イグルー作りを始める。ストックで円をかいて、その周りに雪のブロックを積んでいった。屋根がアーチ状になるようにブロックを台形にしたり薄くしたりしながら積み上げ、約2時間で完成。中はわりと広く、3人分のいすと中央にはテーブルを雪で作り・・・
イグルー作りに励む
[No.3086]2011年2月26日(金)~27日(日)
スノートレッキング in 石徹白
52期 小泉賀奈子
【参加者】CL 上坂淳一、AT、小泉賀奈子 計 3名
【天候】26日 晴れ
27日 曇り 一時吹雪
【行程】1日目(2/26)
8:00御池ロッジ集合=京都東IC=10:30白鳥IC=給油・スーパーで買出し=12:10白山中居神社(駐車)12:25~12:30林道とりつき~14:00弱層テスト~14:48和田牧場跡(幕営)、15:20イグルー作り→17:08完成
2日目(2/27)
4:00起床、6:00和田牧場跡~7:30ダイレクト尾根とりつき~9:00野伏ヶ岳~10:30和田牧場跡(テント撤収)~12:50白山中居神社=13:45道の駅で入浴=16:00白鳥IC=京都東IC=18:20京都駅 解散
1日目。白山中居神社の○Pに駐車し、身支度をする。上坂〈カービングのテレマークスキー・プラブーツ〉、T〈スノーシュー〉小泉〈テレマークスキー・革靴〉 雪はザラメ状になっていて、シールを装着すると安定して登ることができた。つぼ足だと5歩に1歩は埋まる状態であった。林道が続くが、コンパスで方向を確認しながら直登ルートを定めてショートカットして進む。
昼食時に弱層テストを行う。積雪を掘り、直径30cmほどの円柱にして力を加えた。表面から50cmくらいのところで亀裂が入ったが、雪質に際立った弱層面は見当たらなかった。
(和田牧場跡、野伏ヶ岳)
その後も緩やかな登りが続き、和田牧場跡に出た。(後日、Tが調べたところ、かつては牧場だったが、今は使われていないそうだ。)そこは木々のない広々とした雪原になっていて、透き通るような青空と周りの美しい山々に囲まれ、雪遊びに最適な場所であった。
雪のブロックで壁を築き、モンブラン(ダンロップ、外張)を設営。その後、イグルー作りを始める。ストックで円をかいて、その周りに雪のブロックを積んでいった。屋根がアーチ状になるようにブロックを台形にしたり薄くしたりしながら積み上げ、約2時間で完成。中はわりと広く、3人分のいすと中央にはテーブルを雪で作り、夜は味噌鍋パーティーができた。〆には地元のスーパーで仕入れた飛騨牛もお目見え。よく遊び、よく食べた1日だった。
2日目。4時起床、満点の星空がきれいだった。イグルーで昨日の鍋の残りにご飯を入れて雑炊の朝食。テントはそのままにして必要なものだけを背負い、6時出発。
野伏ヶ岳へはダイレクト尾根の北側斜面をトラバースし、後半は尾根に出て山頂を目指す。中腹辺りから傾斜がきつくなったため、スキーの二人は板を外してつぼ足で進むことに。スノーシューは難なく進めていた。稜線に出ると吹雪が強さを増したため、慎重に一歩ずつ踏み出していった。山頂には10名ほどの先行パーティーがおり、スノーシューからアイゼンに履き替えているところであった。聞けば、昨晩は我々の近くで雪洞を掘って泊まっていたそうだ。山頂からは周囲の山々がきれいに見えた。晴れていれば日本海まで見渡せるというが、今回は残念。
下山時は先行パーティーのトレースを途中まで使わせてもらった。途中からはスキーを装着し、西側の尾根伝いに下っていった。こちらのほうが傾斜が緩やかなので、登りもこの尾根をたどった方が易しかったかもしれない。
テント場に戻り、テントを撤収。イグルーに別れを告げて下山した。スキーにスノーシューと三者三様の格好であったが、それぞれの長所や短所が見えて発見のある山行になった。
【感想】 48期 上坂淳一
今回も素敵なメンバーと積雪、天候にも恵まれ楽しい山行となりました。
中居神社の駐車場が満杯だったのは予想外でした。
こういうロケーションのゲレンデはたくさんあるので、メンバーが揃えばまた行きましょう。
【感想】 51期 AT
今回は日帰りでも可能な山をあえて雪中キャンプということで、しかもテントもとても大きなものを使用してという、およそ上坂さんらしくない(?)例会でしたがこれが非常におもしろく、とても楽しむことが出来ました。
山の楽しみもいろいろとあるかと思いますが、やはり行程に余裕があると楽しむことに専念できてよいです。
特にイグルーの中で鍋を囲んで飲む梅酒の雪割りはたいへんオツなもので、とてもよかったです。
春がやってきて、今年のお気楽雪山も多分これが最後かな?出来るならまた来年もいろいろ雪山で遊びたいものです。
【感想】 52期 小泉 賀奈子
昨年から始めたテレマークスキー。一向に上達しないけれど、山スキーシーズンをずっと心待ちにしていました。スキー板をはくと、登りでもしんどさを感じずに進めるので不思議です。和田牧場跡は広大な雪原で、まるで北海道にいるようでした。雪祭りを思わせる摩訶不思議な像もあり、なんとも興味深かったです。
雪上キャンプは初めての体験だったので、雪の壁作りも土嚢袋で張り綱をはることも勉強の連続でした。イグルー作りはなかなか根気がいったけれど、Tさんのすばらしい土木技術のおかげで屋根まで完成することができました。終えてみればかまくらを作るより容易かったです。こんなにすばらしいイグルーができるなら、LEDでは風情に欠けるので豆電球のヘッドランプを持ってこればよかったなあと思いました。
野伏ヶ岳の急登ではぎりぎりまで粘るもスキーごと滑り落ちてしまい、つぼ足で登り返すという悲劇に見舞われました。下りではまだまだ練習中のスキーを履くのは自殺行為なので、スキー板を手に持って下山。颯爽と滑る上坂リーダーのようになりたいものです。
2日間、たっぷり雪に戯れてスキーをしてキャンプをして、とても楽しかったです。ありがとうございました。