京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉鳥海山&月山 ~山岳スキーの旅~

2019年4月26日(金)~5月1日(水)

【メンバー】

CL梅村重和、SL中尾 愉、加藤一子、小泉賀奈子  計4名

【行 程】

4月26日(金)

室町四条 池坊短大前20:00集合=小布施ハイウェイオアシス(仮眠)

4月27日(土)

小布施ハイウェイオアシス8:00=イオンスーパーセンター本荘店(買い出し)=ゆりえもん(立ち寄り湯)=花立牧場公園18:00(コテージ泊)

4月28日(日)

花立牧場公園6:30=秡川ヒュッテ駐車場8:20発-七ツ釜避難小屋付近9:50-標高1912m/12:00-七ツ釜避難小屋13:20-駐車場14:00=鳥海荘あっぽ(立ち寄り湯)=花立牧場公園16:00(コテージ泊)

4月29日(月)

花立牧場公園6:30=鳥海ブルーラインゲート7:45=大平山荘先の駐車ポイント1080m地点8:50発-御浜小屋12:00-御浜ヶ原12:30-標高1600m/14:00-駐車ポイント15:00=西浜コテージ村(コテージ泊)

4月30日(火)

西浜コテージ村=月山ネイチャーセンター=湯殿山神社=大日坊=湯野浜温泉(民宿泊)

5月1日(水)

湯野浜温泉7:45=志津野営場9:35=月山スキー場=リフト上駅10:45発-金姥のコル11:30-装束場11:50-石跳川-月山ネイチャーセンター12:30-野営場13:30=京都 池坊短大前23:30解散

 

【記 録】59期 梅村重和

4月26日(金曜日)

いよいよ明日から10連休。今日こそ定時に退社のつもりが何だかんだで遅くなり、出撃は20時30分ごろとなった。まあ、今夜の宿は小布施だし明日は移動のみ。いつもと違って心の余裕は大きい。雨の中央道を走行、一度小布施ICを出て、小布施オアシスの軒下の駐車スペースにクルマを停め仮眠となった。

4月27日(土曜日)

当初、小布施でお花見&観光を予定していたが、象潟から山を越え花立牧場公園に抜けるルートが積雪で使えず由利本荘を経由する大迂回ルートを行かねばならなくなった為、観光は中止、真っ直ぐ花立牧場公園に向かう。18時頃やっと到着。アラレ交じりの雨が降る寒い夜だった。

4月28日(日曜日)

今日はいい天気。昨夜の雨は標高1000mあたりから雪になったらしい。途中から圧雪状態に!タイヤチェーンを履いて両サイドが雪の壁となった道路を走行。雪の壁の間を通って秡川駐車場にたどり着く。

真っ青な空の下、最高の山岳スキー日和。

稜線付近には雪煙が上がっている。  

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▲めざせ!鳥海山 山頂

 

標高1700mあたりまで来ると、昨夜の冷え込みで雪面はパッキンパッキンのアイスバーン!今まで何度か来ているものの、こんなアイスバーンは初めてである。

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▲この辺りから上部はアイスバーン

 

シールも効かず、標高1912m地点にて撤退となった。ここから標高差750m、距離にして約4kmのダウンヒル。シールを剥がして大斜面に飛び込む瞬間が堪らないね!駐車場に着けば道路の雪は消えており、タイヤチェーンを外し、温泉を目指す。

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▲大滑降

 

4月29日(月曜日)

週間天気予報はいい具合に外れ、今日も晴れの予報となった。今日は鳥海ブルーラインを通って西の登山口、吹浦口コースに行く。6時過ぎ、コテージを撤収、吹浦から鳥海ブルーラインを少し上がり、7時40分ごろゲート手前でオープンの順番待ちの列に並ぶ。8時、ゲートが開くと各車一斉にスタート。大平山荘先の駐車スペースに辛うじて駐車できた。ちなみに鳥海ブルーラインは金曜日に開通式を済ませたものの土曜日の雪で再び閉鎖。日曜日の除雪作業ののち、月曜日に全面開通となった。駐車スペースのやや先、道路の山側の雪の壁に切ってある段差を利用し斜面に取り付く。雪も緩み絶好のコンディション。眼下に日本海を望みながらシールにて広大な雪原を

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日本海を背に登行

 

登行。アドレナリン全開である。御浜小屋の先、鳥海山が見渡せる御浜ヶ原で大休止。ここから新山まで、まだまだ遠い。鳥海ブルーラインのゲートは17時で閉鎖されるので今回はここでのんびりする。

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▲御浜小屋前

 

途中、何度も写真を撮りながら日本海に向かって滑降となった。

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▲大斜面の斜滑降

 

4月30日(火曜日)

今日は朝から雨模様。月山は潔く中止。

取りあえず月山ネイチャーセンターへ行く。開館は明日からであったが、ガイドをやっている職員の方からルートの情報を頂く。湯殿山神社即身仏の大日坊を訪れて、今夜の宿は湯野浜温泉の民宿泊。

5月1日(水曜日)

今日は雨予報がチト外れ、時折薄日が差す

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▲姥ヶ岳の大斜面と湯殿山

 

まあまあの山日和。雲は厚いものの視界は効きそう。よって月山のショートコースに行くことに決定。時間の都合で山頂には行かず、リフト終点から金姥に出て姥ヶ岳の大斜面を回り込み、装束場から石跳沢のブナの森を月山ネイチャーセンターまで滑降

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▲石跳沢へGO!!!

 

する。雪の大斜面~すり鉢状となった沢の源頭~沢沿いのブナの森、と山岳スキーの魅力が集約された好ルートである。石跳沢が傾斜を緩めるころ月山ネイチャーセンターに到着。駐車場でそそくさと着替えを済ませ、かっ飛びで京都に帰還したのは午後11時を回っていた。

 

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▲ブナの森

 

【山行メモ】

鳥海ブルーラインは午後5時~翌朝8時までゲートが閉鎖される。よって、吹浦若しくは象潟口から山頂の往復は時間との競争となる。

・吹浦ルートのスタートポイントは大平小屋の先にある道路脇の駐車スペースに停めると便利。ただし駐車可能台数が少ないので出来るだけ早い目にゲート前に並びたい

湯殿山神社と大日坊は拝観料500円で共にお祓いも受けられます。

・天気によっては雪解けが遅れたり、季節外れの雪となったりするので、出発前に地元市役所の観光課から道路情報を得ておいた方がいい。