京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3794 比良の沢・白滝谷

2019年5月19日 (日)

【メンバー】
CL.TW、SL.秋房伸一、上坂淳一、NF、KI、平川暁朗、中井純子、HI       計8名

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                        (サプライズゲストを囲んで☆)
【行程】
9:15坊村葛川市民センター駐車場集合・装備チェック9:30~10:20牛コバ~10:30開けた場所で沢装備10:50~11:00入渓~12:30白石谷出合~13:15クルミ谷出合~13:40白滝谷下~14:15白滝谷上~15:00 2段2条18m滝下~15:30夫婦滝(遡行終了)~15:15夫婦滝上の御堂 沢装備解除(15分)~15:45クルミ谷出合~~16:30牛コバ~17:30駐車地=20:00京都市

【記録】57期 TW
・天候くもり、気温22度前後。
ヒル・ハチ見かけず。カエルいました。
・牛コバから1つ目の渡渉点で入渓。遡行図に載っていた橋は流出しており、トラロープが川に渡してありました。
・水量そこそこ、水温もそこそこ。
・足場もホールドも豊富ですが、かなりヌメっていました。たわしが活躍。
・昨年の台風の影響か倒木が多く、倒木で沢が塞がっている箇所もありました。
・下山に使った登山道も所どころ荒れており、沢以上に注意が必要な場所がありました。
【感想】62期 中井純子
私にとって初めての沢登り体験となる、Wリーダーの白滝谷例会に参加しました。みなさまに助けていただいて、楽しく沢登りができました。
例会参加希望を出したものの、初めての沢登り、用語や装備を調べてみてもよく理解できませんでした。Wさんには、沢登りの服装や装備について何度もメールをさせていただきました。準備物品の買い物にも付き合って下さり、当日の服装から、ハーネスやガチャ類の付け方まで、ほんとうに細やかなご指導をいただき、おかげさまでどうにか身なりを整えることができました。
お忙しい中を本当に何度もメールしてしまいましたが、丁寧に答えてくださり、安心して参加できました。
初めての沢登りは、ワクワクドキドキでした。始めは思ったほど水が冷たいと思わず、次から次へと滑りやすい岩を相手に進むだけで一生懸命でした。川の流れに逆らって急な段差や岩の隙間をどうやって登ろうかと考えて全身を使って乗り越えて行くのが楽しくて、滑っても転んでも面白かったです。
一瞬の出来事で、ザアッと滑り落ちてから、急に緊張が強くなりました。Wさん、Fさんから、「顔色が悪いし、動きも悪くなってますよ、大丈夫ですか」と訊かれるまで、自分がどうなっているのか分かっていませんでした。今思い返すと、プチ滑落してからは、急に怖くなり、緊張で身体が強張っていたように思います。自力で登りたいという気持ちと、また落ちるかもという恐怖と半々になりました。身体が濡れたからか、寒くなり余計に手足が動きにくくなった感じでした。
 前の方から離れて、少し遅れてくると、前の方の動きを見ることができず、余計に焦りが生じてミスも増え、滑ったり転んだりがさらに増え、緊張感も疲労も蓄積していきました。登りかけて次の一歩が出せずに固まることが増え、その度に平川様にロープを出してもらっていたように思います。
Wさんからお白湯をいただき、疲労回復のサプリメント?をいただいて、休憩をしたら、ほっとしました。
みなさまから次々とアドバイスをいただき、上坂様が肩の上に乗せて押し上げてくださって、平川様が引っ張ってくださって、1人では登れない高さを一気に上げてもらったのが、とても心強く感じました。みなさまに支えてもらって登ってるんだなと思いました。Fさんからまたお白湯をいただいたり、Wさんからドライフルーツをいただいたりして、少しずつまた元気が出てきて、オヤツを食べられました。お白湯に感動してました。お白湯ってこんなに美味しくて温まるんだー。でもたぶん、お白湯の温もりを感じるだけでなく、お二人の温かさを感じてほっとしたんだと思います。感謝です。それと、前から2、3番目を歩かせてもらうと、焦りがなくなり、前の方の登り方をしっかり見られるので、とても登りやすかったです。
滝の横をロープで確保してもらって登るのも、よく教わってロープの確保の練習をしてから、さらに先に登られた方々をお手本にしてイメージしてから登りました。
実際に登りだすと、身体と筋力の違いもあり、お手本の通りにはいきませんでしたが、確実にホールドできる場所を探しながら落ち着いて登ることができました。上がりきった時、なんとも言えない達成感みたいなものがあり、ドキドキしていました。
年齢によるのか、身体能力の限界だったのか、今日は身体中のあちこち痛みますが、初めての沢登りは素敵な体験でした。みなさまには、大変お世話になり、ありがとうございました。筋トレや体力作りを頑張り、またご一緒させていただけるときに、お荷物にならないようにしたいです。またよろしくお願いします!

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                              (ショルダー!!)

 

【感想】62期 HI
 山岳会に入って初の沢登り、分からないことばかりで、初めて使うツールもあり、また、この季節で少し寒いのではないかと、少し不安を感じながら参加させていただきました。
 入渓前には、装備等のチェックもして頂き、ドキドキしながら、沢に入りました。
 最初は、足取りがおぼつかずフラフラ歩いていましたが、前を歩いてくださった上坂さんの歩いているところをついていくうちに、マシになってきたのか、リーダーのWさんに、歩き方がうまくなってる、と言ってもらって、嬉しかったです♪とはいっても、人生で2度目の沢登りで、やはり慣れていないのもあり?、小心者で恐る恐る歩くから?、何度か滑って落ちかけたり、腰を強打したり…大きなケガがなくてよかったです。
 白滝の高い壁を見たときは、こんなところを私も登れるのか…?と、足がすくみましたが、他の方々が登っているところを見て、登るルートを確認し、勇気を出して足をかけて登りました。何とか、上まで辿り着けたときは、感動でした!今後は、少しずつでも、もう少し余裕をもって歩けるようになって、もっと景色を楽しんだりできるといいな、と思います。
 フォローしてくださった皆様にはとても感謝しています。
 みなさま、ありがとうございました。

 

【感想】59期 平川暁朗
 二年前の四月に当会の例会で白滝谷へ連れて行って頂いたのが私の沢デビューでした。ぬめり岩に足をすべらせ流され、ずぶ濡れになったり、白滝登攀でも上部ですべってロープで引っ張りあげてもらったり。寒かったし、とにかく向いてないなあという印象が残った苦い沢デビューでした。
 これで通算四度目となる沢、多少はぬめりや水流の勝手も分かってきたので、二年前よりはマシになっただろうかというリベンジ的な意味も込めての参加でした。
今回は新緑祭後から引き続きの例会で、予定時刻よりは早めに坊村へ到着。おかげで準備万端で入れました。牛コバまでの道のりは記憶のイメージよりは少し長く感じました。入渓してからの印象は二年前とは少し違って、予期せぬ水の流れに足を取られていた以前よりは取っつきやすく感じました。
 今回は新人さん二人も一緒。沢経験は浅いとは言え、先輩らしくサポートせねばとお助けスリング投入したりしました。サポートする側の良い勉強にもなりました。メインの白滝は二年前と同じく上坂師匠のリードで。相変わらず威圧感のある滝で岩質も脆くなっていて多少の不安も抱きつつでしたが、今回は私もすべることなく登りきれて一安心。
 非常に美しい沢という感じではないが、変化に富んだ地形で楽しい沢だと思う。緊張していた前回とは違って今回は景色をよく楽しめました。

 

【感想】57期 KI
 先週に引き続き2週連続で沢登り例会に参加させて頂きました。
 白滝谷で沢デビューの方も多く歩きやすい沢とのことですが、思っていたより滑りやすく、ひやひやするような登りもあり初心者向けとは思えない緊張感がありました。ただ清流に、ナメ滝、お釜と岩登りにロープワークとフルコースを味わえるのでこれで沢にはまる人が出てくるのも納得です。曇天のため、あまり濡れないようにしていました。それでも浸かってでも取り付いてみたいという誘惑に駆られる所も数か所ありました。
 今回も途中からトップを歩かせていただき、いい勉強をさせて頂きました。出来るだけチャレンジしていこうと、また出来るかどうかの判断をしながら進むのは楽しかったです。上坂さん、秋房さんと経験豊富な先輩お二人もおられたので心強く、またアドバイスも頂きありがたかったです。次回はまだ装備のマイナーチェンジをして望みたいと思います。楽しい沢例会をWリーダー、皆様ありがとうございました。

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【感想】 52期 秋房伸一
 ちょうど10年前、入会して半年程経った頃、上坂さんから「君は岩をやりたいんか、沢をやりたいんか」と集会後に聞かれて、苦し紛れに入会アンケートに沢にはマルをつけてなかったのに、「沢です」と答えて、白滝と奥深のダブルヘッダーに小松さんと一緒に・・・松井さんにもご指導いただいて・・・連れて行ってもらいました。  
 その後何度も白滝谷にはお世話になりました。
 そんな思い出の白滝谷に、リーダーがWさんで新人さん2名と上坂さんもご一緒に遡行でき、とてもうれしく感じました。皆さん、ありがとうございました。

【感想】57期 TW
 はじめて沢登りに連れて行っていただいたのが、白滝谷でした。リーダーは秋房さん。不安と緊張でいっぱいでしたが、秋房さんとメンバーのみなさんに支えていただき、遮二無二歩き、めいいっぱい楽しみました。そんな私が沢のリーダーをしてしまうほど沢登りが好きになるなんて、今でも信じられない思いです。
 無我夢中だったあの時からどう変わって見えるのか、思い出の白滝谷へ行きたいと企画したのがこの例会です。サブリーダーは秋房さんに、沢登り初参加の方が2人いらっしゃる事になったので上坂さんにも参加をお願いし、ベテラン2人に囲まれての非常に心強い山行になりました。
 白滝谷は難しすぎず簡単すぎない小滝が続く世界で、以前よりも自分の力で登れるようになったのかな?とも思いましたが、核心の白滝谷は上坂さんにリードをお願いするていたらくでした。
 一番強く感じたのは「沢は団体競技」という秋房さんの言葉です。先行者がお助け紐を出し後続の人の安全確保をしながら遡行する様子、上坂さんがショルダーしてくださって新人さん達がCS滝を登る光景・・・。助けた人も助けられた人も、全員が達成感のあるお顔をされており、とても嬉しくなりました(私はCS滝を巻いてしまった為、上坂さんにショルダーしてもらう機会を逃しました。残念です)。白滝谷は初めての人も、そうでない人も様々に楽しむことのできる度量の深い沢でした。
 最後に、遡行終了地点まで堤さんがフルーツケーキを持って応援に来てくださったことがとても嬉しかったです。「僕は足が遅いし迷惑をかけるから・・・」とか言いつつ、猛烈なスピードで下山される姿に驚きました。(私は堤さんの速度について行こうとして一度転びました)。やはり堤さんは山の男だなぁと改めて感じた次第です。
 秋房さん、上坂さん、大変お世話なり、ありがとうございました。今後ともご指導お願いいたします。ご一緒いただきました皆さま、大変楽しい一日をどうもありがとうございました。