京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3162 比良ワーク

 2011年12月10日(土)

 

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望武小屋跡で

 

 

[No.3162]比良ワーク 

【参加者】

CL四方宗和、上坂淳一、辻博史、根岸慶子 会員4名

 

【天候】晴れ時々曇り

 

【記録】辻博史

イン谷9:30→大山口9:40→青ガレ10:20→金糞峠11:10→八雲ヶ原12:10→望武小屋跡12:40~13:20(昼食およびゴミ捜索)→八雲ヶ原13:40→金糞峠14:10→青ガレ14:40→大山口15:10→イン谷15:30

 

9:00にJR比良駅でメンバー合流。四方会長、辻の車でイン谷へ向かう。移動道中に見る比良山系は前日の雪で白くなっていた。

 

イン谷でボッカ用に石をザックに詰め込み準備。四方会長は15Kg+背負子、上坂さんは20Kg+背負子、辻は20Kg、根岸さんは15Kgで9:30に出発。

大山口からはすでに数センチの積雪。初雪を楽しみながら順調に登る。青ガレまでくると積雪十センチはあり、周りの景色は冬山になっていた。

 

金糞峠では峠に掲示されていた歌川広重の浮世絵さながらの景色を楽しみ小休止。数名の登山者とすれ違い、八雲ヶ原の情報を聞くも結構雪深いとの事。と聞いても雪対策の用意を持ってきていないため、そのまま目的地へ向かう。

 

八雲ヶ原まではトレースがあったが、コヤマノ岳との分岐より先は踏み跡無し。ひざ程度の積雪を四方会長がラッセルして望武小屋跡へと向かう。道中、ボッカしてきた石を山岳会ゆかりのケルンに積もうと言う事になり、望武小屋跡の手前のケルンでボッカ終了。

 

望武小屋跡で昼食後、本日の目的である最後の大型ゴミ「事務椅子」をみんなで探す。10分程探すも積雪の為(約20~30センチ)、見つからず、みんながあきらめかけた時、四方会長が見事発見、半分地面に埋もれた「事務椅子」を引っ張り出す。

 

その後、四方会長自らの背負子に「事務椅子」を乗せ、雪山を下山の徒につく。

 

     

 

【リーダーからのお礼】6期 四方宗和

70有余年の歴史を閉じた望武小屋の解体整理の最終チェックを当比良山岳会が受け持つことが出来ホッとしています。と云いますのもこの山から会名を頂いた山岳会は当会だけだからです。54年前に比良の大橋小屋や望武小屋でよく顔を合わせる人たちが「比良を愛する我々で山岳会を作ろう」と言い出したのが当会の始まりと先輩方よりよく聞かされたものですから。

 

そんな小屋も老朽化が進み山岳連盟で維持できなくなり解体整理を決めたのが昨年11月(平成22年)理事会で今年いっぱいで終えることが決まり昨年12月より始めて今年の12月10日終えることが出来ました。岳連内部でも1年で出来るのかとの意見も出たようですが加盟団体の協力により無事終えたわけです。以下、解体整理ワークに参加した会の状況(延参加人数)を報告しますと次のようになります。

 

①京都趣味登山会(31名)、

②京都比良山岳会(14名)、②亀岡山の会(14名)、④宮永岳連理事長(10日)、⑤岳人倶楽部(4名)、⑥京都ゼニーツ(3名)、⑥福知山山岳会(3名)、⑧岩峰会(2名)、⑧ゼロクライマーズクラブ(2名)、⑩市役所山岳部、中体連、京都山の会、パーソナル会員(以上各1名)で延べ合計87名となっております。

当会でも望武小屋を知らない世代が多くなってきましたが若い人を含めて11名(延14名)が参加してくれたことを感謝しております。     

 

【感想】 53期 辻 博史

冬山シーズンの前にトレーニングをと思い参加しましたが、思わぬ積雪で雪山ボッカになりました。しかも前日に降ったばかりの新雪で得した気分になりました。

ただ、登り始めるまでは山頂付近がうっすらと積っているだけと思っていましたが、登るにつれてしっかりと積雪していてびっくりしました。

この様子だと今シーズンも比良山系で雪山が楽しめそうです。

下山時に椅子を運ばれた四方会長、四方会長のザックを運ばれた上坂さん、四方会長のペースに付いていかれた根岸さん。同行いただいた皆様ありがとうございました。

 

 

【感想 初めての例会】 54期 根岸慶子

初めての例会ということで、緊張して家を出ました。

湖西線の中から雪化粧した比良の山々が見えてきた時、思わず写真をとりましたが、想像以上の雪に、緊張と不安が増しました。

青ガレの手前あたりから雪も増え始め、ボッカして目的地にたどり着けるかよりも、雪道を下山できるのか不安になりました。

でも、上を見上げた時の空の青さや、振り返った時の琵琶湖の美しさに、とりあえず不安を忘れることもでき、歩くことができました。

金糞峠からは近江八景も見ることができて感動しました。

 

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写真:青ガレの登り

 

その先は、雪の量も徐々に増えていき、銀世界が広がっていました。

ボッカは徐々に辛くなってきて、あとちょっとが長く感じましたが、目的地までたどり着くことができて良かったです。

全く役には立ちませんでしたが、椅子を探すために新雪の上を歩きまわれたのも楽しかったです。

あの状況で椅子を探し出せたのは凄いと思いました。

不安だった下りも、転びながらもなんとか下山できとてもうれしく感じました。

初めての例会、初めての比良、とても思い出深いものになりました。

良い経験をさせていただきありがとうございました。

近くにこんなに良い場所があるのだから、たくさん登りたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。