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京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

京都百名山シリーズNo.19 頭巾山

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写真1: 林道の上を枝谷の水が流れる

 

平成29年3月9日(木)

 

頭巾山(ときんざん871m)は若丹国境尾根にある水の守り神の山である。丹波綾部市南丹市、若狭のおおい町に跨る。伝説によると弘法大師が雨乞の祈祷を行ったとされている。毎年4月23日には山頂の許波伎神社で大祭が行われ麓の3市町の人々が訪れる。今回は失われた古道尼来峠から頭巾山を目指し周回縦走を行った。

 

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【メンバー】 山本浩史(単独)(車)

【行  程】 桂川7:06=沓掛IC=(京都縦貫道)=京丹波わちIC=8:49永谷出合9:10~9:23尾根取付き~9:48尼来峠~10:32 P761~11:06 P765~11:30尼来峠分岐~11:46頭巾山12:05~12:17尼来峠分岐~12:37 P650~12:51三合目分岐~13:20 P515~13:36尾根取付き~13:46永谷出合14:07=14:27あやべ温泉仁王の湯15:27=千代川IC=(京都縦貫道)=沓掛IC=17:18桂川

【登山データ】 小雨 歩行10.4㎞ 4時間36分 延登高1,002m 延下降1,002m 1座登頂

 

同行者がなく単独行なので出発を1時間繰り上げた。綾部市山家から府道1号線で上林川、支流の古和木川に沿って走り府道から林道となり古和木川が尽きて永谷と迫沼谷に分かれる処に車を止めた。林道はまだ続くが枝が張出したりして車を傷付けずに進むことは難しい。小雨が降り続き雨具を着て歩き出した。2.5万図には迫沼谷方向にだけ林道が続いているが地図にない永谷方向がメインの道のようだ。迫沼谷の流れは林道の上を流れている。此の奥地でも桜が咲き美しい。東側の尾根にあるP382の張出しを半周回り込むようにして林道を進むと左岸に渡った。堰堤があり高巻いて過ぎると河原に下りる道が分岐し林道も川の中を渡っている。飛び石伝いに渡渉し枝谷との間に生じた尾根に取付いた。

尼来峠は嘗て綾部の郡是製糸(現グンゼ㈱)が盛んな頃、女工哀史野麦峠の如く女工さん達が越えた峠として重要な道だったようだ。その跡を辿りたいが取付いた尾根には道形は殆ど無く時々現れる踏み跡も獣のものでしかないようだ。全く違うところを登っていたのかどうか・・・ 帰って調べてみると永谷をもう少し進むと「←尼来峠」の指導標があるようなので南から回り込んで行くのが正しかったようだ。

下草もなく歩き易い尾根を登り若丹国境尾根に達すると薄れて判別が難しくなった標識に「尼来峠北古和木分岐」と辛うじて読み取れた。2.5万図によると尼来峠は南に200m程の鞍部に記されている。この地点は如何にも古道の峠という感じを醸していた。お地蔵さんもあったようだが気が付かず残念だ。またの日に尼公峠方面に縦走してみたいものだ。

若丹国境尾根は此の辺りでは南北に伸びている。所々にテープがあり稀に人が入っているようだ。踏み跡はあったり、なかったりで複雑な稜線に地図読みの醍醐味を味わえた。尼来峠のすぐ南のP564を越えて次の目標はP761だがその前に無名のツインピークを越える。この辺りはしっかりルートファインディングをして進まなければ曲がり角を見過ごすことになる。P761は登り応えのあるピークで東側の谷には十分な量の残雪を蓄え春未だ来の様相だった。晴れていれば北側の展望が利きそうだ。

折角登ったが100m以上降下しなければならない。途中の小ピークでは90°向きを変えるので要注意だ。登り返すとP765で略元の標高に戻っただけだった。略直線的に南下し頭巾山西尾根との結節点P820に到ると古和木川支流の行谷からの明瞭な登山道と合流した。此の辺りはイワカガミやイワウチワの群落で一月ほど後に来れば花が見られそうだ。頭巾山までは後800mで、山頂直前でおおい町側の野鹿谷(のかだに)へ降りる道が分岐し、「野鹿の滝→」の指導標があった。落差30mの滝でR162の名田庄道の駅辺りから道路で入れるので観光客も来るようだ。

頭巾山(871m)は遠くから見ると山容が修験者の頭巾に似ているというのが山名の由来で弘法大師が雨乞の祈祷を行ったとの伝説がある。山頂に若狭遠敷の許波伎神社の祠と避難小屋があったが避難小屋の方は倒壊していた。若丹国境で丹波側が綾部市南丹市美山町の市町境でもあり3年前には美山町福居から登ったことがある。霧が濃く展望は一切なかった。前回は晴れていて青葉山等を見ることができた。雨の中神社の庇を借りて昼食休憩としたが風があり霧雨で屋根の効果はなくすぐに体が冷えてしまった。

来た道をP820まで戻り国境尾根と分かれて行谷登山道へと入って行った。なだらかな稜線で合目表示の指導標には頭巾山までの距離が記されていた。P650を越えると大岩が稜線に横たわり山毛欅の大木も目に付く。暫く行くと三合目で登山道は西の尾根へと下って行った。古和木川の駐車地点に下りるため稜線をそのまま進んだ。小ピークに乗り上ると西の稜線上に3等三角点「故屋岡」(506m)があり気になったがピストンするしかないので諦めて90°折れて東に進んだ。山頂部の先端の下り口を注意深く見極め北北西へと下った。

登り返してP515に到ると後は北に下り尼来峠の尾根分岐を目指した下った。下に林道が見えたが断崖になっているようだ。左に振れて緩やかそうな所から林道に下り立った。駐車地点に戻り登山を終え振り返ってみると今日は誰にも会わなかった。京都でもこんなに奥地があるのかと思う程林道を走って到った。上林の綾部温泉に出るまで13㎞もあった。入浴後は時間も早いので帰路は一般道を千代川まで走り、渋滞区間だけ高速を使った。

 

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写真2: 頭巾山(871m)山頂には許波伎神社の祠がある

 

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写真3: 永谷登山道三合目から先の稜線は再び道が無くなる