京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

 スノートレッキング in 石徹白

 今日の予定は、テント設営とイグルー作りのみ。4m×6m位の範囲を踏み固めてせっせと雪ブロックの切り出しをおこなう。スコップ持参者が4人もいて雪遊びへの意気込みを感じる。

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[No.3183] 2012年2月25日(土)~26日(日)

 スノートレッキング in 石徹白

【参加者】CL上坂淳一 AT 高橋秀治 藤松奈美 鹿嶽眞理子 南部桂  計 6名

【天候】2月25日(土)小雨、雪のち曇り、2月26日(日)曇り、一時晴れ

【行程】

2/25(土)

06:30御池→10:00白山中居神社前→13:10和田牧場跡(幕営)、イグルー及び防風壁作り→およそ16:30完成(幕)

2/26(日)

04:00起床、07:00和田牧場跡~7:30ダイレクト尾根→9:00野伏ヶ岳~10:40和田牧場跡(昼食:ぜんざい)→テント撤収~14:00白山中居神社→帰京

石徹白地図

【記録】 54期 南部 桂

 間之町御池セブンイレブン前に車2台で集合後、三条京阪(だんのう前)で藤松をピックアップして、京都東ICから高速へ。渋滞はなくスムーズな移動だったが、東海北陸道からはスキー、スノボに行くと見られる車が増えてきた。車線が減少する前にぎふ大和ICで高速を下りて、下道で白山中居神社へ。道は完全に除雪されていて、ノーマルタイヤでも不安を感じなかった。

 小雨の振る中、出発。九十九折の林道をスノーシューで登るうちに小雨から雪に変わった。ラッセルというほどの雪もないが先頭を入れ替わりながら登るうちに約3時間で和田牧場跡に到着。昨年もテントを張ったという小高い丘の上にテント場を選んだ。和田牧場跡は広々としたなだらかな地形で、心休まる雪山にやってきたことを感じさせてくれる。山頂は雲に覆われているものの、西側正面にどっしりした野伏ヶ岳が見える。

 今日の予定は、テント設営とイグルー作りのみ。4m×6m位の範囲を踏み固めてせっせと雪ブロックの切り出しをおこなう。スコップ持参者が4人もいて雪遊びへの意気込みを感じる。Tマイスターがイグルーのドーム作りの核心部を担当し、チームワークで16時半頃には完成!残念ながら、その後屋根の一部は崩れたのだが…。

イグルーの中でテーブルを囲んでお鍋のコースが始まる矢先に、藤松が一言「ブキを忘れた…」。当初からその雰囲気はあったのだが、以後みんなのツッコミを一身に浴びることに。

お鍋はタイ、タラが主役の豪華な内容で、食当に感謝。飲み物もビール、梅酒、焼酎、カクテルと各自持ち寄り豪華な夕食に。今日の消費エネルギーを大幅に上回る食事だった。

翌朝は4時に起床。具沢山の味噌汁とご飯でさらにお腹を満たし、7時に野伏ヶ岳に向けて出発。気温は-6℃。昨日よりも雲が薄く明るい空の下、すぐにダイレクト尾根に取り付きぐんぐん斜面をあがる。斜面上部は立木が少なく斜度もあるので、ちょっとした迫力が感じられる。最後に雪庇を乗り越して頂上から東へ延びる稜線に乗る。山頂までは雪混じりの風がきつく、見通しがきかない。山頂では記念撮影して、さっさと退散。上坂Lから言われて雪庇から山頂までの間を歩測してみたところ、行き(登り)が590歩、帰り(下り)で380歩。私は歩測をするのは初めてだったので、経験ということなのだろう。

 帰路では雪庇直下の斜度のきつい箇所を、アイゼンに履き替えて下る。数百mの下りだったが、途中、私を含めて3回もアイゼンが外れた。「こんな調子では本格的な山は危険だな~」との指摘が。反省。

 眼下に広がる牧場跡までの広々した景色を楽しみながらの下りが終わると、時々陽射しが出てくる。テントの中でぜんざいを食べてしばし休息。のどかな雪山で過ごした2日間に名残を惜しみつつ12時過ぎにテントを撤収して下山した。

【感想】51期 AT

快晴だった去年の良いイメージを持って参加したところ、終始天候が悪かったのは残念でしたが、それはそれで雪山ぽくて良かったです。(イグルーが寒くて我慢大会みたいでした。)

改めて山で食べてみると、ぜんざいって美味しいものだなとしみじみ思い、翌日は思わず家でも作ってしまいました。(あと鱈汁もやりました。)

ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。

【感想】54期 藤松奈美

今年初めてのスノーシューで、さらに、初めてのテント泊だったのでとても楽しみにしていました。

上坂さんの例会は食事がおいしいと聞いていましたが、壊れたイグルーの中の温かいタラ鍋→三時間かけた朝ご飯→吹雪の山行の後の甘いぜんざいなど、体と心に染み渡る食べ物ばかりで、ほんとうに満足でした。

行程中に何度も指摘されましたが、改めて、自分のどんくささやのんきさに気付かされ、精進が必要だと思っております。それでもはやり、みなさまと行く山は楽しく、またご一緒できるよう頑張ります。ありがとうございました。

【感想】48期 上坂淳一

1月の伊吹に続いて、BCが近くて展望のよさそうな野伏の例会を実施しました。

天候は今一つでしたが、それなりに楽しみながら歩行やテント生活に親しめたのではないかと思います。

昨年に引き続き作ったイグルーは、屋根に穴があったために寒かったのですが、その代り、火を使っても水滴が落ちてこないという意外なメリットもありました。

このところ、若かりし日を思い出すことが多く、山へ行くとご飯を炊きたくなります。

昔は嫌々させられていた食当でしたが、今頃になって先輩の有難味を感じます。

山の世界でも「しつけ」はすでに死語と化してしまいましたが、自分たちの育ってきた時代は本当に幸福だったとつくづく思うこのごろです。

【感想】53期 高橋秀治

比良全山縦走中に「昨年の石徹白例会は楽しかったですよ。」と聞き参加表明をしました。

25日は朝から小雨の中を京都を出発し「白山中居神社」の駐車場についてもみぞれ交じりの雨で気分はやや下がり気味。

和田牧場跡に着き、幕営ポイントを決め、みんなでイグルー造りに力を合わせ夕刻までに設営完了。

イグルーの天井が早々に抜けたのも楽しい思い出でしたが、その中で食べたちり鍋も最高なら、野伏ヶ岳下山後の甘いぜんざいはさらに感激。

スノートレッキングといい、食事の心配りといい、前評判通りの例会でした。

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