京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

個人山行 南紀の沢 滝本本谷

2017年5月1日(月)  【参加者】CL小松久剛 秋房伸一 計2名

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燈明滝

 

【天候】5月1日(月)晴れ

【記録】52期 小松

4/30 19:00京都駅イオン発=23:40熊野川町瀧本 村はずれの林道にて前夜泊

5/1 林道~滝本本谷をナメラゴの滝上まで遡行、フェンス沿いの巡視路~導水管巡視路~発電所~駐車スペース=帰京

 

【記録】小松

3年前に一度、雨のため、途中敗退した滝本本谷に再チャレンジすることにした。

7時30分出発。前回は宝竜滝の左岸巻き道をうまく見つけることが出来ず、変な所を高巻きしてしまって時間を要したが、良く見るとかつて滝見道であったところには丁寧に赤テープも貼ってあり、また、取りついてみると手がかりも支点もあって、念のためロープは出したものの、8時30分頃容易に宝竜滝1段目をクリアすることが出来た。2段目は左岸から容易に巻き登ることが出来る。

宝竜滝の上はしばらくゴーロ帯となり、その後谷が右に曲がる付近で深い釜を持った斜瀑がかかる付近に到着(9時)。

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斜瀑を登攀

 

ここは落ちても深い釜に入るだけなので、右岸を慎重にへつる。見た目よりも容易で、ロープも不要であった。斜瀑の上はコッペ滝がかかり、日がさして美しい。

堰堤の左岸側をコッペ滝とまとめて巻き登ると「藤綱の要害」と言われる平維盛が隠れ住んだ場所を過ぎると、奥コッペ滝がかかる。前回は奥コッペ滝前で敗退したが、今回は明るい日差しが降り注ぎ、何の問題もなく先に進む。

奥コッペ滝は右岸を容易に巻き登れる(9時40分)。

奥コッペ滝上は40mほどのナメ滝が美しい。

イオの谷を右に見送り、ゴーロ帯を越えると前方に巨大な燈明滝が姿を現す(10時10分)。

高さ、幅共に大きく、南紀らしい大滝だ。

下から見上げると階段状に見えたため。試しに滝の右に取りついてみたが、滑る上にほとんど手がかりがなく、非常に難しい。

リスは豊富にあるので、念のためハーケンを一本打ってトライしてみたが、どうしても手がかりを見つけることが出来ず、体勢を崩して5mほどフォール。秋房の適切なビレイにより、下までは落ちずに済んだ。

諦めて左岸の小尾根を容易に巻き、懸垂してハーケンを回収して先を急ぐ。

燈明滝上すぐには白滝という、これまた大滝がかかっており、右岸の樹林帯を容易に巻き上がる。

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白滝17m

 

白滝上はゴーロのサイズが増し、なかなかに厄介。

ゴーロを抜けると右からナメラゴの滝が落ちる。

これは右岸ルンゼを登るが、ズルズルでやや登りにくい。

ナメラゴ滝を越すと先ほどまでの滝の連続が嘘のように、ナメの連続となる(12時)。

この先は凡流が続くので、右岸にあるらしい巡視路なる道を探しつつ、遡行を続けるが見当たらず。

結局ナメラゴの滝落ち口すぐ上まで戻り(12時30分)、右岸から鹿よけネット沿いの道をしばらく辿るとあまり踏まれていなさそうな登山道に行き当たり、それを下ると導水管の巡視路に行き当たった(13時20分)。

後はそれをたどって容易に発電所に下ることが出来た(13時40分)。

 

【感想】52期 小松久剛

雨の中、暗い沢を暗い気分で遡行した記憶だけが残る前回の遡行とは異なり、明るい陽光が降り注ぐ中、巨瀑をめぐる沢登りが出来て、良い沢初めとなりました。

この冬は珍しく気持ちを切らさずにクライミングの練習をしていたので、調子に乗って燈明滝に取りついてみましたが、かなり手ごわく、安易に滝に取りつくべきでないことを再確認するとともに、念のために中間支点を打っておくことの重要さにも気づくことが出来たので、気持ちも引き締まりました。

長距離アプローチを一手に引き受けて下さった秋房さん、ありがとうございました。

 

【感想】 52期 秋房伸一

「滝本本谷」という名前の通り、滝の本家というか、バリエーション豊かな素晴らしい滝が、次々と現れ、沢初めとしては期待以上の醍醐味でした。泳ぎや直登もほとんどなく、沢初めには最適でした。2人で行く沢登りは、実は初めてで、ロープワーク等、改めて復習するよい機会となりました。小松リーダー、ありがとうございました。