京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3091 八ヶ岳→荒島岳

八ヶ岳でのアイス& 赤岳登山を予定していたが,地震があったので,1泊2日にして荒島岳登山とした。 1日目は勝原スキー場からテント場のシャクナゲ平まで。スキー場からいくつかの踏み跡があるが,雪に締まりがなく,スノーシューが威力を発揮する。

 

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[例会No3091]八ヶ岳荒島岳

 

【メンバー】L長野浩三,四方宗和

【記録】長野浩三

【天候】19日晴れ,20日晴れのち曇り

【タイム】3月19日(土)7:00 烏丸三条北西角集合→10:10勝原スキー場→13:19シャクナゲ平(幕)

20日(日)5:38シャクナゲ平→6:37荒島岳→7:14シャクナゲ平,撤収7:50発→8:50勝原スキー場→みらくる亭で入浴後帰京

【記録】

 八ヶ岳でのアイス& 赤岳登山を予定していたが,地震があったので,1泊2日にして荒島岳登山とした。

 1日目は勝原スキー場からテント場のシャクナゲ平まで。スキー場からいくつかの踏み跡があるが,雪に締まりがなく,スノーシューが威力を発揮する。

く,スノーシューが威力を発揮する。

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 スキー場の終点からの景色は絶景だった。スキー場を約1時間で通過した後は林の中のスノーハイキングとなった。かかと部分の金具をたてると登りがすごく楽になるMSRのスノーシュー(会長とおそろいだった。)の威力が十分発揮された。つぼ足やワカンだと結構しんどかっただろう。

 

 

 シャクナゲ平につくと,早速テントを張り,風はないと思われたが,風よけの雪を積んだ。ショックだったのは,水をいれた袋が破れて水がザックの中のものをぬらせたこと。ダウンのシュラフまでぬれており,乾かすのに往生した。幸い晴れだったので,干しておけばほぼ乾いた。

当初は雪洞を作る予定だったが,少し飲み始めるととまらなくなり,豚汁を作って宴会となってしまった。午後6時には長野は就寝してしまった。

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 翌20日は午前2時すぎに目がさめて,飲み物を作ったり,飯を作ったりして,明るくなるのを待ち,5時30分ころに出発。

 朝方は雪がしまっているだろうとおもったが,気温が全く下がっておらず,雪は昨日の緩んだままの状態だった。しかも,もちが壁の上部の稜線上もほとんどしまりがなく,ゆるゆるでアイゼンが全く気持ちよくささらない。結構疲れた。

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 約1時間ほどで荒島岳頂上に到着。記念撮影をして,とっととシャクナゲ平に降りた。

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 シャクナゲ平についた後,天気が悪くなるという天気予想を信じてさっさと下山準備をして下山を開始した。下山時も雪にしまりが全くなく,スノーシューが威力を発揮した。スノーシューで滑るように下山したが,結構足が疲れた。

 

 この季節は雪がしまってないとアイゼンもきかず,結構苦労する。もうちょっと冷え込んで雪がしまってくれたら気持ちよかったのに,と思う山行でした。

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スノーシューウオークを満喫】

6期 四方宗和

紆余曲折のすえの荒島岳であった。当初の山行計画は八ヶ岳での岩雪を楽しむ例会であったが東北関東大地震(その後長野、静岡にも)で山域、日程の変更があり参加者も2人と云うこじんまりとした例会であった。

当会では丸山君を中心に荒島岳は雪中訓練登山の定番の感のある山であるが、私は無雪期の歩きはあるが、この時期の歩きは初めてなのでかなり期待をしての参加であった。登山口である勝原スキー場はスキー人口の減少で閉鎖したらしく下部のリフトはワイヤーだけ、上部へのリフトは鉄柱すら取り除かれハザードのフェンスはメンテナンス無くボロボロの状態であったがその分、山屋の領域になっておりゲレンデの取り付きからスノーシューを着けて歩き始めた。

気温は高く(2~3℃か)雪面は柔らかくまさにスノーシューの世界である。登山口には7~8台の車があり10名余が先行していた(単独行も多い)がスキー、アイゼン、ワカンといろいろでスノーシューは我々だけであった。

無雪期の印象でゲレンデの頭から上部はブッシュが多くスノーシューはどうかと思っていたが長野Lの云っていた通り積雪は優に2mを超えておりブッシュの類は雪に覆われ適度の間隔をおいたブナ林の間を尾根をなぞっての直登コースをとった。常のようにスノーシューの場合は前人のトレスなぞるよりそれを少し外し歩いたほうが歩きやすい。しかし足元が安定しているだけにどうしても早足となり息を切らすことになるのもいつもどおりである。少し登ると北にスキーで2~3度行った取立山、東北には赤兎山、野伏山が望める。白山は荒島ピークまでお預けのようだ。シャクナゲ平までの歩きはまさにスノーシューさま様と云えるような快適なものであった。

翌日はシャクナゲ平のテント地から頂上に向かった。快適なアイゼン・ウオークを期待していたが夜間も気温は下がらず腐った雪にアイゼンは不向きで長野Lのボヤクこと。例年であればツアッケが心地よく絞まった雪をつかむところだがとか・・・・。

山頂の祠はあらかた雪に埋もれていた。前線の接近で見えるはずの白山も見えず早々に頂上を後にした。

テントを撤収の後、下山にかかったが雪の状態に合わせてスノーシューで下った。

この2日間の天候と雪質は今年から始めた私への「スノーシュー賛歌」となったことは間違いない。