京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

 丹波黒豆刈りと長老ヶ岳

収穫の秋、丹波の里は柿、梨、大根、棗、大豆が実を付けている。四方家の畑でも“紫ずきん”が収穫時で黒豆刈りの例会が催された。四方会長指導のもと一輪車山積みの収穫をして夜の肴やお土産となった。翌日は和知・美山境の長老ヶ岳に登った。

20111022長老ヶ岳1

写真: 四方邸囲炉裏にて(10/22)

[No.3148] 丹波黒豆刈りと長老ヶ岳

   平成23年9月22日(土)~23(日)

48期 山本浩史

収穫の秋、丹波の里は柿、梨、大根、棗、大豆が実を付けている。四方家の畑でも“紫ずきん”が収穫時で黒豆刈りの例会が催された。四方会長指導のもと一輪車山積みの収穫をして夜の肴やお土産となった。翌日は和知・美山境の長老ヶ岳に登った。

【参加者】 四方宗和L、山本夏雄、浅田直順、末広佳代、末広治、四方真知子、山本浩史、米山佳秀、吉川彩、石澤薫(体験山行)、富永(非会員) 計11名

【行  程】 京都駅10:00=沓掛IC =(京都縦貫道・R27)=12:30△綾部7:55=8:35上乙見=仏主=上乙見9:09~11:24長老ヶ岳11:46~13:23仏主13:25=14:30ひよし温泉15:30=園部IC =(京都縦貫道)=沓掛IC =16:30京都

【登山データ】 天候:晴れ 歩行8.2㎞ 4時間24分 延登高 748m 延下降 723m 1座登頂

1日目、10時京都駅に集合し浅田車と米山車で綾部を目指した。末広夫妻は実に20年ぶりの例会参加で初めてお会いした。綾部市内で昼食を摂り、前日に入られた四方夫妻に迎えられて到着した。まず最初は四方邸ショールームでリフォームされたお屋敷を隈なく案内された。其の後は由良川沿いにある四方家の畑へ行き例会のタイトルになった丹波黒豆刈りを行った。寝屋川が本拠の四方会長は近所の人に畑を貸しており、育てられた一部を無償で収穫するという旨い話。7人の参加者は興味津々で一輪車を押して出かけた。

沢山豆を付けた株を引っこ抜き根元をカットして一輪車山盛り載せて四方邸に運び枝からもぎ取り積み上がった豆を皆思い思いに袋に詰めてお土産を確保した。分け前が確保できると、夜の食材を買出しに綾部駅近くのスーパーに繰り出し、好きなものをどんどん籠にほり込んだ。申し訳ないと思いながらも仕込みは女性陣にお願いして、男性陣は駅前の栄温泉に入浴、四方夫妻が夏に行ったシルクロードのスライドショーで宴会開始を待った。18時に近所に住む四方会長の友人富永さんも交えて宴会が始まった。山本夏雄さんはJR大阪駅三越伊勢丹で行われている伝統工芸展から1時間ほど遅れて到着し宴会に加わり、楽しい時間が過ぎて行った。

2日目、昨夜降っていた雨は上がり、山行きにしてはゆっくり目の8時に出発し長老ヶ岳登山に出かけた。まずは上乙見登山口で同乗者は下車、4台の車と運転者は下山口となる仏主(ほとす)に回送、30分ほどすると四方車で帰ってきた。登山口には仮設のトイレがあり4~5台の車が止められるスペースがある。駐車場の前が集落の最奥の民家で、熊の出没や野生動物による作物への被害が多いのか電気柵がしっかりと設置されていた。

暫くは沢沿いの林道歩きで、心配していた天気は嘘のように晴れ上がり、昨夜の雨で湿っぽくなった林道にはサワガニぞろぞろと這い回り踏みつけてしまいそうだ。徐々に勾配が増し林道が途切れた。登山道が始まり「山頂まで120分」の表示がある。標識を右に進むと早速渡渉となる。南から来る支流にも2.5万図に道が描かれているが最早廃道になったようで道形はない。再び渡渉して右岸に戻り暫く進む。2.5万図では標高750mまで沢を登るルートだが、現地では標高600mで折り返すように沢を離れ、針葉樹の植林帯を歩く、やがて広葉樹が一部交じりだし登山道が明るくなったのも束の間で再び暗い森になり大きく迂回した後、2.5万図の沢道の西側に伸びる尾根に取り付いた。さらに情報の古い5万図では沢筋を進み標高670m付近で西に分岐して長老ヶ岳南尾根に小ピークに乗り上がる道が描かれている。此の道も今はどうなのだろう。

浅田さんの登山靴のソールが剥がれそうになっているのが後ろから見え、応急措置をと促すと運動靴を持っておられて履き替えてソール剥離の難は逃れられた。長老ヶ岳の西の肩に乗りあがると山頂はもう少し。此処には関西電力などの電波塔が設けられ興を殺がれる。最後は整備された階段で長老ヶ岳(917m)山頂に到る。山頂には1等三角点「長老ヶ岳」が置かれ、昭和63年京都国体の採火地の碑や方向指示板、石造りの立派な山頂標識、少し下がった所には東屋もあり、丹後方面や美山の展望が開けている。

登山口では嘘のような快晴だったが、歩き出して暫くする上空は雲に覆われた。お昼ごはんを食べているとポツポツしだし、丹後の山が急にガスっぽくなってきた。休憩も早めに切り上げて出発し仏主への尾根道を下った。3年前の関西百名山シリーズで歩いた道だがこんなにいい道だっただろうか。記憶が薄れている。年のせいか?あちこち行き過ぎたせいか?まあしっかり整備された林道のような道が続くので間違いない。

丹後の山に掛って来たガスが周りを包み本格的な雨になった。もう雨具がいる。しかし道が立派なので傘でも十分凌ぐ事ができ横着をした。雨に浮かれて出て来たのは巨大な蛙、人を恐れる様子もなく堂々としたものだ。降ったり止んだりを繰り返し休憩舎に到りひと休み、林間広場の管理棟まで来れば後は林道、細かい落石が道に落ち車で上がると苦労しそうだ。標高差200m程をジグザグに下り七色の木への分岐点の駐車スペースに到着した。

歩いた距離は大したことはなかったが、車で回ると10㎞を超える大迂回となる。登山開始地点の上乙見に戻り解散、四方車は綾部へ、山本夏雄車と浅田車は直帰、米山車のみスプリングひよしに立ち寄りさっぱりして家路に着いた。

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写真: 上乙見登山口にて(10/23)

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写真: 長老ヶ岳山頂にて(10/23)

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写真: 巨大蛙(仏主登山道にて) (10/23)