京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.32 フカンド山

平成29年11月4日(土)

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写真1: フカンド谷右岸尾根の台杉、他の木が乗っかかっている

 

前回の天狗岳・小野村割山山行のときに登り残したフカンド山(853m)に登るべく急遽計画した。左京区広河原能見からフカンド谷右岸尾根を登り光砥山を経由して山頂に到り久多峠から駐車地点に戻った。

 

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【メンバー】 山本浩史(単独)

【行  程】 桂川6:41=8:19フカンド谷林道出合8:39~9:31 P857~9:49 P856~10:13光砥山10:18~10:38城丹国境尾根分岐~11:29 P897~11:51フカンド山12:08~12:29久多峠~12:45フカンド谷林道出合13:03=13:42朽木温泉てんくう15:40=16:27△針畑診療所

【登山データ】 雨一時曇り 歩行9.5㎞ 4時間06分 延登高764m 延下降764m 2座登頂

 

広河原能見町の府道110号線からフカンド谷林道が分岐する橋の袂に車を止めた。北側の尾根に取付きたいが駐車地点は断崖に近く取り付けない。小雨の降るなか林道に入り少し南に向く尾根の出っ張りに取付いた。それでも恐ろしく急で木に摑まりジグザグにコースを取った。100m余り急斜面が続きなだらかになりだすと一安心だった。

最初の目標はP857、もしかして山名があるのではと期待したが何もなかった。この尾根も歩いた人はいるようで赤テープを2ヶ所発見した。ピークの少し西で樹林越しにフカンド山(853m)らしい姿が確認できた。この先に2つのコブがあり、2つ目がP856の標高点で、次の目標とした。地形は分かり易く迷うことはない。緩く北にカーブし前衛峰に乗り上った。S字の進路を取り光砥山(951m)に到着した。降り続いていた雨が上がり晴れ間も出だした。天気予報では午後の降水確率が高いので回復は一時的だろう。

此処からは前回の山行で歩いた道、小さな山頂プレートを懐かしく眺め城丹国境尾根に乗り出した。此処からは複雑な稜線で前回の山行では何度も道間違いを犯した。2週間前のことでまだ記憶に新しく今回は間違えずにフカンド尾根への分岐に到った。雨が止み杉の巨木や台杉を見る余裕ができた。2週間の間に2度の台風接近で吹き倒された木や折れた枝が散乱していた。この間に紅葉が進み公孫樹が色づいていたが台風で落とされたのか稜線をカラフルな落ち葉が埋めていた。

前回は時間切れでフカンド山を諦め、フカンド尾根の分岐付近から長瀬谷左岸尾根を下った。その分岐を見送り南へと進路を取った。すぐに尾根が二俣に分かれ西側が主稜線に見えるが東側が正解。開けた所があり久多川の谷を挟んで経ヶ岳やイチゴ谷山、比良山系の釣瓶岳、武奈ヶ岳などを望むことができた。南東に進み鞍部へと150m程下った。次の目標はP897で、ピークには小さなプレ-トに「P897」と記されていた。樹林越しに見えるのは光砥山のようだ。ピークの少し東側で展望箇所があり経ヶ岳や比良山系の釣瓶岳、武奈ヶ岳、御殿山、シャクシコバの頭、堂満岳やフカンド山(853m)を確認できた。

時計回りに回り込むようにしてフカンド山(853m)に到った。今回の目的の山で昼食休憩を取った。山頂には3等三角点「奥ノ谷」があり色々な山頂標識が掲げられていたが西陣山岳会のものは木の幹4m程の高さに掲げられているのが異様だった。出発しようとしたときまた雨が降り出した。山頂の東で平成24年に久多下の町志古淵神社から登った時のルートと分かれ久多峠への道を辿った。1.3㎞の道で2つの小ピークが意外に登り応えがあり久多峠に到った。反対側は鍋谷山への登山口となっていた。峠は府道が越えており車道歩き1.1㎞で駐車地点に戻った。

 

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写真2: フカンド山(853m) P897付近より

 

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写真3: 地上4mの地点に山頂標識が掲げられていた