京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉スノーシュー「蛇谷ヶ峰」

2017年2月12日(日)

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写真:林道脇の廃車も雪に覆われていた

 

【メンバー】L高橋秀治、秋房伸一

 会員2名

【行程】

2月12日(日)烏丸夷川7:05=桑野橋駐車場(車デポ)8:35~8:48林道除雪最終地点(スノーシュー装着)~9:39廃車横~登山道9:55~10:15雨量計~11:27P791~12:40電波塔(引き返す)12:47~13:04P791~13:48登山道終了地点~14:27駐車場(デポ地)

【天気】 曇時々雪、稜線ではホワイトアウト&強風雪

 

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写真:ラッセル中

 

【記録】52期 秋房伸一

 郷里の鳥取では90cmを越える積雪で交通がマヒ、全国的に報道される状況の週末になった。風邪が完全に回復していなかったが、炬燵で過ごすのも面白くないと思っていたところ、高橋さんから個人山行のお誘いがあったので参加させてもらった。

 花折トンネルを抜けると世界は一変し、雪国であった。路面が圧雪状態であることはもちろん、この数年みたこともない量の雪が「平」集落を覆っている。

 幸い桑野橋の駐車場は除雪されていた。これまでに何度も積雪期比良全山縦走のスタート地点に使わせてもらっているが、今回の雪の量は一二を争う。

 意気込んでスタートしたところ、林道の除雪が民家を過ぎても続いていた。山腹の施設まで除雪してあるのかと思ったが、しばらくして除雪区間は終わった。距離はたいしたことないが、その区間だけでもラッセルせずに済んだのは、たいへん楽だった。

 除雪終了地点でスノーシューを装着し、除雪でできた雪山を乗り越すと、なんと、前方にはトレースがあった。

 残念な気持ちがしたが、2人だけで積雪量も多いため、ありがたく使わせてもらうことにした。

 登山道との分かれのところで、秋房のメガネの弦が片方欠落していることに気づいたが、片持ちでもメガネは掛けられていたので、気にせずスタートすることにした。

 登山道にもトレースが続き、誠に残念と思ったが、楽をさせてもらった。このまま山頂までトレースがあるのかと思ったが、傾斜が急になるあたりから、いつのまにかトレースが消え、お約束通り、思う存分バージンスノーのラッセルをすることができた。腰まで潜る箇所もあった。

 一歩毎に股上まで雪に埋まりながら、「なんでこんなことをしているのだ」と一瞬思ったが、「これをやりたくてわざわざ来ているのだ」と思い直し、楽しくラッセルした。

 積雪のため樹木が進路を塞ぎ、ルートミスをして支尾根に入ったりしたが、高橋さんの冷静な判断で、無事、復帰した。

 電波塔のところで樹林帯から抜けると稜線上はホワイトアウトし、風雪も強い。天気が良いと、電波塔から蛇谷ヶ峰山頂までが実に気持ちの良い区間なのだが、この風雪の中突っ込んでもロクなことはないだろうと二人で判断して引き返すことにした。

 登りはデポ地から電波塔まで4時間弱かかったが、下りは1時間40分で済んだ。スノーシューでの下りは速いし、脚への負担も少ない。2人で雪山を堪能することができた。

 

【感想】53期 高橋秀治

 先約がなくなり、蛇谷ヶ峰なら単独でも行けると思いましたがメーリングリストでお誘いし、秋房さんが参加して頂ける事になり心強い山行になりました。

 雪の降りしきる中、桑野橋駐車場に着く車中でも、比良全山縦走の時の懐かしい想いに酔いながら、低山の冬山日帰りと言う事で安易に思っていました。ところが、前日からの大雪警報が出る中で、新雪の中を腰まで潜るラッセルは前回の三重嶽同様厳しいスノーシューハイクとなりました。

 秋房さんがご一緒して頂き何とか電波塔までたどり着けましたが、還暦を迎える身にはこたえた山行でした。

 

 

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写真:電波塔はホワイトアウト