京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3045B  登攀練習 御在所速攻

一壁は貸し切り状態であったが、前尾根取り付きでは2パーティーほどが先に来ていて順番待ち。先のパーティーが通過してから、上坂リードで登攀を開始する。(ダブルロープ)

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(一の壁を登攀する本田)

 

 

No.3045B

登攀練習 御在所速攻

2010年9月25日夜~26日

*新人カリキュラム岩ポイント認定

【参加者】CL上坂淳一 AT 向 昌宏 本田勇樹 計4名

【天候】晴のち雨

【記録】22日21:00山科駅集合出発→蒼滝橋~北谷(幕)

23日5:10出発~5:40一壁~8:00前尾根~14:10ヤグラ~15:40裏道9合目手前付近~16:00御在所岳山頂~裏道~蒼滝橋

 

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(御在所岳頂上)

 

【記録】T

22日夜、北谷まで歩いて幕営。酒をたしなみ少し談笑してから就寝。

翌4:30に起床。各自用意した朝食を食べ、テントは張ったままにしておいて日の出少し前に出発。

初めに一壁へ向かい、登攀開始。上坂・本田、T・向でペアを組み、2ルート登攀、懸垂下降をそれぞれ1本ずつ(ダブルロープにて)こなしてから前尾根へ移動。

 

 

 

一壁は貸し切り状態であったが、前尾根取り付きでは2パーティーほどが先に来ていて順番待ち。先のパーティーが通過してから、上坂リードで登攀を開始する。(ダブルロープ)

途中、T、向とリードを変わりつつ午後二時過ぎ頃にヤグラへ到着。最後は向のリードで終了点に到着した。

当初「速攻」というテーマでの例会であったが、参加者が四人であることと、ロープが三本1組であることから「速攻」とは行かない通過時間となった。(しかし、四人での登攀、うちロープクライミング初という新人が一人を含むパーティーとしては、それほど遅いということは無い。)

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(セカンドをビレイする向と、登る上坂)

 

その後裏道に合流し、山頂に到着。

天候が悪化し出したので、裏道から駆け足で下山し、テントを撤収、帰路についた。

 

 

【感想】51期 T

少し前にあった御在所の登攀訓練に参加できませんでしたが、今回は無事参加することが出来ました。

ダブルロープのシステムについていまひとつ良くわかっていなかったのですが、今回教わり、実践することでとてもよく解りました。

マルチピッチの手順がよく理解できたので、次回からは自信を持ってクライミングが出来そうです。ご指導いただいたCLに感謝いたします。

前回訪れた時よりクライミングが上達したので、今回は全然怖くないだろう、簡単にヒョイヒョイ行けるのではないか、と思っていたらとんでもなく、通過するのにけっこう難儀したり、難所で足がガクガクと震えたりと、前回よりも怖かった気がする…(何故!?)

これで初心者コースなのだから、上級・中級者コースには当分行かなくて良さそうです。それとは対照的に、本格的なクライミングは初めてという本田さんがどのピッチも難なくヒョイヒョイと通過しているのには感心しました。ムーヴ、ロープワークという話は別として、彼はとてもハートが強いのではないかと思います。

また、向さんがヤグラでリードをして下さいましたが、フォローで登ってみるととても怖かったので、よくぞここをリードしたものだなあ、と感心しました。

しかし怖がっていたのは僕だけらしく向さん、本田さんとも「そんなに怖くなかったですよ」とケロッとしていました。

これからまた、アルパインスタイル、フリースタイル問わず、もっと外岩に触れた練習をたくさんこなしていきたいものです。

ご一緒いただいた皆様、指導いただいた上坂さん、どうもありがとうございました。

 

【感想】48期 上坂

 本番をイメージしながら「速攻」をテーマに御在所に取り組んでみましたが、日暮れまでかかっての練習となりました。しかし、内容的にはロープ3本に4人一組という変則パーティーで、順番待ちもあり、それでも計10ピッチを消化したこと、特に時間をロスする場面もなかったことを考えれば、まずまずの成果はあったと思います。

 特筆すべきは参加者のクライミングテクニックで、支点の乏しいところをTさんは三本クラックの右をリード、向さんも湿りがちのヤグラをためらうところもなくリード、と高いレベルを見せてくれました。もはや藍より青しといった感があります。

 また、本田さん(自称初心者?)も先輩に劣らずスムーズなクライミングでした。リードする技量は十分あったとは思いましたが、初めてご一緒したことと、ロープワークに自信がなさそうでしたので、今回は我慢してもらいました。

 ジム系のクライマーには外岩が全く駄目、雨なら論外、という人もいらっしゃいますが、今回の皆さんは本籍沢屋のせいか、随所でグレード以上にタフなところを感じました。

 マルチピッチの手順はだいたい修了というところですが、あえて次の課題を申し上げるなら、ロープの流れと特性、支点の評価について、今後さらに経験を積んでいかれたら良いと思いました。

 シングルロープ、ダブルロープ、ツインロープ、また流動分散と固定分散はそれぞれどういった違いがあるのか?また、支点の使い方ついても(カムを使えばクラックはもっと安全に登れたはず)本番に向けての課題です。これはペツルとケミカルで整備された御在所ではどうしても受動的になるので、いずれ機会があれば、それに適したゲレンデで練習しましょう。

 

【感想】 本田

A日程は、あいにく雨でしたが初めての御在所岳にいきなり岩登りというよりは、まず登山道を歩けたことでよい経験を得たと思います。

引き続き、岩登りに参加させていただき、個人的には初めてでしたが、マルチピッチ・システム、ロープ技術等を目の当たりにし、とても勉強になりました。

ライミング技術は、登り方が力ずくであったりとか、反省すべきところがあり、もう少し安全に登れるようにならないとリードなんかはとても無理だと感じました。ロープで安全を確保されて登る分には恐怖感はあまり感じませんでしたが、リードする場合、比較できない恐怖感を感じるだろうと思います。たびたびどうして登るのか悩ましい個所が現れ、そのたびにロープのありがたみを感じていましたので。

CLの上坂さん、丸山さん、リードをとられたTさん、向さん、御一緒いただき、どうもありがとうございました。

 

【感想】52期 向

御在所3回目の登攀となりました。これまでより気持ちにゆとりができ楽しく登ることができました。特にP7P6の初めて登る部分がテクニカルでおもしろかったです。また、やぐらのリードも出来たし、何よりフォローの確保を習得できたのが良かったです。フォロー2人を並行して確保するのがいかに大変かわかりました。全ピッチとなると体力的にきついことだと思います。

御在所は、一壁をはじめたくさんのルートがあるようなのでこれからいろいろ登ってみたいです。復習と経験を積んでより安全に楽しく登攀できるように努めます。

ご指導いただいた上坂CL、ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。