京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3743  白馬大雪渓から白馬鑓温泉山行き

2018年7月13日(金)夜 ~16日(祝)

 

【メンバー】L 高橋秀治、小泉賀奈子、鹿嶽眞理子、土井 司、会員4

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【行 程】

13日:各自宅周辺ピックアップ→京都東→21002430道の駅安曇野松川()

14日:0500道の駅→0600二股駐車場→0700猿倉~0800白馬尻~大雪渓~1230白馬岳頂上宿舎(幕営

15日:0700幕営地~0730白馬山荘~0830白馬岳~小蓮華山~1200白馬大池テン場(幕営

16日:0630白馬大池テン場~0930栂池自然園駅→二股駐車場→入浴→京都

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【感想】56期 土井司

> 山肌には白い雪渓、雲一つない真っ青な空。これぞ7月のアルプスといった風景の中大雪渓を目指し猿倉をスタート。大勢の登山者に混じり1時間弱で白馬尻に到着。小休憩の後いよいよ大雪渓に突入。

> 10年程前に来たときは小屋の前から雪渓歩きしたが、今回は10分弱登山道を登ってから雪渓に入る。これで雪の量は例年並みとの事であり、10年前は多かったのか、10年間で大きく縮小したのかたぶん温暖化の影響で後者であろうと思われる。

> 雪渓歩きは直射日光を受けながらの急登歩きで汗が噴き出すが、ときおり吹く風が冷たく気持ちいい。途中後ろを振り向くと登山者が延々と数珠つなぎになって登ってきており、芥川龍之介蜘蛛の糸を連想させられる。長い雪渓を登り切り途中水が流れている個所で頭に水浴びすると最高に気持ちよく、これを見ていた他の登山者も同様に浴びていた。

> テント場へ着くと超過密でイモ洗い状態。斜面、トイレマンホールの上などいたるところに立てており、これから察すると山小屋の中は想像を絶する状態であったであろう。

> 白馬の稜線からは立山連峰、後ろ立山連峰、頚城山域、志賀高原富山湾能登半島、更には佐渡島、また能登半島方面に沈む夕日、頚城山域から昇る朝日などなど絶景を満喫した。ただ残念であったのは槍温泉への登山道が通行止めになっていたのと小屋の営業が725日であった為、目的の半分である露天風呂からのご来光を拝めなかったことである。「もう一度おいで」ということなのかも知れない。

> 高橋リーダーをはじめご一緒下さいました皆様、楽しい語らいと美味しい食事など素晴らしい山行、更には下山後のサプライズにも楽しんでいただきましてありがとうございました。尚、次回では蕎麦粒山という食事のできるお店にご案内いたします。

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【感想】 52期 小泉賀奈子

 高橋リーダーから、海の日連休に白馬大雪渓と鑓温泉を巡る山行を計画していると聞き、すぐに参加を申し込みました。されど、海の日連休は梅雨が明けていない年が多いので、テント泊は難しいかなと期待半分でいたのですが、なんと3日間快晴に恵まれなんともラッキーでした。お花畑は色とりどりの高山植物が咲き誇り、頂上宿舎のテン場からは沈む夕日も昇る朝日も堪能することができまし た。雪崩の危険があるため、鑓温泉へのルートが通行禁止になっていて、なくなく大池をめぐるルートに変更。鑓温泉に入りたかったなあ、と残念ではありましたが、気持ちの良い稜線に、目を楽しませてくれる可憐な高山植物と時折姿を現す親子のライチョウ。遠くに見える剣岳鹿島槍ヶ岳の雄姿。のんびりゆっくり大自然を満喫できる、贅沢な3日間でした。栂池のさるなしソフトは絶品!下山後は、16日が入浴料半額になるという十郎の湯で湯浴み。幻の蕎麦「粒山」にも行けたし、土井さんの情報ツウには驚くばかりでした(いろんな意味で!)。高橋リーダー、ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました。とても楽しいテント泊でした。

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【感想】 54期 鹿嶽眞理子

 スイス・ドイツの旅からの帰国の翌晩出発ということもあり、しばらく申し込みを躊躇していましたが、どうしても白馬に行きたくて申し込みました。直前の大雨(といっても私は体験していないのですが)が嘘のような晴天続きで抜群の景色と可愛い高山植物を楽しむことができました。夕日も朝日も拝むことができ、最高でした。雷鳥にも三度もであい、特に親子連れがかわいいでした。残念ながら鑓温泉小屋への道が不通となってしまい、白馬大池周りで下ることになりましたが、こちらのコースもなかなか素敵な稜線歩きで良かったです。土井さんの前に行ったという温泉も蕎麦屋もなかなかの案内をしていただき、新たな伝説ができた旅でした。

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【感想】53期 高橋秀治

 以前から登りたかった白馬大雪渓。雪渓の上では降りてくる冷気が身体を包み込んでくれる。そして延々と続く人の隊列。

「らく」と叫び声が聞こえ、見上げるとはるか先を大きな石が転げ落ち、時折岩から石が剥がれ落ちる音も聞こえる。雪渓歩きを思う存分楽しみ、次に待っていたのは、テン場まで続くお花畑。5時間以上重いリュックを背負い、汗だくになって登って来た事もこの景色を見ると忘れるくらい実に素晴らしい。

 初めて夏場の夕食を引き受ける事になり、「夏の山飯」等で検索していると、「ご飯を炊きたい、野菜が欲しい」等の声が聞こえそうな気がして、麻婆ナス丼と麻婆春雨丼にしようと決めた。しかし、5月の蝶ヶ岳ヒュッテの炊事場で食べておられた「豚の角煮丼」が忘れられず、それに変更する。そもそも麻婆ナス・麻婆春雨と2日間も同じような夕食を選ぶ事がおかしい()

さらに調味料類の準備等食担は想像以上に労力を強いられた。

 白馬三山を縦走して白馬鑓温泉に浸かりながら望むご来光を見る事も出来なかったが、2日間テン場でまったりした時間を過ごし、稜線からの雄大な景色や色とりどりの高山植物を十分楽しめた山行きでした。そして、何よりも皆さんの笑い声が終日途切れる事のない素晴らしい23日のテント泊例会でした。

皆さんありがとうございました。

 

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