京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

北嶺縦走

秋晴れの中、北在地バス停に降り立つ。

今回の練習は10名の参加者が二班に分かれて、16箇所のチェックポイントを定位すること。

 

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(写真:比叡山から北山を望む)

 

 

No.3057 北嶺縦走

11月3日(祝) 晴時々曇

 

【参加者】L上坂淳一 岡田恭二 秋房伸一 尾崎稔 小泉賀奈子 亀島文子 辻 博史 本田勇樹 高橋秀治 大月祥宏 会員10名

*読図P認定:本田、高橋、大月

 

【行程】

堅田8:45→江若バス→9:01北在地9:20~11:15大尾山11:55~仰木峠12:40~水井山13:15~横高山13:30~大比叡15:00~16:35修学院(雲母坂登山口)

 

 

【記録】(上坂)

 秋晴れの中、北在地バス停に降り立つ。

 今回の練習は10名の参加者が二班に分かれて、16箇所のチェックポイントを定位すること。

1~8番(大尾山)までは各自真剣に地図をにらみながら進む。少し難しかったのが林道から沢伝いに稜線に上がるところで、地図には破線の道が表示されていたのに、実際には廃道になっているらしく、痕跡すら見当たらなかった。しかし想定のルートを忠実に辿ったので、読図としては十分であろう。

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(大尾山まであと少し)

 

 大尾山で休憩を終えたところでお昼前となり、明るいうちに修学院まで行けるか不安であったが、以後は快調に進む。

 西塔の少し手前で野沢氏(43期)が乱入。ランニング練習中であったが、そのまま修学院まで同行していただくことに。

 延暦寺山内では地形図は役立たず、参拝者用の標識や案内板を頼りに進む。15:00に大比叡を通過したので、スケジュールも見通しが立ち、あとは雲母坂を下るのみ。

 

ところがここで思わぬトラブル。水飲対陣分岐を16番のチェックポイントに指定していたが、気がつくと送電線下を横切る地点に達していた。どう考えてもポイント見落としだが、はたして水飲対陣を見落とすことなどあるだろうか?全員で現在地を検討したが地形図の送電線下に間違いないとの結論以外になかった。

 諦めて下り始めたところ、すぐに水飲対陣!?。トレイルの標識(東山№69)もあり間違いない。これは明らかに地形図と位置が異なるが、標石も昔ながらのままであり、分岐が移動したのではなく、地形図の登山道&分岐の位置が間違っているとしか考えられない。

 そのまま下ると間もなく修学院離宮の境界が現れ、暗くなる前に音羽川雲母橋の登山口まで下れた。

 

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(延暦寺西塔)

 

【感想】52期 秋房伸一

 今回は読図に特化した例会ということで、皆が地形図を常に意識しながら歩き、意義深いものがありました。好天で危険の少ない道でしたので、リラックスして読図に集中することができたと思います。

 次回は積雪期の読図例会も計画されているとのことで楽しみです。道がないところこそ、地形図を頼りにルートをとる醍醐味があるからす。

 

【感想】52期 尾崎稔

山岳会に入るまで、地形図なるものの存在自体知りませんでした。 実際地形図を買いに行っても店員すらどこに置いてあるかわからないことも結構ありました。

今回は読図例会なので、大阪の大きな書店で地形図を買い、気合十分の状態で臨みました。皆様といろいろ話し合って、ポイントがどこかを探り当てる作業は、いろいろな意見が聞けて非常に勉強になりました。

今回の例会の企画やいろいろなご準備をしてくださった上坂さんありがとうございました。またの読図例会非常に楽しみしております。これからもよろしくお願い致します。

 

【感想】48期 上坂淳一

秋晴れの中、おなじみの比叡山縦走をしてきました。

高校生の頃から何度も登り降りした雲母坂でしたが、今回読図ポイントを設定したことで、初めて水飲対陣の分岐が地形図と実際が異なっていることに気づきました。

チェックポイントを設定しなければ、ありふれたハイキングでしたが、こういう例会もまた楽しいものでした。おつきあいいただいた皆様に感謝いたします。

 

【感想】52期 小泉賀奈子

 読図をしっかり学びたいなあと思っていたので、今回参加させていただいて大変勉強になりました。  

最初に手渡された地図は赤線でルートが引かれ、16にも及ぶポイントが記されていました。前日に体調を崩していた私にはめまいがしそうな行程に思われましたが、歩いてみると高低差も少なく、気持ちよく歩くことができました。また、二班に分かれて読図するのも楽しかったです。林道・送電線・分岐・尾根・谷すじなどを手がかりに意見を出し合って結論を出せた時には謎が解けた気分でした。16個のポイントに秘められたリーダーの思いも知れて、「思いこみによる強行突破が遭難につながる」危険性を身につまされました。上坂リーダーをはじめ、ご参加の皆様、ありがとうございました。次回の開催も楽しみにしています。