京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

紀伊山地の牛廻山 《近畿百名山シリーズNo.86》

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平成2752日(土)

 

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牛廻山(1,207m)は奈良十津川村と和歌山田辺市龍神村境の奥深い山でくねくね道の続く国道425号線蟻ノ越から取付く。単純ピストンでは勿体ないので北側の県境尾根に沿って鉾尖岳(1,319m)まで足を伸ばした。

 

【メンバー】 山本浩史(単独)

【行  程】 京都2:035:52蟻ノ越6:037:06牛廻山~7:36大峠山~8:26蟻ノ越8:309:14東川三角点10:12分岐のピーク10:2411:02崖又山11:2713:02鉾尖岳13:1514:47いさざ橋~15:15蟻ノ越15:1916:31十津川温泉庵の湯17:1717:56滝谷

【登山データ】 晴れ 歩行28.0 9時間12 延登高1,982m延下降1,982m 4座登頂

 

近畿百名山シリーズのコテージ泊で公募の予定だったが、数人に声を掛けたがその気がなさそうなので単独行用に一寸きつめにアレンジし直し車中泊4日間の山行を行った。初日は2時に京都を出発し京奈和道かつらぎ西ICから高野龍神スカイラインを通った。国道425号線に入ると細い曲がりくねった道で奈良県境の蟻ノ越に到った。

峠に車を止め和歌山・奈良県境尾根を南下した。と言っても稜線近くを並行する林道があり、尾根には道は無いようだ。急斜面を西側から這い上がり一つ目のピークを踏む。鞍部で林道が絡むが稜線を忠実に辿った。200m程の標高差を登りP1177に達すると西に方向を変えて次のピークが牛廻山(1,207m)だ。近畿百名山とされているが、展望もなく、山の形も大したことは無い。山頂には2三角点「上湯川」が設置され傍らにミツバツツジが美しく咲いていた。此処で引き返すのは勿体ないのでこの先の大峠山(1,212m)に足を伸ばす。

途中にあるP1178付近で一人の男性と出合った。昨日バスで来て大峠山でテントを張り今日は林道経由で鉾尖岳から護摩壇山を目指すと云う。暫し立ち話をして大峠山に近づくと北側は杉の植林帯だが南側には展望があり、向側の果無山脈がどっしり横たわっている。2年前に登った冷水山や黒尾山の姿も確認できた。大峠山も広く静かな山頂だが展望はない。直下で展望を得られたのでまあいいか。

引き返しは牛廻山とP1177の北側を巻き一寸楽して戻った。P1177の直登ルートとの交差点で見上げるとさっきの小父さんが上の方に見えた。鉾尖岳を目指すのでまた会えるかもと思い林道に先に下りた。帰りは林道を歩く。展望個所があり大峰山脈の笠捨山(1,352m)を見ることができた。2時間20分で蟻ノ越に戻ってくると序盤戦が終了、北の尾根へは切通しの断崖絶壁で取り付く所を探して国道を西側に進むが切通しが続く。最初の谷に入り右側の急斜面を木に掴まりながら這い上がった。傾斜が半端じゃなくかなり危険で稜線に辿り着いた時は流石にホッとした。

稜線には微かな踏み跡があり何処かに登り口があったのかも知れない。稜線もかなりの急登で最初のピークに達すると何の用途か小屋があった。次のピークも直下が急登で這い上がると3三角点「東川」があった。100m下り、登り返してP1114に到る。展望は無く只管歩く。鉾尖岳と崖又山の分岐のピークに到ると北側が伐採され展望良好、アセビが新芽の赤い葉を付け清々しい。これから行く崖又山と最後に行く鉾尖岳も望むことができた。鉾尖岳の右奥に見えるのは伯母子岳のようだ。崖又山の後方には明日行く中八人山が見えている。

崖又山へは北側直下に林道が通っているが行きは稜線を忠実に辿る。P1179がありその両側の鞍部で林道に出そうになるがぎりぎり稜線道を歩き続けることができた。崖又山とは凄い名前だが北側が全てガレ場で崖になっている。将に名は体を表す。崖の縁を登ると直下は相当急な斜面、北西側に鉾尖岳が素晴らし。山頂では展望は得られず、3三角点「杉清」の前で昼食休憩を取った。あの斜面を戻るのは気が乗らない。遠回りだが東へ尾根を進み緩やかに下った。傾斜が緩い所探し林道に下り立った。林道はP1179や分岐のピークを巻いてP1243の北の鞍部で再び稜線に戻る。この間展望が利く所が多く、鉾尖岳や崖又山がいろんな角度で見ることができた。

林道が稜線を横断し2.5万図には描かれていないが稜線の東側にも林道が伸びている。此処で斜面を這い上がる稜線に戻った。微かな踏み跡が続き明瞭なピークを3つ越える。最大はP1286で標高差100m程を登る。伐採地で南側の展望が良く崖又山や朝登った牛廻山、大峠山その後方には果無山脈も望むことができた。鞍部で林道の支線が交差しあと300mで鉾尖岳(1,319m)に達する。交差地点にはポンコツが2台放置されていた。山頂直下は険しく木に掴って這い登った。山頂には2三角点「鉾尖岳」があり、展望良く牛廻山、大峠山や北の方には日本三百名山護摩壇山(1,372m)和歌山県最高峰の龍神岳(1,382m)を望むことができた。

林道交差点まで引き返し帰りは猪笹林道を歩く。鉾尖岳への稜線西側に並行して付けられ振り返ると鉾尖岳が見え隠れする。P1243の南を巻くように下り深く切れ込んでイダサ谷を横断する。あとはイダサ谷に沿って下るといさざ橋で国道425号線に達した。車は2.4㎞先の蟻ノ越、今度は国道歩きで標高差150mを登らなければならない。歩行距離28㎞に及ぶ長距離縦走を終え蟻ノ越に帰着した。

立寄り湯は十津川温泉庵の湯、村営施設で入浴料は400円。入浴後は翌日登る中八人山の登山口の十津川村内原の滝谷橋の袂へ走り車中泊をした。

 

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写真1: 牛廻山(1,207m)山頂の2三角点「上湯川」

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写真2: 崖又山付近のガレ場より鉾尖岳(1,319m)の稜線を望む

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写真3: 稜線取付点で振り返ると崖又山(1,205m)