちょっと景色に気を取られている間に見失い、西田さんに奥野さんから携帯電話があり、直ぐにこちらに来て欲しいと言われ、キョロキョロあたりを見渡したが見つからないので、寺院を覗くと玄関にリュックと靴が並んでおり、居場所が解りました。行くと靴を脱いで上がって下さいと言われ、上がると応接間に通され、中に入ると四方さんはソファにどっかりと座りその前には御門主様とおもわれる方と談笑されている。どうぞどうぞと言われ私達もソファにどっかりと、熱いお茶とお菓子を頂き、御門主様の大覚寺界隈の歴史話を拝聴しました。

門主様と四方さんは学生時代のワンゲル部の同期生で大変懇意な仲であると云うことです。お話はまだまだ尽きないようですが、時間がないのでお土産に頂いた、御門主様直筆のサイン入り著書[薫習]とフルーツ、袋一杯のお菓子のお礼もそこそこにバス停へと急ぐ。(御門主様本当にありがとうございました。)

バス停には会員らしき人は見当たらず、大覚寺の横を抜けて直指庵奉公に行きましたが、どうも道が怪しいので、散歩中らしい乳母車をおした主婦の方にお聞きしたら、来過ぎており戻ることになりました。100mほど戻り嵯峨天皇陵の登り口に到達、結局最後に左折した所を右折すれば直ぐだったのに。大変失礼しました。(今日、これから本当に大丈夫かしら…・)階段状の道をジグザグに登る。少し薄暗い植林帯を過ぎると眼下には広沢池、桜に囲まれた大沢池が眺め、周りの木々はミツバツツジが多く、まだ5分咲き程度だけれども淡いピンクが美しい。

頂上の天皇陵をぐるっと半回転して松茸山(朝原山)の尾根道を京見峠へ、峠から菖蒲谷池へと下る。池は高雄パークウェイの途中にあり広い駐車場とドッグランの広場と有料のバーベキュウ設備、釣り場があります。道路沿いには大きなモクレンと桜が満開で美しい風景です。でも今日は平日、閑散としています。犬の声は聞こえましたが、池ではカモがのんびりと浮いており、釣り人も一人いたかな?池には多くのボートが手持ちぶさたでハシケで一休みしています。そんななか駐車場では宅配便の新人研修が大きな声で行われていました。

ここからは又薄暗い植林帯の道、マンホールの真っ暗なトンネルを抜けるとパークウエイの駐車場へ、ここで1時まで昼食とする。今日のメインは前方に見えるツツジの山です。山一面ツツジで埋め尽くされ、一本の山桜とツツジの淡いピンクの山、見事な風景です。1時まで休憩の予定でしたが、風が冷たくじっとしていると寒いので、足が冷え切れないうちに出発することにしました。ツツジの山を仰ぎ見ながら槇ノ尾バス停へ、ここからはここまでの行程ではもの足らず、もう少し歩きたい人のための行程です。白雲橋-福ヶ谷-沢ノ池-尾形乾山鳴滝窯跡-福王子。

曇空で風も冷たく、肌寒い一日でしたが満開の桜と少し早いツツジを堪能することができました。

【感想】       40期 西田 和美

綺麗なツツジを見せていただき、井上さん、ありがとうございました。

【感想】      50期 木本 美紀子

スタート地点の大覚寺で思いもかけない出会いがありました。四方さんの大学時代の学友であり岳友の(覚勝院住職 坂口博翁)様にお会いできました.お話も楽しく、住職執筆の本”薫習くんじゅう”を戴き、お菓子や果物まで持たせてくださりイザ出発となりました.ご好意に感謝です,

大覚寺付近の歴史を感じさせる家々に咲くさまざまな種類の桜を楽しみながら、嵯峨天皇陵へ,春の里山ハイキングの始まりです.週末には大勢の人で溢れるであろうこの時期,金曜日を選ばれたリーダーの心配りで,我々6人が独り占めの山歩きです。

例会の目的”春の訪れ感じる木・ミツバツツジ”との出合いは期待以上でした。まだ緑の少ない山間をひときわ鮮やかな赤紫に染め山野を飾り,また山道では穏やかな春の日差しを浴びた薄紅色のミツバツツジに包まれて,皆おもわず微笑みがこぼれます.

あらゆる生き物が活動を開始するそんな息づかいが感じられる山並み.湖水の色彩の美しさ.そして北山杉の凛とした佇まい、ヤマザクラの枝振りの優雅さに出会えて幸せな一日でした.

【感想】       50期 奥野 淳子

嵐山といえば餡無し桜餅… いえいえ、今日は団子より花。「里山ハイク」という優しい響きに誘われて、訪れた嵯峨はツツジと桜に彩られ、隣でウグイスの鳴くような、のどかで静かな1日でした。

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【平日例会に参加して】 6期 四方 宗和

理事会では以前から話が出ていたが「誰がリーダーをするの?」、「参加者は本当にいるのか?」などとアイデア倒れになっていた平日例会を井上さんが企画してくれた。「自分は土日が休みとは限らない」、「参加者に関係なく自分が案内できる山を企画し1人でも歩くよ」と井上さんが割り切ってやってくれた。

私自身2月より完全に会社を離れたのと日頃のトレーニングをかねて真知子会員と参加してみた。何人くらいが参加するのかなと気にはなったが総勢6人の参加は私にとっても嬉しいことであった。

例会は9:30にJR嵯峨嵐山に集合し大覚寺に向かって歩き始めたが10時集合の大覚寺前では15分ばかり時間があり門跡・大覚寺門前に残る唯一の塔頭寺院・覚勝院に上がりこんだ。実はここの住職坂口博之氏は私の学生時代のワンゲル仲間なのである。1500坪の境内では幼稚園、湯豆腐処なども経営しており広いリビングで御菓子と湯茶の接待を受けた。15分の短い時間であったが奥さん、娘さんも出て来て突然の訪問にもかかわらず大変なもてなしであった。嵯峨天皇稜へ向かう時には各自にお菓子袋と果物の差し入れまで頂いて私以外は大変驚いていた。

嵯峨天皇稜はミツバツツジの花盛り、高尾への道々特に菖蒲池ではサクラの花盛り、沢池への道々ではニオイコブシの点在が楽しめた。9:30から始まり15:00までのゆったりして歩きは万歩計で30,000歩を超え私には満足のいくトレーニングになった。

古くからの会員諸氏へ

私は今年からふんだんに時間ができることもあるので今年の新年会での挨拶で「古くから当会を支え、体力的にも気分的にも会から距離を置き例会はもとより新年集会等懇親の企画にも顔を出さなくなった会員のリターン企画」をぶち上げた。その趣旨(易しく誰でも参加できる、平日で混雑のない)に沿った企画をやってくれた井上さんには感謝したい。

又、理事会ではいま活動できなくなった古い会員に対する優遇措置も提案している。そのような会員のリターンを期待し例会報告にしたい。  

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