京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3219 奥飛騨・高原川 沢上谷(そうれだに) 沢登り

 

2012年8月4日(土)夜〜8月5日(日)

souredani 01

 

 

 

【メンバー】CL AT、四方宗和、穐月大介、秋房伸一、高橋秀治、亀島文子、藤松奈美、鹿嶽眞理子、長野 元、川嶋美帆 以上10名

【日時】2012年8月4日(土)夜〜8月5日(日)

07:20入渓→7:40五郎七郎滝→8:50岩洞滝→10:00蓑谷大滝→11:20二俣→11:40遡行終了点

 

【記録と感想】51期 AT

ともかく明るく綺麗な渓相で、いつもとは違うエリアの沢登りがしたいと思い(当会の人はけっこう同じ所へ何回も行くのが好きなのと、遠出も大峰台高指向なように思うが僕はどうも黒い岩のぬめぬめした沢は好きじゃないので)いろいろ調べていると、沢上谷という「デート沢」の異名を持つ綺麗なお手軽沢を発見。

 

企画委員会にて上坂さんに、「沢上谷へ行きたい」と言ってみたところ「君、そんなところは全く初心者向けの沢だぞ。物足りないだろ」みたいなことを言われたが、次に会ったときには物言いがエスカレートし「君そんなものは沢登りじゃない水遊びというレベルだぞ」みたいなことを宣言され「ガーン」と思う。

 

さらに次の集会では「これはもうほとんど観光。観光です。」とまで言われ「観光になった!」と内心驚いた。

しかし例会として発表してしまった以上は行くしか仕様がない。参加者ははじめは秋房さんと二人きりだったので「2人っきりでデート沢。。。」と思っていたがその後順調に参加者が増え10人パーティーとなったのでホッとする。(もちろん2人っきりでも何の不満もありませんが)

 

8月4日(土)夜

20:00に烏丸御池近くのセブンイレブン前集合。

遡行終了点に自転車をデポした後、00:30くらいに入渓地点に到着。

その後就寝前にテントの中で軽く一杯のつもりが、亀さんのバカ話を聞いていると02:00くらいになってあわてて就寝。(穐月さん四方さんは早く就寝された)

 

8月5日(日)快晴

6:00起床。

7:20入渓。

入渓に際して四方岳連会長より「沢に入ったらまず入水して水の冷たさに慣れよ。それが沢登りというものである。」とのレクチャーがあり、四方岳連会長が実際に水の中にざぶんと浸かって自ら実演下さるが、「えー、やだー、冷たいしー」と誰も後に習わない。

 

沢床は入渓早々、噂通りナメになっていて、遡行終了点までずっとナメ床であった。

遡行して間もなく、右岸に支流が現れたので支流へ寄り道。

支流をしばらく遡上すると小滝が現れ、左岸の溝状から上がるとそのすぐ上に五郎七郎滝。

奇妙なフォルムをした美しいナメ滝。記念撮影を済ませ、本流に戻って遡上再開。

 

今度は岩洞滝を見るべく右岸二本目の支流に入るが、間違えた支流に入ったのでは?と判断して一旦引き返し本流へ。しかし確認するとやはり合っているようなので再び二本目の支流へ。

しばらく遡ると急に頭上が開け、岩洞滝が現れた。

岩洞滝は40メートルくらいの落差があるオーバーハングした断崖から、唐突に沢の水がサラサラと落ちてくる不思議な滝で、全体がナメとなっているこの沢の中では特異な姿をした滝である。

 

souredani 02

 

 

見事な滝なのでここで休憩し、記念写真を撮ったり滝の裏に回り込んだりして見学した後、再び本流に戻って遡上再開。

 

ナメ沢を遡上していくとやがて蓑谷大滝へ到着。ナメの王様とでもいうような巨大なナメ滝である。

れいのごとく記念撮影してから、左岸から高巻き。

 

右上していくと岩盤沿いの杣道に突き当たり、杣道を上流側へ歩くとすぐにテープと下降へのフィックスロープがある。

木が多いのでモンキークライムで下りても問題無いが、ここは当初の予定通り、練習を兼ねて懸垂下降で下降することにする。

 

慣れていないメンバーもいて10人も懸垂下降するので、下降だけで随分時間がかかって、懸垂下降をしている間に後続のパーティーが3パーティーも通り過ぎていくほどであった。

通常の沢であればこんな悠長なことをやっていてはヘッドランプ騒ぎになるところかもしれないが、今回は時間に余裕があるので全く問題無い。

 

蓑谷大滝の落ち口から先は一段と立派なナメとなり、上坂さんの言うとおり観光バスで乗り付けてこられるのではないかというほどの大きなナメ沢となっていた。

二俣になっているところの左岸にあるナメ滝を登ってまたナメを歩くと、程なく遡行終了点の橋にたどりつき、遡行終了となった。

 

沢から上がった後、一同勘違いして自転車デポ地の方とは反対側に歩き出したが、四方会長がさっとコンパスと地図を確認して冷静に反対側だと指摘、無事に自転車デポ地に戻ることができた。

帰りに前回寄って当たりだった「石動の湯」に入浴してから無事帰京した。

 

今回の沢登りは例会リーダーということもあり、事前に色々と調べたため、各サイトに余す所無く載っている見所の写真を全部見過ぎてしまった。

 

そのため、本物を見た時の感動がなんだか今ひとつなところがあり、予告編で見所を全て見せてしまっている映画がたまにあるが、正にそれと同様の気分であった。

 

沢登りの醍醐味はやはり冒険心とワクワク感にあると思うので、これは全く失敗であった。

下記は撮影した動画だが、そんなわけでこれからこの沢を遡行しようという人は事前に見ないことをお勧めする。

 

 

 

【感想】55期 川嶋美帆

初めての沢で前々から楽しみにしていました。

沢は沢でもナメ沢とやらで、大きな一枚岩にちょろちょろと水が流れているという何とも不思議な場所でした。岩の上はほとんど滑ることもなく、水もきれいで暑くなれば浸かって体を冷やしたり、終始快適でした。ベテランの方々には平和すぎた山行だったのかもしれませんが、個人的には身にまとう物から歩く道、景色まで全てが新鮮で、とても楽しかったです。沢とは関係ないですが、ミヤマクワガタ(亀島さんが発見)に遭遇した時が実はかなりテンションが上がった瞬間でした。

ご一緒してくださった皆様、どうもありがとうございました。

 

【感想】52期 秋房伸一

夏空の下、爽やかで快適な沢でした。京都は暑いだろうな~と思いながら、神々しいまでの蓑谷大滝を眺め、しみじみと幸福感に満たされました。天気も良く、水量も少なく易しい沢でしたが、沢登り手法を使わずに滝巡りを趣味としている人からは、アクセスの難易度が高い滝に分類されており、遠くから望遠得レンズで撮影する滝のようです。皆さん、ありがとうごさいました。

 

【感想】 53期 亀島文子

前夜発~宴会モードに突入

途中コンビニが無く、有り合わせのアルコールで我慢

夏テントで快適に眠れ、朝食後7時半過ぎ沢に入る。

水が綺麗で冷たく無く、ナメが続きルンルンの沢遊び。

蓑谷大滝は巨大な滝で、左からの高巻が足を踏み外したら何処まで落ちるのだー状態の傾斜と足場。

懸垂下降で穏やかな沢にたどり着き安堵。

楽しい沢有難うございました。

自転車で車取りに行ってくれた秋房さん、高橋さん有難うございました。

 

【感想】54期 藤松奈美

 前夜泊、少しだけ飲んで、、、のはずが、亀島さんの話にみんなで笑い転げ、いつしか丑三つ時近くに。Tさんがぼそりと、「沢じゃなく飲み会にすればよかった」とつぶやくのも、納得の盛り上がり。

 1年以上ぶりの沢は、穏やかで明るく、とても気持ちのいい時間でした。大滝を初めて背後から見上げ、落ちてくる水しぶきが陽光にきらきらと輝き、流れているような止まっているような不思議な光景で、いつまでも見ていたかったです。途中、何度もすれ違ったり抜かされたりして遭遇した地元のパーティが、「ここは本当にいい沢よ。遠くからきていただいてありがとう」とおっしゃっておられたのがとても分かります。懸垂下降もすることができ、経験をつませていただいたのもありがたかったです。

 おしゃれな川嶋さんが亀島さんとともに、カエルやクワガタと戯れておられるのがとてもかわいく、四方さんや高橋さんは年を忘れてはしゃぎ、一番若い長野元さんはどこまでも落ち着いておられました。穐月さんの沢たびが渋く、鹿嶽さんの韓国土産のピンクのシャツが鮮やかでした。

 自転車で車を取りに行ってくださった秋房さん、高橋さんありがとうございました。

 リーダーのTさん、みなさま、本当にありがとうございました!

 

【感想】54期 鹿嶽眞理子

デート沢とよばれるだけあって、明るく穏やかで素敵なナメ沢でした。ほとんどのところが岩の上をさらさらと水が流れる感じで、のんびり、まったりと歩くことができました。立派な独特のナメ滝たちは、圧倒されるスケールでした。

素敵な企画をありがとうございました。

 

【感想】53期 高橋秀治

年甲斐もなく「デート沢」と言う響きに引き寄せられるように参加表明、ナメの素晴らしい沢でありながら、

五郎七郎滝・岩洞滝・蓑谷大滝も皆それぞれに存在感の有る滝でした。

また前夜泊は、遠足前夜のあのワクワクした高揚感も味わえと、今回も2度美味しい沢例会でした。

強いて言うなら、最後の車をデポした場所に自転車で取に行くのが私の核心部でしたが、

いつも素晴らしい体験が出来る事に感謝いたします。

 

【感想】6期 四方宗和

久しぶりの沢

久しぶりの沢は沢登りではなくて沢歩きで

した。しかし沢上谷(ソウレタニ)は私がこれ

まで経験したことの無い沢でした。愛知

川、大台の沢などの「滑」は幅が狭かった

り短かったりですがここ飛騨の「滑」は幅

が広く長く4輪駆動車なら快適に走れるく

らいの沢なんです。川床の岩は赤茶色で溶

岩台地を歩いているのを実感できました。

滝を登ったり淵をヘツったりはなかったが

久しぶりの沢(水)を楽しみました。

福地温泉の五平餅も美味しかったです。

 

【感想】25期 穐月大介

何年ぶりの沢だろう、沢は足を引っ張るしと思って気が引けていたのですがここなら行けるかなと参加しました。近頃下界で絞られ少々疲れていたのですが、天から落ちてくる滝、見たともない不思議な景観、春のように涼しい沢、合コンみたいにワイワイと本当に幸せな気分になれました。水遊びと言われようが、観光と揶揄されようが楽しい沢遊びが好きです。

皆さんありがとうございました。

 

【感想】55期 長野 元

現地に着いたのは夜中でしたが、亀島さんのメッシュのテントは快適で、気持ち良く眠ることができました。

ナメ沢を見るのは初めてでしたが、当日は天気も良く、とてもキレイで緩やかで滑らないので歩きやすかったです。

また町では見られないでっかいカエルやクワガタも見ることができてとても癒されました。

沢登りの後に入った温泉はお湯が少し熱めでしたけど、雰囲気も良く、サービスの五平餠も美味しかったです。皆様どうもありがとうございました。

 

souredani 03