京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

NO.3629 スノーシュー「若丹国境 堀越峠から頭巾山」

2017年1月7日(土)~8日(日)

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写真:若丹国境の稜線上に幕営

 

【メンバー】

L秋房伸一、AT、江村一範、平川暁朗 会員4名

【行程】

1月7日(土)京都=R162堀越トンネル手前車デポ地10:40~(忘れ物を取りに車デポ地に戻る)~国道旧道堀越峠11:25~12:16ムシュウ峠~12:36「P675西谷」~13:45横尾峠地蔵~14:57頭巾山15:07~15:23幕地

1月8日(日)4:00起床デポ地6:30~7:09横尾峠地蔵~7:50「P675西谷」~8:33国道旧道堀越峠~8:52堀越トンネル手前車デポ地

 

【天気】曇

【記録】52期 秋房伸一

 若狭と丹波の国境稜線上を、堀越峠から頭巾山までテント1泊で往復した。

スノーシュー例会として企画したが、本年は雪が無く、晩秋のハイキングのようになってしまった。車にスノーシューをデポしていこうという意見に異存ないところであったが、プチボッカのつもりでスノーシューは携行した。雪からの水つくりも出来ないので、各人行動用とは別に2Lの水を携行した。

メジャーな山域と違って、当然のことながら小屋等もないので、各人がビール、日本酒、共同装備?として焼酎1.8Lも担ぎ上げた。

とはいっても、ラッセルの負荷と比べると全然たいしたことなく、堀越峠から山頂まで3時間半、復路は山頂手前幕地から車デポ地まで2時間半弱で着いた。尚、往復とも数回、支尾根に入り込んで道間違いをしているので、ストレートに歩ければ、もっと早く到着するであろう。歩きやすくて、つい入り込んでしまう支尾根が多く、ルートファインディングには気をつけないといけない。

ラッセルだと平時の2~3倍以上の時間がかかるので、積雪状況によっては1泊ではきついかもしれない。

設営時、テントポールが破損したが、江村が新品のテーピング用テープを携行しており、事なきを得た。

稜線からは時折、若狭の海も見え、地味ではあるがよい雰囲気の山であった。

 

 

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地図:GPS軌跡(赤線)

 

【感想】AT

お正月で増えた体重を減らす目的で参加させていただきました。

もがくようなラッセルを期待していましたが、雪はほとんど皆無で残念。

しかしながら迷いやすい上に、地形的にもアップダウンの繰り返しなので、これでラッセルをするような状況では、もしかすると頂上にもたどりつけていなかったかも。

家に帰って体重を計ったところ、まったく体重変わらず(むしろ微増?)。

精進します。

山頂まで持って上がったスノーシューはダイエット用のウエイトとして、テントフライの重しにと、幅広い用途で大活躍。

 

【感想】59期 平川暁朗

4年前にスノーシューを買ってから実際に使うべき場所で使ったのは5回くらいだろうか。

レンタル相場が2000円くらいと考えてもまったく元が取れていない。

昨年は暖冬でまったく出番がなかった。

そんなわけで今回スノーシュー例会と銘打ったこの山行に期待したわけだが、もう結論から言ってしまえば今回もまったく出番がなかった(が、ボッカウェイトとして持参)。

各地で雪不足やスキー場の営業ができないことも目や耳にしているし、こうなると私の財布事情よりも地球の温暖化がリアルに心配になってくる。

 

堀越峠から頭巾山ということで、正直まったくピンとこない山域だった。頭巾山を「ずきんやま」と読んでいた私だが、「ときんざん」と読むのが正しいらしい。

かつて行ったことのある長老ヶ岳に近いということでそこまで荒れた道ではないと考えていたのは甘かった。出だしから倒木をくぐるため匍匐前進に近い動きを余儀なくさせられるなど、道なのかどうかすら怪しい道をゆく実に山岳会らしい行程だった。

今回のメンバーは割と健脚な方ばかりで大きな問題はなかったが、ゆるふわ山ガールを連れてくるようなところではないことは間違いない。

山行中に我々以外の人間とは出会わなかったし、おそらくここ数日人が通ったような気配もなかった。秋房隊長と一緒でなければ山好きと言えど一生関わらなかったであろうルートだったかと思う。野生に放り出された感はたっぷりで経験値は確実にあがる。そういう意味ではやはり本会に入った意義はあった。

眺望は期待していなかったが、山頂周辺では意外にも日本海を遠くに見渡せ、周囲の山並もパノラマで見られるポイントもあり良好だった。

 

懸念していた初の冬季テント泊だったが、雪もない場所に人間ヒーターが両サイドにあったので、持ってきていたインナーシーツもテントシューズもダウンパンツもホカロンも使うことなく、寒さに震えることは一切なかった。

個装袋についても今回初めて使用したが、どこに何をやったか分からなくなることが多く改善したいところだった。よい工夫だとは思うのでソロテントでも活用してみたい。

帰りも同じルートだったが、やはりルートファインディングは難しく小迷いは何度かしたが、早期の修正と力技トラバースのおかげで10時頃の雨が降り始める前にはとうに下山できていた。

 

出発早々テントポールを取りに戻ったり、そのポールが設営時に折れたり、トラブルへの対処を目にできたのもちょっとした収穫だったかもしれない。

ひとり好きの寂しがりなので、個人的にソロで好んで来るような山ではないが、こんな形であれば時々このような山へ行くのは良い刺激になる。

  

【感想】59期 江村一範

スノーシューハイクは以前よりやってみたいと思ってた折に、秋房さんよりお誘い頂いたので参加する事にしました。残念ながら雪はありませんでしたが、温かい鍋と美味しい酒が楽しめた夜となりました。テントのポールが折れるなどアクシデントがありましたが、テーピングで補強するなど良い経験となりました。

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写真:若丹国境、気持ちの良い稜線

 

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写真:正面に頭巾山

 

 

 

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写真:若狭の海が見えた

 

 

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写真:横尾峠のお地蔵さん