京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3081 紀泉山脈/犬鳴山行場道

登山道に入ると間もなく、どこからともなく現れた一匹の白い犬。私たち一行の先になり、後になり、時々立ち止まっては振り返り、「あんた達、ちゃんと着いて来てる?」と確かめるような素振りに思わず笑ってしまいました。一緒に行場を巡り、おやつとお昼ご飯を食べて集合写真にも収まる。

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【高城山山頂にて】

 

 

[No.3081]2011年2月6日(日)紀泉山脈/犬鳴山行場道

 

48期 井上 純子

 

【メンバー】 井上純子L、西田和美、堤潤、吉川彩          計4名

【行  程】6:09JR京都=大阪=新今宮=(南海電車)=8:02泉佐野8:23=(南海バス)=8:55犬鳴山バス停~9:03二ノ橋~9:23義犬の墓~9:30本堂下~9:44行場分岐~(表行場)~9:59蟻の戸渡り~10:56高城山~(昼食30分)~12:22本堂下への分岐~12:55本堂下~13:06燈明ケ岳~13:12経塚権現山~13:48本堂下~犬鳴山温泉(不動口館)~15:44犬鳴山バス停=(南海バス)=JR日根野=16:50天王寺(解散)

【天  候】晴れ

 

【記  録】

 今回、犬鳴山山行を企画した理由は至っって単純。その不思議なネーミングに犬好きの私は何ということもなく惹かれ、さらに麓に温泉があると知り、行ってみたくなったからだ。のちに、山岳宗教修験道の聖地、大峰山より6年早く開山されたことや、犬鳴山というのは山名でなく不動谷一帯にわたる七宝滝寺の山号であることを知った。

 

 さて、当日は快晴予報。京都から泉佐野までの道のりは長く、早朝の集合であるにもかかわらず京都駅集合組の西田さん、吉川さんは遅れることなく集合。JRで新今宮まで3人で目指していたところ、泉佐野駅で合流予定の國領さんから電話が。朝寝坊してしまい、まだ自宅にいるとのことで今回は欠席と相成った。途中、泉佐野駅合流予定の堤さんとも合流し、4人で現地へと向かった。

 バス停を降りて、杉林の参道を歩く。渓流と赤いのぼりを横目に進む。途中、義犬の墓を通過。たくさんの不思議な神様が祀ってある道を進んでいるうちに、不動明王のブロンズ像がある本堂の下に着く。気がついたら、白犬が足元にいるが、一体どこから来たのだろう?

 

 行場コースの取り付きがわからない私たちが寺務所の人に聞くと、本堂を通り抜けたらよいと教えてくれた。行く手は右方向の本堂を目指す私たちに白犬は「なんで右に行くの?」と左方向の階段の上から鼻を鳴らす。ここでお別れと犬に言い聞かせて、本堂に入る。火を焚いて読経しているお坊さんを拝んで、本堂を出たら、白犬に遭遇(え?巻き道を通ってきた?)。そのあと、元山上ケ岳の道標に出会い、表行場コースをたどることになる。短いが、急傾斜の鎖場を通過し、餓鬼岩、蟻の戸渡りをこなすと、西の覗に到着。20人くらいのグループと山伏数名の度胸比べのような行(?)をしばし眺めた後は高城山まで登りつめる。白犬はというと、隊列から離れて、急斜面を滑降したかと思うと、猛烈な勢いでわがパーティを追いかけてきて、まるでリーダーかのごとく先頭を独占。そんなこんなで楽しく山頂へ。展望は開けないが、少し早い昼食をとることにする。

    

 食後、林道を進み、左方向の下る道を選んで本堂へ戻る。ここから裏行場といいたいところだったが、道がよくないようだったので、割愛し、燈明岳、経塚権現山まで行ったところで元の道を引き返し、本堂下まで戻った。このあたりで、ガイドの仕事終了だったのか、白犬くーちゃん(首輪に名前あり。自宅は参道のカフェテラスと判明)は行方不明。温泉に向かう途中のカフェテラス空(くう)を窓越しに眺めていると、店の外に出てきて、皆に愛嬌を振りまき、なんとも愛くるしかった。

 帰りのバスも予定どおり乗ることができてよかった、よかったと喜んでいたが、バスのアナウンスにより南海電車が事故のため、不通になっていることを知る。慌ててJR日根野駅近くのバス停で降り、JR天王寺駅で解散した。

 

【感想】       40期 西田和美

 義犬伝説の残る犬鳴山。それは白い犬クーちゃんとの出会いに始まり、別れで終った山行でした。

 登山道に入ると間もなく、どこからともなく現れた一匹の白い犬。私たち一行の先になり、後になり、時々立ち止まっては振り返り、「あんた達、ちゃんと着いて来てる?」と確かめるような素振りに思わず笑ってしまいました。一緒に行場を巡り、おやつとお昼ご飯を食べて集合写真にも収まる。結局、一日一緒に山を歩いてくれました。まさに“義犬”とふれ合えた貴重な体験でした。ありがとう、クーちゃん!

 

【感想】       50期 堤  潤

 犬鳴山、よく聞くけど行ったことがない。前日山に行く計画で、当日は疲れてるだろうけど、体力技術ともに★1つの企画なら歩けるだろうと参加を決定。ネットで行場を調べてみればなかなか楽しそうだし・・・。

 行ってみれば修験者がいたり、色んな神様?がいたり、不思議な場所でした。表行場もけっこう急でロープがあったりして、中々面白く、覗き岩では、「親孝行するか~?」と修行?させられてる方もいました。裏行場の楽しい場所?は危険とのことで今回は中止。次回いつか行ってみようと思います。

 そうそう、今回のルート、初めから終わりまでずっと付き合ってくれた義犬クー。みなの心を暖かく楽しくしてくれて、なかなかかわいい奴でした。

リーダーの井上さん、皆様ありがとうございました。

 

【感想】      53期  吉川 彩

 犬鳴山は大峰山より古く開山された山岳宗教修験道の聖地ということで、とても楽しみにしていました。参道入り口からすぐ、二の橋で突如現れた白い犬がずっと、表行場も裏行場も同行し、その愛らしい義犬ぶり?に行場の急な登り下りのしんどさをずいぶんと紛らわせてもらいました。首輪から、ふもとのカフェテリア空のクーという名前だと判明しましたが、帰りもカフェから出てきて見送ってくれ、何とも可愛らしかったです。犬鳴山に響き渡るホラ貝の少し調子はずれなBGMもありとても楽しい山行でした。どうもありがとうございました。