京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3738 霧氷を求めて御池岳山行

2019年2月17日(日)

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【メンバー】

CL土井司、松井篤、高橋秀治、鹿嶽眞理子、TW、YK  計6名

 

【行程】

17日(日)6:50烏丸御池ロッジ前=7:30JR山科駅近くのコンビニ=8:25鞍掛橋(車デポ)8:43~11:05鈴北岳~11:28日本庭園~11:52御池岳(昼食休憩)12:30~12:39天狗の鼻~12:41ボタンブチ~13:02御池岳~~13:15鈴北岳分岐~13:29鈴北岳~14:55鞍掛橋(デポ地)=京都

 

【記録と感想】57期 TW

(天気)くもり午後から時々晴れ

予定通りの時間に京都市内を出発、大君ヶ畑集落の奥にある鞍掛橋まで入り車をデポ。8:20時点で既に10台弱の駐車があり、人気の山・人気の季節なのだなと感じました。

8:45駐車地出発、林道を10分程歩くと右手に「鈴北岳 急登」の小さな看板。見つけにくい上に、看板の矢印(←)の向きが間違っていました。要注意です。

トラロープが下がっている急斜面から取り付き、雪が薄くついた杉林の急登をしばらく。途中、2つ目の鉄塔の下でアイゼンやチェーンスパイクを装着しました。曇り空で展望が心配でしたが、尾根の手前辺りから木々の枝が白くなり樹氷のトンネルが楽しめました。坂を登りきると杉林が開けて一気に白い稜線へ。稜線上はスキー場のように広々としていて風の勢いを直に感じましたが、風が強い分曇り空でも展望には恵まれたようで、前に鈴北岳、後ろを振り返ると霊仙山と伊吹山、隣の尾根には真っ白な樹氷の森が見える、すばらしい景色でした。

11:00鈴北岳を過ぎ、平地がちになった辺り(日本庭園辺り?)でスノーシューやワカンを装着。締まった雪にうっすら新雪が乗って、スノーシュー歩きがとても快適でした。鈴北岳から御池岳までは「テーブルランド」の名前の通り、アップダウンが少なく白い高原が広がっていて、ルートファインディングが大変難しく感じました。踏み跡もそこかしこにあり、どのルートがピークに続くものなのか混乱しそうでした。

11:52御池岳ピーク、お昼休憩。休憩している間に勢いよく流れる雲間から青空が見えだし、お腹がいっぱいになる頃には太陽の光も差しこんできました。

12:30天気の好天に盛り上がりながら、ボタンブチへ。ボタンブチまでの道は、青空ときらきら光る白い樹氷が大変綺麗で、おとぎの国のようでした。雲の動きが早く、どんどん景色が変わるのも素晴らしかったです。

いつまでも樹氷を見ていたい気持ちでしたが、風が強すぎて寒さに勝てず撤収。13:00に御池岳を出発し、スノーシューで思い思いのコースを楽しみながら鈴北峠分岐から下山しました。下りは大変早いスピードで進み、鈴北岳を少しだけ下った付近でスノーシューからアイゼンに履き替え、第一鉄塔の下でアイゼンも外して15時前にはデポ地に着きました。以下は次回の御池岳冬の山行の為のメモです。

①ソリがあったら楽しさ倍増だと思います。ヒップソリ必携。

②鞍掛橋での駐車位置について。積雪時は大君ヶ畑集落までしか除雪されず、除雪されていない場合は集落を過ぎた場所から鞍掛橋まで1時間ほど歩く必要があるそうです。(この件で、前日土井リーダーは車のデポ地を偵察しに行って下さったとの事。どうもありがとうございます!) 

③下山後のお風呂は名神高速多賀SAの浴場へ。温泉ではありませんが、清潔感のある気持ちの良いお風呂でした。(入浴料550円)

 細やかなお心遣いを戴いた土井リーダー、ご一緒させていただいたみなさま、楽しい山行をどうもありがとうございました。

 

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【感想】46期 松井 篤

会報の例会案内に土井リーダーが書かれていた「霧氷とテーブルランドの絶景を堪能しましょう!」のキャッチコピー以上の素晴らしい絶景と快適な雪山を堪能させていただきました。

最初こそ雪のない単調な急登でしたが、北方に霊仙山と伊吹山のどっかりとした立派な山容が見えるあたりまで来ると、周囲の木々に霧氷が見え始め、一気に冬山の雰囲気になりました。

その後は、景色にプラスしてアイゼンとスノーシューの快適な雪上歩行と、雪山ならではの歩行も楽しめました。

特に、緩やかな起伏の地形の上に降り積もり適度に締まった雪の上を、自由にスノーシューで歩くことは、快適そのものでした。(どこでも自由に歩けるのをいいことに、適当なルートをとってしまい、たいへん失礼しました)

京都から数十キロ程しか離れていないところに、このような素晴らしい山域があることを改めて教えていただいた土井リーダー、往復とも車の運転をしていただいた高橋さん、参加された皆さん、本当にありがとうございました。

 

【感想】60期 YK

霧氷、エビのしっぽ、雪庇…初めて見たが、時間が止まったかのような美しくて不思議な風景だった。しかし夜の間は過酷な環境になっているのだろうな、と思わせられた。素晴らしい天候と数々の絶景ポイントに皆、上機嫌で雪上を歩き続けた。例えは今ひとつだがデスクトップの風景写真の中を歩いているみたいだった。エビつながり?で買った多賀SAのえびせんは、職場の同僚に大好評だった。

 

【感想】53期 高橋秀治

 今年2回目のスノシューは、鈴鹿の山の最高峰である御池岳を堪能して来ました。

 鞍掛橋から稜線に出るまでは急登ですが比較的アプローチも短く、さらに御池岳の山頂部に広がる樹氷の森とテーブルランドは、スノーシュで好き勝手に歩き周る事もでき、お手軽感満載です。稜線をアイゼンを利かしながら登り、詰めあがった所では、強風によりできるエビの尻尾や360度の展望等、快晴であれば青と白の静寂の世界を堪能でき、冬山の虜になること間違いなしです。

次回は月明かりに照らされた雪原で一夜をのんびりと過ごしたいと思いました。

 ご一緒頂いた皆様ありがとうございました。

 

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【感想】56期 土井司

事前の天気予報では曇り「てんきとくらす」の登山指数は「C」(のちに「B」)で霧氷の付とガスを心配してのスタートとなった。

鞍掛橋から稜線が見えところどころ青空も見え、ひょっとしたらとの期待を胸に急登の尾根を登る。鞍掛峠からの稜線との合流に近づくと霧氷が現れはじめ合流地点では霧氷の森となった。青空に霧氷が輝き素晴らしいの一言。その後の鈴北岳へ向かう開けた稜線歩き、スノーシューでのテーブルランドかっ歩、ボタンブチや天狗の鼻の広々とした雪面などなど予想をはるかに超えるメルヘンチックな景色に感動した。鈴鹿山系という近場にこんなに素晴らしい山があったとは「目からうろこ」であった。

ご一緒いただきました皆さんと素晴らしい風景を共有でき嬉しくおもいます。ありがとうございました。