京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

槍ヶ岳縦走

[No.3222] 2012 年8 月15~18 日(土)槍ヶ岳縦走

53期 亀島文子                                                                                            

【メンバー】辻春美、高橋秀治、nakajimizue (非会員)岡本、計5名

【行程記録】54期 高橋

15日Pm7:00長岡天神集合~飛騨清見IC~道の駅ななもり清見16日朝1:30テン泊

16日Am6:00~新穂高温泉駐車場7:30~10:30白出沢出合~12:30滝谷出合~13:30槍平小屋テン場

17日4:00起床~5:00出発~7:30千丈乗超~9:00槍岳山荘~10:20槍頂上往復~10:50大喰岳~11:30中岳~13:00南岳~16:30槍平テント場着

18日5:00起床~7:45滝谷出合~11:45新穂高温泉駐車場~温泉~7:30京都着

【天候】

16日曇り17日晴れ雨雷18日曇り晴れ雨雷

【感想】53期 亀島

新穂高温泉駐車場の混み具合を考え1時間早めの出発。大山崎から高速に乗るが、京都出るのに2時間以上かかる渋滞にはまり滋賀彦根辺り迄もトロトロ。

新穂高温泉駐車場の到着予想時間が3:00あきらめて道の駅でテント泊。屋根の有る下でテントを張り、雨にかからず仮眠。

16日6:00に出発。駐車場は日帰り観光用にキープされ、6時間500円の駐車場に回される。運良く土方の空きスペースが有り、そこに止める。白出沢出合間では2時間の林道歩き、槍平小屋テント場迄後2時間。奥丸山に行く予定

を中止し、ビール350L¥500で乾杯明日の行程の事を考え、早めの夕食。

星空が綺麗で興奮したメンバーダベリング

17日朝からジャンダルム、奥穂、蝶、常念と素晴らしい景色。高山の花も多く千丈乗超から槍、子槍と眺めながらの長い登り坂槍小屋の近くで雷鳥の親子6羽がお出迎え槍ケ岳登頂は早めの到着の為、空いている。

大喰岳、中岳、南岳と早めの(休憩したいメンバーのお尻をたたき)下山。

雲行き怪しく、南岳から下山コースで、足場の悪い(板渡り、ハシゴ)所を雨の降る前に通過したく鬼となる。

南岳下山コース(テント場迄1時間半)大雨雷。樹林帯の中だったので安堵。テント場に着き雨の切れ間に夕食造り、食べ終わる頃から、又大雨、雷、テントの中まで浸水。(運が良いのか料理中と食べてる時は、雨が上る)

18日新穂高温泉駐車場迄は雨は降らず、車に乗った途端に大雨、雷。温泉に入る時とお土産に寄った時も雨は降らず、付いている。

帰りの高速で大雨、雷。槍ケ岳で雷に打たれ亡くなっている。と友達からメールが入り、ビックリ。メンバーが無事帰宅でき、安堵しました。

【感想】53期 高橋

 未だに北アルプスに足を踏み入れた事が無く、亀島さんからの「槍に行きませんか?」とのお誘いに喜んで参加表明しました。当日までに「You Tubu等」で下調べを入念に済ませ、いざ「槍」へと家を出ようしたら、母が「槍の頂上には一人しか立てないらしいで。」と話かけてきました。55歳になった子供を心配してくれるとは有り難いものです。

 出発早々渋滞に巻き込まれ、先行きどうなる事かと思われましたが、そこは経験豊富なリーダー、「道の駅ななもり清見」を幕営地に変更等、気が付けば、槍平小屋に到着。

 さらに夕食は、「亀島流森のクリームチーズ・ベーコングラタン」と満天の星が用意されたいました。翌日は晴れ。テン場から次の目標の「ジャンダルム」がこちらを見ています。

 山頂では「You Tubu]で見た画像を思い出し、記念写真。360度のパノラマはガスで見えませんでしたが、大喰岳・中岳・南岳と周る事が出来た素晴らしい槍ケ岳例会でした。

また前日泊を入れると3泊と長丁場でのグループで行動する事の大切さを学ばして頂いた合宿例会でも有りました。

【感想】53期 辻(春)

 今回の例会は、雨雲の一歩先、一歩先にゴールを達成できた、素晴らしくラッキーな例会でした。その分足の遅い自分には、縦走は辛い局面もありましたが、お蔭さまでお天気が悪くなるまでに槍ヶ岳の頂上も極められました!

 山頂も、すぐにガスが湧いてきましたが、真砂岳立山連邦野口五郎岳までぐらいは見ることができました。

(白馬岳まで見えていたかもしれません。)

 残念なことに、翌日に落雷があり、一人お亡くなりになったと帰宅途中の車中で知りました。

 自分のように行きたくてもなかなか行けない者にとっては、この一日は、まさに紙一重のお天気だと言えます。南岳からの帰り、槍平の一歩手前で大雨に見舞われましたが、これもリーダーの的確なペース配分により、危険個所は雨が降る前にクリアできました。(雨が降る前に危険個所をクリアするため、この時が少し辛かったです。) この南岳からの下山は、行く前に先輩が「あの荒れた道を下るの?」と心配して下さっていましたが、自分には実感がなく、もし今回リーダー以下全員がコースを初体験ならば、間違いなくツルツルの板橋、板仮歩道の上で大

雨に遭遇していたはずです。経験やスキルのある方々は、さらに上を目指されるでしょうし、逆に自分のようにまだまだな者でも、経験豊かな先輩方に話を聞いたり、同行することで、スキルアップできるということが判りつつあります。山岳会にお世話になって本当に良かったと思っています。最後にリーダー、色々とお世話かけまして本当にありがとうございました。

(山での行動より、人の危機管理に気を遣いすぎてリーダーはその晩早く休まれたような気がします…。)

【感想】54期 M.Nakaji

 今夏もアルプスの澄んだ空気と緑に包まれ、楽しいメンバーと縦走できたことがとても幸せです。

生まれて初めて、アルプスで雷鳥に出会いました。私たちが少し距離を置いて、数羽の雛鳥たちを眺めていると、離れた所からお母さん鳥が心配そうに、「お母さんは、ここですよ」とでも言うように鳴いていました。

その声の元へ雛鳥たちがヨチヨチと歩いていく姿がとても印象的でした。

 私たちのグループのお母さん鳥(亀島さん)もメンバーの技量に合わせて歩みを進め、空の様子を確認しながら私たちを引っ張って行ってくださいました。

 北アルプスで雨に降られたのも初めての経験でしたが、亀島さんの的確なリードによって危険な場所も雨が降り出す前に通過することができ無事にメインの山行を終えることができました。

 ただ、反省する点は初めてご一緒したメンバーとの日々が楽しすぎたため、羽目を外してしまったことです。

早寝早起が一番大切な山での生活(特に 私たちだけでなく他のパーティも集まるテント場)での話声やヘッドランプの使い方など、周りの方々への気配りを忘れてしまう場面がありました。

 山歩きの体力の向上だけに満足するのではなく、山でのマナーをきちんと学び、身につけることも合宿例会の重要なポイントです。

 次回は、もっと素敵な山オンナになれるよう努めます。

 最後になりましたが、ご一緒していただきました皆さまには、常に優しいお心遣いをいただき、心地よい3日間を過ごすことができました。

本当にありがとうございました。

今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。