京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

[個人山行]《山紀行946》  京都百名山シリーズNo.38・39 鎌倉山・峰床山

平成291223()

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写真1: お地蔵様の祀られたオグロ坂峠

 

鎌倉山(950m)は、安曇川の坊村から登るのが一般的だが今回は久多下の町からオグロ谷右岸尾根を登った。オグロ坂峠を越えて京都府標高第2位の峰床山(970m)へと縦走し、寺谷峠からコクンド谷を歩いたが地形図のルートは堰堤で寸断され大きく変わっていた。山頂域は20㎝程の積雪があり、雪晴れの北山を楽しむことができた。

 

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【メンバー】 山本浩史L(車)、藤井康司、梅村重和、江村一範 4

【山  域】 京都府京都市左京区滋賀県高島市

【行  程】 桂6:528:26久多下の町8:3910:18鎌倉山10:2711:31オグロ坂峠~12:10床山12:4213:39寺谷峠~14:06林道出合~14:40古淵神社~14:51久多下の町14:5815:22朽木温泉16:5618:56桂川

【登山データ】 晴れ 歩行114 6時間12 延登高954m 延下降954m 2座登頂

 

今年は雪が早く久の多集落にも雪が残っていた。丁度8年前にオグロ谷を登った時にも車を止めた空き地に今回も止めた。オグロ谷を右岸に渡る橋は傾いていたが鉄の桁が通っているので一人づつそろそろと渡った。藤井さんを先頭にオグロ谷右岸尾根に取付き一貫した登りで鎌倉山を目指した。オグロ谷は漢字で書けば大黒谷で近くに大黒谷キャンプ場がある。針葉樹の濃い処には殆ど雪はなかったが疎らな木立の尾根は標高が上がるにつれて積雪が増してきた。地形図に登山道は描かれていないが我々同様の物好きが付けた赤テープが続いていた。標高550mで一旦傾斜が落ち着き一息付けた。その後620m780mでもなだらかになった。

標高780mの平坦地で一息入れ見上げると明らかなニセピーク、標高900m地点の京都府滋賀県の府県境尾根のようだ。乗り上ると北東方向にあるP895を通り谷に下りて行っているのが見て取れた。府県境尾根まで来ると鎌倉山(950m)は指呼の間、10分程で山頂に到った。山頂付近の積雪は20㎝程あったが3等三角点「鎌倉岳」は露出してた。樹林帯で展望は利かないが葉を落とした広葉樹の隙間から武奈ヶ岳(1,214m)の姿が確認できた。東に続くカマクラ谷北尾根は坊村から登って来るメインの登山道でこの先は嘗て歩いた道、しっかりしている筈だ。

暫し休憩して南西方向に進むと梅村さんは1月の雪山ハイクに向けて赤布の設置をしながら進んだ。P901に上がる手前の鞍部に大杉があり「千年杉」と案内板が設置されていた。カマクラ谷の源頭部にあたる稜線は地形複雑で以前遭難事故があったと梅村さんが云っていた。カマクラ谷南尾根の分岐ピークに乗り上るとこの尾根も歩けそうなので次の機会には歩いてみたいところだった。

オグロ坂峠(868m)は、オグロ谷を登ってきた道が越える峠で毎年5月には鯖街道のトレイルランナーが駆け抜け八丁平へと走って行く。峠には壊れた標識と古くから往来を見守ってきたお地蔵様の祠があり古き時代が偲ばれた。西に続く稜線を進みP895を過ぎると南側の樹林越しに雪に覆われた八丁平湿原が垣間見られた。

床山(970m)皆子山(971m)に続いて京都府標高第2位の山であり南から西側の展望が開けている。3等三角点「久田村二」がありこれも露出していた。12時を回り昼食休憩にした。今日はプレクリスマスイブで江村さんが何とクリスマスケーキを作って振舞ってくれた。大きな苺付きのロールケーキで山頂でのクリスマス、味わって頂いた。そうこうしていると単独行の男性が登ってきた。坊村から鎌倉山経由で来たそうだ。

今日の下山は寺谷峠からコクンド谷を通る。8年前に来たときは寺谷峠から下る道が見出せず林道を遠回りした。今日はしっかり見極めたい。峰床山山頂から北東尾根を下り左に回り込むように進むと久多尾越林道が寄ってきて稜線の際まで削られ危なっかしい稜線を歩いた。近づいた林道が離れて行き小ピークを越えるとこの林道が稜線を横断し東側に移った。横断部分は断崖絶壁で降りられず東側の斜面から林道に下り立った。尾根の続きは分岐した林道の支線が略稜線に付けられP838の麓まで行って稜線に乗った。ピークを迂回した林道が再び近づき再び林道に下りると次のピークの手前で終点となった。

西から縦走してき来た8年前は分岐が分からず通過してしまっているので、慎重に地形を見ながら進んだ。小さなプレートに寺谷峠と表示があった。道を探すと南の寺谷方面はそれらしい道形があるが北側にはかなり怪しい。少し探りに行ってみるとどうもこれが下山路のようで地形図では20m程真北に下りて東へトラバースしているがすぐにトラバースしていた。少し際どい個所もあったが北流れる尾根に近づき倒木の乗越しの難はあったが地形図通りの尾根に乗ることができた。

尾根に乗ると洗掘の進んだ登山道が明瞭で嘗て頻繁に利用された峠道であったことが知れた。尾根から谷への下降点を注意しながら進んだが何時までも現れず道が続き尾根の先端部を回り込む林道に近づいた。林道に下り立ってGPSで現在位置を確認すると地形図の林道交差の位置より500m程北に下りたようだ。工事道路の跡のような所を下って行くと堰堤が見えるが堰堤の前後に登山道は見当たらない。少し戻って作業道を辿ると次の堰堤が現れたがその脇を行くことができた。古道は堰堤工事で失われ工事に使われた作業道が荒れたまま残っているようだ。しかし辿って行くことが出来そうでそのまま谷沿いに下って行った。やがてコクンド谷本流に合流し地形図通りの位置に橋があり左岸に渡るが相当朽ちているようでおっかない。点検して見るとレールの鋼材が橋桁に使われ落っこちる心配はなさそうでまたもや一人づつ渡った。

暫く進むと里に出て宮の谷口橋で大谷川を渡り、宮の町の志古淵神社に到った。以前この神社の裏手の尾根先端に取付きフカンド山に登ったことがあり懐かしく無事下山できたことに感謝し手を合わせた。以前京都比良山岳会の会員だった小西博さんからしこぶちさんのことを聞いたことがある。安曇川流域の地域で信仰されている神様で久多の他、滋賀県の小川、坂下、坊村、梅ノ木、岩瀬、中野に漢字は違うがシコブチさんを祀った神社がある。

久多川沿いの府道110号線を歩き駐車地点に戻った。朽木温泉てんくうに立ち寄り汗を流した。藤井さんと梅村さんを送った後、江村さんと二人で桂川のイオンで反省会を行ない解散した。

 

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写真2: 峰床山(970m)山頂にて江村さん特製のクリスマスケーキ

 

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写真3: コクンド谷を渡る橋は傾きおっかない