京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3207 金毘羅ロープワーク&懸垂下降トレ *岩登りポイント

2012年7月8日(日)

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【メンバー】L長野浩三,野崎正和,堤潤,MM,辻春見,高橋秀治,鶴田信介,粟田直和,南部桂,横川陽子,

【日時】2012年7月8日(日)

【タイム】8:30ころに江文神社集合,9:00Y懸尾根取り付き,11:30Y懸尾根の頭,懸垂下降トレ,14:20金毘羅岩場見学,14:50ホワイトチムニーでクライミング,16:15撤収,16:40江文神社,解散

 

【記録&リーダー感想】46期 長野浩三

 今回は基本的なロープワークと懸垂下降の練習を中心に金毘羅で岩例会をした。Y懸尾根取り付きでエイトノット,クローブヒッチ,クライミングのシステムなどを一通り説明した後,高橋・堤,野崎・横川,MM・粟田・南部,長野・辻・鶴田の4つのロープパーティに分かれてそれぞれY懸の頭を目指した。三点支持に気をつけながら登った。

 

 Y懸の頭ではいつもの大きな岩のところで懸垂下降の説明をしてそれぞれ懸垂下降を繰り返し行った。今回は岳連で最近教えている,下降器を少し上にセットしてその下にオートブロックでバックアップをとるやり方を説明した。

 

 人数が多いのでもう一つロープを垂らしたかったが,登山道に近い方の支点は他のパーティがロープをはっており、Y懸の頭から少し下がった所の支点でもう一つロープを張って懸垂下降した。こちらは最初から角度が立っており,いきなり下降器に体を預けないといけないのでみなさんかなり怖がっていた。

 

横川さんも最初怖がっていたが,みごとに下降器に体を預け,うまく懸垂下降していた。一応長野がずっとセットがきちんとできているかを確認していたが,かなり疲れた。セットの確認をしていて思ったことは,下降器を少し上にセットするためにスリングを用いている場合,スリングを何重かにするため,スリング全部にきちんとビナが通っているかをきちんと確認する必要があるが,疲れているときなどにはきちんと通していないおそれがある(間違えるおそれがる)ということだ。特に太いスリングを使っているとビレイループ周りががちゃがちゃしてますます間違えそうだ。今後は,デイジーチェーンを用いるべきだと強く感じた。

 

それぞれ懸垂下降を4,5回繰り返した後,金毘羅の住人(?)野崎会長の案内で洛陽岩と大カンテ岩を見学して,ホワイトチムニーに行き,チムニールート,コーナーハング,サラワリなどを登った。始めてでコーナーハングを登る人もおり,なかなかだった。約1時間ホワイトチムニーでクライミングを行い,下山した。

 

懸垂下降は撤退する際などに行うので,疲れている際にセットすることが多い。そのため,体で覚えておかないと事故につながりかねない。一度事故ったときは落下を意味するので即命に関わる。参加された方は自宅などでも何度もセットの復習を行って下さい。会としても岩例会のニーズが高くなっているので組織的に岩例会を組む必要があると思われた。

 

【感想】55期 横川陽子

金毘羅例会、とても楽しかったです。

ロープをつないで登ること、懸垂下降、自然の岩でのクライミング、初めて体験することばかりでした。もともと、岩には興味はあったのですが、まさか自分がヘルメットを被って山に登るとは思っていませんでしたが、被って登ってしまいました。念願の岩デビューは、事故なく無事に下山することができてよかったです。

 

今回の例会を通して、安全について考えました。

一本のロープにお互いの身を委ねて登るということは信頼関係がないとできないことだし、相手に合うだけの自分自身の技術が必要だと感じました。技術を身につけることが一緒に登る相手や他のメンバーに対しての最低限のマナーだと思いました。

 

今回、野崎会長にはロープの結び方、ロープの使い方、声のかけ方等、一から丁寧に教えていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

何の技術も知識もない私のような初心者を連れて行くということは、リーダーをはじめ、他の皆さんにとっても大きな負担であったと思います。そんな負担を軽減するためにも、私自身がもっと事前の準備をしておけばよかったと思いました。長野さんからいただいた資料を、もっと熟読しておくべきだったと反省しています。わからないことは当日教えてもらおう、という甘い考えでした。こういった甘い考えが事故につながるのだと思いました。

山では、自分のことは自分でしなければいけません。メンバーに頼ることは相手の負担となってしまいます。そうならないために、参加する例会に向けた技術、知識、体力を身につけておくべきだと実感しました。

 

また、懸垂下降の時のセッティングの手技や動作の意味を考えることも大切だと思いました。今回教えていただいた手技を忘れないよう、家でできることは練習して身につけなければ、と思いました。

岩は楽しい。でも危険が伴う。楽しむためには危険に対処できる技術を身につけること。そして、安全に登って無事に下山すること。これが登る人間にとっての最低限のマナーで、責任だと感じました。

 

今回、例会前から資料を用意していただいたり、装備の買い物にお付き合いしていただいたり、何かとお世話になりましたリーダーの長野さん、本当にありがとうございました。二度も延期になった例会でしたが、今回無事に終えることができて良かったです。また、ご一緒していただいた皆さま、たくさん助けていただきました。ありがとうございました。

 

今回の例会の記憶が鮮明なうちに、岩の例会に参加したいと思います。今回、クライミングで拝見した皆さんの華麗な姿を目に焼き付け、見ていて気持ちのいいクライミングが自分にもできるよう、ジムに通って練習しようと思います。まだまだ初心者ですが、これから岩をもっと楽しみたいと思います。御指導よろしくお願いいたします。

 

【感想】53期 高橋秀治

まだまだロープワーク等に自信がなく、参加表明しました。今回は初めてY懸尾根に参加されるメンバーがおられ、経験者の部類に入りましたが、自我流で反省点ばかりが気になった例会でした。しかし、金毘羅クラーマ―を名乗られる会長から、金毘羅の岩場を詳しく紹介して頂き、さらに、ホワイトチムニーでクライミング練習ができと、二度美味しい山行例会でした。

 

【感想】54期 鶴田信介

昨年の秋以来となる岩例会参加となりました。あれから数回ではありますが、先輩の個人山行についていったりと岩登りをする体験する機会が数回ありました。そのため、今回の金毘羅例会では精神的余裕を持って臨むことができました。

 

ロープの結び方からダックの使い方、セルフビレイの取り方などを復習、課題であった懸垂下降でも新たにバックアップを取っての降り方などを学ぶことができたのでとても良かったです。

 

ホワイトチムニーでのクライミングは、岩登りを本格体験できるまたとない機会でした。一番無難なルートではありましたが、最期まで登りきることができたことに満足しております。これから岩登りをしてゆく上で、大きな自信に繋がるのではないかと思います。

 

参加された皆さんのほとんどが、目を輝かせながらクライミングに果敢に挑戦されておられたのが印象的でした。

また機会があれば岩例会に参加したいと思います。皆様、有難うございました。

 

【感想】50期 堤 潤

金毘羅に行くのは三度目。ロープを使用するのは久しぶりだった。先に頭まで登って、高橋さんと懸垂下降の練習。僕はATCの懸垂下降、エイト環のみ懸垂下降、エイト環を上・バックアップを下、エイト環を下・バックアップを上と4通り試してみたが、どうもバックアップが効きすぎてスムーズに下れなかった。もう少しスムースに下れるよう練習が必要である。

 

ホワイトチムニーに行くのは二度目。入会したての頃登れなかったコーナーハングを登れたのはうれしかったです。ただし、長野さんの強力なトップロープビレーのおかげのような気もしますが・・・。

 僕自身、今後基本ギアを少しそろえる必要があるのと、事前の勉強が反省点だと思いました。

 

今日は他のみなさんも積極的にトライしていて、緊張の中にも楽しい一時を過ごすことができました。みなさん、ありがとうございました。

 

【感想】53期 辻 春見

金毘羅例会に参加させて頂くのは今回で2度目で、前回はアイゼンを着けての参加でした。

初めてのアイゼントレは歩きにくいやら、システムや器具が判らないやらで、何も気づきを得れずに終わったように思います。

 

勿論今回も前夜の付焼刃で結び方をシミュレートしましたが、本番は無茶苦茶でした。今回思ったのは、ロープの結び方が無茶苦茶でした、忘れましたでは、ロープを使う局面に遭遇した折に、死ぬ確率が極端にアップするという事です。

 

何故リーダー他先輩諸氏は、ザックやウエアーとは違う気遣いで、道具(器具?)を大切にされるのか?ロープを踏まない、首にタオルをかけない、服はパンツの中にに入れる、ウエストバッグは外すという作法は、全てそこにつながっているという事が今回理解できました。

 

※前回ハーケンに指をかけてこっそり登っていたように思います…。

この度は、リーダー、会長他諸先輩方、ありがとうございました。

 

【感想】54期 粟田 直和

 2回目の例会参加という事で1回目よりはリラックスして参加させていただきました。

朝みなさんに会い、向さん、南部さんにご指導いただきながら上を目指しました。山岳会以外で周りに年配の方が多いのにびっくりしました。頂上にて懸垂下降の練習をさせていただき、午後からホワイトチムニーにてクライミングの練習をさせていただきました。僕自身岩のクライミングに興味を持っていたのもありわくわくしながらのぞみました。が登りきった後、腕に力が入らなくなるほど疲れきってしまいました。長野L、MMさんのクライミングを見ていると体全体をうまく使って登っておられ余裕さえある感じで見ているだけで勉強になりました。次回挑戦時はそのあたりを意識しながら登りたいです。

 

参加されていたみなさん、ありがとうございました。とても楽しかったです。次回も宜しくお願いいたします。

 

【感想】 54期 南部 桂

前日にMMさんに大阪クラックスでロープワークを教わり、クライミング続きの週末でした。前日にビレイのミスをしてしまい危険と隣合わせであることを意識して緊張気味で参加しました。懸垂下降では、見下ろす景色が気持ち良く高度感を楽しめました。野崎会長に難しそうな岩場に連れていって頂いたあと、ホワイトチムニーを見るとこれなら私にも登れそうだと思ったのですが、やってみたら駄目でした。皆さんが楽しそうに登ったのをみて、もう少し練習したい気になりました。リーダーの長野さん、MMさん、一緒に参加した皆さん、楽しい一日をありがとうございます。

 

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