京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

リーダーポイント例会 ポンポン山〜サントリー山崎蒸留所 真夏のポンポン山から山崎蒸溜所へ

7月22日(日)

メンバー

CL 59期 江村一範、SL 55期 船木佐織、22期 加藤一子、26期 中尾諭、52期 米山佳秀、59期 TS、60期 角野裕子、見学1名、合計8名

 

【行程】

2018年 7月22日 日曜日

7:15集合 阪急高槻市駅→7:27発 高槻市営バスで移動→7:51 高槻市営バス 川久保バス停→9:40ポンポン山→10:40釈迦岳→11:30大沢→12:20大休止昼食→浄土谷→13:44天王山→14:16宝積寺(山麓)→15:00サントリー山崎蒸溜所

 

【記録と感想】59期 江村一 範

比良山岳会は月に1回集会がある。そこでは会員が山行の呼び込みや会の決めごと、終わってからの飲み会などを行っているのだが、入会希望者は見学する事が出来て、さらに希望すれば例会にも見学として参加できる。ところが見学者さん向けのゆる~い山行が少ないのが、新人係の間で頭を悩ましていた。4月に結構な数の見学参加者が来られたので、そこで急遽立ち上げたのがこの山行である。そもそもは船木さんから大山崎にあるサントリー山崎蒸留所のウィスキー工場見学ツアーの事を聞いたのが発端だった。ただ見学に行くのも工夫に欠けるし、近場の山を登ってから行こうとゆる~い動機で計画した。

 

連日の猛暑が続く中、7月22日も朝から晴れ渡っていた。ところがメンバーの中尾さんが集合時間になってもなかなか現れない。電話すると集合時間を勘違いしていたと言うので中尾さんは麓の川久保バス停で集合とした。8時前に川久保バス停に着いたが、中尾さんは来ない。暑さが増していく中、道路脇で待つのも苦しいので尾根に入ることにする。当初は川久保尾根から釈迦岳まで行く予定だったのだが、川久保尾根へ入る登山道がなかなか見つからない。暫く迷ってやっと見つかるも、あまり歩かれていなさそうで急勾配そうである。嫌な予感がしたので川久保尾根は止めて、谷からポンポン山へ続くメジャールートを行く事にした。谷ぞいには小川が流れており、街中に比べてひんやりと涼しい。だが勾配がきつくなるととたんに皆汗が吹き出してくる。遅れてくるメンバーも出てきた。休憩をこまめにして、水分を用心して取った。

 

9時40分、ポンポン山に到着。山頂は日曜とあって、大勢のグループで賑わっていた。直射日光が痛いくらいに我々に降り注ぐ。木陰に逃げ込んだその時、私の肩を叩く一人の男性が居た。そう、今朝遅刻していた中尾さんその人である。聞いてみると川久保バス停に間に合わないのがわかったので、西側の神峯山寺の駐車場までタクシーで駆けつけ、大急ぎで尾根を登ってきたようだ。そもそも当初はポンポン山はパスする予定だったのだが、急遽我々がポンポン山を登ることになった事すら読んでいた感があり、凄い先輩だと感じた。メンバーがすべて揃った所でポンポン山は後にして、釈迦岳を目指す。今日はそこでデザートを食べるのである。

 

10時40分、釈迦岳に到着。ベンチがあるのでそこで休止する事にした。私は夏の低山では必ずかき氷をすると決めている。今朝もテルモス(水筒)に氷を詰めて持ってきており、かき氷器でメンバー分のかき氷を作っていく。シロップは「いちご」と「みぞれ」の2種類。そこに船木さんが持ってきてくれたフルーツ缶詰の冷凍したものを添えていく。誰がどう見ても立派なかき氷が8人分出来上がり、酔狂で持ってきた「氷」の旗も脇に飾って、釈迦ヶ岳山頂はかき氷屋同然である。一同「うまい」「冷たい」とありがたく頂いた。

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(写真1 釈迦岳でかき氷屋オープン)

 

釈迦岳から先は下りが続き、涼しかった尾 根を下山し、炎天下の大沢という地区に降りる。暫くの車道歩きが続くのだがこれがアスファルトの跳ね返りの熱でひたすらきつい。大沢から府道76号を東へ歩いていると道路脇で野菜の直売所があり、覗くとご婦人が店番をしていた。安いので私が買ってみると(万願寺とうがらし100円と自家製梅干し100円)他のメンバーも続いた。帰りに御婦人から飴ちゃんを頂いて子供のような気分になる。

 

79号をずっと歩こうとしていたが、かつて夏にこのへんを歩いたというTSさんのアドバイスによって地図では破線の林道に入る。あまり歩かれていない細い道に不安を抱きながらも獣用ゲートを抜けて、また車道(79号)に出た。ちょうどお昼なのでここで木陰に入ってお昼ご飯を食べた。出発しようとすると逆方向に歩くご夫婦がいたので挨拶すると道を聞かれた。浄土谷の乗願寺へ行きたいのだそうだが、逆方向であったので一緒に寺の近くまで歩くことに。また林道に入って日光から逃げる。13時10分浄土谷へ降りて、ご夫婦と別れて天王山へ続く登山道へ入る。道は水の流れによってV型に削られて大変歩きずらい。おまけに太陽さんがいよいよ本領発揮とばかりに、木陰に入っていても暑い。メンバーも口数が少なくなってきた。

 

13時44分、天王山山頂へ到着。低山なのにこんなに疲れている。休憩して水を取る。もう木陰に入っても関係無い、暑さがじっとりと全身を包み込む。加藤さんからゼリーを頂いて少し落ち着いた。10分休憩の後、出発。もう後は下るだけだ。今日は15時から山崎蒸留所の見学予約をしており、その前に駅前の銭湯で汗を流そうと思っていたので、14時半には下山したい。そう思って私の足は早くなった。だが山を下れば下るほど気温は高くなり、足取りは重くなる。こんなのは初めてだ。

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(写真2 大沢から府道79号を東に歩いた所にあった野菜直売所)

 

 

14時16分、麓の宝積寺へ着く。そこから山崎蒸留所までは20分くらいのはずだが、ここからが核心だった。山崎の住宅街を歩くのだが、これがもう暑いのなんのって筆舌に尽くしがたいものだった。銭湯に入る為、先頭の私が少し早足になっていたのもあってメンバーみんな消耗していた。ウィスキーとかじゃなく冷たいビールを頂きたいという気分。ここでメンバーの一人が、気分が悪くてウィスキー飲めなさそうだと相談があった。また暫くして、先程体調不良を訴えたメンバーがもう見学どころじゃないほど体調が優れないとのことで、大事を取って一人だけ帰宅することになった。大山崎駅まで送る。なんだか私達だけ 山崎蒸溜所へ行くのも申し訳ない気分だが予約をしているので行くことにする。銭湯は私が営業開始時間を見誤っていたせいで入れず(本当にごめんなさい)、汗だくのままサントリー山崎蒸留所へ向かう。

 

15時、山崎蒸留所へ到着。受付で名前を告げて見学の手続きを行う。今回はツアー見学ではないので、見学者向けのウィスキー館という所を勝手に見て回るだけ。それでも従業員の方が解説しながら歩いてくれるものがあるというので、それに申し込む。サントリーのお姉さんにウィスキーの作り方やこだわりを聞きながら、館内を歩いて回る。私達が喉が乾いているのを察してくれて、まずはサントリーの天然水コーナーでお水を飲ましてもらう。私達がポンポン山~天王山から歩いて来たと言うとお姉さんもいつか天王山を歩いてみたいですと言っていた。館内には様々な調整・調合のされた異なるウィスキーの瓶が整然とな並び、ウィスキーの製造工程がわかりやすく展示されていた。そして最後はお待ちかねの、ティスティングコーナーである。様々な銘柄のウィスキーが下は300円からティスティングできる(勿論良いものは高い)。基本はストレートなのだが、水で割る事もできる。色が付く前の前の透明な蒸留水も飲めるのだが、なんとも不思議な味がした。一同、程よくほろ酔いし、先程までの灼熱地獄から売って変わってご機嫌になってきた。このまま解散するのも勿体無いので、高槻駅まで移動して中華屋さんで反省会をした。そこで飲んだ冷たいビールは本当に美味かった。皆、夏はウィスキーじゃなくてビールだねという結論に達した。

 

「夏は暑い。」そんな事はわかりきっていたけれど、今年の夏は異常である。それを身をもって体感した山行だった。(了)

 

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(写真3 ティスティングコーナーで上機嫌)

 

【感想】26期 中尾諭

地震で罹災し、土日は何らかの所要の調整等が入るなどするため、若干むしゃくしゃしているなか、手頃な山行があったので気分転換がてら

 思いきって参加することにした。

地震でパソコンが破損し、修理に出したもののインターネットの調子が悪く、情報が思うように入らないことと、勘違いで

 集合時間に遅れてしまい、くそ暑い中でしたが、老体をむち打ってみんなを追いかけることとした。

・ポンポン山山頂で皆さんと合流できほっとし、釈迦岳ではリーダーがかき氷店を店開きしてくれたおかげで、

 一瞬でしたが暑さが吹き飛びました。

・炎天下の中、下山にかかると、さすがにうだるような暑さが襲いかかり、汗でずくずくになり、風呂に飛び込みたい気分でした。

・最後に、山崎のサントリーウイスキー工場で、ウイスキー製造等の話を聞き、日頃は飲まないウイスキーをテイスチングし、ほろ酔い加減で

 楽しく山行を終えることができました。

 

【感想】59期 TS

気温35度を超える猛暑の中を歩いた後に、ウイスキーを飲むという恐ろしい計画である。自分がどんなひどい目に会うのか楽しみだった。歩き出しの川久保渓谷はずっと涼しい風が吹いていて、予想に反して快適である。水がある谷筋はこうも違うのかと驚いた。ポンポン山山頂→釈迦ヶ岳→大杉→大沢へ至る。ここからのアスファルト道が、今回の熱中症山行の核心である。ゴルフ場を過ぎたところの、日陰になっている登山道へ入る分岐を見逃して延々とアスファルト道を、過去に歩いたことがある。道路からの熱気の所為で意識がもうろうとした。こうした方が良かったかもしれないが、嫌なので登山道に入ることを進言した。高度は下がるし、太陽は高くなっていくので、気温はどんどん高くなる。

山崎は子供のころから美しいところだと思っていた。高槻から京都へ向けて電車に乗ると、すぐに広い田んぼが見えてくる。やがて、田んぼの向こうにあった山裾が近づいて来る。最も近くなるのが山崎駅の辺りだ。各駅停車だけが止まる。乗り降りする人はまばらだ。この街をなるべく長く眺めていたいので、学生時代いつも各駅停車乗っていた。電車から見ているだけのサントリー山崎蒸留所に、初めて入ることができた。琥珀色の瓶が整然と並べられている様は素晴らしかった。楽しい機会を作っていただき、有難うございました。

 

【感想】55期 船木佐織

今年の夏は異常だといわれる気温で、暑さへの不安をかかえつつの参加となりました。とはいえ3週間前にも同じような暑さの中、問題なく歩けたのだからと変な自身もあったのですが、早々からどこか様子がいつもと違い、体に熱がこもったような感覚とだるさに最後まで苦しめられました。後から調べてみると自分の状態は熱中症の初期から中期症状だったようです。ご一緒させていただいた皆様、江村リーダーにはご心配をおかけしました。

 

熱中症に苦しめられた山行でしたが、サントリーでの試飲が山行と一緒になった面白い企画なだけに、山でお会いしたことがない先輩ともご一緒することができ、色々なお話をさせていただきました。おかげで、とても楽しい山行でした。例会を企画してくださった江村さん、ありがとうございました。

 

【感想】60期 角野裕子

ウイスキーは飲めないが、初心者向けの山行と聞いて飛びついた。大山崎は、美術館には行ったことがあるが山登りできるとは知らず、身近な山に登れることも楽しみにしていた。民家を抜けて山道に入る。川沿いの道は涼しい風が吹いており、心地よかった。(川沿いの道以外は、記録的な猛暑というだけあって堪えた。)地元民Sさんの地域の話、体験山行の方とのおしゃべり、すでに夏山を満喫されているメンバーの武勇伝など楽しく聞きながら登る。ポンポン山山頂で、待ち合わせできなかったNさんと出会えたのは感動的だった。しばらく歩き、メンバー揃ってリーダーお手製のかき氷をいただく。トッピングも充実し美味しかった。下りでは、猛暑でぼうっとしたのか転んでしまったが、ケガの手当の仕方も知らなかったので、それもいい経験になった。山崎蒸溜所は、この地が、水がきれいで湿度があり、気候が穏やかということで全国の候補地から選ばれ、つくられたそうだ。山崎12年をテイスティングしたが香りが素晴らしく、山行のしめにふさわしいと思った。