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京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

尾鷲の高峰山 《近畿百名山シリーズNo.86~89》

個人山行

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平成2754日(月)

 

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高峰山(1,045m)は、尾鷲港から直線距離7㎞ほど内陸に入った山で、矢ノ川峠(やのことうげ)まで林道を走れば2.6㎞で山頂に到達できる。しかし林道は一般車通行止めで9.2㎞の林道歩きが加わり簡単には登れない山である。

 

【メンバー】 山本浩史(単独)

【行  程】 ▲千仭橋5:075:17南谷橋~6:08八十谷林道分岐~6:59矢ノ川峠7:057:18電波塔~7:56川原小屋の峰8:048:30高峰山8:549:16川原小屋の峰~9:43電波塔~9:54矢ノ川峠~10:36八十谷林道分岐~11:28南谷橋~11:38千仭橋12:3113:44尾鷲・夢古道の湯14:27尾鷲IC=(紀勢道)=勢和多気IC17:15櫃坂峠(自転車デポ)=18:16▲茶倉道の駅

【登山データ】 小雨 歩行23.7 6時間31 延登高1,213m延下降1,213m 2座登頂

 

夜から雨になった。小降りだが今日は一日雨の予報だ。林道歩きがとてつもなく長いので雨具は下だけ着て傘を差して行くことにした。明るくなり出した頃出発したが樹林と崖に挟まれた林道は暗い。矢ノ川峠(やのことうげ)への道は荒れ方が酷く路面は到る処に落石があり路面の岩が露出し普通車ではとても走れる状態ではない。今はこのような状態だが嘗ては国道42号線で昭和11年に開通している。そして国鉄紀勢本線が全線開通する昭和347月までは国鉄バスが此の道を走っていたそうだ。その当時矢ノ川峠には茶店がありバスの乗客・運転士が休息していたと云う。そして昭和43年に矢ノ川トンネンルが開通すると国道42号線は新道に移り旧道は捨てられた。

その旧国道を歩き南谷橋に差しかかると2.5万図に南谷の奥にとぎれとぎれに点線道が描かれているので登山道があるのかと探してみるが橋からは何の痕跡も見いだせなかった。矢ノ川峠に到るまで旧国道は大きく迂回するので短絡路がないかと注意しながら進んで行くがそれらしいものは全く無く斜面は断崖が続いている。

素掘りのトンネルも数本あり、最長のトンネルは矢ノ川隧道で立派な扁額が上がり国道だった頃の風格を残している。トンネルを抜けると八十谷林道が南東に分岐して行った。矢ノ川旧道はループ状にトンネル上部を乗り越え進行方向を南西に変える。電波塔への道が分岐すると直ぐに送電線が上空を通っている筈だがガスで全く見えないままだった。3三角点「中山」(680m)が南側の斜面の上にあるがこの天気では稜線を歩く気にはなれない。林道を忠実に進み送電線が絡み付いている筈だがやはり見えない。P818の稜線に登山道が描かれているが此れもパスした。

矢ノ川峠(やのことうげ)は標高808m、広い峠で10台以上駐車できそうだ。此の何処かに嘗ての茶店があったのだろう。旧道入口には「一般車通行止」の看板があるだけでゲートは無く進入することはできる。実際此処まで車で入った記録をネットで見ることができる。しかしRV車でないと路面で腹を擦り大変だろう。国道でなくなってから全く整備されていないのだろうか。旧道は峠を越えて熊野市側に続いているが更に状態は悪く、途中で橋が崩落し全く通行できなくなっているようだ。峠付近の岩の隙間に石仏があり峠を越える旅人の安全を願っていたのだろうか。

北に続く尾根に登山道があり電波塔へと登って行く。傾斜の緩いジグザグ道と直登の踏み跡があり直登路を辿った。NTT国土交通省の電波塔があり峠から車道は無く徒歩で辿り着くようだ。南谷と大又川の源頭部で瘦せ尾根が続く。川原小屋の峰(1,030m)へは巻道と稜線道が2.5万図に描かれているが巻道は全く分からなかった。山頂は樹林帯で広く橅の大木が存在感を持っていた。北西方向に流れる古川の源頭でもあり「古川山」という名もあるようだ。

高峰山へは北に進路を変えて120130mのアップダウンがある。鞍部で古川林道からの登山道が合流している。此の道なら最短距離で登頂できそうだ。山頂に近づくと岩場となり高峰山(1,045m)山頂に乗り上がるとやはり岩場で三角点の位置より標高のある岩があり山岳標高はあと12mは高くなりそうだが1三角点「高小屋山」に敬意を表して三角点標高(1,045.03m)を尊重した。傘の下で栄養補給をしてコーヒーで寛ぐ。天気が良ければ尾鷲湾等が展望できるそうだがガスの中で如何ともし難い。

20分ほど山頂に滞在し来た道を戻る。電波塔からの下りはジグザグ道を通り峠の登山口と5m程離れた所に飛び出した。後は只管林道を下る。嘗ての国道だけあって勾配は緩い。ずっと下りなので速歩で歩け登り1時間50分だった道も下りは写真を撮りながらでも1時間40分で歩けた。枝沢を流れ落ちる滝が見事なものもあり、広い登山道のイメージで苦痛なく歩くことができた。

下山後は尾鷲市街地に入り、海産施設おととでまぐろ丼(\1,500)を頂くと余りのマグロの多さに食べきれず四苦八苦してしまった。同じく市街地にある夢古道の湯(入浴\600)に立寄りさっぱりして最終日の白猪山登山口に向かった。紀勢道は熊野大泊ICまで開通しているが尾鷲IC尾鷲ICの間は未開通、尾鷲ICから入るが紀伊長島ICまでは無料区間で助かる。

白猪山は伊勢本街道の北にある山で2年前に歩いたときムカデランのある不動院が気になっていたので立ち寄った。櫃坂峠に自転車をデポし、茶倉道の駅で車中泊をした。

 

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写真1: 嘗ては国道42号線だった矢ノ川峠、茶店があり国鉄バスの乗客・乗務員が休憩した

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写真2: 高峰山(1,045m)山頂の1三角点「高小屋山」

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写真3: 旧国道から矢ノ川支流の滝が直接見られる