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京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3496 尾瀬 至仏山・アヤメ平

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2015 年5月1日(金夜)〜4日(月)

 

 

【メンバー】

穐月大介(CL)、中尾諭(SL)、小泉賀奈子、鈴木かおり、藤井康司

 

【行程】

5/1()  21:00JR 山科駅集合()=(京都東)名神= 中央・長野・上信越・関越(沼田IC)=5:00戸倉温泉竜宮旅館P

 

5/2(土)戸倉温泉竜宮旅館(タクシー)6:007:20鳩待峠発~悪沢岳10:45至仏岳着~11:55同発~植生保護区を避けヨセ沢に向かって滑降後トラバース〜13:40北東尾根〜14:26山の鼻~尾瀬ヶ原16:30竜宮小屋着(宿泊)

 

5/3(日)5:00起床~7:15 竜宮小屋発~8:20長沢新道尾根取り付き〜12:00アヤメ平着・昼食13:0013:32横田代〜14:43メッケ田代付近〜広窪沢南西尾根〜15:30広窪沢〜15:55川上川の橋〜16:10国民宿舎尾瀬ロッジ着(宿泊)

 

5/4(月)7:00尾瀬ロッジ発~9:00鳩待峠着(乗合タクシー)戸倉温泉竜宮旅館P=関越・上信越R142・中央・名神自動車道=23:00帰京

 

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(至仏山へ)

 

【記録】57期 藤井康司

(初日)前夜中尾車にメンバー5名が乗車し、早朝戸倉温泉へ。雪が見当たらず不安となったが、タクシー運転手によると、尾瀬は例年の2倍の積雪があったとのこと。6時過ぎに鳩待峠のゲートに到着したが、既に十数台が列を作っていた。ピーク時には自家用車で4時にならんでも峠の駐車場が満杯で入れないこともある由

 

鳩待峠でシールを装着し、ハイクアップ開始。アプローチは比較的緩やかなるも春山の日差しは強くすぐに汗ばむ。悪沢岳、少至仏のピークを巻いて至仏岳へ。頂上からは北に谷川岳浅間山等を臨み、数十名のハイカーに混じりスキーヤーも多く見られた。

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至仏山山頂)

昼食の後、ダウンヒル開始。頂上直下の傾斜は強く、なかなか飛び込めない。斜滑降で高度を下げながら、エイヤとシュテムターン。表面は春山特有のザラメのデコボコだが、これだけ広い雪原は初めて。感動のダウンヒルもつかの間、どうやら植生剥き出しの危険地帯に突入してしまったらしい。大きく雪庇が張り出した雪崩斜面のトラバースなどを経て、かなり高度を下げて本来コースに合流。それからは快適な林間コースを経て山ノ鼻へ。

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1日目龍宮小屋)

尾瀬ケ原の広大な雪原をクロカン。時速56キロは出てたように感じたが、宿の竜宮小屋までの4.5キロに1時間半以上要した。風呂とウオッシュレット付の山小屋は快適そのもの。全員8時半にはバタンキューで、朝まで爆睡。

 

(二日目)

当初竜宮小屋に連泊予定であったが、燧ケ岳のスキー滑降が難しそうだったため、急きょ本日の宿を山ノ鼻の尾瀬ロッジ(国民宿舎)に変更。

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(めちゃ気持ちの良いダケカンバ林)

尾瀬ケ原南方の主稜線を通って山ノ鼻を目指す。気温は氷点下にさがっていたのだろう。雪面はガチガチに凍っており、平らなところでもスキーの踏ん張りがきかない。1時間ほどで尾根への取りつきに。スキーを外し、リーダーに教わったキックステップで急斜面を上っていく。ダケカンバとブナの混合林が神々しいぐらいに美しい。尾根に出てからは快適なクロカンステージ。しばらく行くと、サッカー場がすっぽり入りそうな広尾根に出る。リーダーとサブリーダーが相談しながら読図とルートファインディングを慎重にすすめていく。昼にアヤメ平に到着。南斜面には雪庇の崩れたところからシュプール跡がついていた。鳩待峠に下るのだろうか。

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(ペッタンコのアヤメ平)

昼食・お茶会でまったりした後、尾根沿いに山ノ鼻を目指す。途中で山小屋のオジサンが教えてくれた窪沢沿いに尾根を下っていく。林間コースだが、北山に比べれば障害物はほぼないに等しいぐらいだが、松脂がついたせいか、ワックスを塗ってもスキーの滑りがすぐ悪くなった。

 

本日も複合ステージてんこ盛りの充実したスキー山行で、大満足。宿舎の尾瀬ロッジも風呂、ウオッシュレット付。靴擦れ跡が水膨れ状になっていたが、思っていたより疲労は少なく、筋肉痛もなかった。少しは体力がついてきたのかな。

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尾瀬ヶ原のミズバショウ)

 

(三日目)

今日は帰るだけ。鳩待峠へのスノーハイク。ハイカーも多く行き交い、我々スキーヤーは道を逸れ斜面を巻くこともたびたび。かなりの急斜面をパラレルステップで登行中、リーダーより進路変更の指示があり、キックターンしようとしたところ、シールが外れていることに気がつきバランスを崩して転倒。そのまま1メートル下の立木にぶつかる。笹に絡まったスキーを外し、ツボ足で降りようとしたところ、おそるおそるおろした踵がすべり2度目の転倒。しりもち状態で2メートル下の木立に足から着地すべく試みるも、失敗し今度は頭から滑落。2メートル下のブッシュにひっかかりようやく止まった。幸い擦り傷もなく、体制を立て直し、登山道に復帰。リーダー他メンバーには心配をかけてしまった。雪上歩行訓練の必要性を痛感した。

 

結局、コースタイム1時間20分の道を2時間かかって鳩待峠に到着。戸倉温泉の日帰り湯に立ち寄ってから、一路京都へ。

 

天候にも恵まれ、BCスキーの醍醐味を満喫した山行であったが、来シーズンに向けての課題も明らかになった。滑降技術もさることながら、雪山技術(読図、ビバークの備え、雪上歩行、アイゼン・ピッケルワークなど)の重要性を痛感した。

 

全くの初心者だった小生にここまで根気よく付き合ってくれたリーダーや他のメンバーに感謝です。

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(どこなんだか?゙気持ちの良い森)

 

【感想】   52期 小泉賀奈子

久しぶりにGWのスキー例会に参加させていただきました。今回の目的地は尾瀬ということで、出発前はあまりの遠さに気後れしていました。しかし、さすが穐月リーダー。行程もばっちり、連日続いた酷暑にも関わらず雪がたっぷり残る一面の銀世界に誘っていただけたことに感謝です。

至仏山へは、雄大な景色を眺めながらスキーで登行。あまりの暑さに腕まくりをしていたら、真っ赤に日焼けしてしまいました。山頂からは雪を戴いた谷川岳会津駒ケ岳など360度のパノラマお出迎え。さすが人気のある百名山、登山客も多かったです。ここからは楽しい滑降・・・のはずが、急斜面を下り、さらには尾根をいくつかトラバースして越えるという難関が待ち受けていました。涙なみだでなんとか下りるも、山の鼻からは4.5kmの長い長い平地歩き。重たい粗目雪に、くたくたに疲れきってしまいました。でも、ミズバショウが可憐に咲くのが見られてラッキー。

 2泊ともお風呂つきの山小屋に泊まり、何だか贅沢な山旅になりました。穐月リーダー、ご一緒してくださったみなさま、楽しいスキー山行をありがとうございました。

 

【感想】24期 中尾 諭

尾瀬は歌「夏がくーれば思い出す」では知ってましたが、夏を含めても初めての山域で楽しみに入山。

初日の鳩待峠から至仏山に登り、頂上からの急斜面は尾瀬ヶ原に向かっての滑降。

午後の快晴の空の中、陽射しで少々雪がザラメになっていたが、風を切って豪快に気持ちよくシュプールを描いて滑ることができて満足。植生保護区をトラバースした後は、樹林帯の中の滑降。斜度もなだらかになり、木々の間を縫うように快適に滑って「山の鼻」に到着。

山の鼻小屋から今日の宿の竜宮小屋までの4.5kmの平坦なコース。尾瀬ヶ原の雪上散歩ということで、スキーのステップカットを利かせ、景色を見ながら楽しく歩いていたが、湿原の上の平坦地で雪が全面覆われているので、景色に変化がなく、最後の方は少々うんざりぎみに宿に到着。 長かったー。

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至仏山の大滑降)

 

2日目の、富士見峠から、あやめ平に出て、ヤッホー平から、山の鼻に向かう尾根筋を滑降するコース。

このコースは、地形的に特徴のない幅広い緩やかな尾根で、ダケカンバの林の中の緩斜面を、木々の間を縫うようにスキーを滑らす、軽快な滑走コース。初心者も含め、自身の技術に合わせて楽しく滑れるコース。

最終日は、山の鼻から鳩待峠への登り。登り一本ですが、ステップカットを利かせ最後までスキーで登ることができました。

 

 全体を通して、天気が良く、斜面も急斜面なところもあり、適度の密度の樹林帯の緩斜面もあり、各人の技術に合わせて楽しく滑ることができる山域で、十分楽しむことができました。

 

【感想】25期 穐月大介

今年のGWバックカントリーは少し遠出してでも行ったことの無い山域へ出かけたかったので尾瀬にした。

月山や鳥海山は魅力的だが遠すぎる。前夜発で行けるギリギリが尾瀬ヶ原だった。

とは言え運転手3人交代で8時間、帰りはお約束の渋滞に巻き込まれ12時間、仮眠は車中のみではやはり遠い。

色々調べても雪は有るのか、滑れる所はあるのか色々心配だったが行ってみると関西とは桁違いに大きく変化に富んでいて雪もたっぷりありとても美しい所だった。至仏山は大斜面の大滑降が楽しめ、アヤメ平はほとんどシールなしでバックカントリーツアーが楽しめる、初心者が経験を積むにはもってこいの場所だった。

 

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2日目尾瀬ロッジ)

至仏山は植生保護区や危険地帯が指定されていて、HPや鳩待峠で下山ルートが指示されるているのだが、連日の好天で植生保護区が拡大したのか(土地のおじさん曰く「至仏山に人という字が繋がったら行かん方がいい」そうだ)トラバースルートが極端に狭まりルート取りが難しかった。

アヤメ平は横田代〜メッケ田代〜広窪沢沿いと一般にはあまり行か無いこの時期だけのルートを通ってお尾瀬ヶ原に降りたが、大変なだらかでテレマークというよりクロスカントリー向きのコースだった。めちゃめちゃ綺麗なダケカンバ林、点在する高層湿原、燧岳と至仏山を眺めながらのツアーはのんびり幸せだったが、なだらかでしかも林の中なのでほとんど位置を特定しようが無い。GPS無しでのこのコースのトレースはお勧めでき無い。

尾瀬ヶ原はこの時期所々に湿原が顔を出し水芭蕉も蕾をつけていたが、大部分は5月の腐った雪のボコボコの雪原で小学校の運動場並みに何も無い。ここまで単調だと結構辛い。

今回、シール、ノンシール、アイゼン、ツボ足と色々なケースに遭遇した中で、基本的な雪山歩きの指導の必要性を感じた。来年もチャンスがあればシーズン初めにはその辺も練習に加えたい。

今年最後のスキーツアーは3日間好天とメンバーに恵まれ、はるばる尾瀬まで来た甲斐があった。技術的にもヒントや反省点など気付かされる点も多く来年への課題としたい、来シーズンも又ツアーに行けると良いのだが。

 

【感想】54期 鈴木かおり

 尾瀬って何県?どこ?地名や歌は知っていましたが。行ってみると、とてもいい所で多くの登山者やBCスキーヤー&ボーダーで賑わっていました。中尾さん・小泉さん・藤井さん長時間の運転ありがとうございました。宿も快適で楽しい例会になりました、龝月Lありがとうございました。私はガス欠の車のようで、満タンのメンバーの後をマイペースでいったようでした。

 雪の春山・大きな運動場のような雪原の尾瀬・貸切の雪原や美しい林などなど、いろんな体験をさせてもらいました。至仏山のトラバースは本当に怖かったですが、正直泣きたくなったけど、斜滑降の実践練習になったかな?

 今回読図は龝月Lに「ここらへんですか」と後追い確認することで少しでもやってみました。その前の読図例会で、上坂さんが言われてた「根拠は?」という言葉が頭の中をぐるぐる。わーん

上坂さん!

 樹々の間を滑るのがBCスキー始めたころはビビっていたのですが、今回は平気でした。慣れてきたかな。滑走は至仏山頂上直下からビビってしまい、気持ちのいい滑走はわずかでした。

雪山技術がまだまだわからず、BCの経験積むしかないなあ、と思いました。

降りるのに必死で、せっかくのテレマークターンが、もうぐちゃぐちゃ~いやだなあ。来シーズン始めは、まずはテレマークの復習をしなければ。テレマーク上手くなりたい、気持ち良くターンしたい、BC抜きにしてテレマークそのものを楽しみたい。

 もっと体力と技術があれば、もっと楽しかったと思います。山が美しくて、山を歩く・登る・滑走できるのですからね。テレマークの発揮どころ満載でした。ガス欠対策もしようと思いました。