京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉北八ヶ岳スノーシュー山行

2020年2月21日(金)夜~23日(日)

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【天候】22日 曇り一時晴れのち雪、23日 曇りのち晴れ

【場所】北八ヶ岳 縞枯山茶臼山

【メンバー】CL鹿嶽眞理子、SL高橋秀治、橋本満里子、KY

【行程】21日 20:20山科三条Fマ前集合~24:00過ぎ諏訪湖SA幕

22日 7:00諏訪湖SA~8:00北八ヶ岳ロープウェイ駐車場8:40~ロープウェイ山頂駅8:54~9:06縞枯山荘9:30~雨池峠~10:10縞枯山~10:25縞枯山展望台~10:50茶臼山~11:10分岐~11:50五辻~12:30山頂駅~12:45縞枯山荘13:23~13:29雨池峠~縞枯山荘泊

23日 8:00縞枯山荘~8:10雨池峠~8:30分岐~8:50雨池9:05~9:30分岐~10:00雨池峠~10:50ロープウェイ山頂駅~11:20北八ヶ岳ロープウェイ駐車場~18:00京都着 

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【記録と感想】53期 高橋秀治

アルペン的山容の「南八ヶ岳」と違い、「北八ヶ岳」は、神秘的で日本有数の美しさと言われる原生林と湖が広がり、厳冬期でもロープウェイで一気に2337mまで上がることが出来、晴れていれば楽しい冬山スノーシュー遊びを味わえますと言う誘い言葉を目にして、鹿嶽さんにリーダーをお願いして行って参りました。

週間天気予報では、土曜日は曇りのち雨、日曜日は曇りのち晴れとの予報です。また、てんきとくらすでは北横岳や縞枯山の山頂付近は風速17m以上の強風予報で山登りには適さないCが連続しています。しかし、縞枯山茶臼山は樹林帯の中の道歩きだし、ダメで有れば山荘に停滞していれば良いかと行く事で現地に向かいました。

今年もふもとは雪がなく、北八ヶ岳ロープウェイ駅の駐車場もがらんとしています。乗り場には山頂の温度は-3、風速10mと表示されていました。

山頂駅をでると、アカゲラの看板が迎えてくれています。先ずはパシャリと記念撮影。ツボ足で山荘に向かい、食材等をデポして縞枯山スノーシューを履いて歩き出しました。雨池峠から直ぐに急登がはじまり、アイゼンに履き替え進みます。足元を確かめながら進むと、山頂に出ましたが展望はなく、さらに展望台まで進み皆さんようやく冬の2400mの景色と強風を肌で感じている様子です。さらに茶臼山まで進むと、さらに頂上付近は風が強くストックとアイゼンで強風に暫し耐えながら、シラビソやコメツガの冬の森の風景を楽しみ、たまにうっすらと顔を出す青空が、テンションを上げてくれます。寒さと強風の中で記念写真を撮り速攻で樹林帯の分岐まで戻り、またスノーシューに履き替え、その森の中を五辻まで下ります。Kさんはワカンで飛び跳ねるように歩かれている。そこから山頂駅までは横移動で赤旗も立ててあり、風と雪で視界が悪いが真白の世界を思い思いに楽しみ、山荘に13時頃に到着。遅い昼食を小屋入口付近で済ませ、雨池山までピストンで行こうと出かけるが、さらに雪と風が強くなりあえなく小屋に戻り、早い宴の始まり。

夕食も済ませ、最後は炬燵に足を入れてスタッフのメンバーや宿泊客の方たちと冬山談議で盛り上がり、就寝する。しかし、一晩中風の音は止まず、何度となく小屋全体が揺れる。

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翌日は曇りのち晴れの予報でしたが、風もまだ強く白い世界。ツアーの宿泊者は入口付近で貯まり、出ていく様子も無く停滞。8時前になっても出ていく様子がないため、こちらが外に出てスノーシューを履き出発する。昨日の強風で綺麗なシュカブラ(雪面の波のような紋様)が出来ている。それを踏むとパリパリと気持ちよい音を聞きながら雨池峠に到着。そこから先は、踏み跡のない新雪スノーシューとワカンで雨池目指して進む。サラサラの新雪は中々低山では味わえない感触を思う存分楽しみ、気が付けば雨池の上に立っている。一面氷が張り、その上を雪が覆って白い面がどこまでも続いている。その上に強風が吹くとつむじ風が舞う。やはり来て良かった実感して、来た道を急いで戻る。途中でテレマークスキーの跡を確認するが、先に道一杯にこちらが踏み荒らしている。

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縞枯山展望台

山荘まで戻り、アイゼンに履きなおし北横岳を目指しますが、どんよりした空模様で、登ることを止めてロープウェイで降りる事にする。

ロープウェイ駅に着くと、何と乗車待ちの長蛇の列。駐車場も車が停めるスペースは無い。前日に止めた所に戻ると車に20㎝以上雪を乗せていた。

八ヶ岳ブルーを見る事は出来ませんでしたが、フカフカ新雪を踏み、アイゼンを履き強風の中で山頂にも立つ事も出来た、有意義な厳冬期の北八ヶ岳を楽しめた山行でした。

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茶臼山展望台

【感想】57期 橋本満里子

新年会の折、鹿嶽さんより声を掛けていただき内心「え・・・冬の北八ヶ岳、、、大丈夫かな」と不安に思う反面 楽しみで仕方なくなり、2か月間あれやこれやめくるめく想像で楽しませていただきました。(雨具、買い換えておいて良かった~)

当日は、風雪もありトータル丸一日ほどの歩行になったかと思いますがアイゼンもスノーシューも堪能でき大変満足です。

きりっとした冷たい空気や、木々のこすれる音、新雪を踏みしめる音、風に流される雲、凍って姿を変えた湖、その上を舞う雪。稜線の突風とか、轟轟しい風雪など今までまだ経験できていなかった自然を体感でき、相当に冬の山に惹かれてきました。

行動中、アイゼン取り付けやスノーシュー取り付けであたふたし、行動食を摂る隙間時間が上手く確保できていなかったのか、帰宅後3日間は猛烈な食欲に襲われた次第です(笑)
ご一緒できたみなさま、ありがとうございました。色々と教えていただき安心して歩くことができました! ありがとうございます。また、機会がありましたらよろしくお願いします。

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【感想】60期 KY

初北八、今季初ワカン、久しぶりの山小屋泊を楽しみに参加させていただいた。新雪を踏みしめ、森を抜けてたどり着いた雨池までの道のりが特に思い出深い。雪化粧した針葉樹の森、ウサギの足跡、パウダースノー。「北八とはきっとこういうところ」のイメージそのもので感激だった。関西では、雪山でも登りは半袖T(+アームカバー)が定番だったが、北八では一度も半袖になりたいと思わなかった。自炊組で席をご一緒した、山に相当通っている人の雰囲気を醸し出す、素敵なお兄さんお姉さんとの出会いも楽しかった。帰りに立ち寄った、元旅館だったという「小斉の湯」も、レトロで楽しい温泉施設(源泉かけ流し)だった。

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雨池

【感想】54期 鹿嶽眞理子

八ヶ岳ブルーと素晴らしい景色にあこがれて北八に行きましたが、天気が良かったのはほんのしばらくで、ほとんどが曇りで時々雪がばらつき、強風が吹き荒れる時もありました。

雨池山と北横岳は強風のために断念しましたが、ふかふかのバージンスノーをスノーシューで楽しみ、12本アイゼンを使っての散策もできてよかったです。また晴天の時にリベンジしたいと思いました。