京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉Go to Hokkaido ~南暑寒別岳と雨竜沼~

2020年7月19日(日)

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雨竜沼

【メンバー】59期 梅村重和

【行程】道の駅たきかわ=南暑寒荘6:00-白竜の滝8:00-雨竜沼湿原入口10:20-南暑寒別岳12:30-雨竜沼湿原入り口14:00-南暑寒荘16:30

【記録】

今年の夏休みは昨年に続き『働き方改革』の恩恵を受け、海の日の連休に引っ掛けて10日間の長い休日となった。よって昨年台風でドタキャンとなった北海道の旅のリベンジ。ちょっとコロナの心配もあったが、感染予防対策を念頭に置きつつ、7月17日夜の敦賀発東苫小牧行フェリーから旅は始まった。

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7月19日

“雨竜沼 <うりゅうぬま> ” なんて素敵なネーミングなんだろう。ずっと前から是非訪れたかった。雨竜沼は暑寒別岳の東側に広がる湿原である。道の駅たきかわを早朝にスタート。いよいよ北海道のお山のデビュー戦である。暑寒湖を過ぎたあたりから登山口までは、時折現れる舗装道路とダートの狭い道。対向車が来たらどうしよう、とビビりながら、深い水たまりを避けつつ登山口に向かう。途中、3度ばかり道端にキタキツネを見かける。京都ではそこいらに歩いている野良猫のごとく、ごく自然な感じ!さすが、北海道である。滝川方面からは南暑寒荘が登山口となる。駐車場も2カ所あり人気のほどがうかがえる。6時、南暑寒荘をスタート。クルマの中に忘れ物をして駐車場まで引き返し、1時間30分ほどのロスタイムがあったものの、登山口から山道を正味2時間足らず、急登をクリアしてトラバース気味に登山道を行くと空が大きく広がり雨竜沼に着く。

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雨竜沼

湿原の魅力って何なのだろう。広々とした草原と大空。この開放感が何とも言えない。池塘に夏空が映り込み、池塘の淵に咲く花が安らぎを感じさせてくれる。

雨竜沼は高原の中の小さい沼地のイメージであったが、実際はとっても広大な湿原である。この景観は北海道ならでは。湿原の向こうに南暑寒別岳暑寒別岳が大きく広がっている。湿原の中の木道は山の端まで伸びている。山の端から登山道は南暑寒別岳までダラダラとした登りとなっている。登山道の両サイドは高さ2~3m程の密生した笹薮となっている。登山道のあちこちにヒグマのウ〇チがあり、好物のハクサンボウフウの根っ子をほじくり返した跡がそこかしこに見受けられる。 

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雨竜沼 正面に南暑寒別岳

ここはヒグマの生活圏であることを実感させられる。両サイドの笹薮にヒグマが潜んでいても、全然不思議じゃない。巡礼のごとく熊鈴を打ち鳴らしながら、12時30分、南暑寒別岳山頂に到着。帰路は雨竜沼で写真撮影。日がな一日のんびりして居たい心地いいところである。ヒグマに遭遇することなく無事下山。

 

【山行メモ】

・北海道に入るルートは時間が許せば新日本海フェリーがお薦め。のんびり船旅は

日頃味わえない贅沢なひと時となります。

・雨竜沼から暑寒別岳はヒグマの生活圏であり、早朝や夕暮れの行動はご法度。

・熊鈴は必携。出会いがしらの遭遇は絶対に避けたい。

・南暑寒荘前のテント場は、綺麗な芝生のテントサイトとなっており快適な一夜となりそうである。次回はここでテントを張り、雨竜沼でのんびりするのもいいかも。