京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉 鈴鹿・赤坂谷遡行~ツメカリ谷下降

 神崎川付近のゴールデンコースといえば赤坂谷遡行・ツメカリ谷下降。何度も耳にし続けていたので、1回行って見てみようと思い立った。

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写真:小滝に飛びこむ須河

 

 

[個人山行]2011年7月16日(土)鈴鹿・赤坂谷遡行~ツメカリ谷下降

 

【参加者】小松久剛L 秋房伸一 須河麻衣 計3名

【天候】 晴れ

 

【記録】(担当:小松)

7月16日7:00ロッジ前発→9:00神崎川林道堰堤下流着~9:30入渓~10:00赤坂谷出合~10:20核心部斜瀑~12:30ツメカリ谷乗り越し開始~13:20ツメカリ谷降渓開始~14:50神崎川本流出合~  16:20林道~帰京

 

 神崎川付近のゴールデンコースといえば赤坂谷遡行・ツメカリ谷下降。何度も耳にし続けていたので、1回行って見てみようと思い立った。

 

 赤坂谷は1年前の9月ごろに岳連の沢登講習会で行かせてもらったが、その時には20人以上の参加者もいたため、滝を乗り越すのを待った思い出ばかりで沢そのものの記憶はほとんどなかった。

 今回自分たちだけで滝と向かい合い、遡行をしているうちに赤坂谷の白い岩に透明な水が走ってエメラルドグリーンの淵を生み出しており、やはり鈴鹿でも群を抜いて美しい沢だと再確認できた。

写真1

今回歩いたコース(GPSのログ)

 

 やはり沢は連れて行ってもらうのではなく、自分で行かなければと思った次第である。

 赤坂谷そのものはほとんど核心らしい核心もなかった。核心部といわれる滝も要は泳ぐだけなので特に難しいところはなかった。

 

 今回の核心部は赤坂谷からツメカリ谷に乗り越す部分であった。赤坂谷を遡行して大きなナメ滝を越え、岩間のチョックストーン滝を2つ越え、高度計でだいたい730mあたり、地形図でいうと赤坂谷の「赤」のあたりに東南東に向かう小さな沢がある。その谷を右へ右へつめていくと、小尾根に乗るのでその尾根を少し上がると大きめの尾根に乗る。その尾根を少し上がると右手にザレた沢が見えるので、その沢を下っていく。

 

 途中大きな困難もなくツメカリ谷の左股に合流する。今回は前回のうつろ谷の教訓を生かし、赤坂谷から離れる際に執拗なほど地図を見倒したのでどんぴしゃりで最短ルートを抜けることができた。

 

 ツメカリ谷に抜けた後は平易な沢を時折飛び込みも交えながら下降し、神崎川本流へ。

 神崎川本流の下降も、淵に漂いながら流されていって入渓口付近の堰堤を右岸から巻いて越え、完了した。

写真2

 

【感想】52期 小松久

 滝というのは不思議なもので、その時の気分やモチベーション、経験で全く異なる印象を受けます。

 今回の赤坂谷もそうで、以前は陰気で恐ろしげな感じを持った2段の核心部の滝も今回は明るくすがすがしく、存分に楽しめました。

 逆にツメカリ谷は前回は楽しかったのですが、今回は少し平凡で退屈なように思われてしましました。

 おそらくこれまでの沢の蓄積が余裕を生み、その余裕が滝の印象にも影響しているのでしょうか。少しでも大きく、少しでも人が入りにくい沢を存分に楽しめるように、これからも沢に行き続けようと思います。

 今回ご一緒いただいた秋房さん、須河さんありがとうございました。

 

 

【感想】53期 須河麻衣

鈴鹿の沢で一番綺麗だというのを聞き、とても楽しみに参加しました。岩が白いので水の色がとてもきれいに映り、とても心地よかったです。なにより楽しかったのは、下山時のツメカリ谷で、滝の釜に飛び込みダイビングで皆ではしゃげた事です!!夏を感じることができ、楽しい一日でした。

 

 

【感想】52期 秋房伸一

街では猛暑の1日、理想的とも言える沢日和で、とても楽しく過ごせました。初心者の沢入門にも向いていますが、本流下降では泳ぎが入るので、シーズン初めでは水に入ろうという気持ちになりにくいでしょうから楽しくなく、やはり暑くなってからのコースでしょう。アクセスも良く、断然おすすめです。皆さん、ぜひ、また行きましょう。

写真3