京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3179 日帰り歩くスキーツアー 蛇谷ヶ峰  

蛇谷ケ峰の山頂から北に延びる尾根を滑れたら気持ちいいだろうなぁと全山縦走の時からずっと思っていました。今回のスキーツアーはそんな私の思いが伝わったのかと小踊りしたくなるような企画で・・・

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みんな元気に帰って来ました

 

 

[No.3179] 日帰り歩くスキーツアー 蛇谷ヶ峰

 

参加者

穐月大介(CL)、中尾諭(SL)、加藤一子、田辺久美子、小泉賀奈子、岩坂弘、根岸慶子

 

天候:雪のち曇り

コースタイム:JR安曇川駅9:00~朽木天空温泉10:30~林道より蛇谷から北東へ伸びる尾根の西の枝尾根に取り付き~北東へ伸びる本尾根にトラバース~本尾根621ピーク12:50(昼食30分)~本尾根817ピーク250m手前2:00(折り返し)~朽木天空温泉4:00

 

〈記録及び感想〉44期 田辺久美子

予報では寒さも少し緩むとのことだったが朝からまた雪が降りだし、寒かった。安曇川で京都からのメンバーと合流。京都は晴れていたとのこと。中尾車は安曇川駅でチェーン装着された。天空温泉の登り口までは、いらなかったかな?と思ったが、さすがに温泉までの坂道は一部凍結しており、必要であったようだ。

 

駐車場で準備し、シールをつけてスキーで歩き始めた。今年は雪が充分で、歩きやすい。徐々に傾斜がきつくなり、トラバース地点、尾根の取りつきでは、ギリギリな感じだったが、なんとか登っていくことができた。だいたいは上層部が新雪で歩きやすかったが、日陰や急斜面ではカリカリしたところもあり緊張した。雪は昼までにはやむだろう、と思っていたが降り続き少し寒かった。蛇谷が見えるところまで行けたが、タイムアップとなり、写真撮影後、下山開始となった。今までの経験上、滑って降りれるとは思っていなかったが、思い切ってシールをはずして滑りはじめると予想外に雪質がよく、楽しく滑ることができた。今年は雪が多く、日常生活ではうんざりぎみで、もうええわ、と思っていたが、やっと恩恵にあずかれた気がした。

 

下るにつれ、雪質は悪くなったが、今までのことを思えばいいほうで、最後まで滑りを楽しむことができた。

下山後、天空温泉に入り、疲れを癒して帰途に着いた。

今シーズン、初スキーで、わくわくドキドキだったが、近場とは思えない感じで、登りも下りも楽しむことができた。ちょっときついところもあったが、今まで、もっときびしいところで鍛えていただいたおかげで?そんなところも楽しめることができたように思う。穐月リーダーにはお世話になりっぱなしで、本当に感謝しています。ありがとうございます。これからもちょっぴり厳しく、とっても楽しいところ期待しています。よろしくお願いします。またご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。

 

〈感想〉54期 根岸慶子

せっかく買った山スキーを使いたいのと、蛇谷ヶ峰にも行ってみたかったのであまり考えず参加しましたが、621のピークからの尾根に出るまでのトラバースや、尾根を登り始めた時の斜面で、とても不安になりました。

621のピークから先は、わりと快適に登り下りすることができて良かったです。蛇谷ケ峰山頂には行けませんでしたが、山頂を望むことができてうれしかったです。不安に思っていた斜面の下りも、皆さん普通に下って行かれたので、そういうものなんだと思いこむことができたせいか、なんとかスキーを履いたまま下りることができて良かったです。

キックターンが上手にできるように、練習したいと思います。静かな雪山を歩くことができて、とても楽しかったです。

同行いただいた皆様ありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。

 

 

 

〈感想〉53期 岩坂弘

快適な滑降は望めないよと事前にリーダーに聞いていた通り、今回の蛇谷ケ峰のスキー登山は間伐の行き届いていない杉の樹林帯で、3ヶ所のかなりの急斜面のアップダウンが在り、シールを付けたままの下りには少してこずりました。小沢を渡る危険なトラバースもリーダーの的確なリードで、全員何事もなくクリア出来ました。下山においては、途中からシールを外しての滑りは結構楽しめたのですが、小沢のトラバースの後の登りで、シールをはずしたスキーではやわらかく深い雪の急斜面を階段登行すら出来ず、壺足でと思い、板を外したら深雪に腰まで埋まり、やっとの思いで腹ばいで抜け出し、わずか50メートルばかりの登りのためにシールを張りスキーをつけてやっと通過しました。長いスキー人生で初めての貴重な体験をしました。そこから先の下りでは、樹間は狭いながらも楽しい滑りが楽しめました。2000メートル前後の東北の山は、1000メートルを超えると大抵は這松帯となりその上部のザレ場、ガレ場を含めて一面の大雪原となり、大滑降が楽しめますが、関西ではアプローチに時間がかかりすぎ、大方は今回のような樹林帯の中の滑りになります。しかし、これはこれでまた別の楽しさがありそうです。道具に工夫を加えてみたいと思いました。スキー板全面のシールではなく、左右1~2センチ狭いシールを使かえば、上りを少し犠牲にしても、下りを横滑りや、斜滑降やスムーズなターンができるのではとか、テレマークの板に山スキービンディングを取り付けたものを使用するとか楽しみ方もいろいろあるのではと、考えるだけでも楽しくなります。兎にも角にも楽しい一日でした。

 

〈感想〉52期 小泉賀奈子

蛇谷ケ峰の山頂から北に延びる尾根を滑れたら気持ちいいだろうなぁと全山縦走の時からずっと思っていました。今回のスキーツアーはそんな私の思いが伝わったのかと小踊りしたくなるような企画で、あき月リーダーに感謝です。

林道から登山道に入ると、柔らかい雪が積もっていてさほどのアップダウンもなく快適な歩行ができました。しかし、トラバース後の登りは斜面が急で、一歩間違うと滑落するかも?!と冷やひやしたものです。コース取りの大切さを実感しました。621のピークからはいち子さんのラッセル。素晴らしい体力に圧倒されました。

時間的にあと3登りくらいの所で引き返すことになりましたが、ほどよい疲労感とたくさん雪遊びした満足感で、充実した山行になりました。

参加された皆様、ありがとうございました。

 

〈CL所感〉25期 穐月大介

近郊で車が無くても行けて登りも下りも比較的楽そうなコースと思い蛇谷の地図を眺めていたら蛇谷から北東へ伸びる尾根が最もスキーに適してそうに思えました。しかし尾根にスキーで楽に取り付く道が無く思案しましたが、てんくう温泉から取り付ける尾根に先ず登りそこから目的の尾根にトラバースすることにしました。

現場でもやはりそこのトラバースが核心部でしたが本尾根に登る枝尾根を決め、十数m無理矢理登ると後は比較的簡単でした。このコースは十分雪があれば楽しいツアーコースです、来年は蛇谷まで行こうと思います。

 

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折り返し点より蛇谷を望む

 

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森の妖たち(妖怪だろ!!)