京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.4001 比良55-26 比良逍遥 長池~小女郎峠

 5月12日(土) 天候:雨のち曇り

 

地形図とコンパスを頼りに道なき道をゆく。「ほんとうの登山とはこういうものですよ」との上坂さんの言葉がしみました。

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蓬莱山附近

 

L上坂淳一 秋房伸一 亀島文子 藤松奈美 木村好見

 

【行程】

7:45出町柳→8:40中村9:00出発~12:00P1080m~15:00蓬莱山~17:15蓬莱駅

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無名峰(P1080m)にて

 

【記録】上坂

 朽木行きのバスを中村で降りると、天気予報に反して雨模様。雨具をつけて出発。送電線管理の作業道をたどる。

長池に近づくころからは、冷たい風が吹き付ける。オオカメ谷と釈迦谷を分ける尾根を詰めて1080mピークに。藪はほとんど無いに等しい。

 

ここから少し蓬莱山方向に尾根をたどり、コルからヘク谷左俣を下降。ヘク谷二俣から右俣を登り返す。

 

詰めは小女郎池を狙ったが、池に向かう左岸の支谷を間違えて一本奥の沢を詰めてしまい、最初は距離にして100m、時間にして5分程度のズレだったのが、次第に拡大し、気がつけば蓬莱山の前に飛び出した。小女郎池を諦めて蓬莱山を目指し、縦走路を南下して小女郎峠から小女郎谷経由で蓬莱駅に下山した。

 

 

 

【感想】 52期 秋房伸一

 「上坂さん、沢靴じゃないので、なんというか水線を降りることになると、ちょっと大変かと思うんですが・・・」「足が濡れても死ぬようなことになるわけじゃないし・・・」といった感じで、季節外れの寒さもあって、1080mピーク派生稜線上コルからヘク谷出合へと雪解けの谷筋を下るのは、正直、引き気味でした。

なんとか下ってヘク谷の造林小屋跡に出たときにはホッとしましたが、それは序章でした。

 読図のみならず、ヒルと哺乳類動物への警戒、季節外れの寒さへの対応等、まことに学習すべき内容の多い例会でした。1週間前の白馬よりも体感温度は寒かったということを申し添えておきます。

 

【感想】 53期 亀島 文子

 

さすが比良55の例会でした

直登有り、沢下り有り、沢登り有り、最後の40度程の直登には浮石で足を滑らしたら止まらない危ない場所。獣の糞が多数有り、秋房さんの見たのは鹿でない黒い獣でした。ビックリ(熊かな?)声を出し合い蓬莱山頂。

蓬莱山頂の登山道に着いた時には疲れきっていました。面白い山行でした。寒かったです。有難う御座いました

 

【感想】 55期 木村好見

地図にない道を行くのは,初めての経験。入会後最初の山行でもあり,ワクワク7割,不安3割という状態での参加でした。

のっけから「道はどこ?」,「ここが道?」というコースで,ヘク谷は初心者には(当たり前ですが)一人ではとても突っ込めないところでしたが,皆さんのおかげで無事歩き通せました。上坂さんのおっしゃった「本来の登山」の一端を楽しめたと思います。

残念なのは,新しい靴(といっても使用4回目)で足首が痛く,歩き方に気を取られてしまったことと,読図を勉強する絶好の機会だったのにそれを怠ったことです。

次からは,地図の持ち方を工夫したいと思います。

あ。それとこれを書いている山行翌日は結構な筋肉痛。身体も鍛えねば。

ともあれ,入会していなければ絶対に行くことのない山に行くことができて,大満足です。ありがとうございました。

 

【54期 藤松奈美】

比良55という名のつくものに、甘やかな山行は絶対ない。ということを改めて痛感した例会でした。

沢下りや沢登り、急な直登、やぶこぎ、クマとのすれ違い・・・。刺激に満ち、怖くも非常に楽しい山行でした。

地形図とコンパスを頼りに道なき道をゆく。「ほんとうの登山とはこういうものですよ」との上坂さんの言葉がしみました。

例会の名前は比良逍遙=比良をきままに楽しむ。まさに逍遙でした。読図がんばります。

 

【感想】48期 上坂淳一

 長池からP1080mの間は新緑が鮮やかな雰囲気でした(晴れていればもっと?)。

 ヘク谷の詰めは本谷を深追いしすぎたために予想外の展開となりました。

比良でも屈指の難コースであることを再認識するとともに、これが本番の登山であったなら、と思えば、読図ミスの恐ろしさを勉強するまたとない機会となりました。

 

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