〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.1 権現山
平成28年10月1日(土)
京都百名山は平成23年6月京都比良山岳会総会において決定された。この京都百名山に北から順番に登るべく京都百名山シリーズを立ち上げた。シリーズ第1回目は最北の権現山(601m)に登った。権現山は明瞭な登山道がなく全くの新ルートを開拓するような山行となった。
【メンバー】 山本浩史L(車)、竹山昌孝、土井司(車) 計3名
【行 程】 桂川駅7:50=沓掛IC=(京都縦貫道)=与謝天橋立IC=10:00河来見10:12~11:39権現山12:11~13:20林道跡~13:35河来見13:45=14:20矢畑登山口
【登山データ】 曇り 歩行4.7㎞ 3時間05分 延登高472m 延下降472m 1座登頂
京都百名山シリーズの出だしは9月18日に予定していたが大雨で延期し今日になった。週間予報では雨70%位の確立で前日まで来たが、京都を出発する際に降っていた小雨は、与謝天橋立IC時点では完全に上がっていた。河来見(かわぐるみ)集落の最奥は廃屋が4軒あり、その空き地に勝手に車を置かせてもらった。登山口には薄れて読めなくなった古い指導標らしきものがあり、廃屋の脇から入って行った。登山道は歩かれていないことが明瞭で蜘蛛の巣が蔓延っていた。雨上がりで下草は露をたっぷり含み履いて来た雨具のズボンが有効だった。
先頭を行く土井さんは枯れ枝を拾い蜘蛛の巣払いを務めてくれた。旧版の2.5万図によると河来見から権現山西の肩を越えて袖志を結ぶ道が描かれ途中から権現山山頂を目指したであろう点線道が分岐しているが、新版の地図には点線道は無くなっていた。山頂への分岐に気を付けて進んだが明瞭ではなく見逃してしまったようだ。いつまでも続く巻道に疑いを持ったがその山頂を目指す道すら途中までしか描かれていないのでこのまま峠越えの道を権現の肩まで上がり京丹後市との境界尾根を登ることにした。しかしこの峠越えの道もやがて道形が無くなり藪の薄い谷筋を登ることにした。
やがて源頭部に達して谷が無くなると急斜面を木に摑まりながら這い登った。漸く市町界尾根に乗り上り少し傾斜が落ち着いたが更に藪を分けて進んだ。藪との格闘の末権現山(601m)山頂に達し、山頂表示を探すがどこにもなく少し開けた所で昼食休憩を取った。丹後出身の土井さんの言によると権現山山頂域は嘗て山城であったとのことで山頂域は平らになっており、等高線沿って人工の平らな部分も随所に見られた。出発する頃にそう云えば三角点があった筈と皆で探すと草に埋もれた2等三角点「野村」を発見し、傍には山頂標識の残骸もあったが最早文字の判別は不可能だった。
下山は南の尾根にある筈の下山路を取ろうと目論んだが2.5万図通り途中で途切れた登山道は山頂に達していないようで道形は全く無かった。またもや藪を漕ぎとなり2.5万図の登山道を目指して歩けそうなところを選んで進んだが東に逸れてしまい登山道に出くわさなかったので、登山道は諦め南東に続く尾根を下り続けた。やがて東北東に進路が変わり2.5万図の実線道(軽車道)に到った。この道も既に用途は失われたようで草が生い茂り水が流れ歩行にすら支障するような状態だった。軽車道1㎞を歩き河来見集落最奥の廃屋に達し登山を終えた。ピストン登山の予定が全く異なり、完全周回登山で新ルートを開拓することになった。