京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉 大峰八経ヶ岳

 2013年2月16日(土)~17日(日)

 【メンバー】54期 南部桂L 

54期 藤松奈美

54期 秦谷耕平

54期 鹿嶽眞理子

54期 鶴田信介

52期 小松久

【記録】小松久

【天候】両日とも快晴

【タイム】

2/16 5:40京都発→8:40天川村役場前着→9:00出発→13:00栃尾辻→16:00 頂仙岳山頂→17:00 狼平着・幕営→21:00就寝

2/17 6:40 狼平発→8:30 弥山神社着→8:40 弥山小屋→9:30 八経ヶ岳頂上→10:10 弥山小屋→11:00 狼平着・撤収→11:50 狼平発→14:30 栃尾辻→15:50 天川村役場前着→洞川温泉→帰京

 

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【感想】52期 小松久

ふもとの天川村からは想像もつかないような美しいパウダースノーを楽しむことが出来ました。夏の沢もいいですが、冬の縦走も大峰は素晴らしいと思いました。

鹿嶽さんの大根鍋も素晴らしく、久しぶりに大人数のテント泊を楽しむことが出来ました。

南部さんをはじめ、連れて行って下さった皆様ありがとうございました。

 

【感想】54期 鶴田 信介

今回、体力的に不安もあったのですが山行に参加させていただきました。

冬のテント泊縦走は初めての経験でしたが、他のシーズンとはまた違う世界がここにはありました。スノーシューを履いて歩くのも新鮮でしたし、少しだけですがラッセルも体験させていただきました。冬の大峰は景色がとても素晴らしく大きな感動を得ることができました。

鹿嶽さんの大根鍋もとても素晴しかったです。寒いテントの中でいただく鍋はとても贅沢に感じられるものでした。

2日目も最後の頃にはかなりの疲れが出てしまいましたが、それを吹き飛ばすぐらいの充実感がありました。なにより、純粋に山行を楽しむことができたのでほっとしております。

この大峰山行に誘ってくださいました南部リーダーはじめ、ご一緒したみなさまに感謝です。良い思い出ができました。有難うございました。

 

【感想】54期 秦谷耕平

2月16日(土)

 今回は大峰の冬景色を楽しむ企画にお誘いいただいた。小松さん、鶴田さんとは初めての山行である。

 当日の朝に京都を出発、8時過ぎに天川村の登山口から歩き始める。気温は既に氷点下を切っているのだろう、手袋を外すと途端に痛くなる。

 登り始めは標高600m。標高900mを過ぎると雪を踏みしめて歩くようになり、標高1300m付近でスノーシューを装着する。

 この日の目的地の狼平までは長い樹林帯歩き。夏道どおりピークを巻く箇所には足下が嫌らしいところもあり、注意して歩く。

 狼平の手前にある「頂仙岳」は稜線通しに歩いてみるが、ピーク付近は藪っぽく、下りは滑り台に近い急斜面もあってやや渋い。稜線通しで歩くのが必ずしも正解とは限らないようだ。

 17時前に目的地の狼平へ。避難小屋の横で整地、テントを張る。小屋では数名くつろいでいるようだ。

 食事の当番は鹿嶽さん。大根とにんじんの千切りとともに、鶏肉をしょうがと塩で味わう大根鍋。大根の甘みが染みわたった雑炊も素晴らしいものだった。藤松さんのサングリア(フルーツをワインに漬けたものであることを、初めて知った)も初めて味わわせていただいた。

21時30分頃、就寝。

 使っていたエアマットが空気漏れを起こしたため、代わりにツエルトを敷いて寝たが、やはり寒かったようで、頻繁に身体の向きを変えて眠った。

 

2月17日(日)

 4時起床。鹿嶽さんが担当された、豚と野菜を添えた韓国ラーメンでエネルギーを充填。寝袋など泊まりの装備をテントに残して八経ヶ岳をピストンする。

 狼平から先は、紀伊半島とは思えない静かで深い雪景色。さらさらの雪を踏みしめてラッセルすると心が次第に高鳴っていく。

 植生を保護するためにあるのだろう、柵をいくつか乗り越えて弥山の山頂を経由したあと、メンバー全員で八経ヶ岳の山頂を踏む。11月にやってきたときとはまた違う、静かで凜とした空気に身が引き締まる。自分の中で、大峰への距離感がぐんと近くなったような気がする。

 帰りはもときた道を戻る。ずいぶん長そうだが、迷いやすい箇所にさえ気をつければ大丈夫だろう。

 下山の途中、便意を催す。用を足した後、紙を忘れたことに気づいて頭を抱える。勇気を出して雪を手に取り、擦るように雪を当てて拭き取ってみると、紙と同じような効果があった模様。生まれて初めてのことだったため、雪の冷たさを感じる余裕はなかった。

 狼平に戻ってテントを撤収したあとは、わいわい話をしながら下っていく。帰りは林道沿いに歩くなどして体力を温存。15時30分には登山口に戻り、洞川温泉で汗を流して解散となる。

 

 自分一人では見ることすら思いもつかなかった、大峰の静かな冬景色。

 お誘いいただいた南部さんはじめ、メンバーのみなさん、ありがとうございました。

 

【感想】54期 南部 桂

 大峰山系に初めて登ったのは大学生の頃、研究室の先輩に連れられて山上ヶ岳に続く初心者向きの沢登りコースでした。大和上市駅からバスで小さな集落をいくつも通ってずいぶん山深いところがあるものだと思い、またみずみずしい山と沢の美しさに感動しました。

 その時のことを思うと、京都からマイカーで2時間少々で弥山、八経ヶ岳の登山口(天川村役場)まで行けることは楽なものです。入会して雪山に登るようになってから、いつか大峰の雪景色を見てみたいと思ってきました。11月に同期を中心とするメンバーで行者還トンネル~弥山~釈迦ヶ岳~前鬼のコースを歩いたときに、「次は雪のシーズンに!」と約束してしまい今回の山行となりました。

 どんな雪質なのか、どのくらいの深さなのかやや不安でしたが、今回は直前~当日に降ってくれてパウダー質の歩きやすい深さの美しい雪でした。登山口からトレースがほぼ続いていたため歩きやすかったですが、トレースなしではルートファインディングに迷う所もあるかも知れません。歩き始めてすぐのところから山頂までずっと霧氷が続いていて、期待通りの美しさでした。長いコースだったので山頂までは無理かもと思っていましたが、結局無理なく頂上を踏むことが出来ました。これもメンバーの皆さんのお陰と思います。静かな美しい雪山を楽しむことが出来て充実した週末でした。

 

【感想】54期 鹿嶽眞理子

狼平に行ってみたい、そんな私の希望に快く企画してくださった南部さん、そしてご同行の皆様、ありがとうございました。頼もしいリーダーの南部さん、しっかりコンパスチェックの指南役の小松さん、さりげなくフォローの秦谷さん、いつの間にかすごく脚力のついた藤松さん、久しぶりでしんどいと言いながらなかなかの鶴田さんでした。

登山口からサラサラのパウダースノーで、山上もそんなに深くなく、雪は最高のコンディションでした。おかげさまで、全行程をこなすことができました。遅れがちの私をみんなでフォローしていただき、秦谷さんからは私の大好きなマシュマロをはじめとしていろんなお菓子もいただきました。

 今回は私が食事担当で、夕食は我が家秘伝の大根鍋。用意は大変だけど、一口食べるなり旨いといっていただけてよかった。朝食はラーメン。韓国の鍋用ラーメンが意外に腰があって美味しかった。藤松さんお手製のサングリア、南部さんお手製の梅酒もなかなか美味だった。

 ちょっとハードだったけど、とても楽しい山でした。