京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

伯耆大山

頂上石碑にタッチしてすぐ引き返した。記念撮影はしっかり行ったが。カメラがうまく動作せず露出オーバーであったが、RAWモードだったので、なんとか画像を救い出した。

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写真:大山頂上(弥山)にて。吹雪の中。

[NO.3186] 3/10(土)~11(日) 伯耆大山

【参加者】

L秋房伸一、上坂淳一、AT、辻博史、亀島文子、小松麻衣、長野元

会員7名

【天候】10日:曇り 11日:曇り(8合目以上は風雪強)

【記録】秋房

■3.10(土)

8:15 八条口駐車場=(マイカー)⇒蒜山SA(昼食)=13:30大山寺・南光河原駐車場・幕営ピッケル講習

■3.11(日)

3:30起床・出発6:30~(夏山登山道)~8:00五合目~8:15六合目避難小屋~9:20弥山頂上~頂上避難小屋(休)~11:00南光河原駐車場

 10日:路面の積雪を考えて夜のドライブは避け、朝出発の余裕のプラン。米子道蒜山SAのレストランには皆満足。大山環状道路は除雪が一部のみのため、いったん標高を下げて迂回して大山寺へ入る。

 予定していた下山(しもやま)駐車場は除雪されておらず、雪の壁で入場不可。南光河原駐車場に車をデポし、近くの河原に幕営

 近くの山の斜面を使ってピッケル講習(講師:上坂)を実施。ピッケルの基本的な使い方のレクチャーの後、実践。雪面が氷結していないので、すぐ止まってしまうが、「登山中は、落ちないことが一番大切だが、ここでもし滑落したらどうやって止めるのかを常に意識してピッケルを帯同することが大切」とのアドバイスに一同納得。

テントに戻っての食事は、カレー鍋。しっかり生から調理した。

 11日:夜半に積雪が少々。月が煌々と照り、よいコンディション。3時半に起床して、しっかりと「さば飯」を米から炊く。味噌汁もインスタント物は使わず、生の具材から作る。

下の方は雪が腐ってドロドロかもしれないと心配していたが、そんなことはなく、夏山登山道は雪が締まって歩きやすかった。ツボ足でも沈まず、ワカンも不要。

 だんだん曇ってきて、視界は開けないが、そこそこよいコンディション。しかし、8合目から上は、強風でホワイトアウト。雪も横からたたきつけてくる。

 地元の人が整備しておられるようで、竹竿がコース上にあり、頂上までたどり着けた。竹竿がなければ、あの状態で行動するのは無理だろう、登頂はあきらめた、というのが先頭をリードした上坂の解説。標高は1700m程だが、独立峰で風雪が強く、予想通り手強い山であった。 

 頂上石碑にタッチしてすぐ引き返した。記念撮影はしっかり行ったが。カメラがうまく動作せず露出オーバーであったが、RAWモードだったので、なんとか画像を救い出した。

頂上避難小屋には雪を掘って出来た出入り口があり、休憩。

 一目散に降り、予定より早く11時にデポ地に到着した。

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写真:大山はすごい雪

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写真:三鈷峰

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写真:六合目避難小屋

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写真:だんだん風雪が強まる

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写真:幕営

【感想】 53期 辻 博史

近いようで遠い大山、個人ではなかなか足を延ばせないので、今回の例会に参加しました。西日本の山なのでそんなに寒くないかと思っていましたが、天候が悪かったこともあり、山頂付近では猛吹雪になってびっくりしました。晴天時はかなり眺望がよさそうなので、天候の良い時に再度登ってみたいと思いました。

【感想】 48期 上坂淳一

 50年生きてきて、中国の山には一度も登ったことがなかったので、参加してみました。

前日発でしたが登山行動はわずか半日で、装備も軽く、とても快適な山行でした。とはいえ、さすがは大山、上部の風雪は冬山の様相でよい経験になりました。

往路の蒜山SAのレストランといい、帰路の八束温泉といい、どちらも大満足の観光を楽しめました。

【感想】 53期 亀島文子

 大山二日前から少し風邪気味。

不参加で返事仕様か迷っていましたが車、テント持参の為参加。

前日は私の送別会(会社)の為二日酔い。京都駅から辻さんに運転代わって戴き助かりました。

大山では風邪がひどくなり、鼻水が止まらない。タオルで鼻をかみながら頂上を目指す。タオルが直ぐにカチコチに凍りゴーグルまで凍り前が見えずらい。微熱で息があがり頂上到着感無量

【感想】 51期 AT

 「ひるぜん焼きそば」というのは、B級グルメとして何度か聞いたことのある名前でしたが、まさか岡山の蒜山のこととは知らず、帰りの温泉で食べられたことは幸運でした。

 蒜山焼きそばは、ソースに少し味噌をまぜてあるソースで、ひと味違う焼きそばといったような味でした。

 大山ももちろん良いですが、蒜山辺りの、中国地方独特の?呑気な風景や雰囲気に大変惹かれました。(自分も中国地方者だからなのか、落ち着くものがあるのです。)蒜山にも一度登ってみたいものです。

【感想】55期 長野 元

初日は移動日で、ほとんど動かずに食べていました。夕食のカレー鍋は芽キャベツペコロス?、セロリといった珍しい野菜にチーズを加えて、とてもおいしかったです。

大山は3月にもかかわらず、雪も多く、いかにも冬山といった印象でした。

登りだして最初のうちはわりと晴れていて周りの景色も見えていたのですが、8合目を過ぎたあたりから急に吹雪になり、雪が顔に当たって痛かったです。

寒いし、痛いなと思いながら歩いていると小屋があり、その先に人だかりがありました。

そこが頂上だと言われ、行ってみても目の前は真っ白で、「 えっ、ほんとに頂上ですか?」といった感じでした。

前日の食べて寝ていた日と頂上の吹雪は天国と地獄くらいギャップがありましたが、おかげで下山後の温泉が気持ちよかったです。

アイゼンとピッケルを貸して下さった酒井さん、メンバーの皆様どうもありがとうございました。

【感想】 53期 小松麻衣

久しぶりの例会参加に加わり、初めての合宿例会の参加でとても楽しみにしていました。合宿ポイントは残念ながら駐車場横に幕のためつかないそうですが。

集団でのテント泊は初めてだったので色々緊張していましたが、雪山でのテントの張り方やルールなど色々学ぶことが多かったです。食事については、上坂さんのお蔭で芽キャベツやミニ玉ねぎ(おしゃれな名前があるみたいですが忘れました。)、えびしんじょうなどの珍しい高級食材ばかりでとても貴重な体験が出来て良かったです。

大山の山はというと、積雪が想像している以上にあり登れるのだろうかと弱気になる事もありましたがなんとか皆さんに着いていきました。途中、急に天候が悪く風も強くなりホワイトアウトになった時は正直怖くなりましたが、無事に登頂した時は感動しました。登頂後にすぐ近くにあった山小屋の場所がわからなかった時は、雪山の怖さを実感した瞬間でした。

一緒に参加した皆様のお蔭で学ぶ事も沢山あり、普段体験することが出来ない事も体験出来貴重な時間になりました。反省する点やご指導していただいた事を今後の山行に生かせるよう頑張りたいと思います。

【感想】 52期 秋房伸一

 厳冬期用のウールの手袋を持参しなかったため、頂上付近では手が寒さで痛くなりピッケルを落とすほどでした。ウールの冬用靴下を履いていた足の指先はまったく大丈夫でしたが。

靴を替えたのにアイゼンの調整を忘れるなど、装備面でも反省するところ大でした。

 3月の大山を軽く考えていたかもしれないと反省。