京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3625 愛宕山ボッカトレーニング  ※ボッカポイント

2016年12月18日(日)

【メンバー】CL穐月大介(21キロ)、根岸慶子(15キロ)、平川暁朗(26キロ)、計3名

 【行 程】

12月18日 晴れ

8時37分 清滝~9時27分 月輪寺ルート登山口~9時56分 お地蔵さん~10時29分 月輪寺(小休止)10時54分~12時02分 三角点登頂~13時02分 愛宕神社~14時06分 荒神峠~14時49分 保津峡駅

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月輪寺で一息)

 

【記録】59期 平川暁朗

私にとって愛宕山は交通費のかからないリーズナブルな山である。保津峡駅までは通勤定期範囲内なので、今回は敢えて集合場所の京都駅ではなく清滝での現地集合とさせていただいた。

 清滝川の河原に降りたところでボッカのための石を詰めた。ボッカは水ではやったことはあるが、石を背負うのは今回が初めてだった。河原石なので角がなく形は綺麗。両手で持たないと掴めないくらいの、やや大きめのものを4個ほど詰める。水に比べると体積は小さいが思いの外重量を感じた。河原周辺の登山道は部分的に崩れていたりするので、重さに足を取られないように慎重に歩みを進めていると集合時間に2、3分遅れてしまった。まあ誤差範囲内だったかとは思う。

 穐月さん根岸さんと合流し、お二方もゲンジボタルの橋を少し越えた辺りで石を詰められた。穐月さんの用意してこられた体重計(バネ計りではない)で計測すると26キロもあ
った。そりゃ重いはずだ。間違いなく私が山に担いだ中では最重だったが、これから登るのはさほど高いわけではない慣れた愛宕山なので、トレーニングと考えて敢えて減らさず担ぐことにした。時々はこういう訓練もしておいた方がいざという時の平行感覚も鍛えられそうだ。

 月輪寺では尼さんの説法なのか愚痴なのかよく分からない長いお話を聞かされた。元気なおばあちゃんである。冬場は凍結すると水に困るそう。真冬にこちらへボッカ予定の方はお寺にお水を奉納すれば喜ばれるかもしれない。

 山頂で文字通りの重い荷を下ろして昼食。ボッカ用に古いザックにしたことで行動食を携帯し忘れたため、小腹を満たせず、いつもに増して空腹だった。

 靄がかかってはいたが、比叡山も見えていた。

 短めの参拝を神社で済ませた後はそそと下山。

 この時期ツツジ尾根に花はなく、色気のない道だが、それなりにワイルドで山らしいところは表参道より楽しいかもしれない。

 案外早い時間に下山したように思う。慣れた道だったので先頭を歩かせて頂いて、さほどペースを弛めることもなかった。お二方も健脚です。

 京都駅方面へ帰られるふたりとお別れし、私は西へひと駅。昔は田舎でさして面白みのない町だと思っていたが、今はかなり恩恵を受けている。

 

【感想】54期 根岸慶子

山行数日前の雪と、夏のボッカ例会の予想外の辛さを思い出し、自分から参加を申し出たにも関わらず直前まで憂鬱でした。

清滝のバスを降りたときの寒さと石の重さに、憂鬱さは増しどうなることかと不安になっていましたが、

歩き始めの30分ほどは平坦な道が続いたので、自然と馴染んでいきました。

愛宕神社周辺には雪が残っていましたが、登山道は全体的に歩きやすく景色も良く気持ちのよい山歩きができました。

月輪寺の石楠花や、ツツジ尾根のツツジを見に行きたいと思います。

15,16キロでペースを落としてしまうのが申し訳なくはありますが、ボッカ例会にはできる限り参加したいと思います。

穐月さん、平川さん、ありがとうございました。

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愛宕山三角点到着)

 

【感想】25期 穐月大介

師走に用事を詰め込みすぎいささか憂鬱な気分で目覚めると、まだ暗いし寒いし何が悲してボッカなんぞ引き受けたのかとますます憂鬱になった。しかし集合場所に到着し石を詰め歩き始めると体も温まり、爽やかな朝の参道はとても美しくだんだん気分も晴れてきた。月輪寺登山口からでもキッチリ1時間、流石にそれなりに応えるが、それ以上に気分が良い。。

月輪寺の尼さんにはここでの生活の大変さとありがたい話を聴かせていただいたが、ここに沢山の重文がある事に今更驚いた。徒歩で上がるしかないこの場所で見せて頂ける仏様は値打が有りそうだ。今度是非予約して見せていただこう。

美しい木漏れ日の参道、冠雪の山頂、歴史の重みを感じる寺院や神社、落ち葉の降り積もったツツジ尾根どれも気持ちよく山はやっぱり良いなと思う。

平川さんの体力にはとてもついてはいけないが、根岸さんも私もサクサクボッカを終え快適な山行だった。

 

愛宕で消えた方の事が気に掛かかっていたが何も見当たらなかった。ただ足を滑らせればかなり滑落しそうなところがかなりある事に気がついた。

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(少し冠雪した参道)