No.3253 若狭/常神半島プティ縦走&忘年会
山道で太陽が顔を出し日も射してくる。右を見ても左を見ても海。
写真: 常神半島の稜線
[No.3253]若狭/常神半島プティ縦走&忘年会
*読図ポイント
【メンバー】
L秋房伸一、野沢邦彦、富岡慶子、上坂淳一、米山佳秀、小松久剛、小松麻衣 、亀島文子、鹿嶽眞理子、濱田弥生 会員10名
*読図ポイント取得=濱田
【行程】
8日(土) ロッジ前7:00=常神9:40=小川10:25~稜線11:25~12:30三角点173㍍~14:25常神トンネル北西鞍部(下山地点)~14:37常神の寺~民宿15:05
9日(日) 灯台(239m)まで皆で登り、帰洛
【天気】8日曇り時々雪
【記録】 52期 秋房伸一
常神半島の付け根に到着したくらいから風が強くなり、横なぐりの雪。
当初「遊子」集落から縦走路に登る予定だったが、天候が悪いので、民宿のある「常神」集落からみて一つ手前の集落「小川」から登ることにした。
登り始めると雨/雪は止み、時々日光が差し込む。縦走路がどこまで残っているのか心配したが、部分的に分かりにくいところがあるものの、概ねはっきりしている。
尾根を忠実にたどればよいのだが、支尾根がけっこうあるので、支尾根に入り込まないように、地形図で先読みして要所でのコンパスを用いた方向確認は欠かせない。
読図の練習のため、計画通り、支稜線の三角点まで足を伸ばした。
下草はなく藪こぎの心配はなかった。
常神半島の西岸は道路と集落があるが、東岸は断崖絶壁、自然のままで、なんだか不気味な雰囲気。
時折、雪まじりの季節風が吹き付けてくる。
計画では岬の灯台まで走破するつもりだったが、天候の悪化と常神の集落まで昔の道はあっても、稜線沿いに突端の灯台まで歩く必然性は昔からないかもしれず、そうすると、相当の時間を要する恐れもあると考え、鞍部で下山した。
常神の集落は海からの風が波を飛ばし、さながら台風の中のようであった。
宿で観光組と合流し、忘年会。翌日は岬の灯台まで皆で登った。
写真:縦走路
【感想】52期 小松久剛
忘年会ということで、山へのモチベーションがほとんどないまま参加しましたが、現地到着時の天候(強風・雪)を見て、完全に心が折れ、縦走はキャンセルさせていただきました。
山行を企画いただいたリーダーには申し訳ないことをしましたが、一方で観光組は海鮮街で丼を食べ、越前海岸で冬の日本海のものすごい荒波と波の華を見て、それなりに充実した1日となりました。
合流したのちの宴会も素晴らしく、久しぶりに明け方まで飲んでしまいました。
2日目朝に常神灯台に登りましたが、静かな山道と見晴らしの良い灯台で、これもまた楽しい散策でした。
素晴らしい忘年会を企画してくださった秋房リーダーをはじめ、みなさんに感謝します。
【感想】 55期 濱田弥生
入会後、私にとって今回が始めての例会山行になりました。海がほとんどの真っ青な常神の地形図を見て、いったいどんな道に行くのだろうと楽しみにしていました。
しかし当日は雨予報で風も強く、すっかり歩く気をなくしてしまいました。ところが、秋房さんによると、今回の道は、昔の人が夜遊びをして村に帰る時、月明かりを頼りに歩いた道だとのことです。そんな道ならたどってみたいという気持ちと、行動食のおにぎりの行く末も気になったため、秋房さん、亀島さんに同行させていただきました。
山の中はそれほど風も強くなく、よく踏まれた道です。きれいな尾根道を地図を確認しながら歩くのはとても気持ちがいいです。荒波の海を見ながら歩いていると、こんな海に住んでるお魚は美味しいに違いない、と夜のご飯の期待に足も進みます。地図を常に確認しながら秋房さんが現在地を教えて下さいます。私は地形を把握しながら先読みして歩けるようになりたいと思い山岳会に入りましたので、とても勉強になりました。
亀島さん、秋房さんと無事下山した後は皆さんと合流し夕飯です。動いているイカやお刺身など色々なものがありましたが、私は地元のたくあんとお魚の煮付け、梅干しが一番美味しかったです。宿のすぐそばの海には、お漬物用の大根や、干物にするお魚がきれいに干されてあり、地元の方達が丁寧に暮らしておられる姿が伺えました。
その後の宴会では、新人の私に面白いお話しをして下さり、同行させていただいた皆さんに感謝しています。
最後に、車で送って下さった米山さん、計画をして下さった秋房さん、ご一緒させていただいた亀島さん、ありがとうございました。また色々な山行でお世話になるかと思いますが、宜しくお願いいたします。
写真:忘年会
【感想】 53期 亀島文子
福井に入ると雨が降り出し、雪風も強い。
遊子に着き、山に登るか?観光に変更するか?
10名で判断。観光8名、登山2名に分かれる。
小川迄車二台で10名移動、登山者一人加わる。
(車道が無い頃、村人は尾根を暗い夜道でもあるいて村迄帰ったらしい)
秋房さんの言葉を信じ山道を歩きたくなった、濱田さん。
親切な村人が小川登山道迄連れて行ってくれ、急登り尾根に取り付く。アップダウンの無い落ち葉で歩きやすい
山道で太陽が顔を出し日も射してくる。右を見ても左を見ても海。
空の青、海の青にも・・・月明かりでも歩けそうな道。
しかし、つかの間の陽射しが常神半島に高波と白波、雪と雨に変わり、真新しいお地蔵様も寒そうにたたずむ。
灯台迄は断念し下山。
(後1K位かな?観光の人が先に宿に着き待っていたら悪いから)
宿では美味しい刺身(鮑、鯛、イカ、島鯵、ハマチ、エビ)煮物、天ぷら・・・沢山の料理が出され満腹でした
【感想】 48期 上坂淳一
若狭湾に突き出た常神半島。
標高2~300m程の小ピークを連ねたこの半島を縦走するという魅力的なプランでしたが、登山口に着いた途端、強風と霰に見舞われ、すっかり気持ちが引いてしまいリタイアしてしまいました。
悪天候の中をあえて完歩されたお三方にはまったく敬服いたします。
常神の旅館での忘年会は美味しく楽しませていただきました。
企画していただいた秋房リーダーをはじめ、ご一緒していただいた皆様ありがとうございました。
写真:常神灯台に登る
写真:常神半島