京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3380 比良白滝山周辺オリエンテーリング例会

わさび大滝を間近に見てゆっくりと登っていくことができた。「新緑祭」にぴったりの新緑満喫コースだった。大人数のため、ばらばらになることも予想していたが、19名みんなの足並みがそろい、一緒に山頂まで歩けたのはとても楽しかった。

 

白滝山手前ピークHP

 

 

【メンバー】

以下に競技の記録を掲載しますが、競技中帰りの遅い参加者を気遣って探しに行ってくださった方や様々な形でサポートしてくださった方もおられますのでそのまま競技の成績では無いことをお断りしておきます。また、競技に参加してくださった方は全員規定時間内に帰って来られましたので実際に迷子になられた方はおられません。皆様有難うございました。

<スタッフ>

先発:穐月大介(CL)、小松久剛、

後発:小泉賀奈子(L)、寒川陽子、

   奥野淳子

<競技者>

増本一郎(1:05/8)、丸山弘(1:44/8)、田辺久美子(1:07/8)、岡田恭二(1:20/8)、吉川彩(1:19/8)、中村恵子(1:14/8)、藤田哲陽(1:40/8)、東野政行(0:54/8)、田中靖之(1:28/8)、土井司(1:04/8)、高橋秀治(1:49/8)、久代まゆみ(0:57/5)、渡邉桂(2:03/8)、比留間照幸(1:18/8)、藤田幸代(1:42/8)、TW(体験2:22/8)

計21名

【行 程】5/18日

<先発>

6:40坊村発~7:40林道横白滝山登山道入り口着~8:30白滝山手前のピーク着9:00(ポスト設置開始)~10:30(ポスト設置完了

<後発>

8:45坊村バス停集合、自己紹介〜8:53出発、林道を歩く〜9:25三の滝 覚照水〜9:33白滝山登山口〜10:10わさび大滝〜11:05白滝山山頂の手前のピーク着

<競技>

11:30 OL開始 競技者は2分おきに出発

13:00 ポイント撤収開始

13:52 ポイント撤収完了、競技終了

<下山>

14:08白滝山山頂の手前のピークより下山開始〜15:09白滝山登山口〜15:46坊村バス停着

 

【先発・ポスト設置記録】52期 小松久

新緑際翌日の早朝、亀島料理長の作った味噌汁ご飯をかきこみ、ポイント設置のため穐月・小松の先発隊が出発。明王谷の林道を順調に進み、三ノ滝を越えたあたりから白滝山登山道に入る。

途中、谷の右岸の尾根に乗る道があり、テープもあったためそちらに進んだが、ズルズルの非常に悪い道であった。本来はワサビ大滝したまで進まなければならないので、少し早く左に曲がりすぎたようだ。

悪い急登をあえぎながら登り、何とか白滝山手前のピークに到着、しばらく休憩した後、白滝山頂上を第1ポイントとするポスト設置を始め合計8ポイント設置した。

 

ポスト設置中

(ポスト設置中)

 

【後発・下山記録】 52期 小泉賀奈子

新緑祭に参加したメンバーは、葛川キャンプ場撤収のあと、時間に余裕があったのでのんびりすごしていた。8:45坊村バス停で当日参加組と合流。地主神社の前で輪になり、自己紹介を行った。総勢19名の大パーティーになった。

 しばらく白滝谷沿いにのびる林道を和気藹々と進む。30分ほど歩いたところにある覚照水でのどを潤していると、緑色の蛇が蛙を丸呑みしているところに出くわした。初めて見る光景にみんなびっくりした様子。白滝山登山口からはワサビ谷に沿って一列で歩いた。台風の爪跡があちらこちらに残っており、倒木を避けるように踏み跡が続いていたので、ジグザグしながら進んでいった。右岸に渡ったところで小休止。下見の時はここから山頂まで急斜面を直登したが(1/25000の地形図にはこの直登ルートが記載されている。)、寒川さんや岡田さんが数年前の秋房例会で登った時のコースを伝えてくださったおかげで、わさび大滝を間近に見てゆっくりと登っていくことができた。「新緑祭」にぴったりの新緑満喫コースだった。大人数のため、ばらばらになることも予想していたが、19名みんなの足並みがそろい、一緒に山頂まで歩けたのはとても楽しかった。

 白滝山山頂ではポイント設置係の穐月さんと小松さんが迎えてくださった。30分ほど前に戻ってきたそうで、計画通りに進められてよかったと思う。

 OL中、数組のパーティーが通過していった。白滝山は程よいハイキングを楽しめる山だと思う。

OL終了後、2名加わり21名で下山。急な山道や数箇所ある徒渉ポイントでは、滑る人もあり、にぎやかに歩いた。天気がよく、下山するにつれて汗が出てきた。林道を下り、坊村の駐車場にて解散。とても充実したOL例会となった。

 

集合HP

(ゴールして全員で集合写真)

 

【感想】52期 小泉 賀奈子

以前、リーダー研修会でOLをしたいと話したところ、穐月さんがこのような例会を企画してくださり、とても楽しみにしていました。今回はスタッフとして下見から参加させていただきました。下見の時は白滝谷のルートにかかる橋が崩壊していたため、第1案はかなわず、引き返して白滝山へ。白滝山山頂からOLをして進み、再度集合して琵琶湖バレイまで行くという第2案。どこにポイントを設置するかで難易度が変わるし、モチベーションも左右されるなあと下見メンバーでずいぶん意見が分かれました。

・坊村周辺で行った方がよいのでは?

・もし道迷いが出て集合場所に辿り着けなかったら?

・琵琶湖バレイまで歩いていく元気は残っているのだろうか?

・最終のゴンドラに間に合わなかったらどうするの?

・新緑祭に持ってきたシュラフも担いでいたら荷物が重いのでは?

課題は残るものの、具体的な見通しが持てた下見でした。穐月さんの妙案と周到なプランニングで、白滝山山頂から長池までの周回OLに変更。とても分かりやすくて参加しやすい例会になったのではないかと思います。お天気もよく、新緑の気持ち良い中でのOL。とても楽しかったです。ひやっとする場面もありましたが、設定時間内に進められたこと、みなさんがとても協力的だったことが比良山岳会らしくて素敵だなと思います。穐月リーダーをはじめ、参加されたみなさん、ありがとうございました。

 

【感想】48期 寒川 陽子

下見に行けなかったため,当日はヘルプ役をさせていただいた。中心となって進めて頂いたスタッフの皆様や,参加予定のところを手伝って頂いた皆様には感謝しきりである。山中でのOLということで実践的な内容になった点と,天候に恵まれた点は良かったが,スタート/ゴール地点までの遠さから参加者にとってはタイトな行程となった事は課題点だと感じた。OL団体の主催するイベントでも,一番大変なのはルート設定(地図の作成)と参加者の捜索らしい。

これは個人的な考えだが,読図は「ながら」(登山の目的が他のところにあって,ついでに「読図ポイント」をつけて読図をするようなスタイル)ではなかなか身につかないと思う。また,読図のできる人を先頭に歩かせた場合,セカンド以降は余程読図に積極的にならないと全く身につかないと思う。そういった意味でこの例会の意義は大きく,定期的に開催できれば会全体の読図力の底上げに繋がると考えている。通常の登山以上に主催者側の負担が大きい事は前述の通りなので,自分が行きたい山に行くために読図が必要だと感じ,協力していただける会員の方が増える事を願っている。

 

 

【感想】54期 藤田哲陽 57期 藤田幸代

今回のオリエンテーリングに参加させていただき、大変勉強になりました。白滝山山頂で方向を間違い、深い谷を降りかけましたが、後で戻って考えると、なぜこんなところで間違えたのか、不思議な気がしました。その原因は、間違ったルートに人がいたこと、山頂できちんとコンパスを出して確認しなかったこと、前しか見ずに前進したこと、ふだんすぐにGPSを見ていたことなどがあげられると思います。道迷いというのはこのようにして起こるのだということがわかり、本当に良い勉強になりました。穐月さんをはじめ、スタッフの方ありがとうございました。

 

【感想】57期  渡邉 桂

私がコンパスを買って早半年以上。今まで携行するだけだったコンパスに、ついに日の目を見せる機会がやってきました。入念な計画と準備の末に開催されたオリエンテーリングは、5月の新緑や晴天といった環境にも恵まれ、読図初心者の私にとてもいい経験をさせてくれました。コンパスの使い方を教えていただいてから意気揚々と出発し、一つ目のポストは余裕綽々で見つけることができました。しかし二つ目のポストを目指す時に方角を間違え、途中で合流した見学のWさんとともに逆方向に進んでしまいました。地図を見直し地形と照らし合わせて位置を確認し、軌道修正して次のポストを見つけた時はとてもほっとしました。その後は山岳会のメンバーに会うこともなく、まさかご心配をおかけしているとは思いもよらず、Wさんと宝探し気分で山中を散策していました。結局到着は最後になってしまいましたが、全てのポストを見つけることができました。そして無事にゴール地点まで辿り着けたので、自分なりに満足しています。コンパスの使い方も少しは理解できたので、今後の山行で役に立ちそうです。リーダーをはじめ、スタッフをしていただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

【感想】57期 比留間照幸

独学とはいえ、この一年超、何度も山に入り、山に登り、それなりに経験を積んできました。幸いなことに、致命的な道迷いもなく、何となく地図は読めてると思ってました。そんな自分の読図力はどれほどのものなのか?そんな興味があり、オリエンテーリングに参加しました。しかし始まってすぐ分かったのですが、実はコンパスの使い方も良く理解してなかったことに気がつきました。所詮は独学、恥ずかしい話です。奥野さんに、至急レクチャー頂き何とか理解しスタートできたのですが、 結局、ゴールするまで迷いに迷い、多くの反省点に気がつきました。

~やり終えて分かったこと~

① 現在位置の特定が大事であること

② 今までトレースやテープに頼り過ぎてたこと

③ 地形を読む力が無さ過ぎること

特に③については、帰宅後、記憶と地図を照らし合わせ反省したが、未だに何で間違えたのか分からない場所があります。恐らく等高線の間に隠れた10m未満のピークに惑わされたのではと考えてます。なので、もう一度白滝山に反省登山を考えてます。それは冗談として、

ご準備頂きましたスタッフの皆様、ありがとうございました。有意義で貴重な体験をさせて頂き、大変勉強になりました。

次からの登山で早速活用します。

 

【経緯と感想】 25期 穐月大介(CL)

18日当日、天気に恵まれ、5月の新緑の中スタッフ5人、競技参加者16人総勢21人の皆さんが参加してくださり、盛況の内に無事例会を終えることが出来ました。

これはスタッフと競技参加者の皆様が共に自主的に様々な形で協力してくださったおかげです。皆様の高いポテンシャルを感じました、この場を借りてお礼を申し上げます。

この例会に当たっては、OLの性格上準備と下見が必要でしたが、4月15日の下見にも沢山の方が協力してくださいました。スタッフと当日競技に参加できない方に声をかけさせていただき8名の方の参加を得ました。目的はポイント設置場所の決定でしたが第一候補にしていた夫婦滝〜比良岳は白滝谷の橋が落ちていた為、第二候補の白滝山に場所を変えました。この時は琵琶湖バレーまで縦走しましたが、OLに勝るとも劣らない良い地図読みの練習が出来ました。残雪が残る比良山が心地よかったです。

 

白滝山手前ピークHP

 

(下見山行、白滝山手前ピーク)

 

4/12日白滝山OL下見(個人山行)記録

[参加者] 穐月大介(L)、加藤一子、奥野淳子、小泉賀奈子、鈴木かおり、鹿嶽眞理子、米山佳秀、辻春見

[行程] 坊村発9:16〜牛コバ10:12〜白滝谷第一橋(落ちていたので引き返す)10:40〜伊藤新道登り口11:70〜白滝山12:47(昼食)〜ピーク13:15〜長池小ピーク14:30〜琵琶湖バレーロープウエー乗り場16:20

 

今回のOL例会は元々リーダー研究会で地図読みの練習を目的に企画された物でスタッフを始めリーダー研究会を中心にいろんな方に協力頂き開催出来ました。

備品は全て手作りで地図もOLで使用する等高線の細かい物では無く10m間隔等高線の通常山で使う国土地理院1/25000の地図をベースに作りましたので細かい地形は読み辛かったと思います。しかし2時間かけて登った自然の山の中でOLが出来たことは、通常の里山で行うOLよりずっと気持ち良く充実感がありました。当然心配もしましたが山会らしいOL山行とでも言うべき物だったと思います。